オープンソースでライセンスビジネス? 21
ストーリー by wakatono
うーむ… 部門より
うーむ… 部門より
Anonymous Coward 曰く,"Linux World C&D 2001で ACCSの人間が、 こんなセミナープログラムを担当するみたいですが、ソフト業界のJASRACとも言うべき金の亡者たるACCSの人間がこんな内容で講談なんて...
ACCSのページをみると関連団体に、あの悪名高いフリーソフトウェアの説明をしているCRICが名を連ねていて、かなり関係が深いようですが..."
とりあえずオレは行くかな。でも、ホントにどんな内容になるのだろうか…
Re:確かに「悪名高いフリーソフトの説明」ですね。 (スコア:4, 参考になる)
>仮に、そーだったとして、その社長に何の不利益があるんでしょうか。
大昔、汎用機が出てきた頃は、汎用OSも安定性が無く
OSのソース自体を公開して、現在のオープンソース的
手法?(っうても、誰もがソースを自由に修正できたかは知らない)で完成度を高めたようです。
昔は、汎用OS自体がハードのおまけ的立場だったとのことです。
で、確か、IBMが汎用OSも独立した商品とする方針とし、無論、ソースも公開されなくなったとの事。
このような過去の汎用機OSのstoryから彼は、上記
のLinux云々と想像されたようです。
>の件も、だからどーしたって感じにしか取れない文章ですし、最近ではフリーソフトを一切排除してシステムを構築する事なんて
>不可能だと思うのですが、
同感です。
が、なんと私の会社では、フリーソフトの顧客への
提供は基本的に禁止されていたりします。oO;
で、開発されているは、NT/W2KS + IIS + aspなーんてのが多いし、たまにunix系だと
親会社であるベンダーのマシンで、ベンダー提供の
cobol/cだったりします。(私が見た範囲では)
#私は、開発者ではないので、お客さんに納品する
#サーバマシンに定番のサーバ系のフリーソフト
#を使用してますけど。(当たり前ですけどね)
>そーいった考えの方々は、いっそ、ソースなんて見なくて良いから、Linuxや*BSDやGNUに対して
>巨額な寄付だけをして頂いて、安心して「フリーでもオープンでもない有償ソフト」として活用して頂きたいものですね。
うーむ、そもそも、ベンダー系の地方の子会社のお偉い
さん達に、gnuだFSFだっう知識皆無なんですよ。
満足にwindowsも操作できない方々多いし。
---moto
Re:確かに「悪名高いフリーソフトの説明」ですね。 (スコア:3, すばらしい洞察)
仮に、そーだったとして、その社長に何の不利益があるんでしょうか。
> http://www.cric.or.jp/qa/multimedia/multi13_qa.html
の件も、だからどーしたって感じにしか取れない文章ですし、最近ではフリーソフトを一切排除してシステムを構築する事なんて不可能だと思うのですが、そーいった考えの方々は、いっそ、ソースなんて見なくて良いから、Linuxや*BSDやGNUに対して巨額な寄付だけをして頂いて、安心して「フリーでもオープンでもない有償ソフト」として活用して頂きたいものですね。
# 人生のキャリーオーバー継続中
久保田氏の書いたもの (スコア:3, 参考になる)
日本法令 (出版社) 発行の久保田氏の著書「知らないではすまされない ! ソフトの違法コピー !」の pp.190 ~ 191 を読むと、フリーソフトウェア、シェアウェア、パブリックドメインソフトウェアについて、歴史的事情などもロクに知らずにかなりあやしい講釈を垂れているのがみられます ( たとえば、フリーソフトウェアはパブリックドメインソフトウェアの一種、などという記述があります ) 。
おくづけに平成 10 年 12 月 15 日初版発行とありますので、1998 年のなかば以前には、GNU GPL をはじめそのほかのオープンソース系のライセンスを全く読んでいなかったと推論できます。
また、久保田氏は、かの "bit" 誌に、1990 年代前半から「知的所有権 Hot Line 」という連載 (のちに「知的財産権ファイル」とタイトル変更) を持っておられました。
論点の変遷を追ってみるのも一興かと。
なぜ「悪名高い」のか(私見) (スコア:3, すばらしい洞察)
という質問への返答だから、
「freewareはpublic domein softwareではない」ことを説明し、
「きちんとライセンス条項を読み、著作権者の権利を尊重しましょう」
と返答すれば十分なはずです。
問題なのは「著作権者による権利行使」の1種類を
それが「あたりまえ」であるかのごとく取り上げていることと、
そういう方向へ誘導していることです。
> それで、万人が納得する文章が作成できるとしたら、それを提案すればよろしいかと思います。
まあ、この文章が書かれた当時(確か97か98年)はFSFの思想や
オープンソースの概念が世間に浸透してなくて、「あえて自由にする」ことが
あまり理解されなかった時期だったと思うので、
そういう文章が出来上がったのも仕方なかったのかもしれません。
しかし、この文章はすでに相当の批判を受けているはずなのに、
いまだに改定もせずに生き残っています。
(批判をする人すべてがCRICにクレームや提案を一切しなかったならば、
これは問題ではないでしょうが、それはないでしょう)
私はそれ自体が問題だと思いますが、どうでしょうか?
Re:久保田氏の書いたもの (スコア:3, 興味深い)
"bit"休刊の少し前の号で、 「インターネットでなんでも無料な環境で 子供が育っていって著作物にお金を払う習慣が つかなくなることを心配している」 という意味のことを書いていた。 つまり、「彼は著作権が正しく守られること」ではなくて、 「(少なくとも社会の主流では)常に著作権が財産権として機能し、 ソフトウェア・コンテンツが有料のものとして流通する」 ことを理想としているのだとそのとき私は思いました。 そして、こいつが連載しつづけるような "bit"はつぶれて惜しくない、と思ったのも事実です。
申し込んであります。 (スコア:2)
申し込んであります。
あまりに間抜けな講演だったり、参加者を惑わすような話しだったらどうしてくれよう。
フフフフフフフフ
Re:申し込んであります。 (スコア:2)
-- wanna be the biggest dreamer
確かに「悪名高いフリーソフトの説明」ですね。 (スコア:2, 参考になる)
確かに、意図的にフリーソフトをおとしめる説明と読めます。
以前、研修で、某メーカ系の地方ソフト会社社長の方の
お話を聞かされる機会がありましたが、
「最近のLinuxというソースの公開されるOSがある
が、世の中の流れからすると、そのうちにソースを公開
しなくなる」
と、過去の彼が関わった汎用機OSの変遷の経験から語っておられました。
このwww.cric.or.jpのフリーソフトの説明に近い捉え方ですね。
無論、この社長さんがGNUだ、GPLだという事に知識があるとは感じられませんでした。
---moto
Re:確かに「悪名高いフリーソフトの説明」ですね。 (スコア:2, 参考になる)
GPL以外の悪意の無いライセンスをすべて列挙するのも難しいし、まぁ、例として、「GPLのライセンスとかなら、」という説明にする手はあるでしょうが、 列挙しないと問い合わされるだけでしょうし、「xxxは大丈夫ですか?」と問い合わせが来てもこまるだろうし。
説明不十分でしょうが、それほど悪意には取れない印象です。(別に関係者じゃありませんよ:-)
公的な機関の代表として、自分で文章作るとしたら、どういう文章になりますか?そう考えてみてください。 それで、万人が納得する文章が作成できるとしたら、それを提案すればよろしいかと思います。
この人物が属する陣営と3年半法廷で闘った当事者より (スコア:2, 参考になる)
させていただきます。
最初に、この話題と筆者の接点は表題にある通りです。と言っても、筆者は
弁護士などの公的資格を持っている訳ではなく「資料の収集・整理の手伝い」
でしたけど(どの裁判かは有名すぎる気もするので書きません)。
皆様知っての通り、その裁判は今年の春に筆者が属する陣営の地滑り的
大勝利となったのですがこの人物と来たら翌日のゲームショウ合わせの
シンポジウム(今回のゲームショウではやらないと聞いていたのでどう言う
風の吹き回しだろうと思ったらこっちの準備だったのか……)でも「米国には
中古市場もレンタルも存在しない」とか大嘘吐きまくってたぐらいですから
その発言の信憑性がいかほどのものかうかがい知れようと言うものでしょう。
それでも敢えて同氏のスタンスに触れられる文献をいくつか紹介させて
いただきます。その全てが「他山の石」と評価しても過言ではない代物ですが。
・「インターネット時代の著作権とプライバシー」
出版社:アルファベータ
発行年月:1998年9月
定価:1400円(税抜)
ISBNコード:4-8719-8442-7
*「知らないでは~」と同じ年に出た本です。これと「知らないでは~」、そして
一昨年までACCSの筆頭顧問弁護士だった森本紘章氏が1995年2月に出した
「よくわかるコンピュータソフトウェア著作権のQ&A」(松柏社)は一部でトンデモ
本扱いされているそうです。
あとは「ACCSのプラウダ」ことBCNや電波新聞にしょっちゅう寄稿していたり、
月刊アスキー2000年12月号や2001年2月号(再販制度の適用対象を著作権法
の保護対象全部に拡大しろとかほざいていた)あたりでしょうか。
正直に言って、この人物に関わると体力はやたら消耗するのに何も得るものが
有りません。
謎工
釈迦に説法 (スコア:1)
こういう人に講演してもらうよりFSFの人とかに依頼したほうがましかと。
#FSFだとGPL Onlyになってしまいそうでちょっとアレゲですが。
/.configure;oddmake;oddmake install
とりあえず、お手並み拝見。 (スコア:1)
使用者の足元をみて法や慣習を超越する点では類似した手口といえましょう。:-P
(深く考えないように)
正直、会社の仕事に Linux を持ち込もうとしている身としては興味があります。 GPL を遵守しつつ(その精神も尊重しつつ)、いかに企業の既得権益を確保するか(欲深いエラい人を煙に巻く方便を用意するか)、というお馴染みのアンビヴァレンス。
その答えがあるとは期待していないが、権利者よりの団体が何を考えているのか、知っておくのも悪くないだろう。意外に柔軟かもしれないという予感もしないでもない。
Re:確かに「悪名高いフリーソフトの説明」ですね。 (スコア:1)
これも、使う側からしてみれば結果的に安定度が高まったのであれば、良かったことなのでしょうし、逆に、最初から不安定で閉ざされた環境で「スタート」しているOSよりも安心できると思うのですがね。
> フリーソフトの顧客への提供は基本的に禁止されていたりします。
方針なら仕方ないでしょうけど、私がユーザーなら逆に不安になりますけどね。
それに、GNUやFSFを知らない人や、妙に嫌ってる人でも実は加入しているISPのサーバがDebianだったりFreeBSDだったりで影でGNUやオープンソースを使っていたりするものです。^^;
# 人生のキャリーオーバー継続中
Re:なぜ「悪名高い」のか(私見) (スコア:1)
> 「きちんとライセンス条項を読み、著作権者の権利を尊重しましょう」
> と返答すれば十分なはずです。
御意。
しかし、世の中にはInternetExplorerなんてソフトウェアが
あったりして、あの文章にあるようなことを危惧する気持ち
もわからんではないです。
Re:なぜ「悪名高い」のか(私見) (スコア:1)
要は「法社会学/法制史を語るべきところを無視して消費者啓蒙一本槍の文書を発表し出した人を、どう説得するか」という話ですからねぇ。
久保田氏 (スコア:1)
「えっ?」とか思っちゃったですよ。
参照先が前述されているとはいえ、念のため
どこの久保田さんか修飾しといた方が吉かもしれず。
ずいぶんと評判が悪いようですが、そういう人もいる、
と知ることはわるいことじゃないかも。
そういう声の方が特定のエリア内では重用されることも
あるかもしれませんしね。
とりあえず報告(だれか上げてくれるんスよね?)
を待ちましょう。
ActAgainstCRIC (スコア:1)
あの頁への抗議者が大集合(?)した頁がここ
http://www.kondara.org/~h/ActAgainstCRIC/
…だったのですが最近はNotFoundですね。
どっかに移転したんでしょうか?(T_T)
ちなみにこのActAgainstCRICという特徴的な単語(?)で
www検索をかけると、本家じゃなくてもそれにリンクしている賛同頁とかならば
わらわら見つかりますんでどうぞ(^^;
#標的頁より抗議頁のほうが先に消えちゃったら寂しいのだ(T_T)
ん。セミナープログラムには「著作権とライセンスの関係を整理し」
と書かれているのに、あれじゃあ整理どころか混乱させるだけだよねえ。
Re:ActAgainstCRIC (スコア:1)
www.kondara.org のトップにその事項が残っています。
新たに作られたアカウント発行ルールからも、復活の見通しは薄そう。
移転先は…私も探せませんでした。
Re:久保田氏の書いたもの (スコア:1)
まぁそれ以外の記事には有用なものも多かったかも知れないんで、
駄目な成分だけ排除できればいいってのが理想かな。
それにしても1chの話題ででも書いたけど、
著作物に対して金を払うという概念を、
「当たり前」とか、まして「敬意の表明」とか、
本来関係無い概念と抱き合わせるのが好きな人って、
なんか多いですよね。まぁ抱き合わせることに成功すれば
彼等は彼らの成功(=金儲け)を謳歌出来る、というだけのことであって、
こっちはそれ自体を尊重する義理は全く無いのですが。
正しい著作権の理解を、判ってないか、判って無視してるか(笑)、
どっちかな人ってのは、多いですね。それこそ困ったもんだと思うのだが。
Re:確かに「悪名高いフリーソフトの説明」ですね。 (スコア:1)
http://www.aoyama.ac.jp/daigaku/ipr/message.html
知的財産法学者としての半田氏の傾向は「形式的」と言う側面が強く、
「条文に書いてある通りに読む」、つまり「行間は一切読まない」タイプ。
経済法の知識が乏しい為にそうならざるを得ないのでは、と思うので
おっしゃるほどに強烈な悪意は感じない(むしろUnisysなどのケースを見て
そう思いこんでいるフシが有る)のですが困り物であることは確かです。
知的財産法学者でもっと確信犯的にフリーソフト(と言うか著作権法の保護
対象を無料で使用させると言う発想)自体を否定するスタンスを明確にしている
のは紋谷暢夫・成蹊大学法学部教授らの一派です。紋谷教授はACCS理事でも
あるのですが、今年から著作権法学会が廃止されて文化審議会・著作権
分科会に縮小されたのに伴い、対立関係にあった中山信弘・東大法学部教授が
工業所有権審議会との兼任から降りたのを千載一遇のチャンスとばかりに
やりたい放題です。
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/bunka/
この審議会と言うのが曲者で、どう言う基準で人選してるのか知りませんが
業界団体の幹部達が我田引水としか思えないような綱引きに終始する傾向が
分科会への格下げ以降に一層強くなったのが目に見えてひどくなっています。
そもそも文化庁自体が「利用者への配慮」なんて一顧だにしない態度ですし。
謎工
Re:なぜ「悪名高い」のか(私見) (スコア:1)
Internet Explorer の場合、Windows 以外の環境ではフリーソフトかもしれませんが、Windows の場合は Windows の料金の中に既に含まれていると見るべきだと思いますので、フリーソフトとは言えないのではないでしょうか。
OS の一部なのですから、料金も OS の一部に含まれている筈。