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中国

yasuokaの日記: U+20F96は誰が提案したのか

日記 by yasuoka

『日本の文字とUnicode』第5回(大修館書店WEB国語教室、2012年7月25日)で私(安岡孝一)が書いた以下の文章に関して、複数の方から御質問があった。

ところが台湾と中国は、逆に「器」を追加提案し、それは「CJK統合漢字拡張B」(コード表参照)のU+20F96に収録されたのです。

この「コード表」のU+20F96を見る限り、「原規格符号」は「UCS2003」と「T4-4932」なので、「U」のアメリカ・カナダと「T」の台湾が提案したのであり、中国は無関係なのではないか、という御質問だ。…しまった。いや、その、「UCS2003」というのは、ISO/IEC 10646:2003の規格票に使われていた字形、という程度の意味で、いわゆる「U」ソースではない。その意味では、私が第4回で書いた

原規格符号の頭文字は、中国がG、香港がH、台湾がT、日本がJ、韓国がK、ベトナムがV、(シンガポールがGS、北朝鮮がKP、マカオがM、アメリカとカナダがU)となっています。

は、「アメリカとカナダがU」のところが説明不十分と言うことだ。うーむ。また、このU+20F96の元々の提案は、もちろん台湾のCNS 11643-1992から来たものだが、当時(そして今も)、台湾はISOメンバではないので、結果的には中国が代理提案したことになっている。それを考慮して「台湾と中国は」と書いてしまったのだが、やはりわかりにくかったようだ。さてさて、どうしたらいいかな…。

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吾輩はリファレンスである。名前はまだ無い -- perlの中の人

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