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yasuokaの日記: 『pronto pronto?』Vol.12のガセネタ 4

日記 by yasuoka
『pronto pronto?』Vol.12 (2008年4月)を読んでいたところ、「トリビア名誉教授 唐沢俊一のビジネス課外授業。」(p.17)に、コンクラーベに関するガセネタが載っていた。

ローマ法皇が死去し、次の法皇を決定する際に、高位聖職者たちがバチカンにあるシスティナ礼拝堂に集まり、新法皇を決める会議と選挙を行う。この会議は決定までに、ときに長い時間がかかるが、その間、会議室に鍵を掛けて、人が入れないようにする。

違う。1996年2月22日発効の『Universi Dominici Gregis』で、コンクラーベの手順はかなり変更され、Sistina礼拝堂でのカンヅメもおこなわれなくなった。枢機卿たちはDomus Sanctae Marthae(聖マルタ館)に寝泊して、投票所であるSistina礼拝堂との間を往復する。ただし、外部との接触は一切禁止だ。実際、2005年4月のコンクラーベでは、この新しいやり方が話題にのぼったのだが、唐沢俊一は、コンクラーベに関するニュースも新聞も見なかったのだろうか?

というか、そもそも「法皇」って仏門に入った上皇のことだぞ。バチカンにいるのは「教皇」だ。「法皇」と「教皇」の違いも知らないようなアヤシイ文章を、『pronto pronto?』はチェックもせずに掲載してるんだろうか?

この議論は、yasuoka (21275)によって ログインユーザだけとして作成されたが、今となっては 新たにコメントを付けることはできません。
  • カトリック中央協議会 [catholic.jp] のページに、「法王」ではなくて「教皇」を使ってください、
    という文書があります。ただ、未だ「法王」が混用されていると書いてあります。
    「法皇」は発音が同じなので、唐沢さんは「法王」と書くつもりで、「法皇」を
    使ってしまった(単に変換一覧で先に出た)のではないでしょうか。
    • いえ、実は、この「トリビア名誉教授 唐沢俊一のビジネス課外授業。」Vol.12には

      1973年の第三次国連海洋法会議で、決着したのがなんと10年後の1982年。この会議の結果、海底にある資源と、月やその他の天体にある資源はどこの国の所有にもならず、人類共通の資産である、ということが国際法で定められた。
      なんていう、さっぱりワケのわからないことも書かれてたりします。「ローマ法皇」にしろ「天体にある資源」にしろ、結局、唐沢俊一は、自分が何を書いているのか、そもそも全く理解できてないんじゃないかと思われます。
      親コメント
  • 「次期教皇を決めるために、偉い人を雪隠詰めにしてガマン大会をするのだ。
      だからこれをコンクラーベと言うのだ」
    というネタ自体は、私の亡き祖父ですら使ったネタなので、『仮にそのオチを言いたくてわざと雪隠詰めルールのまま、説明をしようとしたのであっても』半世紀以上古いネタです。

    # えぇっ?! オチ、そこかよ…
    --
    fjの教祖様
    • まあ、1958年10月のコンクラーベは、Sistina礼拝堂に4日間も立てこもっておこなわれたので、結構、日本の新聞やラジオでも話題になったんですよね。途中で白だか黒だかわからない煙が上がってみたり、半世紀前のネタとしてなら、かなり面白かったんじゃないかと。
      親コメント
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