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1592 story

焚書の標的になるハリー・ポッター 185

ストーリー by Oliver
心の狭い大人達 部門より

argon曰く、" Hotwired によると 公立の学校で『ハリー・ポッター』本を禁止する旨の連絡書が発信されたのをきっかけにして、 検閲の意味と表現の自由について問うサイト Kidspeakが 開設されたそうです。 「児童のためにという大義名分で行なわれている検閲キャンペーンのニュースを掲載し、子どもたちに合衆国憲法修正第1条が保証する権利をどのように護るかを教えている」とのこと。 彼の国では魔法や魔術を題材にした本は否定的な反応を受ける伝統のようですが、それらに抗する活動もあるのですね。「子どもたちが自分でURLを見つけ出し、口コミで広めていった」という記述に頼もしく思いました。"

ヨーロッパじゃ子供が自主的に本を読むようになった、と高い評価を受けている。ちなみに、自分も映画を前に昨日から一巻を読んでたりする。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by Anonymous Coward on 2001年11月20日 0時23分 (#39610)
    「本を焼く者はやがて人を焼くようになる」という言葉を真っ先に思い起こしました。
    Googleで調べたら、詩人ハイネの言葉だそうです。
    「人は最初に本を焼き、そして人を焼く。」という、詩的な表現も発見(^^;

    表現の自由云々以前に、焚書っていう野蛮な行為を行う事自体、正常な反応とは言えないですね…。
    笑い事で済めばいいんですけど、あの国は政教分離を果たしているとは言い難いからなぁ。
    「善でなければ悪」とかいう思考が、アメリカを泥沼に引きずり込んでることに早く気づいてくれることを祈ります。
  • by kubota (64) on 2001年11月20日 1時21分 (#39634) ホームページ 日記

    図書館に置かない、というだけのことじゃないの? 焚書ではないし、検閲でさえない。読みたけりゃ本屋に行って買えばいいし、学校の図書館になければ町の図書館に行けばいい。(それとも、「18禁」扱いとかにするのかな)

    言論の自由を論点にするのはずれているような気がします。(1) 子どもに読ませない本というものの存在、(2) その本のリストに「ハリーポッター」が含まれること、が教育上の配慮として正しいかどうか、というのが論点ではないでしょうか。

    • 焚書という言葉が書物を焼きすてる行為を指すなら、紹介のリンクの先で 燃やされてるようです。 [post-gazette.com]
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    • ALA の主張する知的(知る)自由とは

      Intellectual freedom is a basic right in a democratic society and a core value of the library profession. The American Library Association actively defends the right of library users to read, seek information, and speak freely as guaranteed by the First Amendment.

      (hack 訳)
      「知的自由は民主主義社会の基本的な権利であり、図書館業の重要性の中核をなすものです。全米図書協会(ALA)の活動は、図書館利用者の読む権利、情報を探す権利、憲法修正第一条に認められた言論の自由を守ることです」


      こういうことなんですよね。

      問題の連絡書 [mugglesfor...potter.com]は「ハリー・ポッターは学校図書館に置いてもいいが、貸出には親の許可をもらう」「カリキュラムに取り入れたり、教室での朗読に使わない。書評をする本に選ぶ生徒は親の許可を取る」「続巻は学校図書館では購入しない」ことを求めているようです。だから、やっぱりこれは言論の自由とか知る権利とかの問題なのでは?
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  • by argon (3541) on 2001年11月20日 2時07分 (#39646) 日記
    台湾でも焼いてるようです。
    台湾の教会がハリー・ポッターを「邪悪な本」と焼却 [cnn.co.jp]

    これを読むと、英国にも禁書扱いにしている学校があるのですね。
  • アメリカでの子どもをダシにした検閲の歴史は 今年出た 'Not in Front of the Children: "Indecency," Censorship, and the Innocence of Youth' [powells.com] という本に詳しいです。 著者の Marjorie Heins は反検閲活動で知られる弁護士で、 CDAを執行停止に追い込んだ弁護団のひとりでもあったり。 Harry Potterのこともちょっと出てきます (実は、読むのが遅れて当分読み終わらないので翻訳が出てくれるとうれしい...)。

    で、こういうのをみてると、あらためて感じるのは、 "harmful to minor"ということが、 いかに無根拠に、あるいは妄想的にでてきているのか、ということだ。 「こどもに害がある」なんてことを言っていても、そんなの証明できてもないし、 あるいは、単に宗教的・政治的野心のために 子どもを利用しているだけだったり。

    で、日本でも「有害情報排除」とか 言ってる連中の立ててる理屈はこういう本を みれば全部論破済だったりするのだが、 この国でそういうことを言ってる連中は 科学的正統性を基礎として論理的整合性を 検討してものごとを運ぶような合理主義からは ほど遠く、どちらかといえば 「地位をみてコミュニケーションをする」ような 行動規範の持ち主が多いわけで、 そしてもちろんそういう人々が「力」を持ってるわけで、 なかなか虚しくなります。

  • 価値観表現 (スコア:2, 参考になる)

    by Anonymous Cowboy (6205) on 2001年11月20日 0時37分 (#39613)
    「善でなければ悪。中間なんてない。」

    結局キリスト教ってのはものごとの価値観がバイナリ表現なんだよね。あらゆるものを{0|1}の型にはめて自分のスタンス以外のものは基本的に認めない。

    それはバイナリ以外の表現手法をもつ価値観の否定でもあるね。価値観だって多様性が必要だ。

    • 宗教でもなんでも、人間の集団をある一方向にまとめよう、というときに、「敵」を作って自陣をまとめていく、というのは、よく使われる手法です。むしろ、宗教というのは、この目的で敵を作るために作られた「方便」「道具」という性格がある場合さえあります。

      ですからこの「善」「悪」の考え方は、要するに「敵」「見方」を分けて、自陣をまとめるために考えられた「管理者のチエ」というところだと思います。

      毛沢東でもおなじこと言ってますからね。
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    • by Anonymous Coward on 2001年11月20日 0時47分 (#39620)
      何もキリスト教だけでなく、人間の思考一般に言えそうなことだね。日本でもまったく同じだよ。宗教とはあまり関係ないと思う。

      あえて違うと言えば、欧米でははっきりYESとNOを使う。日本では見えないところでつぶしたり、圧力をかける。別に、非欧米地域に多様な価値観が存在するわけではないんだな、これが。

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    • うーん (スコア:1, すばらしい洞察)

      by zxqk (2425) on 2001年11月20日 1時26分 (#39637) ホームページ
      その意見自体、私はカタに嵌めているようにしか見えないのですが。
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  • とかいう意見も聞いたことがあります. ちなみに,あの,青い猫型ロボットについてもこれと同様の意見を聞いたことがあります.

  • by Futaro (2025) on 2001年11月20日 9時04分 (#39702) ホームページ 日記

    アメリカでさえ聖書の内容が絶対だ、と信じる「キリスト教原理主義者」が20万人もいる、なんて、/.のどこかに誰かが書いていましたね。

    そういう人たちも「許している、生きていける」国である、という面がもっと強調されていれば、あの国ももっと幸せになるんだろうに。
  • 焚書になったことより (スコア:2, すばらしい洞察)

    by teltel (1423) on 2001年11月20日 12時54分 (#39789) 日記
    それに対してのリアクションが大事なんじゃないの?
    いかに権力に寄りかからずに自分の権利を守るのか、がテーマなんじゃない?
    焚書を行おうとする勢力はどこにだっているんだから。

    # 自由は常に維持するための努力が必要なのがつらいよね。
  • 駄目だと言われれば是非見たくなるのが人情。
    決まり事を破りたい年頃ってのもありますしね。
    禁じたって見るんだし、無菌室で育った人間は
    次代の何かを生み出すことができない気がする。
    --
    AMIGA4000T(60/50)使い
  • by Wildcat (2067) on 2001年11月20日 0時42分 (#39617) 日記
    きっとハリーポッターのせいで売れなくなった本の出版社が裏で政府に金を払って禁止させているに違いな…いや違う、そうじゃない、ハリーポッターを売っている出版社のScholatic自身が反抗心たっぷりの10代にもっと買わせるために裏で政府を動かしてわざと禁止に(以下略)
    --
    (´д`;)
  • by bcom (4253) on 2001年11月20日 0時52分 (#39624)
    魔術=悪?っ見方しかしないって事は、魔術の世界からこっちを見れば悪に見えてるって事が解ってないって云うか、常に自分が正義で全て正しい事だと思い込んでる国なら当然の判断だと感じたが、検閲に関しては、自由な国をキャッチコピーにしているにしては結構しょーもない部分で手厳しくやってんですね、無論、「日本的な自由」と違って、ルールのある自由って意味では正しい姿なのかもしれないけど、こりゃないよなぁ。

    # 魔*の宅急便とか、魔*使いサリーとかやっぱ駄目っすか。(^_^;
    --
    # 人生のキャリーオーバー継続中
    • > 自由な国をキャッチコピーにしているにしては

      たしかに、そんなに売れてるんだったら他の出版社から類似本をバンバン出させて『ハリー・ポッター』のインパクトを薄める、というほうが少なくとも焚書なんていう(それこそ中世の魔女狩りみたいな)パフォーマンスよりは自由(経済)国アメリカに似つかわしいような気がしますねー。

      たとえば今なら『北部同盟・賢者の石』とか :p

      親コメント
  • 映画の話だが、こんな記事がちょっと前にasahi.comに出た。

    ハリーの「魔法」不況を救う? 松竹の株価も高値に
    http://www.asahi.com/business/update/1119/015.html [asahi.com]

    初日だけで1600万ポンド(約29億円)だって。
    すげえな。
    --
    (´д`;)
  • by dorifer (514) on 2001年11月20日 2時39分 (#39661) 日記
    しかし、黒魔術な人々に、いけにえとして
    子供が殺される国だからねえ。
    --
    IN EARTH AND SKIE AND SEA STRANGE THYNGES THER BE.
  • by Anonymous Coward on 2001年11月20日 6時52分 (#39685)

    要するに、やってることはキリスト教だろうがイスラム教だろうが(あるいは仏教だろうが)おんなじ、ということだね。「排他」というのはある意味で宗教の本質だから、この性質が無いと宗教とは言わないんだけどね。

    自分の宗教と合わない奴、自分に反対する奴をなんとか黙らせたい。と、そういうことだね。

    宗教がなくなったくらいで世界の紛争のタネがなくなるとは思わないけど、半分くらいはなくなると思う今日このごろ。

    いいかげん、ここいらへんのバカさかげんに気が付いてほしいものだと思うよ。「宗教者」という方々。
  • 欧米などでは、日本ではギャグとしか思えないような悪魔崇拝が、本当にあるのも現実です。
    特にUSでは、悪魔崇拝と称した(本当は単なる猟奇殺人/性犯罪なのかもしれないですが)事件もあります。
    焚書はとんでも無い間違いだと思いますが、こういう事件に対する恐怖が焚書に走らせる根底にあるんでしょうね。

    そういえば、中東のどこかの国で、子供が真似して怪我をするのでポケモンが禁止になった国がありましたっけ。

    本を禁止するより、そういうインチキくさいもの、フィクションなものを見分ける能力を養わせる方が大切だと思うのですが。
  • ディズニー映画の立場はどうなるんだろう?
    --
    ---アレゲの道は一日にしてならずぢゃ---
  • こまったものです. 大教会の聖書を基準にすると『魔法』はサタンの力である様に記述されています. 西洋社会では未だこの点が根強く残っている様です. もっと,精神的に成長してほしいものです,大司教が天動説を認め,謝罪したときの様に...(因みに,旧約聖書をベースにすると,進化論は誤りなのだそうです...)
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    ★田舎に生息する時代遅れのFortran&COBOLガイなオタク★
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