yasuokaの日記: PRI 184に対するカウンターアクション 2
日記 by
yasuoka
ではPRI 184が通った後、日本として取れるカウンターアクションはないのか、と、昨日の日記の読者から、懇願にも似た質問を受けた。あるにはあるが、それは非常に嫌われるアクションだ。
1つは、Hanyo-Denshiの既存IVSに新たなグリフを追加する、というアクションだ。たとえば、「U+6B21 U+E0103」に対し、現状の平成明朝JA2801グリフに加えて、戸籍統一文字181670のグリフを追加する。つまり、CIDが追加されそうなHanyo-DenshiのIVSに対して、先手を打って日本国内の別のグリフを追加してしまうのだ。かなり効果的なアクションだが、国際的には嫌われること、この上ないだろう。
もう1つは、Hanyo-Denshiの追加要求の際に、単一のグリフに対し複数のIVSを要求する、というアクションだ。たとえば、住基統一文字FA20に対する新規IVSには、「U+8612 U+E0105」と「U+FA20 U+E0100」の両方を要求する。で、U+8612の方は「U+8612 U+E0102」との「共有」を認めるか、あるいは場合によっては取り下げるが、「U+FA20 U+E0100」の方は頑として譲らない。「神」と「神」に関しても同様だ。
ただ、私(安岡孝一)個人としては、これらのカウンターアクションを必ずしも望まない。というのも、これらのアクションはIRG N1757と同じくらい、IVSの将来に手ひどい打撃を与えるからだ。でも、じゃあ、どうすればいいんだろ…。
えー (スコア:1)
むしろ個人的にはぜひやっていただきたいのですが。MJ014749をU+6B21 U+E0103で符号化できることも明確になりますし(安岡先生がそれにも反対なのは存じていますが)。
わかってて言っているのでしょうけど、互換漢字はそもそもIVSのbase characterになれませんからこっちは無茶だと思います。互換漢字もとうとうマルチカラムになってしまいましたから字形を選択できないと困りそうな気はしますけど。
Adobe-Japan1とHanyo-Denshiの落とし所 (スコア:1)
お返事を書きかけたんですが、ちょっと長くなっちゃったので、とりあえず「グリフ追加」の方を別エントリ [srad.jp]にしました。よければごらん下さい。