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aitoの日記: PCカンファレンス 8/8 分科会午後C「語学教育」まとめ

日記 by aito
○介護福祉士の英語力を高めるためのデジタル・ストーリーの集団制作
共栄学園短大。特定の職業(介護)向け英語教育。学生に英語で電子紙芝居を作らせる。内容は職業関連で、たとえばジョージさんを介護する場面を想定。集団で紙芝居作成をした後、英単語テストをしたところ、成績が向上。制作された作品は絵も英語の発音も稚拙だが、一生懸命さは伝わってくる。
ストーリー制作によって学生のモチベーションが上がり、学力の低い学生も主体的に授業に参加できたのがよかったとのコメント。

○発話アバターによるインタラクティブな日本語自主学習教材の試作研究
東北大文学部。仮想空間上のアバターを使ったボイスチャットによる学習システムはあるが、リップシンクなどが不十分。そこでアバターをマンガ的な2次元にする代わりに、表情や口の動きは音声に同期するようにする。スクリプトの題材はIT企業でのビジネストーク。対話例が納期直前の仕様変更命令とか切なすぎる。イケメン上司の表情や口の動きがぬるぬるしていると思ったら、CrazyTalkでモーフィングしているらしい。CrazyTalkを真面目な用途に使っているのを初めて見た気がする。コンテンツ全体の制作はFlash。現場の先生に使ってもらうにはコンテンツ制作が難しすぎるのではないかという指摘があった。

○プロジェクト型英語教育は有効か?-自律学習を重視したCALL授業の実践と成果
立命館大学。情報理工学の人だが英語の先生。情報理工の英語カリキュラムの説明。グループに分かれ、トピックについてインターネットを調べ、調べた内容を英語でウェブページにまとめると同時にPPTでプレゼン。e-Learningのシステムとも組み合わせる。効果はあったが、プレゼン準備やリハーサルの時間が十分とれなかったところが問題点。
「自律学習と言いながら、遅刻欠席などで減点するのは矛盾ではないか?」という質問があった。まあしかたないよね。

○Moodleによる日本語教師のコンピュータ・リテラシー向上とICT活用支援
キャンセル。

○Hot Potatoes によるMoodle上で実行可能な中国語復習教材の開発
東北大の三石・大河グループの学生さん。e-Learningによる中国語の学習教材。ID理論に基づくBlended Learning(対面学習と-e-Learningの組み合わせ)。教材作成にはフリーのHot Potatoesを利用。各種問題形式の練習問題、マルチメディアドリルなどの作成が可能で、多言語対応。学習管理はMoodle。試行実験では、学習意欲向上が見られた。
従来の教材作成とどう違うのかについて議論が盛り上がった。教材設計の方法論自体に新規性を主張することの難しさか。できあがったものは個別に工夫して作成した教材と対して違わないようだからね。

○Moodleフォーラム上で学ぶ英語コミュニケーションストラテジー
石川県立大学。Moodleを介して、アメリカの大学(ローズハルマン工科大学)の学生とメッセージ交換を行う授業を実施した。どういうコミュニケーションの問題があり、それをどう克服したかの分析。日本人学生は、わからない表現があったときにまず辞書で調べる(これに対してアメリカ人学生は相手に聞く)というのが興味深い。「わからないことがあったら辞書を引け」というのはある意味高校での学習に忠実だともいえる。講演で紹介されたコミュニケーション例も面白かった。
対話相手のマッチングに対する質問があったが、難しいようだった。だれが話し相手になるかは運次第。
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