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aitoの日記: PCカンファレンス 8/8 分科会午前E「プログラミング教育」まとめ

日記 by aito
○ロボットと日本語プログラミングを利用した情報Bの授業の試み
大阪の桃谷高校の先生。単位制高校で、生徒レベルもいろいろなので大変そうだ。「モデル化とシミュレーション」で小型移動ロボット(ビュートチェイサー)を利用。プログラミング言語はドリトル。コンピュータシミュレーションと実際の物体動作に差があることを実感させるのが目的。実機を動かしながら移動距離や角度を生徒に校正させる。ドリトルのプログラムは最初に与えられていて、生徒はパラメータ調整をする。
質疑:
・ロボットを生徒に組立させる可能性については?
→情報の授業なので組立までさせるのは難しい。モーターの出力調整などを自分でさせる可能性はある。
・授業は一話完結的なのか?
→出席者が安定しないので、続き物だが一回完結的な内容にせざるを得ない。前回の内容から発展して考えることができる生徒もいる。

○3D仮想空間を活用した一般教育科目としてのプログラミング学習
セカンドライフを用いた学習の試み。3Dを使う理由は、プログラミングに対する動機付け。ツールはOpenSim。前半は基本操作としてオブジェクト(プリム)の編集やテクスチャ張り付けなどを学ぶ。後半はオブジェクトに対するプログラミング。見えるものに対するプログラミングにより、生徒のモチベーションが上がる。
質疑:
・必要なマシンスペックは?
→以前のマシンでは「何とか動く」という程度。現在のマシンでも、あまり複雑なことはできない。
・3Dが有効というより、課題設定がよかったのではないか?(コメント)
・3D空間を多人数で共有することの効果は?
→生徒が他の生徒の作品を見ることによってモチベーションが上がる。

○プログラム作成履歴の分析支援ツールの開発
三重大学。プログラミング演習システムを使った演習で、学習者がどういう状況なのかを講師が把握するためのシステム。作成中のプログラムを一定時間ごとにサーバに集め、変更履歴やコンパイルエラーなどを記録する。また、履歴の分析を支援するため、変更過程を可視化するツールを作成している。可視化の方法は、ある特定のエラーが発生した時間と解消した時間のタイムチャート。提案システムでは一人一人の誤りの履歴を分析しているが、実際問題として一人ずつの分析をするのは大変なので、全体として誤りの傾向を分析する方が有効ではないかと思った。

○プログラム作成履歴取得システム
東海大。プログラミング演習の問題点。構文や綴りが問題なのではなく、「何をしてよいかわからない」ということが問題。それはそれとして、学習者がどうプログラムを書いていったのかを記録するシステムを作った。前の発表とアイデアは同じだが、Windowsとアプリの間で伝達されている情報をどうフックするかが問題。エディタをフックしてキータイプ系列を記録する。また、コマンドラインベースでのコンパイルを想定し、バッチファイルの中でコンパイルと同時にソースファイル・コンパイラのメッセージをサーバに送って記録する。
質疑では、システムそのものよりも、プログラミングを胴教えたらよいのかという点に意見が集中した。

○プログラミング演習システムの発展のためのプログラム作成履歴閲覧ツール
三重大学。二つ前の発表と同じグループ。プログラム作成履歴を参考にしてプログラミング演習システムを改良するというメタな研究。しかし実際にやっているのは、プログラム作成履歴を閲覧するためのツール作成。
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