ついにクローン人間の妊娠に成功 254
ストーリー by Oliver
そして世界はSFに 部門より
そして世界はSFに 部門より
fusion曰く、"Yahoo!ニュースによると、以前からクローン人間作成を明言していたイタリア人医師らが、ついにクローン技術を使った妊娠に成功した模様。すでに妊娠8週目で、年内にも人類初のクローン人間が誕生するよう。
ついに一線を越えてしまったか、という気がしてなりません。いくら不妊治療だからといってやはりクローン技術だけはまずいでしょう。私には彼らがマッドサイエンティストだとしか思えません。"
人類の性(さが) (スコア:5, 参考になる)
クローン人間が登場してしまうのは時間の問題だと個人的に
思っていました.
生物の中にも「単為発生」できる種がいます.例えばこう
捉えてみてはいかがでしょう.人も自然が産んだものであれば,
その人が産んだ技術も自然が産んだものであり,その力によって
人が単為発生してしまったのであれば,それも自然の道理の一部
ではないか,と.
「いや,これは明らかに人為的なもので,拡大解釈だ!」と
怒られそうですが,そうとも言えます.
結局,常に民主的な世界を維持し,批判能力が機能し続けなけ
ればならないというところに帰着せざるを得ないと思います.
警察に盗聴法が認められるとそれを行使したくなる,国が
核兵器を持つとそれを使いたくなる,などなど,組織も人が
構成する生き物であって,それを抑えるためにはその組織に拮抗
する批判能力をもった機構が必要になります.
実際,日本には原爆が不幸にして行使され,世界中が核の
恐ろしさを学び,戦争ツールとしては残っているものの,大戦
以降は行使されずに何とかここまできていますし,今後も
批判能力を持ち続ける限りは,何とかなることでしょう.
幸いにしてインターネットという,民主主義的批判能力を
大きくバックアップしてくれるツールを,私たち一般市民は
手に入れました.常にインターネット上で批判能力を働かせて
置くことにより,革命的技術の行使方向や組織の暴走を防ぐことが
可能となり,優れた技術を行使したい側としたくない側の均衡が
取れ,最終的にその技術が万人へ幸福をもたらす方向へ収束する
ことが可能になるかと思います.
現在はクローン技術に関しては過渡期で,様々な変動が起こる
時期です.きっと人類にとって「ちょうど良い」ところに落ち着く
ことでしょう.
常に見張っている必要がありますけど(笑).
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Re:人類の性(さが) (スコア:2, 興味深い)
思っていました.
僕もそう思っていました。
これだけ世にある技術が進んでしまえば
いつかどこかで誰かが法を犯してまでもやるでしょう。
時間の問題です。
科学者が狂っているとか僕には言えません。
僕も技術が好きな人間として、それが出来るんであれば
興味を持つしやってみたいと思うから。
もちろんそれが人類への驚異とか神への冒涜だとかいう人が
いるのもわかるんだけど。というかなにが冒涜なのかも
納得してないんだけどね。電話で話すのは冒涜じゃないのか
飛行機で飛ぶのは驚異じゃないのか、と。
(どちらも驚異ではあるんでしょうが、止めようとするやつは
ほどんどいないしね)
#とか書くとこういう人間がいるから駄目なんだ、とか言われるのかな
むしろ今回は妊娠が目的みたいなものがあって公開してくれたから
良かったけど、密かにクローンを育て10歳とかになってから
「これはクローンです」とか、どっかの学会で発表されたら
そっちの方が恐いっすね。どこかの国家で育てていそうで。
Re:人類の性(さが) (スコア:2, 参考になる)
どこぞの資産家が自分の身体の予備としてクローンを準備しそうでやだな。お約束なシチュエーションだが。
クローン人間の商業・産業化としては手塚治虫の作品が有名だが、Jean Michel Truongの"禁断のクローン人間" [amazon.co.jp]って作品もかなり強烈だ。 いずれも「人間とそうでないモノとの境界がクローンの存在によって侵された世界」がテーマとなっている。
人間は原子力を手にして滅びかけたが、今回クローン技術を手にしたことで世界はどう変わるのだろう・・・
Re:人類の性(さが) (スコア:1)
思うんだけど、それって、クローンの問題というよりも殺人の問題なんじゃないなあ。
単に、(クローンの)人を殺す「理由」が増えてしまっただけで、さ。
で、どんな理由があろうが(死刑廃止論はともかく)、人が人を殺しちゃいけないってのは同じこと。
で、そうであるからこそ、「人」の定義を捻じまげることに腐心しはじめる連中が、出現すると思う(^^;。
数百年むかしの白人は(よほどの知識人でも)マヂで黒人を「人にあらず」と見なすことで
奴隷制度を自分たちのなかで正当化してたそうですね。
そういうのはやっぱり、人道に対する罪であるはずなんだよな。
肌の色が黒かろうが、遺伝子がパクリ(ぉ)だろうが、
そういうことで人の価値が決まるわけじゃない。
・・・取り敢えず、 (スコア:1)
お約束にたいするツッコミはせめて火の鳥ぐらい読んでからして欲しかった(禁断のクローン人間読めとは言わんから)。
この手のネタではクローン人間にわざと人間との違いを設けることで「人間ではないモノとしてのクローン人間」が商業的に成立した世界を描いている。 「人種差別が人道に対する罪」であることに異論はないが、これらの思考実験はそれを越えた状況を想定していることに気付いて欲しい。
再生工学の現場では皮膚の培養に始まり、外耳、鼻といった単純なものから、より複雑な臓器の再生へと研究が進んでいる。 [aist.go.jp] 一方でクローン技術が確立されれば、更にヒトDNA解析の成果から特定の器官だけをクローン再生することも可能だろう。 拒絶反応を抑えて臓器移植用に使う為、人間の遺伝子を埋め込んだブタも実用段階に近づいてる。 そして、そういった技術の延長線上に最初から大脳を持たない移植用臓器としてのクローン人体の生育も十分考えられる。
さて、このクローン人体に人権はあるのだろうか?
もし「知性を担う大脳を持たない以上、その様なクローンに人権はない」と考えたなら・・・ 禁断のクローン人間を探して読んで欲しい。ひとつの、そして幾度となく繰り返されてきた悲劇がそこにある。
Re:人類の性(さが) (スコア:1)
「入れかえる」、つまりアッチをコッチに持ってくるのと同時に
コッチもアッチに持っていくわけね。
それ以外の面で色々な問題が噴出しそうだけど(^^;、それはともかく、
その意見自体はtrueっすな。
科学と倫理の相互関係について (スコア:4, 参考になる)
もっとも歴史をさかのぼれば科学の起源は紀元前であり
現代倫理に限っていえば倫理の確立は20世紀になってからになりますが。
科学がなぜ生まれたかと言えばそこに疑問があるからであり
倫理がなぜ生まれたかと言えば疑問を学問以外から解こうとしたからに
他なりません。
科学者は自分の持つ疑問を全て解明しようとしますから
クローン技術を禁止しても研究が終わるとは考えにくいです
逆に地下に潜って兵器産業と結びつくようなことがあれば
人は原子力研究の失敗を繰り返すことになります。
禁止ではなく国家として管理し倫理としてその行く先を見据えることが
今もっとも大切なのではないでしょうか?
そもそもクローン技術を含む生命工学は人類最大の夢を追っていますので
表向きで禁止され権力者による技術の独占は十分に考えられることではあります
それともう一つ。
倫理で制御できない科学者ほど恐ろしいものはありません。
某団体がそれを証明しました。
もっとも倫理の命題を知らないものを科学者とは呼ばない気がしますけど。
~世界の全てを数式に、データに、そして巨大なコンピューターに~
k2luna−来栖 香
Re:科学と倫理の相互関係について (スコア:1)
> 科学がなぜ生まれたかと言えばそこに疑問があるからであり
> 倫理がなぜ生まれたかと言えば疑問を学問以外から解こうとしたからに
> 他なりません。
倫理は学問より遙かに前に存在していると思いますが.
(「倫理学」なら当然学問の後です)
普段の生活の中に現れる暗黙的な立ち振る舞いのルールのこと
でしょう? 倫理というのは.
もし何らかの学術的な理論を元にそう仰っているのでしたら私が
不明なだけなので教えていただければありがたいかと.
権力者だの兵器産業だのはクローンに関しては全く怖くも何とも
ないです.それらは自分たちの管理の方針を持っているだろうから.
最も恐るべきは誰でもクローン技術にアクセスできるようになって,
数千年かかって形成された,社会における生と死の価値観が破壊される
ことです.私はそれこそが倫理の問題なのだと認識しています.
kaho
Re:科学と倫理の相互関係について (スコア:1)
その可能性は否定しません.
>元のコメントは、別に倫理が学問の後からできたとは一言も書いてないのですが。
つまり,
>> 倫理がなぜ生まれたかと言えば疑問を学問以外から解こうとしたからに
>> 他なりません。
この表現を
1.疑問があり
2.学問があり
3.学問以外の解決方法が必要で
4.そして倫理が生まれた
と解釈するのが私の誤読であると言うことですね.
上のようにまでカリカチュアライズした順序立てで理解する
のは確かに少し極端で誤読の範疇でしょうが,
私に言わせれば倫理は原因があって「生まれる」ものですら
なく,人が社会を持った瞬間から「あった」ものなので,倫理と
いうものの捕らえ方に非常に大きな違和感を感じました.
> 倫理にのっとったものの見方と、学問のそれとは違う、と言いたかっただけでしょう。
いえ,「だけ」などと言っては最初の投稿者に失礼でしょう.
それより遥かに多くのことを語っていると思いますよ.
kaho
現時点では確実に愚かな行為 (スコア:3, 参考になる)
何といっても技術的に未熟すぎる。一般的な医薬品で考えてもまだ人体実験出来るレベルじゃあるまい。 それに通常の薬品であれば問題があった時点での投薬中止も可能だが、クローンとして生まれてくる子供に悪影響があったとしてもその時点でその子の人生を中断することなど出来ないのだから、最低でも動物実験での問題点を総てクリアする必要があったはずだ。
次に社会的な問題があげられる。クローンで生まれた子供が無事に成長したとして、例えば通常の結婚・家庭生活を実現出来るだろうか? 現在でも遺伝的な発病リスクを元に就労・保険等の差別が行われているとして問題になっているのだ。考えるまでもない。
今回のケースでは不妊治療としてクローン技術を用いるとされているが、クローンでの解決を望んだ両親達はこういった問題点をちゃんと理解しているのだろうか?生まれてくる子供の一生について、もう一度良く考えて欲しかったと思う。悪魔君どころの問題じゃないのだから。
何より一番迷惑するのは (スコア:2, すばらしい洞察)
しかし、発生的には普通ではありませんから、免疫系が弱い可能性や寿命が短い
可能性の障害が出る恐れがります。
作られた人でも人は人、これに気付いた時何を考えるのでしょうか
単なる好奇心として作られたのならきっと人類そのものを恨むかも知れません。
#因に私が知ったのは 読売 [yomiuri.co.jp]の速報だった。
そういえば、2前に暗殺 [srad.jp]されたウイリアム・ヘンリー君は3番目とか…
ウィル→ビル(愛称)簡単にいうと こいつ [srad.jp]です
Re:何より一番迷惑するのは (スコア:1)
これは肯定派にとっても問題ですよね。悲惨な結果であれば悪しき科学の象徴ということで、今後の生命科学の行方に影響するでしょう。ホントに自信あってやってるのかなあ。
それとも、「それでも生まれてよかったよ」って言ってくれるかしら(甘すぎ?)
でもたとえどんなものであっても、自分の人生を呪って得るものはないよ(厳しすぎ?)
Re:何より一番迷惑するのは (スコア:1)
生まれて、すみません。
発表されたのが初めてなだけでは? (スコア:2, 興味深い)
実はどの国でもやってそうな気がするな。
やらない理由がみつからない。生命倫理?
こじつけでしょ。生命倫理に反することなんていくらでもある。
ていうか、イタリア人のアブダビでの講演をタス通信が報道
って時点で眉唾もんなんだけど(笑)
May the source be with you... always.
Re:発表されたのが初めてなだけでは? (スコア:1)
ドリー羊のあと、日本でも速攻でクローン雄牛をやりましたし...
生殖関連は哺乳類なら大体共通なのでマネするのは簡単みたいです。
究極は「卵巣に感染して単為生殖させるウィルス」でしょうか。(不妊化させるウィルスの方が簡単にできそうですけど<生物兵器?)
#マウスで出来れば羊でもできる、
#羊でできれば牛でもできる、
#牛でできれば…
notice : I ignore an anonymous contribution.
Re:発表されたのが初めてなだけでは? (スコア:1)
> って時点で眉唾もんなんだけど(笑)
ホント、ホント。
何で新聞の報道を簡単に信じてしまうのかなあ。
ゆーへん
従来の方法 (スコア:2, おもしろおかしい)
博士:「・・・このようにクローン技術によって人類は新しい扉を開くのであります!! ご質問は?」
聴衆:「クローン技術がすごいってことは分かりました。でも、私は従来の方法の方が好きです。」
我国でも (スコア:2, すばらしい洞察)
クローンについても、その他の生殖医療についても、キリスト教国でもないのに、わけのわからない「生命倫理」とやらを持ち出して気軽に禁止しているように思える。だいたい生命倫理に反するってどういう意味なんでしょう。技術上の安全性の話ならわかりますが、それ以外にクローンを禁止する理由なんてあるんでしょうか。
著作権法でも官僚がどんどん勝手に法律を変えていって、公のディベートというものは殆どなかった。
その点、日本のマスコミは本当にだらしないですね。政府国家の広報部門に過ぎない。
これでも民主主義国といえるのでしょうか。
Re:我国でも (スコア:2, 興味深い)
ニュースでなんかの記者会見(日本医師会?)の様子を放送していたのだが、
「現在は安全性が確認されていない技術だから禁止」
ま、これはいい。
「将来、安全な技術になった時に禁止する理由を考えないといけない」
おいおい、結論先にありき、かね?
分かってないなぁ (スコア:1, おもしろおかしい)
地球絶滅が近い、だからこっそり実験してた分けだ
しー声が大きいって俺か
で、今から荷物持って脱出する準備を始めているだが
そのキーテクノロジーがクローンって事なんだよ
しーだから声が大きいってまた俺か…
内緒だぞ。
Re:分かってないなぁ (スコア:1)
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本来淘汰されるはずなのでは (スコア:1)
# 別に生めよ増やせよなんて思ってないし、今すぐそれ(異質な遺伝子が生き延びる事)が原因で滅びる事も無いだろうとは思う。ただ、不自然に感じるだけ。
Re:本来淘汰されるはずなのでは (スコア:1)
恐らく悪意のないご発言だと思いますが,「不妊」を「遺伝病」「精神病」
「ユダヤ人」に置き換えてみてください.
何が生き残るべきで何が生き残ってはいけないかを人間が決める
(「自然淘汰の法則」を当てはめることもその一つ)ことの危険性は
20世紀に嫌というほど例があります.
kaho
Re:本来淘汰されるはずなのでは (スコア:1)
人為的干渉を否定するなら人類そのものがとっくの昔に淘汰されています。
# ワクチンは?抗生物質は?火は?
> そういう自然淘汰の原則に逆らってない?ナチスじゃあるまいし適者生存に人の意志で荷担する必要はないです。
重力の法則に逆らって飛行機飛ばすことに倫理的懸念はないでしょ?
Re:本来淘汰されるはずなのでは (スコア:1)
よしあしはさておき時の流れとして。
>重力の法則に逆らって飛行機飛ばすことに倫理的懸念はないでしょ?
過去のどっかの時点(のどっかの地域)では、それは有った(かもしれない)、と思われませんかねえ?
たとえばイカロスの墜落の寓話って、あれは倫理ネタではないのだろうか?
どっかのSFマンガかなんかにだが、人類の宇宙進出を忌む宗教
というのが出てきたのが有った。すでに宇宙船が普通な時代にあって、
宇宙船に乗ることが非人道的だと認識する集団。
#で、その宇宙船にテロしかけるんだから、倫理が聞いて呆れるが(笑)
「倫理」なんざ、結局はどこにでもどうとでも付けられるんだよな。
そのアヤウさやアヤフヤさを思うと、結局は倫理じゃなく合理(合利じゃないよ)で決めるほうが良いような気がする。
Re:本来淘汰されるはずなのでは (スコア:1)
と仰いますが、別に自然淘汰の原則に逆って、
その結果(自然界では淘汰されていたかもしれない)人間が多く出現したとしても
科学でそれをねじ伏せる事が出来れば、別に問題では無いと思います。
(重大な遺伝上の疾病があったとして、治療出来れば問題無いでしょう?)
第一、その論理でいくと、現代人の殆どは自然界では生きられないと思いますが?
貴方も私も。
Re:本来淘汰されるはずなのでは (スコア:1)
適応は環境に応じたものでしょう。この場合はむしろ、クローン技術により生殖機能の一部が身体の外に移され、それらの機能が退化すべき条件が整ったと言えます。
淘汰は無駄をなくそうとする限り常に起こるんじゃないでしょうか。
Re:本来淘汰されるはずなのでは (スコア:1)
・下戸でない
・ハゲてない(男性の場合)
・猫、ダニ、花粉等普通に自然界に存在するものにアレルギー反応しない
・視力矯正不要
・IQ100以上
・BMIが平均値
などなど、ヒトとしての能力・性質の平均を基準とした指標の全てから
1つも逸脱していない保証があるならそのような発言をしても構いません。
誰だってプラスもあってマイナスもあるのが自然の法則であって、それは
自分も例外ではないと思うのですが...
#逆に全てが平均値の人間って超つまらん人間かも。:-)
Re:本来淘汰されるはずなのでは (スコア:1)
だが、たとえばアイザック=ニュートンやアルバート=アインシュタインがハードウェア的にアレな人間として生まれてきた事実をふまえると…どうであろうか?
char *A;
モータースポーツ部 [slashdot.jp]
Re:まずい? (スコア:3, すばらしい洞察)
このあたりの生命倫理って、言ってる人がキリスト教徒 なら、あれはそういう宗教だから、うだうだ言うのは 理解できるけど、そうでない人が言うのは、あんたホントに そう思ってる?根拠は?と小一時間問い詰めたいところ。
キリスト教徒的には簡単な話です。クローン技術は、神の領域 を犯す行為だから絶対不可です。純正なカトリックなら、妊娠 中絶も、各種人工妊娠も、避妊についても、全部拒否します から、筋は通ってます。
日本の文化的には、もともとはそんな倫理は無いですよね。 性的なことについての倫理については、西洋 (キリスト教圏)の思想がかなり定着はしてると思うけど、 生命倫理については、あちら側がそう言ってるから、教科書的に そう言ってるだけの人が多いと思う。日ごろから根本的な思想に 触れているわけでもないし、そんなに身近にあるような話では ないから、言われることも少ないわけで、とても根付いてるとは 思えないです。
「技術的に不完全だからまだするべきでない」という、 優性保護の観点からの慎重論なら、私も全面的に同意~。 動物の卵細胞クローンは実用段階ですが、まだ失敗確率(死産) は自然界よりはるかに高いわけですし、ましてや体細胞 クローンにいたっては、まだ「生まれた」「数年生きた」 のレベルでしかないわけで、人間に適用するのは あまりにも早すぎます。
きちんとしたクローン技術と、人間並みのロボットと、 どっちが先に登場しますかね(笑) クローン技術が完成したら、次は、アーヴ作らないとね(ぉ
産めよ、増えよ、地に満ちよ (スコア:1)
「産めよ、増えよ、地に満ちよ」
なんてことが書いてあったと思うんだが、それからすると「増えない」のと「減らす」のがまずいだけで「増える」のであれば特に問題なさそうに思えるんだがなあ・・・
(´д`;)
老化の問題 (スコア:2, 参考になる)
DNA の末端にあるテロメアと呼ばれる部分が
だんだんと短くなっていきます。
テロメアがある程度短くなってくると
細胞はそれ以上分裂できなくなるんだそうで
それが DNA レベルで見た細胞の寿命なんだそうです。
テロメアは細胞分裂の回数の上限を決めるカウンタ見たいな物なわけです。
つまるところクローンを作り出す際には
テロメアの長さを修復してやらないと
細胞分裂可能な回数が短い、
つまり寿命の短い個体になる可能性があります。
確かクローン羊ドリーも通常の羊に比べて老化の速度が
速いという報告がされていたと記憶していますが、、、
因みに生殖細胞では
テロメアの長さを伸ばす
テロメアーゼという酵素が働くため
テロメアは短くならず
自然繁殖をしている限りは
実質無限に細胞分裂が可能だそうです。
と、、、以上聞きかじりの知識なので間違ってたらすみません。
どなたか詳しい方にフォローしていただけると助かります。
uxi
Re:老化の問題 (スコア:3, 参考になる)
telomeraseをカタカナで表記するなら「テロメラーゼ」(Googleで1,320件)
でしょう.「テロメレース」(185件),「テロメアーゼ」(161件)よりは
多く使われているようです.最近は英語風に「◯◯エース」と表記するのが
主流らしいのですが,まだまだドイツ語風も根強いようです.
蛇足ですが,ガン細胞もテロメラーゼが働くことが知られてますね.
話をクローンに戻しますと,クローン体の寿命が短くないことが確認
されない限り,不妊対策としてでも利用すべきではありません.少な
くとも現在はクローン体が短命であると考えられているのですから,
人為的に短命な子どもを授かる可能性が高い以上,不妊対策としては
最悪のものであると考えます.
(誤)テロメアーゼ=>(正)テロメラーゼ (スコア:1)
uxi
テロメアが短くなるかどうかは運次第? (スコア:2, 興味深い)
参照: http://www.asahi.com/science/today/020120b.html
マウスの場合、テロメアの長さと寿命には因果関係がないとまで書いてあります。
同じ条件で調製したクローン体でもテロメア長に差が出ているそうですので、
生物種や個体差の影響がありそうです。
#同一種の中にもバリエーションがあるのが生き残り戦略の要。
#同じ人間の卵細胞や体細胞でも、各個のテロメア修復能力が異なっていても不思議ではない。
notice : I ignore an anonymous contribution.
母体にたいする危険性 (スコア:1)
興味深い記事でした。
この記事を読んで初めて知ったのですが
> また、なぜか過大な子が生まれやすい。
> 普通の黒毛和牛は出生時の体重が27、28キロだが、
> クローンでは1・5~2倍の50キロ以上になる場合もあり、
> 難産、死産も多い。
というのは人クローンを作る際の
母体に与える危険性として心配ですね。
uxi
Re:老化の問題 (スコア:1)
テロメアーゼって癌細胞だったような気が....
# 俺も聞きかじりの人。
Re:まずい? (スコア:2, すばらしい洞察)
つい最近、やっと動物実験で可能だということが証明されただけの技術ですから
それを安易に人間で実験してしまおうというのはさすがにまずいでしょう。
クローン技術で生まれた哺乳類に異常が見つかっているというレポートが多く出ている現在では、
生命の神秘がどうこう、神がどうこうの話もあるでしょうが
これはそれ以前の危険な実験です。
クローン技術そのものがまずいのか、というのについては
科学的には安全性さえ確保できれば問題はないでしょう。
倫理的には世間の承認が条件になります。
この二つは分けないと議論になりません。
#そもそもネタじゃねえの?この話題
同じく (スコア:1)
#でも、この人が遺伝性の不妊の病気だったりすると、今後も代々クローンの家系ということになってしまうのだろうか・・・?
Re:なんか (スコア:1, すばらしい洞察)
Re:なんか (スコア:1, 参考になる)
これはその通りだと思いますが、
>そういや、双子も本質的には虚弱って聞いたことあるな....
全然関係ないと思われ。いい加減なことはいわんでください。
一卵性双生児の場合は細胞分裂の初期の段階で“クローン”になる
わけですが、問題が起きてるとは思えません。
それに対し、成人後の体細胞からクローンした場合、遺伝子の劣化
やテロメアの短縮等があって、クローンした場合リスクが高まります。
本質的に別物ですんでお間違えなきよう。
体細胞クローンに対する技術的な懸念としては、この遺伝子の
劣化が最大じゃないでしょうかね。通常の生殖の場合は、両親
の遺伝子を半分ずつもらうので、劣化分がカバーされるわけで
すが。
不妊治療としてのクローンとしては、いずれ両親の遺伝子を
混合させる方法が出てくると思います。これなら問題ない、かも。
Re:なんか (スコア:1, 参考になる)
Re:なんか (スコア:1)
> 普段、単為生殖してる種でも、環境悪化にさらされると、普通に交配して生殖
私の知っている限りでは、ミジンコやアブラムシがそうだったように思います。
どちらも、通常の状態ではメスだけで増植しますが、環境に変化が起こるとオスが産まれてきて、卵の状態で悪い環境をやり過ごします。
これが種に柔軟性を持たせるための行動かどうかは解りませんが。
Re:なんか (スコア:1)
現代人間社会での建前において、人間というものは
種じゃなく個体が重んじられることになっとるようです。
それこそ遺伝子診断が人権侵害じゃないのかと議論されるくらいには、
遺伝子運搬者としての個体の「役割」は、個人(の意識(^^;)の尊厳に比べて、
軽視されています。
その路線でいく「つもり」ならば、劣化遺伝を問題視するほうが変です。
で、自分の意見(笑)。
まあいいんじゃないですか?
自分たちの種(ってなんだ?民族か?国家か?人種か?)が危機にさらされて
困ると思ったら、困る人が自然妊娠に励むだろうからさ。
逆に、自然妊娠をやめろとか言いだす人や団体が居たら、それは明らかに危険だけど、
今回(?)のように、クローン「も」できるってのは、選択肢の増加でしかないのだから。
あとは、産まれた子供の人権を蔑ろにしない覚悟が、
受け手たる我々のほうに有るかどうか?という問題だと思う。
そういう意味で俺は、人類には、ここ数百年の人種(差別)問題と同じ愚を犯さないでほしいな、と思っているところです。
#じゃあ産まれる前の子つまり胎児はどうなんだ?という、恒例の問題もまた存在しますね…
>普段、単為生殖してる種でも、環境悪化にさらされると、普通に交配
というわけで、自然妊娠の選択肢が無くなったわけじゃない以上は、特に問題ではないと思う。
Re:まずい? (スコア:1)
報道系だけがタレコミとして成りたつんだっけか?
#新聞にだって社説は有るぞ…
お約束のオフトピ (スコア:1)
atコマンドがなにか?
Re:お約束の突っ込み (スコア:1)
タスク完了時刻によって次のタスクをコントロールしたいときなどによく使われるテクニックですが、cronのようにも使えなくもない。
といっても、cronが使えなくてatが使える(cron.denyにはエントリがあってat.denyにはない)という状況はあまりないですが(笑)。
Re:お約束のボケ (スコア:1)
# でいいんだよね。WINでこれ使ってる人いるのかな。
Re:お約束のボケ (スコア:1)
ボケなのか非ボケなのかがよぉ判らぬし。
#そうかそうか。兵器化を心配するならば、クローン技術の「公然の場での発表」が有ったかどうかは、問題にならないわけか。
#陰でこっそり兵器を開発すりゃ済むんだもんな。
Re:不妊なんか治療すんな (スコア:1)
それを言うなら、この手の新種(???)生命の問題は、みんな、
「産まれてくる子供という名の他人」は選択権が行使できない
という点が問題なのでしょ。
子から見れば、「他人のやること(自分を産んじまう)に文句」を言う(つーか言えない)ところから
すべてが始まっている。
その観点でいうならばこれは究極のドメスティックバイオレンスであるわけで、
それを安易に「他人は他人」などと言って自分は平和だぜと呆けることのほうが
よほど空しいんじゃないかなー。