Oral Session 4: Prosodic Training and Corrective Feedback
chaired by Maxine Eskenazi

Overview of the papers of this session (10min)
Maxineによるセッション概要。この分野でなにが問題か。明示的・非明示的なフィードバックの違い。このセッションでの講演を各1ページで説明。

O4-1: MusicSpeak: Capitalizing on Musical Rhythm for Prosodic Training in Computer-Aided Language Learning
Hao Wang, Peggy Mok, Helen Meng (CUHK)
目的は昨日のポスターのクマさんと同じ。英語の入力文から、チャンツのように読み上げるときのリズムを推定する。英語文のストレスパターンを、音楽のリズムパターンに割り当てる。割り当て方法はヒューリスティック。デモで流したリズムはなんか変だった。「すでに曲になっている詩を入れたらどうなるのか？」というもっともな質問があり、実際やってみたが、結果はいまいち。

O4-2: Lexical Tones Learning with Automatic Music Composition System Considering Prosody of Mandarin Chinese (U of Tokyo)
Siwei Qin, Satoru Fukayama, Takuya Nishimoto, Shigeki Sagayama
嵯峨山研がこんなところにくるとは珍しい。内容はOrpheusの中国語版の話。四声にあわせたメロディを作ることによって、単語と四声の対応を覚えやすくしようとする試み。四声のある無意味文を覚えてまねするタスクでは、音声で覚えるよりも音楽で覚えた方が正解率が有意に高かった。

O4-3: Practicing Syntax in Spoken Interaction: Automatic Detection of Syntactic Errors in Non-Native Utterances (Radboud U. Nijmegen)
Helmer Strik, Janneke van de Loo, Joost van Doremalen, Catia Cucchiarini
音声対話による文法学習（ターゲットはオランダ語）のために、データを集めて誤りのパターンを分析した。DPにより正解文と発話文の単語ベースの対応をとり、挿入・削除が語順の誤りかどうかを調べて対応表を作成する。初心者の音声の分析結果によれば、冠詞の半分は脱落し、動詞の12%は位置が間違っている。

ここでプロジェクタのトラブルにより発表順序変更。

O4-5: The Role of Corrective Feedback in Second Language Learning: New Research Possibilities by Combining CALL and Speech Technology (Radhood U. Nijmegen)
Bart Penning de Vries, Catia Cucchiarini, Helmer Strik, Roeland van Hout
訂正フィードバックは明示的な知識を暗黙知あるいは身体的な知に変えられるのか？が問題意識。タスクとして、絵や映像を見せて、それに対する記述が正しいか正しくないかを声で答えさせるものを使う。答えた音声を音声認識し、明示的あるいは非明示的な訂正フィードバックを与える。実験はこれかららしい。

O4-4: Simicry - A Mimicry-Feedback Loop for Second Language Learning (KTH)
Preben Wik, Bjorn Granstrom
Simicryは教師音声のまねをして発声した音声の類似度をフィードバックするインタフェース。バーチャル教師システムVilleのサブシステム。シャドーイングとsay-after「教師の後に発声」の2つのモードを持つ。対象はスウェーデン語。アンケートでは「役にたつ」という意見。シャドーイングとsay-afterではsay-afterの方が好まれる（簡単だから）。「say-afterの方が好まれるのはわかったが、そっちの方が効果的なのか？」という質問があったが、実験規模が小さいので正確なことはわからんという答え。