コピー防止CDに訴訟 24
ストーリー by wakatono
また余計な機能をつけるから… 部門より
また余計な機能をつけるから… 部門より
brake-handle 曰く," CNetによると、カリフォルニアの女性がPC上での再生防止機能を組み込んだCDを発売したレーベルを訴えた。訴状で争点としているのは、PCでの再生防止機能機能がCDに埋め込まれているにもかかわらず、レーベルがそれをCDに明記していないこと。原告はこれにより、再生できないCDとは知らずに購入してしまう恐れがあるという。また、このCDをPC上で再生するには、再生者の個人情報をレーベルへ提供しなければならない。原告はこれに対してプライバシーの侵害を主張している。"
"レーベル側は「PCへのダウンロードを妨げてはいない」とのたまっているが、余計な作業やプライバシーが障害にならないとは見上げた態度だ。今やわざわざ単体のCDプレーヤなど買っていられないという人も多くなっているのに。結局は、アーティストとリスナーが損するだけで終わってしまうだろう。 "
Re:私的使用のための複製 (スコア:4, 興味深い)
可能かどうかはともかく、少なくとも今回の件でレーベル側はそれを狙ってweb上での個人情報登録を採用したのでしょう。
ただ、レーベル側の判断で明らかに間違っていたのは、CD購入者一人一人の行動を追跡する必要があるとしたことです。よほど変な企画モノでもない限り、コピー防止をしたいとレーベル側が考えるようなCDは千や一万のオーダで売れてしまいます。それらを全て追跡するとコストが膨れ上がり、CDが売れることによる利益を殺してしまう恐れがあります。
最終的な利益を考えるのであれば、しばらく泳がせておき、不正コピーの胴元が形づくられるのを待つという手があります。そうなれば狙いを絞り込めるので、追跡のコストはかなり減ります。また、胴元が大量のコピーをとっていた証拠を押えれば、損害賠償も含めて請求できます。却ってレーベル側には得になりそうなんですけどね。
変にデジタルシンセに囲まれた人たちがマネージメントをやっているという背景があるのかも知れないけど、えてしてレーベル側は計算機で何でもできるという迷信を信じがちですね。
似たような例だと、鉄道での不正乗車の摘発があります。もちろん改札を強行突破というのは事務室から飛び出してとっ掴まえにいきますが、中には改札レベルではすぐにわからないようなものもあります。そのような場合、定期券の氏名などを押えた上でわざと泳がせておきます。一定期間が経ったところで準備を周到に行い、とっ掴まえます。こうすると不正乗車の記録を突きつけることができるので、不正分の運賃はもちろん、増運賃もまとめて回収できるわけです。
私それで交換させたこと有るっす (スコア:3, 興味深い)
Re:DVDだと.... (スコア:3, すばらしい洞察)
という場合も引っかかるのでしょうか。
Yesなら、PCユーザ以外にも影響が及ぶ
Noなら、それをPCにデジタル入力して吸い出せてしまう
結果的に、ユーザの利便性を損なうだけのような気が・・・
利便性と著作権 (スコア:3, すばらしい洞察)
結局は複製が可能なハードウェアに対して「録音補償金」の形で上乗せ徴収するって辺りが妥当かなあとも思うのですが、PCの場合は皆が複製目的で利用するのでは無いから難しいかもねえ。
どちらにしろ、今までの著作権保護と利益還元の仕組みでは対応しきれていない訳で、一番良いのはど~してもデジタル複製されたくない新譜はCDではな全てアナログ版で発売する事かも。
DVDだと.... (スコア:2)
だとしたらマズいよね。通常ありうる再生手段で再生できないCDを、その旨の表示無しで売るってのは。
リッピングできないだけって事ならちょっと話は違うのかも知れませんが....。
私的使用のための複製 (スコア:2, 参考になる)
もっともPCでの複製を許さないだけで、通常のプレイヤーからは自由であるからと言う反論がありそうだけど。
元記事を読むと、当の複製防止ソフトはDVDプレイヤーでの利用を意図していないたしいからDVDプレイヤー装着のPCなら複製可能かも?。
Don't ask me why!
Re:DVDだと.... (スコア:1)
端子があって,それを使えば普通に再生できると思うんですけど.
「ピーコしようと思ったらできないから許せん!」つーだけの
ようにも思えます.
ワシ的には致命的 (スコア:1)
CDを再生させる場合はまず、PCでリッピングして
PCMファイルにしてます。
それをサウンドカードのデジタル出力からAVAMPに
入れてAVAMPに繋がっているスピーカーから出力
させています。
ですので、リッピングを使えないと私はCD-DAに記録
されている音声を再生できないです…
PCのCDドライブからサウンドカードにアナログで接続
しろって?それは嫌です。CDドライブのちゃちなDAC
なんかに頼りたくないから…AVAMPのDACの方がステキです。
$ set -o vi
いや, (スコア:1)
#だったと思う……
Re:DVDだと.... (スコア:1)
あんな物, 音的に役に立つんですか? どう見てもアナログ系が弱すぎてモニタ以外に使い道が無さそうなんですが. 下手すりゃガードでノイズが入っている方が, まだいい音だったりするかも.
ところで, こういったガード付きのCDってセパレートのDAコンバータを使ったらどうなるんでしょうね?
Re:DVDだと.... (スコア:1)
CD買って来たら、まずリッピングしてCDはしまってます。
そもそもCD入れ替えたりするの面倒ですし。
それにシリコンオーディオプレイヤとかも使ってますので
こういうことされると非常に困ります。
ま、プロテクト自体は法的には問題ないと思うのですが
きちんとパッケージに明記して欲しいですね。
こういうこと明記しないのはユーザに悪い印象を与えることを理解してのことでしょうけど
書いてなかったらもうCDそのものを買えなくなってしまいますよ。
それは違うと思うぞ (スコア:1)
フェアスルーシステムによる不正乗車の摘発も同じだよね。
Re:それは違うと思うぞ (スコア:1)
行動を追跡するというのは簡単ではありません。まず困るのは、「行動」をどれくらい細かく定義するかです。私の元後輩で、人間の声とそれ以外の雑音を識別するために、音楽CDを雑音源として使っていた人がいました。この場合もPC上でCD-DAを読む作業が必要になりますが、そこまで多分レーベル側は考えないでしょう。
私自身も人間相手の研究に手をかけたことがあるのでわかるのですが、これは例外との戦いです。もし何かを簡単に、かつ汎用的にできる方法が見つかれば、それだけでびっくりというのが本質です。「foolproofなものは作れない。なぜなら、バカは思いも寄らぬことをしでかすからだ」と、誰か有名な人がいっていたような。
なお、乗車経路の追跡にしても、乗車順に乗車券や定期券を精算機へ投入するという制約を設けて初めて実現できました。この制約がなければ実用にならなかったでしょう。一度、有人改札で精算してもらおうとしたら、駅員さんを計算に困らせてしまったという経験もあります(ゴメンナサイ)。
補足: 追跡コストのオーダ (スコア:1)
補足ですが、個人行動の追跡のコストにはオーダの問題もあります。いくら1人あたりの追跡コスト単価が下がったとしても、一人一人追跡していたのでは実際にかかるコストは追跡対象とする人数にどうしても比例してしまいます。それに対し、当たりをつけてオーダを人数比例未満に抑える方法はすでにいくつかあります(不正乗車摘発の例など)。大量に売れるCDを対象とするならば、オーダの小さい方法をとった方が最終的には楽になれます。
なにせ、売れるアーティストであれば100万以上の数字を相手にするわけですからね。100万のデータをソートするのにバブルソートをやりますか?(オーダは違うけど)
Re:補足: 追跡コストのオーダ (スコア:1)
レコード数に比例して売り上げがあがるなら、100億件だってOK。O(n)以下のオーダーのコストは気にする必要ないんだもん。
それが商売ってもんだろ。
Re:補足: 追跡コストのオーダ (スコア:1)
あの... この「コスト」というのは具体的には監視用の人件費や設備費なんです。すなわち、決算で支出の欄に入る数字です。リアルタイムシステムのように制約を守ることが問題なのではなく、コストを最小化する問題です。ですから、より最適な方法があるんだったらそれを使わないのは不合理です。
それから、不正行為はいっときにやってしまうとは限りません。このため、定期的な追跡が必要になります。実際、携帯電話では利用履歴を年単位で管理し、その中から不正な利用のパターンを発見するということが行なわれているそうです。この作業は研究ネタにもなるそうで、手法をいろいろ工夫しないとうまくいかないとか。十分検討を重ねないと商売には持ち込みにくいそうです。
Re:いや, (スコア:1)
# パラレルポート接続なのでDOS系OSしか使えないらしいが
# FreeBSDしか入ってないので実は使えないらしい.(^_^;;;
Re:補足: 追跡コストのオーダ (スコア:1)
不正利用によって蒙る損失が、不正利用を防止するためのコストを上回れば、不正利用防止によって利潤が生まれる余地があるわけだよ。
たとえば、あなたが引き合いに出してる、携帯電話の通話記録をログとって分析するのにどれだけのコストがかかってるか知ってる?年間の保守料だけで億単位の金が出て行くようなシステムだよ?それでもやれば利潤が見込めるから、そゆことやってるわけじゃん。
Re:DVDだと.... (スコア:1)
ミニコンポとLDプレーヤとDVDプレーヤは持っているんで
PCでCDを再生したことがないらしいです.
CDプレーヤで問題なく再生できるけどPCではちゃんと再生で
きない場合,メディアの問題ではなく再生ソフトの問題だと
思ったりします.
Re:補足: 追跡コストのオーダ (スコア:1)
携帯の不正利用解析がCDの不正利用追跡と違って功を奏しているのには、それなりの理由があります。それは、顧客が解析を意識していないこと。顧客は黙ってwebにアクセスするし、通話しています。したがって、収入に影響を及ぼさずに無駄なコストが減らせます。
片やCDの不正利用追跡では、その事実を知ったことによって顧客は相当騒いでます。下手をすれば不買運動などにつながり、収入を落とす結果になりかねません。これでは意味がありません。
収入に影響を及ぼさないためには、追跡していることをリスナーに知られないようにすることが必須です。具体的な方法としては...
などが思いつきます。しかし、発表をしなくてもリークの防止が大変です。また、電子透かしなどは結託攻撃の問題があります。そのまま商売で使うには不安が残ります。
Re:補足: 追跡コストのオーダ (スコア:1)
もともとのあなたの主張は、「よほど変な企画モノでもない限り、コピー防止をしたいとレーベル側が考えるようなCDは千や一万のオーダで売れてしまいます。それらを全て追跡するとコストが膨れ上がり、CDが売れることによる利益を殺してしまう恐れがあります。」でしょ。
それは顧客追跡とゆーか、プロテクションなりレジストレーションなりのためのコストが高いとゆー話じゃなかったのかね?
プロテクションかければ消費者の反感を買うのはあたりまえでしょ。いままでできてたことができなくなるんだから。携帯の不正利用や料金不払いは、みんなが悪いことだと思ってるし、それでアゲられる人数もユーザー全体のごく一部だから、厳しくチェックされてもおとなしく従うけど、CDの場合は私的なコピーは権利の一部だとする考えがある程度広まってるから、訴訟を起こすユーザーが出てきたりもする。それだけのことじゃん。
で、当のレコード会社の方は、そーゆーユーザーもいて、ちょっと話がこじれたりするかもしれんが、まあ、トータルではプロテクションかけた方が利益になるだろうってゆー計算はしてるに決まってるよ。それが正しい見積もりかどうかは、結果が出てみないと分からないけどな。
それから、「収入に影響を及ぼさないためには、追跡していることをリスナーに知られないようにすることが必須です」って、元のタレコミにも書いてあるとおり「訴状で争点としているのは、PCでの再生防止機能機能がCDに埋め込まれているにもかかわらず、レーベルがそれをCDに明記していないこと」を争点に訴訟起こされてるのに、隠してどうする……。それこそ、そんなことして訴訟起こされたらグウの根も出んぞ。
無理矢理まとめ? (スコア:1)
しかしながら、トータルには収入だって見ないととおっしゃいましたよね?
話が広がり過ぎたので収束させてみます。結局期待要素あり、不安要素ありで何ともいえない状態ですね。しかも、上記の話しかり、
しかり、あちらを立てればこちらが...という要素がかなり多いという問題です。話が途中で矛盾してきたのが何よりの証拠。
現状の再確認のようになってしまいましたが、結局はなるようになるか、天才の登場を待つしかないのでしょうか。
Re:DVDだと.... (スコア:0)
Re:私的使用のための複製 (スコア:0)
メーカーに複製できるようにさせる義務は無いのでは。
つまり、コピーしたければしてもいいですよ。できれば。
ってスタンスなんでしょう。
そうじゃないと、銀色の紙に印刷した暗号票とかも駄目になってしまう:-)