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1787 story

日本独自の有人宇宙船構想 38

ストーリー by Oliver
UFOにしか見えん 部門より

Anonymous Cowboy曰く、"宇宙開発事業団技術研究本部の先端ミッション研究センターは「我が国の宇宙開発における次期フラッグショップミッションの提言 ~ 日本独自の有人宇宙船構想~」と題して日本の宇宙開発における次のでっかいターゲットに有人宇宙飛行を提案した。
提言では日本独自の有人宇宙ミッションを10年以内に実現することが充分可能であるとし、そのためにあえてカプセル式の宇宙船を選択、最新の技術によってシャトル並みの安全性と経済性を実現するとしている。
国内の宇宙開発に対する閉塞感を粉々にするような熱いテーマだ。ぜひ実現させたい。"

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  • by take0m (4948) on 2001年12月11日 16時26分 (#45502) 日記
    何でいまさら一国で有人宇宙飛行なのかなぁ・・・

    今の日本のポジションを考えたら、ロボットを使ったプロジェクトが一番よいと思うんだけどなぁ。技術的なポジションも先進国の中でもましな方だし、商業的にも可能性高いと思うんですが・・・有人宇宙飛行だって、ロボットアームはもちろん、独立動作するロボとかあったら、必ず連れて行くと思うんだけどナァ。
    •  今のまま、アメリカの後ろをついてまわっても、”自分たち”が、宇宙へ行ける事はないだろうから、ですね。
       昔々、国際宇宙ステーションが”西側宇宙ステーション”だった頃、誘われた日本は、これで有人宇宙技術を教えてもらえるものと、飛びついた訳ですが、その実は、身に付いたのはドンガラ作りと安全性基準だけ、空気も水も電気も貰い物、その代金として、日本モジュールの実験用ラックの半分はアメリカのものとなりました。
       シャトルオービター1機の調達価格が18億ドル、打上げコストが平均2億から5億ドル、100トンの有人宇宙機をホイホイ打ち上げる国の真似をするのが間違いなのです。
       日本独自に拘る理由は全くありませんが、アメリカに首を突っ込まれると、国際宇宙ステーションの二の舞です。さっくり、安く、短期決戦で作りたいのです。
       同じ重さを打ち上げるのなら、もっと安くつく選択肢はいくらでもあります。ただ、人を打ち上げるには、現在シャトル以外にはソユーズしかありません。
       ソユーズ、良い機体なんです(同人誌書きましたし)が、なにぶん原設計が古いので、このままの運用というのは、例えばガチャピン着ぐるみ駄目にしちゃったりする訳です。
       中国は、ソユーズを一生懸命コピーして近代化してますが、ニ年前には人が打ち上がっていた筈なのに遅れているので、苦労しているのでしょう。30年前のソースコードをリファクタリングしているようなものです。作るなら、イチからのほうが安上がりです。
       安くて近代的な有人宇宙船というのは、宇宙開発のニッチなんです。

       最近、夜空を見上げたことがありますか?
       月を眺めたことがありますか?宇宙がだだっ広く、月がそこにあって、シャトルの高度がたかだか400km程度に過ぎないことを考えたことは?
       夜空を眺めた上で答えてください。あなたは宇宙へ行きたいですか?
       やりたいのは常識破りのローコストな有人ミッション、宇宙に行きたいと望む人間全てを宇宙へ連れていく、第1歩なんです。
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      • 自分が行けるとは思わない。でも、

        未来の世代に宇宙(そら)を見上げるだけにはさせたくない。

        と思います。
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      • まぁ、そのためにH2Aは打ち上げGを小さくしていますがぁ・・・人を打ち上げるのは十分可能でしょうねぇ。アリアンなんてすごいG。

        個人的にはロマンとかの世代はすぎましたねー。ISSも毎日落下していますしねー。あの低軌道を維持するのは大変だ。

        アメリカの財布とか、どうしてそういう方向に考えが行くのかな。人あげるのは彼らにまかせておいて、違う分野でNo.1になって欲しいって思うんですけど。

        それに、あの面子じゃあ常識破りのローコストなんて実現できないような気がします・・・常識破りのローコスト、実は赤字垂れ流し、なら可能でしょうけど。
        ホントに実現したいって思っていたら、もっと民間企業の人とか、政財界を巻き込んでいかないと、絶対に紙で終わりますね。たくさんの人を連れて行くならビジネスにしないと。公共ってことで国が率先して、国鉄みたいな最後はごめんですな。
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      • 論文では,再突入時の姿勢制御 [nasda.go.jp]について,「重心位置を中心軸からずらし、」と,さらっと流しているけど,20度も仰角を取って姿勢を安定させる方法がわからない。底が平らなシャトルに対して,カプセル型の底が丸いのは姿勢を安定させるためだと思う。けれども,迎え角が25度もあったら,数度の上反角では,間に合わないのでは?

        たとえば,迎え角を取ると重心が前に来ると思うけど,これは,揚力を出すときは,重心が上に来るってことだよね? これで,ロール方向の安定性が出る? フラッターは強烈にならない? これって,同じ論文で悪くいってるリフティングボディと同じくらい制御が難しいんでは。と思うのだけど。
        --
        斜点是不是先進的先端的鉄道部長的…有信心
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          • あの論文は,マーズパスファインダーのような低重心・高キャンバーの機体を使って,アポロのような高重心・低キャンバーの機体と同じような仰角制御をするかのように書いている。これは復元力が強すぎて,スラスターの燃費が悪くなると思うのだな。そこで,「重心をずらして…」とくるわけだけど,これは仰角に対してヨーがついたとき「ずれた重心」に対する回転モーメントが発生して,いきなりロール(というより,きりもみ)する困った挙動になる。同じことをアポロのような重心を高くする方法なら,ヨーに追従して重心も移動するため,こうした挙動はおこさない。だから,あまり良いアイディアには思えないんだわ。
            そこまでして,円盤型にこだわるのは,どうして?

            慣性重心をずらすよりは方向舵のタブみたいに空力重心をずらすほうが上手くいくように思える。凧の尻尾みたく。
            --
            斜点是不是先進的先端的鉄道部長的…有信心
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            •  あれは単純に、対気断面積を最大限に稼いだ上で、軽くしたいからですね。
               この辺りはちょっと怪しいです。衛星屋の構想なんで、外に空気が有る状況にはあんまりピンときませんし、元々予想された反対勢力がSSTOみたいな有翼再使用派だったんで、その辺りの知識を借りにくかったのも。
               でも、現在では、マジメなSSTO推進論者というものはどうやら存在しないらしいことが判ってきたので、まぁ、あのデザインは変わるかと。他の要因もありますし。大体、その下の機械船も、構造やコンポーネント配置怪しいですし。
               大体、四月に始めたばかり、まだお金が付いた訳じゃ無いので、概念設計以前の段階なのです。
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              • ま。固定でもいいんだけど。デメリットは解析的に見たとき慣性重心と空力重心の差がないので,これまでの私の主張の根拠がなくなることくらいかと。

                日本で行う根拠は,前に書かれていた米国のお財布 [srad.jp]はイヤだから,と思います。が,それ以前に,日本が「有人宇宙技術を持つこと」を彼らアメリカ人は良しとするのでしょうか?

                たとえば,「スタートレック」ていうSF作品では,未開星への宇宙技術の流出をとても悪いこと,もしくは危険なこととして描写しています。でもってかれらは,宇宙技術の流出を阻止するために活躍をするわけです。こうした心情は,それこそ「黒船」の時代から変わっていないわけでしょう。

                彼らにとって,日本が有人宇宙技術を持つことを阻止することが「正義」である間は,日本が独自に開発することは不可能に思えてしかたがないです。せっかく宇宙作家が集まって企画したなら,日本が有人宇宙技術を持つことが「米国の正義」と調和する根拠まで考えて欲しい。無理難題ですが。でなきゃ「お財布」になるしか,ないんでないかと。
                --
                斜点是不是先進的先端的鉄道部長的…有信心
                親コメント
      • 夜空を眺めた上で答えてください。あなたは宇宙へ行きたいですか?

        はい。もちろんですとも。

        ……つーか、みんなテンション低いなあ。 別に日本独自だろうがなんだろうがどうでもいいじゃん。 そんなことはとてもとてもささいなこと。 それよりも、どきどきしない? わくわくしない? かっこいいって 思わない?

        わたしは(星については)観望派なんですが、それでも 行きたいですよ、宇宙に。んで、それを本気で実現しようと してる野

    • 現実問題として有人宇宙飛行の技術を持っているのはアメリカとロシアだけですが、将来的な事、特に宇宙の産業利用を考えればEUだって日本だって(後、中国、それにたぶんインドやイスラエル辺りも)この技術とノウハウは欲しいでしょう。
      そう考えると、どこまで単独でできるかは別にして「やる気」と一定の基礎技術への投資をしておく事は、決して無駄ではないような気がします。仮に国際協同プロジェクトというような事になったとしても、そこまでの蓄積が活きますからね。
      ロボットも悪くない選択ですが、やはり最終的に人がそこまで行ってナンボの世界ってあるでしょう。むしろロボットは人が行く時の補助というかパートナーとして活用したら面白いんではないかと。
      親コメント
    • >何でいまさら一国で有人宇宙飛行なのかなぁ・・・

      元ネタをまだ読んでいないので、突っ込めませんが…、

      安全性の確保などに投入されるコストを考えると、
      ESA(ヨーロッパ宇宙機関)との共同開発というオプションも
      考えられますね。

      >ロボットを使ったプロジェクトが一番よいと思うんだけどなぁ。
      >技術的なポジションも先進国の中でもましな方だし、

      有人である必要のない分野では、
      ロボット(一般の衛星や探査機も一種のロボットです)が使われることは、
      今後も変わりはないでしょう。
      #有人飛行は高価だからね。
      --
      masamic
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    • 1986年に国産ミニシャトル(HOPE)の研究を開始して以来、
      軌道再突入実験機(OREX)
      小型着陸実験機(ALFLEX)
      極超音速飛行実験機(HYFLEX)
      とノウハウの蓄積を行っていたんですよ

      #公式には有人は考えていないことになってたかなぁ

        特に、再突入の制御に関してはICBMの命中率を上げる技術と同じですから米国から技術導入されることは絶対有りません
        ロボット技術と交換で有人飛行技術を得られるなら良いですけど、望みは薄いです
        独自
  • by k3c (4386) on 2001年12月11日 16時41分 (#45509) ホームページ 日記
    私としてはロボット衛星修理・燃料補給 [nasda.go.jp]の方が今の宇宙開発シーンにおいてはニーズが高いのではないかと思います。技術的にもおりひめ・ひこぼしの蓄積があると思うし。ISSに何かあるたびにシャトルを飛ばさずにH-IIAで済むのならそれはすばらしいことではないかと思いますが。

    逆に、有人宇宙飛行は、
    • 既に確立された技術でしょ、今更日本がやっても…
    • 上の理由からあまり国民にアピールしないのではないか
    • コストの見積もりが(人間を乗せるにしては)甘すぎませんか?
    というわけで支持できないなあ…。技術的には有人飛行はすごく意味のあることだというのはわかりますが、後発ならもっとなにかニッチなところを狙った方が競争になるのでは?

    そもそも、国際的な協力(not競争)の枠組みをもっと強化して欲しい。アメリカの宇宙開発は軍事目的もからんで開示できない and/or 独占したい技術がたくさんあるのでしょうけど…「2001年宇宙の旅」みたいなのは夢のまた夢、なのでしょうか?
    • by Kludge (4106) on 2001年12月11日 17時07分 (#45517)
      確立された技術かも知れませんが、日本が持っていない技術です
      よね?

      将来的に有人飛行が一般化したときに、「うちでも短期間で
      実現可能である」ということを示せるだけの実積がないと、
      言い値でその技術を買わなきゃならず苦労するのではないかと。

      ニッチな独自技術でクロスライセンス取引、というのも手ですが、
      主要技術をある程度押さえておかないと、交渉が非常にきつく
      なるかと思いますので、やっておいて損はないかな、と思います。

      ともあれ、実は理数力向上の動機付けとしての有人宇宙計画
      いう理由に一番期待。
      親コメント
    •  例えば静止軌道の衛星に推進剤を補充しようとすると、そのロボット宇宙機には、月周回軌道に入って帰ってくる事ができる程度の能力が必要になります。
       どの衛星だろうと、ランデブには、加速と減速、往復の推進剤が必要なことを忘れてはいけません。  
      また、使った推進剤は地上から持ってくる必要があります。
       修理する代わりに、新品の宇宙機に交換してやれば、帰りの推進剤が浮きますね。
       また、推進剤を補充可能にするためにハイコストな液体移送装置や真空用バルブなどを付けて宇宙機の値段を上げるより、新品をもう1個打ち上げたほうが安上がりです。宇宙機用部品で一番クリティカルな部品は液体用バルブです。
       衛星修理ロボットって、格好は良いのですが、現実には出番はありません。相手の宇宙機にもよりますが、代わりの機体を打ち上げたほうがずっと安くつくでしょう。高価な宇宙機は、修理も面倒です。
      親コメント
      • ひまわりの時に同じような事を書きましたが、燃料補給というのは意味があるんじゃないかなぁ?
        修理であれば、特定の衛星に特定の部品を届け、なおかつ特定の操作をする必要がありますから、そんな事する位なら新しく打ち上げたほうが安いとは思いますが、燃料補給であれば、複数の衛星に対してサービスを行うことも可能だし、修理と違ってあらかじめ必要となる時期がわかるので計画的に運用することができます。

        どの衛星だろうと、ランデブには、加速と減速、往復の推進剤が必要なことを忘れてはいけません。 
        ランデブ時に加速と減速が必要というのは同意ですが、往復の推進剤というのはそれ程いらんでしょう。
        静止軌道まで達するような超楕円軌道で回せば、その燃料の殆どは、地球の重力が肩代わりしてくれます。
        人間が乗るわけじゃないので、気長に地球をフライバイさせて加減速する事もできる。酸素が無くなる事心配しなくてもいいので。
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        •  計算してみてください。
           静止軌道投入ってのは、月に抛るのと同程度のデルタVが必要です。
           更に、目的位置までのドリフトを考えると、それ以上必要になります。
           もう一つ言い沿えるなら、往時の推進剤は、帰還用推進剤を静止軌道まで持ち上げる為に、大幅に割増になります。荷物を持ち上げるというより、帰還時の推進剤を持ち上げる為に、推進剤を使うようなものです。
           
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    • by tiga (4391) on 2001年12月11日 17時00分 (#45516) 日記
      >アメリカの宇宙開発は軍事目的もからんで開示できない・・・

      全くその通りですね。シャトルでも軍事ミッションが優先でしょう。
      衛星修理ロボット衛星なんて作れたらいいですね。
      ただ、打ち上げに際して合衆国が圧力かけらないか心配ですけど。
      親コメント
      • >シャトルでも軍事ミッションが優先でしょう

        ん? 最近シャトルで軍事ミッションなんてやってましたっけ?
        ほとんど使い捨てロケットでのミッションだと思いますが
        親コメント
        • by tiga (4391) on 2001年12月12日 10時46分 (#45776) 日記
          勿論、衛星の軌道投入などのミッションは、無人ブースター(デルタ ブースター?)が主流なのは、事実ですし否定はしません。
          STSミッションの中で、NASA管轄のもの以外は、公表されないでしょうし、チャレンジャー事故以来、シャトルの目的が軍用と何か(忘れました^^;)としてあるのも事実ですね。
          親コメント
          • いや、それ以前に80年代なら結構会ったとおもうですけど、有人ミッションで軍事目的なものの必要性って最近では薄らいできていると思うのですが

            単純な打ち上げミッションにしても、シャトルでDSPとかKHを打ち上げるってのがなくなったような気がするんで

            よく知らないんですけど、軍事軌道実験とかあります?
            親コメント
        • 軍事ミッションをおこなったわけではなく、何かあればそれが優先されるという事でしょう。
          あと、軍事ミッションなんて基本的に非公開ですし。
          • by G7 (3009) on 2001年12月11日 18時53分 (#45543)
            >軍事ミッションなんて基本的に非公開ですし。

            と言っても、打ち上げたという事実を非公開にするのは不可能なので、
            あとは打ち上げた上空で何をするか?が非公開になるってことなのでしょうけど、
            狭い機内で秘密もへったくれも(ある程度は)無いでしょうから、
            米人だけが搭乗してるフライトのときにヤル、って感じでしょうかね。

            更に言えば、シャトルからロボットアームをニョキっと伸ばしただけで
            今の技術なら地上からソレが判る(こないだのNHKの宇宙の話でやってましたが
            80年代に軍事用に秘密に開発された技術を使うと、地上からしっかり衛星軌道の物の形が
            見えるそうですね。最近は民間に公開されて天文でも使われてるそうです)
            んで、活動の非公開性を貫こうと思ったら結構限定された種類の活動しか出来ないような気がする。
            親コメント
    • 一つのロボットで、多数の衛星をメンテできるのなら、意味はあるかも。

      でも、もっとニッチな「掃海衛星」のほうが需要はありそうな気がする。

      ま、スポンサーはいないかもしれないけど。

      今や、衛星軌道は、ゴミだらけなのですから。
      親コメント
  • by SS1 (6823) on 2001年12月11日 18時10分 (#45533) ホームページ 日記
    論文の執筆者 [nasda.go.jp]をみると,SF作家,サイエンスライターその他,SFファンがてんこ盛り。これで観光旅行ができるくらい安く出来るなら。SFファンだけで,資金を集めて作ってしまうとか。
    --
    斜点是不是先進的先端的鉄道部長的…有信心
  • 日本独自の有人宇宙ミッションを10年以内に実現することが充分可能であると日本独自の有人宇宙ミッションを10年以内に実現することが充分可能であると・・・

    記事にはありましたが、有人ミッションに掛かるコストを考えると今までのような無人ミッションに掛かるコストの何倍になるんでしょうか?それに、血税をつぎ込む価値は、あるんでしょうか?

    個人的に、純国産の宇宙船が打ちあがることに興味はありますが、これが特定企業の利権につながらない事を祈ります。
  • by iouri (268) on 2001年12月11日 16時55分 (#45513)
    資金をどうするのかっていうのは大きな問題ですね。自分が払った 分の税金に関してはこういう方面に無駄遣いしてもらうのはかまわ ないのですが。他人にそれを押しつけるわけにも行かないですし。

    来年の3機関統合に際して,需要や話題性,技術的実現可能性等を複数案で比較検討して,有人宇宙船案を最適と評価するという提案なので,実現は別としても今後の日本の宇宙開発の方向性の議論として充分な問題提起になっていると思います。

    あとは,規格やテスト基準をオープンにして民間の参入を促す「オープンアーキテクチャ」という内容が,本気なのかどうかも気になります。別に有人宇宙船に限った話じゃないですよね。本文中では有人宇宙船の技術なら公開しても軍事目的に転用される恐れはないという書き方がされていますが,有用なら衛星にもロケット本体にも使われるでしょうし。
  • by T.Sawamoto (4142) on 2001年12月12日 1時15分 (#45705)
    「日本独自」なんてのは、どうでもいい。
    ただ宇宙へ行きたい。
    さすがに「一千万円で数十分」は払えないけど、百万円なら出してもいい。
    蒼く輝く惑星を、この目で見てみたい。

    欲を言えば、『私を月まで連れてって』欲しい。いや、もっと遠く。他の惑星、他の恒星系、その先へ…。
    安全性なんて二の次でいい。片道切符でも構わない。

    この破滅的なまでの衝動は、いったいどこから来るのだろう?
    「逃避」というわけではないと思う。命だって惜しいはず。
    なのに、本当は見たこともない光景に恋い焦がれるのは何故なんだろう?
    • 手前から月、地球、太陽が縦一列に重なるシーンが見れるの
      ものなら、命がけでも行ってみたいと思ってたりする。

      これを見るには、月軌道の向こうまで行かないといけないの
      で、今の人類には無理な相談なのだが。
      親コメント
      •  カプセル質量が3トン以下なら、通常型のH-IIAでも、月の後ろをぐるっと廻って帰る、自由帰還軌道に投入できます。H-IIA増強型ならフルセットを月周回軌道に送り込めるでしょう。
         自由帰還軌道だと、減速を地球大気を使って行なえるのが便利なところ、但し、減速の逆Gが大きく、素人にはお薦めできない、と。

         実現可能かもしれないのが、近傍の特異小惑星へのミッション。
         ひと月ほど宇宙船の中で我慢できれば、増強型で有人宇宙船を送り込めそうな小惑星が幾つかあります。
         小惑星でも惑星は惑星、着陸もできますし。
        親コメント
    • by simon (1336) on 2001年12月12日 21時24分 (#46041)
      『窓から、部屋の暗闇の中にたたずみながら、わたしはそれを見物した。火の
      ような尾を引いたロケットを。見たことがない人には説明できない。とにかく
      これまでにあったどんな花火よりすばらしい花火だ。わたしたち人間を・・・
      もっと他の、もっと遠い星まで送りとどけてくれることができる、また送りと
      どけてくれるにちがいない花火だ。』



      子供の頃にこの小説を読みました。そして思いました。
      おとなになったらきっとだれもが宇宙にかんたんに行っているにちがいない!
      ……しかるに、いったいぜんたい我々は何をしているのでしょうか。
      2001年だってのに、木星はおろか月にさえ行っていない!

      わずかばかりのお金、たとえば誰も乗らない新幹線と高速道路を作るのを諦めれば
      宇宙への道が手に入るのですよ?
      コンクリートの万里の長城(そして荒廃した国家)と、空の果てへの切符。あなたはどちらを選びますか?


      『そうだ、脱出だ。このちっぽけな世界から、誰も彼も脱出したくてうずうず
      している。この願望こそ、肉体的な欲望を満たす以外の方向にむかって人間が
      やってきたことすべての原動力にほかならないのだ。
      ・・・・・・生まれついて死ぬまでへばりついていなければならない地面を離れて、
      未知に、永遠に向かって。外へ!』

      (「天の光はすべて星」 "The lights in the sky are stars", 1953, Fredric Brown)
      親コメント
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人生unstable -- あるハッカー

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