Linux 2.4インターナル 26
ストーリー by Oliver
本を探す旅 部門より
本を探す旅 部門より
Anonymous Coward曰く、"少し経つが、翔泳社刊、NTTコムウェア監訳の「Linux 2.4 インターナル」が出た。300ページ強のカーネル本としては薄っぺらい本だが、FileSystem の説明に 80ページ近く割かれているということで購入してみた。しかし、というか予想通りというか、見事に期待した内容を読むことはできなかった。これから、Reiser, XFS, JFS を Hogeるつもりだったので、明快なジャーナリングについての説明を期待していたのだが。
全体の構成としては、2.4で特に変わったところ、新機能を取り上げているが如何せん説明不足で理解しにくい。また、忠実な訳なのかもしれないが、用語の不統一(バッファーキャッシュをバッファとかページキャッシュをキャッシュなど書いている場面がある)、抽象的な用語(カーネルデータ構造体オブジェクトって、なんやそれ。読み進むと、inode や dentry, adress_space などさしていることがわかる)が多く、なかなかすっきりと頭に入ってこない。
Linux カーネルについての基礎を理解したいと考えている人には、2.2でも詳解Linuxカーネル(これはこれで難いんだけど)か、Linux japan で連載していた「Linux カーネル 2.4 の 設計と実装」(すごくわかりやすいけど、細かなところまでは説明してない、例えば、I/O request のところとか)を読むことを薦める。それにしても、ジャーナリングについての分かり易い解説をした、Webなり、書籍なりないものか。IBMのdevelperworksもちょっと概略的過ぎるしね。"
ファイルシステム本 (スコア:1)
ってまだ読んでませんが。 [amazon.co.jp]
それよりは (スコア:0)
を勧めます。
Re:それよりは (スコア:1)
amazon.com [amazon.com]で、書評と、サンプルページが80ページ分見られます。
書評は五つ星ですね。読んでみたいとおもいます。
すげぇ (スコア:0)
Re:すげぇ (スコア:1)
Re:すげぇ (スコア:0)
Re:すげぇ (スコア:0)
Re:すげぇ (スコア:0)
普通、日本語にしたほうが、ページ増えないかい?謎だ?
ていうか翻訳ひどすぎ (スコア:0)
Re:ていうか翻訳ひどすぎ (スコア:1)
カスタマーレビューのおすすめ度は、『五つ星の内容に星マイナス4の翻訳』... [amazon.co.jp]
まやかしの新鮮さの代償はあまりに大きい (スコア:2, 興味深い)
もの自体は読んでいませんが、Linuxにおけるdocumentation(HOW-TOなど) qualityを考えるとそんなに驚く結果ではありません。
最近のUnix解説書籍で、質がよいものとしては何といっても最前線UNIXのカーネル [amazon.co.jp](UNIX Internals: The New Frontiers)でしょう。翻訳は日本人の中ではUnixのプロといってもいい人たち(自分の手で改良を加えた経験がある)が取り組みましたが、それでも4年かかっています(原書は1996年、翻訳は2000年。それでも翻訳が出せただけでも素晴らしい)。そんな本を、同等の経験がない人に1年足らずで訳せと言う方が無理でしょう。出版社サイドにしてみれば「新しいものを新しいうちに」と考えてしまうんでしょう。が、訳者がいない、実装が完全にスクラッチと言う状況ではそれこそデスマーチのような...
そう言えば、最前線の方は日本語のreviewがまだないのか... 私は少なくとも半分ぐらいは実働のOSを改良するのに使ったし、他の人に勧めても印象がよかったけど。そんなことをしている人達はreviewするヒマがない? (原書のreviewはものすごく高い評価だった)
Re:まやかしの新鮮さの代償はあまりに大きい (スコア:0)
良いの?悪いの? (スコア:0)
つーか買おうか迷ってるんだけど。
まじで教えて。
Re:良いの?悪いの? (スコア:0)
日本語版も、意味が変化するほど変ではない。いい訳だとも思わないけど。
どっち読んでも良いけど、この内容自体は、少なくとも UNIX カーネルを
云々するなら知っておかないとダメ。
Re:良いの?悪いの? (スコア:2, 参考になる)
「最前線」 [amazon.co.jp]も確かに誤訳があります。ですが、私が知っている限りでは2箇所だけです(原書を想像するとすぐにわかる)。加えて、論理が崩れるほどひどい訳はありませんでした。少なくとも「なぜ○○をしなければならないのか」を誤解させることはありません。論理を伝えるのがこの本の目的ですから、翻訳として必要な質は十分とれています。なので、誤訳をつかまえて「質が悪い」というのは揚げ足取りでしょう。(私の経験では、英語の本だって寄せ集め的に書いてしまい、何がいいのか、何がやりたいのかわからない本はある)
そう考えると、問題の本 [amazon.co.jp]の方は詳細な実装まで伝えることが目的になってしまいますね。ここまで来ると翻訳しているうちに鮮度が落ちてしまうのではないかという心配すらあります。
Re:良いの?悪いの? (スコア:0)
#とりあえず買っとくべきみたいですね。
嘘つき! (スコア:0)
それと同じくらいの頻度で誤植がある。
Unixについて良く知らない人が訳したとしか思えない誤りもある。
日本のUnixの第一人者が4年もかけてこのていたらくかよ!
問題の
本は批判的な目で読もう (スコア:1)
まぁ、本を鵜呑みにするような人だと、世の中のあらゆる訳書についてそういう印象を持つでしょうね。辞書直訳が多いのは、実際には大学院生にも翻訳させたから? (訳者あとがきにそれらしき記述がある)
あっしはこの本をただ読むだけでなく、実際の実装と照合することにより、理論が食い違っていないかを確かめます(主にSolaris 8、RT-Mach 3、BSD/OS)。また、必要ならば実働のOS上に手で実装し、動作を確認することもあります。それで初めてわかることもあります。
そういう使い方をしてる人って...あまりいないのかな?
Re:ていうか翻訳ひどすぎ (スコア:2, 興味深い)
悪書を買ってしまった人の後悔ぶりが
よく伝わってくる感じ。
カーネルを理解する前に NTT コムウェアがどういう会社かわかる本。
というのには、思わずふきだしてしまいました。
Re:ていうか翻訳ひどすぎ (スコア:0)
この評価に『すばらしい洞察』をあげたい! (スコア:0)
Re:ていうか翻訳ひどすぎ (スコア:0)
書いてあったりしますが。これは、原文の方の誤りじゃないかしら。
BSD だけじゃなく、Windows や Solaris に関してもひどい間違いが書いて
あるような...
原文って本当に五つ星?
ガビィィイイイイイン(;;) (スコア:0)
こんなんだったら、オライリーのやつの補足にすら使えない。。。
うすくて、青いほうもあったとおもうけど、そちらはどう?
Re:ガビィィイイイイイン(;;) (スコア:1)
どうも読んでも頭に入ってこない気がしたのは
私だけではなかったのですね。
大変困た。
Re:ガビィィイイイイイン(;;) (スコア:1)
確かに分かりにくいね。ほんの少ししか読んでないけど。
素直に、分厚い「詳細Linuxカーネル」を買えばよかったのかな。
そういえば、SOLARISインターナル [pearsoned.co.jp]なんてのもあるけど、
これはどうなのだろう。
Re:ガビィィイイイイイン(;;) (スコア:1, 参考になる)
うすくて、青いほうもあったとおもうけど、そちらはどう?
ここ [skyfree.org]に review がでてますね。