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240491 journal

aitoの日記: 2010年7月24日(土)SP&SLP研究会まとめ 午後

日記 by aito
[13:30-15:35] 音声対話システム (座長:西村 竜一)

(SLP20) Webからの情報抽出を用いた音声対話システム
京都大学の吉野さん(@caesar_wanya).音声対話による情報推薦.述語項構造解析によってBoWよりも賢い 対話を目指す.入力とデータベースについてそれぞれ述語項構造解析をしておき,対話時にマッチング. 見つかる述語項構造をすべて提示するとゴミが多いので,重要な関係だけを選別する.選別方法はTF-IDF またはnaive Bayes.対象はプロ野球記事.ドメイン依存で作りこまなければいけない部分がそれなりに ある感じなので,イントロにあった「大規模,自動」というところまでは到達が難しそうな感じ.

(SLP21) バージイン許容音声対話システムにおけるユーザ発話の分析と指示対象同定への応用
京大奥乃研.バージインを許す対話システムを対象に,バージインのタイミングからユーザの意図を推定 する.列挙型対話(システムが項目を列挙し,ユーザが指定する)において,バージインのタイミング( ガンマ分布でモデル化),ユーザの発話内容(文書ベクトルでモデル化)から確率的に意図(どの項目を 指定したか)を推定.ユーザごと・タスクごとの傾向の違いを事前確率のパラメータ変動としてモデル化する.適応データからロジスティック回帰でパラメータを推定.

(SLP22) 音声認識の信頼度・複数候補を利用したWFST対話システムの評価
NICT.堀さんとかがやっているWFSTベースの対話制御.これまではテキストベースだったが,音声認識ベースにするための研究.音声認識結果の誤りを考慮するために,単語信頼度と複数候補を使う.また,発話が複数文を含むので,複数文をいっぺんにWFSTに入力できるよう拡張した.文境界を利用しないことによる性能劣化が大きい.信頼度・複数候補を使うことで,音声認識誤りによる性能劣化の1/3ぐらい挽回できる.河原先生が質問していたが,文境界未知でタグ推定するのには無理があるように思われる.複数候補とかより,まず文の境界推定をしたほうがいいんじゃないかなあ.

(SLP23) 相談型対話のモデル化と対話戦略の最適化
NICT翠さん.旅程立案対話を行う場合に,お客様満足度最大を目的として対話を制御する.ユーザの質問にシステムが答えた後,どういう情報を追加的に推薦したら満足度が向上するかを検討.ユーザの観光スポット(どこを見るか)に関する知識,旅程立案の決定要因(どういう場所を見るか)についての嗜好をベクトルで表現する.ユーザ状態の更新,システムの決定の良さの評価関数はヒューリスティックな気がする.強化学習によってシステムの行動決定のためのパラメータを学習する.

(SP9) 階層的強化学習を適用したPOMDPにおけるカーナビゲーションシステムの音声対話
有木研.対話行動決定のためのPOMDPの学習計算量を低減するため,階層的強化学習を利用する.POMDPの説明はわかりやすかったが,どこがオリジナルなのかわからなかった.
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あつくて寝られない時はhackしろ! 386BSD(98)はそうやってつくられましたよ? -- あるハッカー

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