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1920 story

山形浩生に名誉毀損で330万の賠償命令 134

ストーリー by Oliver
てんやわんやの大騒ぎ 部門より

SS1 曰く、 "『伽藍とバザール』の翻訳で知られる山形浩生氏は,名誉毀損により,原告の小谷真理氏に対して,山形氏側に出版社を含めて330万円の賠償命令と「自分のホームページ」への謝罪文の掲載を命じられた。朝日新聞によれば,ホームページへの掲載命令は初めてとのこと。
ことの発端は『オルタ・カルチャー日本語版』に掲載された山形浩生によるアジビラ調の記事「小谷真理、およびそれを泡沫とするニューアカ残党似非アカデミズム」で,これが名誉を毀損する行為として認定された。これに対する代表的な反論としては,起訴当時,ワイアード日本語版の編集長だった小林弘人氏の編集長日誌「浪漫低空飛行」の1月23日の記事を読んで欲しい。また,原告の小谷氏の主張は訴訟サポートグループ女性の著作権を考える会のホームページにまとめられている。"

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  • by hatoku (1188) on 2001年12月28日 9時16分 (#50410) 日記
    まぁ、判決内容はその通りでいいだろうが、
    しかしこの「女性の著作権を考える会」ってのは何だ?

    評論家や作家たるもの言論の訴訟は自力でやるべきと思うのだが。
    あ、あと出版社にまで責任かぶせるのも変だ。
    • >>あ、あと出版社にまで責任かぶせるのも変だ。

      出版社は、仕入れてきたモノ(原稿)を売ってお金を稼ぐわけなんで
      普通にそれ以外の業種と同じ程度に売り物に対する責任はあると思いますよ。

      しかし「女性の著作権を考える会」のページ、ショボいなあ。
      あちこちリンク切れもあるし。
      --
      --------------------
      /* SHADOWFIRE */
      親コメント
      • むむ、でも言論とふつうの商品を一緒にしてはいかんと思うよ。

        出版社に責任がある->よって出版社が検閲->国は出版社に圧力かければよい
        ってなことになってしまうから。
        投稿されたものを陳列して、広告のViewで小銭かせいでる/.jpはどうなるの
        という話にもなるし。

        #それはともかく、「女性の著作権」って何だろう。著作権に性別が関係あるのか?
        親コメント
        • by Anonymous Coward on 2001年12月28日 10時53分 (#50449)
          あえて匿名で書かせてもらうが、何でもフェミニズムに
          結びつけて「女性の*」ということで強行に通す傾向が
          たまにみられると思う。(今回のがどうかは知らないが。)

          社会的弱者(痴漢に限り「疑わしきは有罪」であったり、
          各種費用の割引度の低さだったり)になりつつある男性側も、
          これからは「男性の著作権を考える会」、「男性専用車両の
          導入を検討する会」、「小遣いアップ推進委員会」など
          いろいろ動かないと、どんどん肩身が狭くなっていくのでは?

          そもそも体力でなく知力をベースにした現代社会では、女性が
          弱者であるというのはあくまでも過去の遺産を引きずっている
          だけの話だし。清算が済んだ/関係のない分野はあくまでも
          イーブンでいかなくては。
          親コメント
          • by kubota (64) on 2001年12月28日 11時13分 (#50459) ホームページ 日記

            たとえば、自殺率は男性のほうがずっと高いし、凶悪犯も男性の方がずっと多い。これは、男性が置かれている社会的な立場が、女性よりもずっと劣悪であることに起因している可能性があるのではないか。ひらたくいえば、これは男性差別だ。

            なんて議論も可能です。問題は相関関係ではなく因果関係が示せるかどうか。相関関係だけなら、「巨人ファンでA型で眼鏡をかけている人の凶悪犯が多い」とでも言えてしまいますし (もしそうなら)。

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            • 世論を見る限り (スコア:2, すばらしい洞察)

              by mishima (737) on 2001年12月28日 12時19分 (#50479) ホームページ 日記
              相関関係=因果関係、で問題ないでしょ。

              ・何か原因があるからみんな(理由は分からなくても)納得する(はずだ)。
              ・みんなが納得するので(理由はわからないけど)それが原因(のはず)だ。

              で、常に正しいことになってるねこの宇宙では。
              --
              # mishimaは本田透先生を熱烈に応援しています
              親コメント
          • こういった女性の権利を守る団体の弁というのは、どうも聞きがたいですな。
            たとえば、
            >「女が書いたのではない、男が書いたに決まっている」と揶揄すること……
            これは「女性がひとりでは創造的なことなど何もできない」(「女性の著作権を考える会」HPより)

            ここまで思ってる男って、そうそういないと思うんだけどな。
            なんか、こういう発言の方が、むしろ女性差別なんじゃないかと思う。
            たしかに、女性蔑視的な男は多いと思うけど、
            こんな過激な差別連想をするのは、「女性の?を守る会」の人たちだけだよ。
            親コメント
            • by Anonymous Coward on 2001年12月28日 20時40分 (#50645)

              わたしゃこの件に関しては完全に山形氏サイドよりなのですが(似非アカデミズム批判にはもろ手を挙げて賛成)

              >>「女が書いたのではない、男が書いたに決まっている」と揶揄すること…… これは「女性がひとりでは創造的なことなど何もできない」(「女性の著作権を考える会」HPより)
              >ここまで思ってる男って、そうそういないと思うんだけどな。

              いや、そんなことないっす。私(女ね)が性別を明らかにして、あくまで女性として書いた文章に対して「女が書いたとは思えない、本当は男に違いない」と何度言われたことか。実際に会って話しても「信じられない。別人が書いてるんじゃないの?彼氏とか」といわれるくらいだから、男性サイドの女性観の偏りは当人たちが自覚している以上よ。知人の女性ライター(とっても博学)もやはり性別を疑われることしばしばらしい。もっとも、それで腹を立てるわけじゃないし、むしろあなたがたの女性観を変えることに私の文章が寄与しているならうれしいわ、くらいのものだけど。

              問題は、この問題と山形氏の批評は大して関係ないってこと。山形氏が言いたいのは、巽・小谷両氏の評論はちっとも役に立たないシロモノで、その役立たずぶりたるや両氏が同一人物であるとしか思えない(というレトリックがレトリックとして通用しなかったために今回の裁判沙汰となったわけだけど)ってことでしょ。第一、小谷真里の評論文なんて、いかにもオンナオンナしていて、男と思えというほうが無理。

              親コメント
      • オフトピです。

        > しかし「女性の著作権を考える会」のページ、ショボいなあ。
        > あちこちリンク切れもあるし。

        それ以前に「Japanese」のページなのに、ホームに
        「女性の著作権を考える会」以外に日本語が見あたらないので、
        見る気が失せました。
        「Japanese」の意味をわかっているのでしょうか。
        英語が読めない人は見なくて結構ということなんでしょうね。
        親コメント
    • そこまで興味なかったからいちいち調べなかったけど,
      ニュースになればそれなりに,だな.

      個人的には彼の文章は面白いとおもう.
      まあ,はっきり言ってかなり高飛車なモノのいいかた(書きかた)をするけれども,
      そのぶんの主張は (私のような凡庸な人間には理解し難いものの)
      いいレベルにあるとおもう.
      ただ,それと,彼の人格とはまったく別の問題だと思うのだ.
      人間的にデキてるヤツがいいものを残すかといったらそうでもないし,
      すげぇモノを後世に残した人間がクズだったってこともままあるわけで.
      (当然,彼がクズか偉人かというのはここでは述べてないよ,念のため)

      それにしても,なんでもかんでも,女性問題に帰結したがるのは如何なもんかね.
      そういえば,あの田嶋某もその類だが.
      別に僕は世の中に女性差別があっていいと言っているわけじゃない.
      けれど,問題のすべての原因をそこに持ってくる論説に反吐が出るというだけだ.

      ところでおもうのだけれど,slashdot の読者の男女比ってどうなんだろうね.
      男女比って言って悪ければ,フェミニスト率はどのくらいだろう.
      女性から見て,田嶋某のようなハイパーフェミニストってどうなんだろうな?
      親コメント
  • by dai75 (557) on 2001年12月28日 9時24分 (#50414) 日記
    名誉毀損の範囲はとても広いので、判決は妥当なんでしょうね。

    これが言論分野に拡大されては何も言えなくなってしまうんですよね。

    でもなぁ、文を以って世に問おうとする者は非難に対し文で反論するという、吟持とでもいう感覚があったはずなんだけど。それは結果的に、自主的な言論規制を回避することにもなる。

    法に書かれた名誉毀損の範囲を制限したくなってきます。
    他の先進各国はどうなってるんでしょう?
    --
    -- wanna be the biggest dreamer
    • by G7 (3009) on 2001年12月28日 9時56分 (#50422)
      >言論分野に拡大されては何も言えなくなってしまう

      >それは結果的に、自主的な言論規制を回避することにもなる。

      「自主的な言論規制」。
      うおーーー。おぞましい概念ですぅ。

      知りあいが「自分の口にガムテープを貼る行為」と言ってたなあ。
      それじゃ駄目なんだよなあ。

      「言論の自由」はあっても「行動の自由」は無い、ということの意味を
      もっと多くの人が考えてほしいもんだと想う。
      言葉じゃ人は直接は死なないのよ。だからこそ自由が認め得るんだから。

      >他の先進各国はどうなってるんでしょう?

      名誉毀損の話じゃないけど、こないだ出てきたフランスの「パロディ法」
      http://www.kyoshin.net/AIDE/aide_42/10.html
      って、やっぱりすごくカッコイイと想う。大人だなあと。無用の不自由を人に課さない。
      親コメント
  • by kubota (64) on 2001年12月28日 10時35分 (#50439) ホームページ 日記
    これに対する代表的な反論としては,起訴当時,ワイアード日本語版の編集長だった小林弘人氏の編集長日誌「浪漫低空飛行」の1月23日の記事を読んで欲しい。

    反論になってないような気が。要するに、「小谷さんよ、あなたは、自分自身の行動戦略として、法に訴えるよりも、評論家として言論で戦ったほうがいいんじゃないの?」ってことでしょう。反論と呼べるためには、「法に訴えたことやその内容が正しくない」とか「不適切だ」という主張をしないと。これだと小谷さんへのアドバイスにしかならないよ。(小谷さんへのアドバイスという形をとることで、山形さん側の優位を印象づけようというのがその文の持つ効果だけど)。

    それなら、まだ、女性の著作権を考える会の発足の辞のほうが、なんだかなあとは思うけど、いちおう主張の体裁にはなってる。(その上で、その主張に同意するかどうかは全く別問題だけど。それに、主張を補強するための例証とか理論の組み立てとかも全然なってないと思うけど、いちおう何が言いたいかは明らかになっている)。

    ところで、過去に、あるいは現在に、「女性がひとりで創造的なことなど何もできない」という差別的な考え (もし仮にそう考えている人がいれば、それは明らかに差別的ですよね?) が世間に浸透していた、あるいは現にしている、という事実はあるのでしょうか? 自分自身が男性だから気づいていない、というのは、ありえないことではないと思うので。なにか例はありますか?

    [twics.com]
    • by keita (844) on 2001年12月28日 20時02分 (#50638) 日記
      >ところで、過去に、あるいは現在に、「女性がひとりで創造的なことなど何もできない」
      >という差別的な考え (もし仮にそう考えている人がいれば、それは明らかに差別的ですよ
      >ね?) が世間に浸透していた、あるいは現にしている、という事実はあるのでしょうか?

      ブロンテ姉妹が男の筆名を使ったのはそういう理由からだったような。
      あとエミリ・ブロンテの「嵐が丘」は兄が書いたという噂もありますけど
      その噂の理由もこれだっけか。

      この辺の詳しいことは良く分からんので嘘を書いちゃってるかも知れないけど
      海外にはそういう考えがある時代もあったみたいですよ。
      フェミニズムで文学な先生がそう言ってました、うーむ信じていいのか。

      まぁ日本人からするとちょっと理解できないけど。
      ああ、でも金子みすずも夫から創作を禁じられたわけで、
      もしかして日本ですら時代によってはあるものなのかも。
      親コメント
  • 小谷真理は非常にケツの穴の小さい奴だと思うね。
    と、このように書くと
    「小谷氏のケツの穴を知らない読者に対し誤解を与える」ので
    「名誉毀損」だってコトか。
    なるほど。

    #問題の文章を読んでない(既に読めなくなっている)状態でいうのもアレだが。
    --
    # mishimaは本田透先生を熱烈に応援しています
  • 原文 (スコア:1, 参考になる)

    by Anonymous Coward on 2001年12月28日 4時13分 (#50396)
  • by Anonymous Coward on 2001年12月28日 5時34分 (#50398)
    あっはっは。山形浩生、負けちゃったね。しかし、これで日本初となる「ホームページへの謝罪文掲載」命令を受けるという栄誉に浴するわけで、知名度アップは間違いなし。ダメージを被どころか、彼のいままで書いた連載やなんかがWebにそのまま全部載っかってることを考えると、宣伝になってしまいそう。ていうより、そうなってほしい。

    要するに俺は山形浩生の文章が好きなんだな。ほかにもそういう人は多いような気がする。最近の JF のドキュメントとか、(内容はともかく) 口調が山形浩生化してないか? 下手すると「~ではないの」とか書いてあったりするくらい(本当にそんなしゃべり方するやついるのか?) 、彼の影響をモロに受けているように見える。Linux関連のかなり多くの文章が。

    • by limbo (6813) on 2001年12月28日 7時26分 (#50401) 日記
      >最近の JF のドキュメントとか、(内容はともかく) 口調が山形浩生化してないか?

      これで連想したんだけど、これから女の書き手に「おまえの口調って(男の)だれそれ化してないか?」っていっちゃったら危ないのかな。それはオッケーでも、じゃあ「おまえって(男の)だれそれの受け売りばっかじゃん」ってな軽口はダメなんだろうか。

      いや、この裁判の本来の主旨を歪めて解釈してるのは認めるんですが、でもそういう感じは拭いきれないんですよ。

      もし JF のドキュメントを手掛けている女性(いればの話だけど)に「あなた山形化してる」っていったらどうなる?

      「気のせいじゃん?」で終わるかな。ウェブページ上で謝罪させられるかな。
      親コメント
  • 「どっちが書いても同じ」という意味でキャラ立ちしていない
    ことを指摘されてキれたと解釈したけどなぁ。

    女性の著作権を考える会のWebPageも見たけど、
    …行き着くところは「女性差別」かいな。
    なんか天声人語のロングバージョンみたい。
    (まったく関係なさそうなテーマからはじめて強引に主張へもっていく
    構成とか)

    もし小谷氏と巽氏の関係が夫婦でなく姉妹であったら訴訟には
    ならなかったのではないかと思ったりした。
    また、山形氏が女性だったらどうなっていたろうか…
    • by wosamu (4952) on 2001年12月28日 17時33分 (#50595) 日記
      山形氏あたりがよく言っているように思う
      「~の意見は~(師匠)のコピーだ」
      と言うののヴァリエーションのひとつに見えますね。
      もう少し言い方を何とかしていれば裁判沙汰にはならなかったんじゃないかとも思いますが、それはもう山形氏の選んだ道なのでしようがないでしょう。
      謝罪、文章の削除等に既に応じているに関わらず裁判沙汰になったと言うことからあの文章以前に小谷氏と山形氏の間でなにかあってのことなんじゃないかと邪推してしまいますが、問題になった文章はお世辞にも上品とは言い難いものですし、名誉毀損といわれれば反駁できないたぐいのモノであると思います。

      ただ、やっぱり女性差別に帰結させるのは違和感がありますね。
      こういう団体というのは権利を主張することと併せて、権利の濫用を厳しくチェックしないといけないのではないかと思うのですけど、他のフェミニストの皆さんからしたらこの行動はどう見えるんでしょうねえ。
      親コメント
  • 遅かれ早かれ (スコア:1, 参考になる)

    by Anonymous Coward on 2001年12月28日 12時08分 (#50475)
    今回はたまたま女性問題の関係者が注目するところとなりましたが
    このケースでなくとも遅かれ早かれ彼の言動が裁判沙汰になることに不思議はありません。

    仲間が批判を受けたとして見知らぬ人の掲示板に乗り込みいきなり暴言を書き連ね
    相手から「場をわきまえない投稿は非常識だ。」と非難され投稿が削除されたことを根に持ち
    「山形なんか嫌いだ」 [post1.com]と称した公開恨みリストに加えて
    自分の都合の良いように書いているような御仁だから仕方ない。

    訳文は認めるところであってもそれ以外の部分ではおこちゃまだったという
    ただそれだけのことです。
    • by keita (844) on 2001年12月28日 14時32分 (#50540) 日記
      とりあえず単なる喧嘩であるらしくって、
      そこに色々と小難しい問題を持ち出して理論武装しているから
      話がややこしくなっているという感じですか。

      おこちゃまかどうかはさておき、そういう態度が山形氏のウリなのだろうから
      まぁ喧嘩は絶えないことでしょうし"遅かれ早かれ"という言葉が
      ぴったりなのかも知れません。

      とにかく、せっかくフェミニズム云々で頑張ってる一方で
      巽孝之氏による陳述書 [twics.com]からは私怨の臭いがするので、
      主義主張の問題なのか喧嘩なのかボケてるところが嫌い。
      どっちかに絞ってくれないと観てる側として混乱しちゃいます。

      裁判官はこの問題をどう捉えて判決を下したのか、気になるなぁ。
      親コメント
    • 自分のウェブページに嫌いな奴リストを作ったらいかんのかな? 合理的な説明が欲しいなぁ。「私的な日記」と称して他人の悪口欠き連ねることと、どれ程違うんだろ。あるいは、ACで悪口書き連ねるのと、どれ程違うのだろ。
      親コメント
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コンピュータは旧約聖書の神に似ている、規則は多く、慈悲は無い -- Joseph Campbell

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