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2012 story

3泊7日、「2015年月面ホテルの旅」 8

ストーリー by Oliver
モノリス観光 部門より

seiuchi 曰く、 "昨年末に発足した「Lunar Cruise Project」が日経新聞に続き、今晩の朝日新聞でも紹介されています。面白いのは、この「2015年月面ホテルの旅」を目標とした空飛ぶプロジェクトがが、実は非常に地に足のついた現実的なものだということ。例えば、ZDNNに今のところインターネット上で見ることのできる数少ない記事がありますが、これによると2002年5月に原宿のイベントスペースに月面ホテルのモデルルームを作って展示し、宇宙旅行のある生活を演出していく、とのこと。
メンバーを見ても、東大航空宇宙工学科の久保田弘敏教授を除けば、委員長にインターネット総合研究所の藤原洋所長、委員に麻布大学経済環境研究室のPatrick Q. Collins教授、筑波大学芸術学系原田昭教授と、トータルな宇宙開発を考えていることが分かります。生まれたばかりのこのプロジェクト、実は現実的な宇宙旅行への最短コースにあるようにも思えます。2015年なら待てる範囲、この先に期待したいものです。"

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  • by Anonymous Cowboy (6205) on 2002年01月11日 1時15分 (#53176)
    Lunar Cruise Projectのページや報道記事を見ましたが彼らの目標は「宇宙でのライフスタイルを提案することで最終的には宇宙旅行の需要を喚起する」というものであって、こうやって月に行こうとかこれこれのコストが見積もられますとかゆーものではないように読める。

    絵に描いた餅を見て「ああ餅食いてえなあ、餅!餅!」と思わせるという趣旨はまあ理解できないものでもないけれど、あいにく餅は売ってない(あるいはしゃれにならんぐらい高い)ので自分でもち米を入手するところからはじめないといけないのが月旅行の現状だよね?

    その現状においてこれが地に足のついた計画って言うのか? 地に足のついた計画ってのは現状を把握してそこからどのような道筋をどれだけのコストと時間をかけて進めばもち米の栽培に成功するか、もち米を蒸して餅をつくことができるかを考える、そういった計画のことであって「餅食いてぇでしょ?じゃ、がんばれ」でおわってよいものではなかろ?

    具体的に言うなら「日本独自の有人宇宙船構想 [nasda.go.jp]」は月面ホテルや国産シャトルと比較すれば相当に地に足のついた計画だと言っていいだろう。これは筋道も立っているしコストや技術的な側面からの見積もりもそれなりに行われている。

    需要を喚起すると言う趣旨は理解するけれど、俺は実際に餅にむかって「地に足のついた」計画とともに前進するプロジェクトのほうを応援したい。願わくば「なんかどっちも宇宙だし似たようなもんやん」というひとことでごっちゃにされて「地に足がついてない計画だねえ」とか評価されてどっちもぽしゃる、ということのありませんように…。
    • by Anonymous Cowboy (6205) on 2002年01月11日 1時28分 (#53178)
      自己補足。

      「日本独自の有人宇宙船構想」があろうがなかろうが月までペイロードを送るのにかかる搬送コストは大差ないと思われる

      じゃあこれがどう関係するかと言うと、この有人宇宙船は月までの往還も計画の視野に入ってるんだわな(さすがにこれそのものが着陸船になるわけではないけれど)。

      つまり重要な有人搬送手段となりうることが期待されるわけ。
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    • リンク先を詳細に見てないけど、具体的に、一般人に何がどうできるように
      なるのかが、ちっとも見えないですね。
      「これから検討することにしました。」ってニュースなんですよね、これは。

      # クルーズの時の船には嘘でもいいから「PANAM」のロゴを付けて欲しい。
      # 船内のBGMはもちろん "The BLUE DANUBE"、テレビの画面に柔道の中継。
      親コメント
    • by Anonymous Coward on 2002年01月14日 9時45分 (#54072)
      メンバーを見ても、東大航空宇宙工学科の久保田弘敏教授を除けば、委員長にインターネット総合研究所の藤原洋所長、委員に麻布大学経済環境研究室のPatrick Q. Collins教授、筑波大学芸術学系の原田昭教授と、トータルな宇宙開発を考えていることが分かります。
      これは皮肉かと思いきや、マジな様子。タレコミ人は現状がまったくわかっちゃいないな。
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  • おかしいなあ。 (スコア:1, 参考になる)

    by Anonymous Coward on 2002年01月11日 3時19分 (#53204)
    こないだの「日本独自の有人宇宙船構想」 [srad.jp]を読んでわくわくしていた
    のだけれど、件の記事にあった
    2008年に宇宙旅行、日本製宇宙船で(カプセルで) [nikkei.co.jp]
    ってニュースが他紙では

    国産の宇宙船で有人飛行めざす 文科省が研究開始へ(シャトルで)
    [asahi.com]
    日本製シャトル宇宙へ 政府、年内に計画 [sankei.co.jp]

    というニュアンスのものになっていた。

    朝日の記事だと 「開発にかかる期間は20~30年を見込んでいる。」
    サンケイは 「開発期間は十~十五年」 とだいぶ話が違う。

    「カプセルで安く早く宇宙に行きたい派」とは別に、NASDAやISAS内部には
    シャトル・マフィアみたいな人たちがいて、対抗でアドバルーンでも
    揚げたのだろうか?

    鹿野司がSFオンラインに書いた
    「幻想のSSTO」 [so-net.ne.jp]
    なんて記事を読むといよいよもって、文部科学省は
    なんで軌道往還機に拘泥するのかわからなくなってくる。
    ひょっとしたら、彼らは宇宙に行きたいんじゃなくてロケットエンジンを
    作りたいだけ
    なんじゃないか?って邪推もそれほど外れてはいないのかな・・・
    •  月へ1トン送る能力で、低軌道へは10トンは送れます。月から帰還させるとなると、1トンのうち200キログラムが帰って来られるかどうか。
       月に運転手つきでアベック二人を3泊、いわゆるアポロミッションは、低軌道に100トン打ち上げる能力を必要としました。それだけの能力があれば、ミールコアブロックとソユーズ/プログレス詰め合わせが3年分、つまり三人を3年間宇宙滞在させることができます 。
       この辺りの計算は、どんなに技術が進んでも、どうしようもありません。水素-酸素燃焼の1モル当たり燃焼熱量って奴は変えようがありません。燃焼効率は今でも素晴らしく良いんです。観光丸 [spacetopia.com]なんて見てると、奴らニュークリアエナジーでも使うつもりか、等と思ってしまいます。

       有人カプセル案が表に出てから、年末年始に有翼再使用派のアドバルーンが色々と上がりましたが、こんなに早く防衛反応示すとは。
       あと、日経の”カプセル開発費1000億”というのも、新聞社側で勝手に脚色したものだとの事。どこから湧いてきた数字なのやら。
       中身が無いのは、脊髄反射で出てきたものだから、でしょう。出所はNASDAでは無い筈です。NASDA内だったら半年前に潰しにきていたでしょうし。
       自分の知っている限り、NASDA内の反応は/.の反応に酷似しています。冷淡大多数、熱意が少数。文科省は無関心、宇宙開発委員会 [sta.go.jp]は無視。というか見ないフリです。
       何もアウトプットが無いんで、政治活動ナシでは命脈を繋げないNALが、一番怪しいのですが、こういうの疑うのも空しいですし。

       冷淡、冷静な意見、というのは良いんです。それが普通だと思います。
       しかし、有翼再使用で実現30年後、未来のミラクルサイエンスで解決、というのは、お前等宇宙開発やる気あるのか、とマジで小1時間問い詰めたいです。
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    •  ロケットエンジンしか作れない、が正解です;-p
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    • by yasiyasi (5450) on 2002年01月12日 12時13分 (#53681)
      オフトピック気味なネタになるのを、あらかじめ誤っておきます。

      鹿野司さんのページからたどった先「わが国の宇宙開発における次期フラッグシップミッションの提言」 [nasda.go.jp]にある、提言の一つ「日本独自の有人宇宙船 構想」 [nasda.go.jp]の執筆者に挙げられているのは、マツド・サイエンティスト研究所 [infoweb.ne.jp]の野田篤司さんじゃないかな?

      反物質ロケットや手作りロケットの可能性についての考察が興味深かったので、これからこの提言も腰をすえて読んでみよう。

      親コメント
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犯人はmoriwaka -- Anonymous Coward

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