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1855 story

ロケット戦闘機 秋水が復活 17

ストーリー by Oliver
不死鳥のごとく 部門より

iouri 曰く、 "毎日新聞によると,三菱重工がロケット戦闘機秋水を復元したそうだ。実際に飛んでいるところをみてみたいが,確かヒドラジンを噴射して燃やす方式だったと思うので,危険性や環境への影響を考えると実際に飛ばすことはできないだろう。"

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  • by scipio (4134) on 2001年12月19日 19時13分 (#48093)
    ドイツから技術導入したヴァルター・ロケット。過酸化水素でヒドラジン/メタノールを燃焼させる。
    パイロットは文字通り命賭け。

    こちら [sakura.ne.jp]によれば、参考文献はこの辺。
  • by ncube2 (2864) on 2001年12月19日 19時20分 (#48094)
    何でも全体だかエンジン部分だかの開発の指揮は東条英機の娘婿が取ったそうな。
    これ、実際に飛んだことはあったのかしら?
    (朝日新聞 [asahi.com]によると復元に2年と30人投入。ウーン、この不況下で三菱重工太っ腹)
    •  確か初飛行で事故を起こし、そのまま終戦ではなかったか。
       加速Gが強すぎ、燃料タンクからの配管に燃料が供給されなかったのが原因だったと記憶してます。

       なお、三菱重工では数年前に零戦を復元してますが、この時には海外からのレストア依頼に便乗して、外見だけコピーしたようです。
       今回も展示用に概観を修復しただけでは?
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    • >実際に飛んだことはあったのかしら?

      何度か飛んだことはあったみたいですよ.
      でも,燃料タンクの設計ミスで,高迎角時に燃料がうまく供給されない
      という不具合があって,フレームアウトして落ちたんじゃなかったかなぁ.
      東條氏(三菱所属)も,コテンパンに叱られたらしいですが.
      あまりに初歩的な設計ミスだということで.

      非常に貴重な技術史料だとは思うけど,やっぱり鬼っ子というか,イロモノで
      しょうなぁ>ロケット戦闘機.
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      • 何度か飛んだことはあったみたいですよ.

        実際には,訓練用の滑空機 (グライダー) 「秋草」 は何度かとんだものの,実機は, 別のコメントにもあるように,初飛行時に墜落して,そのまま敗戦ということになりました。

        原因は,燃料系統の設計ミスによるエンジン停止と, 飛行テストにわざわざ狭い追浜飛行場 (横須賀) を選んだことで, 着陸に際して急激な機動を行わざるを得なかったこととの複合によると言われています。 (厚木でやっていれば,エンジン停止時にも不時着はできたのではないかということです。)

        まあ,もっとも,完成していても,本家の Me163B と同様,たいした役には立たなかったとは思いますが。

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      • by sk (478) on 2001年12月21日 0時11分 (#48662)

        中日新聞社『あいちの航空史』によると、秋水の事故後の原因究明会議では、エンジンか機体か、どこに欠陥があったのか結論が出ず、急にロケット噴射が止まったという状況だけから、「急上昇で燃料送りが不調になった→燃料タンクの設計ミスだ」と決めつけられたのだそうです。

        タンクの設計者は、豊岡隆憲という人だったのですが、事故後、実は海軍は試験飛行のとき燃料を十分に積まなかったんだよという話なんかを聞いて、悔しさにやりきれない思いで設計をやり直したそうです。

        豊岡氏は一式陸攻の燃料タンク(太平洋戦争で一番かわいそうなタンクだ)も設計していて、やはりテスト飛行中に燃料送りが悪くなって不時着する事故が起きたそうです。そのときもタンクが悪いといわれたのですが、豊岡氏はポンプを調べてくれと主張し、実際にポンプが原因だったそうです。

        秋水もパイロットと機体が無事に戻ってきていたら、きっと本当の原因がわかったのでしょうが、パイロットの犬塚大尉は死亡し、機体も墜落して壊れてしまいました。火傷で死んだそうですから、きっと機体は燃えてしまったんでしょうね。この試験飛行では海への不時着水を想定して100隻のボートを待機させていたのですが、操縦に自信のあった犬塚大尉が無理に着陸を試みたために、追浜基地の建物に接触して墜落したらしいです。

        結局、二号機は飛ばず、真相ははっきりしないまま「燃料タンクの設計ミス」だけが、まことしやかにいい伝えられてきたとのことです。

        親コメント
    • たしかタンク内の過酸化水素がコクピットに漏れてテストパイロットの方が亡くなられてるんですよね。合掌。
      実際に飛んだら音速が出る予定だったそうで・・進駐軍がまっ先に差し押さえたんじゃなかったっけか。
      うろおぼえですみませんが、確かテスト機はオレンジ色だった気がします。

      SSのアドバンスド大戦略でメチャクチャ技術力を高めると開発できるんですが、
      異常な移動速度と戦闘力を持つのにすぐガス欠になるので
      エースに育てた零戦の方がはるかに使えるという、非常に困ったユニットでした。
      --
      佃煮
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      • by Anonymous Coward on 2001年12月19日 20時41分 (#48121)
        音速突破は…(汗
        秋水はもとより元ネタのMe163Bでも予定はしちゃおりませんです。

        ちなみにAD大戦略のMe163は安い価格と高い戦闘力でもって、片
        道飛行の有人SAMとして使うのが正しいです(邪悪
        親コメント
        • >音速突破は…(汗
           予定してませんでしたっけ……悲しい……
           まあ何年も前の知識なのでなにとぞご勘弁を……。

          >ちなみにAD大戦略のMe163は安い価格と高い戦闘力でもって、片
          >道飛行の有人SAMとして使うのが正しいです(邪悪
           う。そんな邪悪な事は思いつけなかった・・泣いてもよいですか?
          --
          佃煮
          親コメント
    • 秋水の元になったMe163は実戦投入されていますが
      なにぶんロケット推進なもんだから
      レシプロ機(敵機)との速度差が大きすぎて
      まともに迎撃できなかったとのことです.
      つまり一撃離脱しかできなかったと.
      秋水も例え飛んでたとしても
      局地戦闘機としては大いに問題ありだったのでは....(哀
      ただ大いにロマンを抱かせてくれる機体ではあります.
      個人的には震電によりエロスを感じますが (^^;
      --
      Good Day Sir !
      親コメント
    • 東条英機の実の息子さんで長男(だったと思う)です。で、戦後はYS11開発プロジェクトの責任者。
      > 何でも全体だかエンジン部分だかの開発の指揮は東条英機の娘婿が取ったそうな。
      親コメント
  • by cadolarubis (4459) on 2001年12月21日 9時41分 (#48737)
    http://www.mainichi.co.jp/news/journal/photojournal/archive/200112/19/19-07.html
    --
    佃煮
  • by Anonymous Coward on 2001年12月19日 18時42分 (#48083)
    ここ [mainichi.co.jp]ね。

    • by iouri (268) on 2001年12月19日 23時00分 (#48175)
      タレコミ者です。今はさらにうつって こっち [mainichi.co.jp]にあるようです。
      親コメント
    • by Anonymous Coward
      そこも何も見えないが・・・。

      元ネタにあったリンクで見たヒトコラーゲン カイコ生産に成功
      って方が凄かった・・・。
  • by Anonymous Coward on 2001年12月21日 2時03分 (#48688)
    スミソニアン博物館で復元されずに保管されている、本物の、震電(J7W1)1号機が復元される(ハ43-42エンジン共々、もちろんフライアブルに)、ってのがいいなぁ。
    ただ、いずれにせよ、復元させた後、野ざらしにして朽ちさせる(船の科学館の二式大艇)みたいなことにはならないで欲しい…。
    日本人って、この手のもの、復元作業とかが終わったらそれでOK、って考えているんじゃないのか…!? 残し続けることにこそ意義があると思うんだが。
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一つのことを行い、またそれをうまくやるプログラムを書け -- Malcolm Douglas McIlroy

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