パスワードを忘れた? アカウント作成
2874 story

フルデジタル自主制作アニメ「ほしのこえ」発売 56

ストーリー by koyhoge
アマチュアとプロの境界 部門より

juan 曰く、 "「彼女と彼女の猫」で一部の人々に知られていたアマチュアアニメーター、新海誠氏の新作、「ほしのこえ」のDVDが、MangaZOOから発売された。DVDはMangaZOOのサイトで通販で買えるほか、ゲーマーズなどの専門店で店頭販売されている。
一昔前の自主制作アニメといえば、時間ばかりかかって完成しない、セルが高価、かつ色塗りは存外時間がかかるため、線画をそのまま撮影し、動画枚数を増やしてメタモルフォーゼの面白さを追求するというものが多かったように思う。
「ほしのこえ」は、こと動画という観点では「動きまくり」ではないし、キャラ絵の部分では味はあるものの必ずしも「上手い」とはいえない。だが、写真を元に起こした精緻な背景、うまいストーリー、効果的な3DCGの使用により、十分鑑賞に堪える作品となっている。 コンピューターを使用することで、これが2年間の個人作業で可能になったということに注目したい。"

「ほしのこえ」は今年の2月に短編映画館トリウッドで 上映され、大好評を博した。4/28に大阪、5/6に東京で行われる「DoGA CGアニメコンテスト 入選作品上映会」でも上映されるので、大スクリーンで見たいという方は是非足を運ぼう。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by jmz-yam (5393) on 2002年04月25日 16時03分 (#86344) 日記
    たった一人で作り上げてしまったという点が凄い!
    声優も主人公は作者、ヒロインは奥さんというし。
    #ちゃんと声優を使ったバージョンも出てますが。

    3D3Dしていない動画に感動しました。
    購入する機会がある人は買ってみては?
    --
    jmz
    • 知人宅で見せて貰いましたが、素晴らしいでした。 今度の休みにでも個人的に買いに行くつもりです。 今のアニメの状況はかなり酷い様で、TV版の中にはお話にならないものさえ出てきている状況ですが、個人でしかも市販のソフトとハード(つまり誰でも買おうと思えば買える機材)を使ってここまで出来るという事を示してくれた貴重な作品だと思います。 この様な作品がもっともっと出てくる事を期待しています。
      親コメント
    • by Helion (8785) on 2002年04月25日 23時02分 (#86507) 日記
      声優も主人公は作者、ヒロインは奥さんというし。
      結婚はまだなんじゃないかな…
      親コメント
    • トリウッドで見て来ました。
      すごくおもしろかった。20分ちょいの作品だけど、
      短かさを感じさせなかった。

      終ったあと、新海誠氏のあいさつがあり、それによると
      彼はもともとゲーム畑のひとで、2年前に彼女への
      携帯メールがなかなか届かなくてこのストーリーを
      思い付いたそうです。

      会社勤めしながらつくっていたがなかなか作業が進まず、
      思い切ってやめて、7ヵ月のあいだ家にひき
      • >トリウッドで見て来ました。
        同じく。残念ながら舞台挨拶のある日ではありませんでしたが。
        (代わりといってはなんですがDVDの映像特典でインタビューが入ってますね)

        >会社勤めしながらつくっていたがなかなか作業が進まず、
        >思い切ってやめて、7ヵ月のあいだ家にひきこもって完成
        >させたとか。キャラクターは描いたことがなかったとも
        これって、やっぱりスポンサーが付いてくれたからなんでしょうか。
        (インタビューでもそれらしきことは言っていましたし) 個人製作
        のアニメのスポンサーになったMangaZooの英断も、その気にさせた
        新海さんも凄いと思います。いやぁ、良い時代になりましたね。
        --
        10 GOSUB *HELL
        親コメント
      • >会社勤めしながらつくっていたがなかなか作業が進まず、
        >思い切ってやめて、7ヵ月のあいだ家にひきこもって完成
        >させたとか。

        こうなると「アマチュア」という語感とはかけ離れたところで作っていたわけで。
        かといって分類上はプロではないんだが。
      • >こうなると「アマチュア」という語感とはかけ離れたところで作
        >っていたわけで。

        そうなんです。
        MangaZooのニーチャン(だったとおもう)によれば、
        今回のDVDは「OVAとしてはかなり成功した部類。」
        というくらい売れてるそうです。「(個人)アニメ家」
        という職業の誕生ととらえてもよさそうですが、もともと
        新海氏に蓄積があったから成功したのでしょう。

        したがって、ニュータイプ高校生が夏休みに作ったアニメ
        がネット上で話題になっていきなりプロ。てなかんじの
        うっとりするような社会にはあと5年は必要ではないかと
        思っておりま
  • わたしもみたが (スコア:2, 参考になる)

    by hhb02144 (6410) on 2002年04月25日 17時11分 (#86379) ホームページ
    これって,個人で造ったモノだったんだ. いや~, 始めみたときはストーリ/キャラがまずまずだったので記憶には残っていたのだが... ふ~ん...個人でか... 故黒沢監督が仰ってた,『とにかくアイデアを記録しておきなさい.制作費が無いからというのは理由にならない.』とはこういうことだったのね...
    --
    ★田舎に生息する時代遅れのFortran&COBOLガイなオタク★
  • by SS1 (6823) on 2002年04月25日 18時17分 (#86405) ホームページ 日記
    bk1の竹熊健太郎のコラムでも絶賛です。

    「今や、PCとCG技術の発達が、かつてほとんど不可能とされていた個人によるストーリー・アニメ制作を可能にした。技術的には可能なのだから、あとは「誰がやるか」の問題である。『ほしのこえ』は、その意味で出るべくして出た作品と言わねばなるまい。すでにこの作品に触発されて、いたるところで自主制作アニメを作る気運が高まりつつあるようだ。『ほしのこえ』自体は、前述の通り既成アニメのパッチワーク的な手法を採用しているが、何人もの作家がこのジャンルに参入し、作品を積み重ねていくうえで新しい表現も開拓されてくることだろう。これから先の動きが、本当に楽しみである。」
    あなたは『ほしのこえ』を見たか? [bk1.co.jp]より。

    このストーリーのタレコミ人にもびっくりしてしまったのですが,本当に時代の変わり目を感じさせてくれます。

    これは,なんとしても観ておかなければ。
    --
    斜点是不是先進的先端的鉄道部長的…有信心
    • by G7 (3009) on 2002年04月25日 23時50分 (#86531)
      >前述の通り既成アニメのパッチワーク的な手法を採用

      オフトピですが、この一節を聞いて個人的に思いだしたのは
      「タクラビジョン」だったりします(^^;。#各自www検索してね。
      あれは独自ストーリーじゃなくパロディによるパロディのための作品(?)ですので、
      一緒にはならないかも知れませんが。

      で、作者氏いわく、あの動画(?)切り張りは、ふつーのVTRを
      手作業でスタート/ストップすることでタイミングをあわせるという、
      いわゆる神の手(笑)を駆使したものだったそうです。

      10年(くらいだっけか)前だとそういう神の手が必要だった世界ですが、
      今なら敷居は低くなったので、その余裕を他の部分の能力に回すことができるわけで、
      まとめる(?ならば、有志はみんながんばれ、というかんじでしょうか。

      よだん:
      CD-Rが「一般に」普及するよりすこし前の頃、CD作りとか動画編集とかを
      リーズナブルにやろうと思ったら、たとえば札幌だと、札幌市が運営してる、
      そういう機材(を使える場所)を貸してくれる施設ってのが幾つかあって、
      ソレ系の人はそういうのを借りて作業していたようです。

      あの時代のゴツい機材が、ほんの数年で、今やほぼ誰でも自分の机に乗せることができるとは、凄いことです…
      親コメント
  • 回収騒動が… (スコア:2, 参考になる)

    by simon (1336) on 2002年04月27日 2時56分 (#87041)
    ところで、この『ほしのこえ』、回収騒動が持ち上がっています。
    『犯人はK』って日記サイトによると、


    「当社が加盟しておりますソフ倫に一般ソフト作品としての、申請手続きが行われていないとのご指摘をいただきました。」
    「善後策としてのご指導を仰いだところ、回収、その後一般ソフト作品申請を行い、規定シールを貼付の上再出荷いたします」


    ようするに、
    1.発売元のマンガズーはエロゲーメーカーでもあり、ソフ倫に加盟していた。
    2.PCソフトを出す際は18禁・非18禁を問わず審査を受けなければならないことになっていたのだが、今回『ほしのこえ』はソレを受けていなかった。

    ってことらしいのです。

    そもそもこの
    [freett.com]ソフ倫 [sofurin.org](コンピュータソフトウェア倫理機構)って団体はその規定 [sofurin.org]において

    (対象作品)
    コンピュ-タハ-ドウェア上で動作する、表示、観賞を目的とするデ-タで構成されたソフトウェア著作物を指す。

    となっているのです。

    ・・・なあ、いつからDVDビデオがコンピュータソフトになったよ?

    こんなつまらない横槍で多くの人の目に触れる機会が潰されるのは非常に勿体無い。
    っていうか、ソフ倫逝ってヨシ。
    • by KAMUI (3084) on 2002年04月27日 7時15分 (#87061) 日記
      事の重要性(DVDビデオをPCソフトと見なして圧力をかけた)からして
      新たにスレッド立てても良かったのではないかと思われ。

      「『ほしのこえ』にソフ倫が横槍」・・・とか
      「ソフ倫が『ほしのこえ』に「一般向けシール買わんかぃゴルァ!」・・・とか。

      最早,JASRAC と並ぶ圧力団体だよな>ソフ倫
      親コメント
    • by isi (4853) on 2002年04月30日 13時09分 (#88123) 日記
       simonさんの情報が正しいならば、事は重要ですし新スレッドを立てたほうが良いのではないかと思います。
      たしかにMangaZOOでも現在受付を中断していますし、ゲーマーズなどでも軒並み「売切れ」でした。

       しかし、犯人はK [freett.com]を見ても、そのような記述は見当たりません。
      ただし4月14日から4月26日までの日記は参照できないようですから、そのあいだに記載があったのかもしれませんが。

       自分でも「ほしのこえ」and「ソフ倫」で検索を掛けてみましたが、simonさんの情報を裏付けるような情報は見つかりませんでした。

       たしかにDVDビデオがソフ倫の規制対象になるのも変な話です。
      でも、今回は/.効果で注文が集中し品薄になっただけのように思われます。

       simonさんが他に情報をお持ちでしたら公開をお願いしたいのですが……
      親コメント
  • by sanbaizu (8929) on 2002年04月25日 18時18分 (#86406)
    掲載されてましたね。
      「ほしのこえ」ヒット、個人製作の短編アニメ、口コミで人気に、DVD版は1万枚完売
  • by Lcs (3592) on 2002年04月25日 18時46分 (#86418) ホームページ 日記
    アミガ/ビデオトースター/ライトウェーブ3Dは10年も前にあった。
    当時から(ライトウェーブを使わないまでも)アミガによる
    アニメーション制作はおこなわれてきていたと思うのだが、
    今ここで話題に取り上げる理由が知りたい。
    商業的な成功を収めたから?自主制作DVDの草分け?それとも?

    セル画自主制作からいきなりここへ飛んだ訳はないので、その
    あたりをもうちょっと掘り下げて頂きたい、とか思ったり。
    --
    --- Lcs(http://lcs.myminicity.com/ [myminicity.com])
    • by juan (3871) on 2002年04月25日 23時35分 (#86524) ホームページ 日記
      タレコミ人です。
      私が学生で自主制作にかかわっていたのはもう20年近く前でして、動画直撮りが主流でした。その後あまりそっち方面に触れずにいて、最近数年また気になってきたんですね。というわけで、私の中でAmigaで作るアニメの時代がすっぽり抜けているんです。

      ただ、10年前はハードディスクもメモリもスキャナもまだ高価でしたし、この作品のような商業セルアニメ並みのクオリティ、尺を持つの素材を作成、保存し、ムービーに仕上げるのは結構大変だったと思います。
      数十GBのハードディスク、CD-RやDVD-Rなどの記録メディアを最初から使えるパソコンが安価に手に入ることも含めて、今というのは、ふと気がつけば誰でもこういうものが作れる時代なんだということを実感したわけです。
      親コメント
      • >今というのは、ふと気がつけば誰でもこういうものが作れる時代なんだということを実感したわけです。

        昨年でしたか話題になった「先行者」のムービーも時間は短かったものの
        3DCGアニメとしてはそれなりにクオリティの高い物でした。

        今回の話題で重点がちょっと個人的にみえなかったんです(^^;)
        アマチュア作品のDVDが相当数売れた事を凄いとみるのか、
        そういった3DCGの供給側の「ピラミッド」が大きくなった証と
        とらえるのか、作品そのものがエポックメイキングなのか、
        「ひとりでできたー、えらい」が主題だとそれはちょっと違う
        気がした、というのが偽らざる感想だったんです。

        80年代中ごろの一大CGブームのあたりからアミガの登場に関する
        あたりのよた話は時間があったら日記にでもしたためておきます。
        --
        --- Lcs(http://lcs.myminicity.com/ [myminicity.com])
        親コメント
        • by Anonymous Coward on 2002年04月26日 13時25分 (#86777)
          VideoToasterの出現は(けしてアミーガでは無く)
          技術的なブレイクスルーの一つではありましたが、
          「文章書きがレイアウトまで面倒みなきゃならない時代」
          が映像にもやってきたと感じたものでした。

          何故私が先にこの作品をつくれなかったのか。
          個人クリエイターを刺激する出来事という点で
          このニュースを見ています。
          親コメント
          • by Lcs (3592) on 2002年04月26日 22時00分 (#86934) ホームページ 日記
            このトピックとコメントをずっと読んで、色々なことを思ったのですが
            一人で作品を作ってもその受け皿がない/小さい時代には話題に
            ならないんだと思うんです。今回の話題とコメントをずっと
            追いかけて、発表の場、受け取る人口、作家人口、批評、そして
            「資本」そういった物が揃い始めてそこにタイミング良く登場
            して話題になったのだと。音楽で言うとMP3.comの上位者に
            マイナー/メジャーレーベルから契約の話がくるような話だと
            思うんですね。そういう見方をするとあぁ、そういう時代の
            話なのか、と思ったりする訳です。

            NHKは確か定期的にいろんな番組でCG作家を紹介していたと記憶
            しますが、たとえば学術研究寄りであったりした時代もあった
            訳で、それがかならずしも一般に作品として認められていた
            訳ではなかったと思うんです。最近だとTBSだったかテレ朝
            だったか忘れましたが、深夜番組の枠で延々とアマチュアの
            個人/チームのCG作品をまとめて流していましたね。作品と
            呼べる物と作者の「デモ」と呼んだ方がいいものに別れていましたが。

            今回のセールス好調の報を受けて、そこを資本が見ているとなったら
            こういった場に「プロ」が流れ込んでくる気がします。
            --
            --- Lcs(http://lcs.myminicity.com/ [myminicity.com])
            親コメント
    • by Anonymous Coward on 2002年04月25日 19時34分 (#86442)
      逆に聞いていいですか。
      それらのものが産み出した作品で,
      明確に記憶に残るほどのものは?

      「そんなの昔からあった」
      って言うのは聞き飽きました。
      コメント書く前にもう少し想像力を
      使われてはいかがですか?
      親コメント
      • by G7 (3009) on 2002年04月25日 23時40分 (#86526)
        >それらのものが産み出した作品で,
        >明確に記憶に残るほどのものは?

        それはもしかして、「無かった」という、(なかば)断定ですか?

        それとも、「無かったかどうかはともかく、ろくに流通はしなかったから、
        大勢がそれを見ることは有りえなかっただろう」という意味ですか?

        昔と今の差といえば、媒体の問題はありますね。
        これは2つの意味が有りまして、作品をSaveするディスク(^^;という媒体と、
        流通させるための媒体と、です。

        10年くらい前だったかに見たことがあるんですが、
        美しいフルカラーの絵(動画じゃなく静止画)をCGで描いたその人は、
        作品を保存しとくDiskSpaceを持ってなかったので
        印刷サービス屋で1枚印刷して、そしてデータは削除しちゃったそうです。

        流通についても言わずもがな。
        必要なサイズを持ったメディアが、かつメジャーでなければならないわけで。

        で、逆にいえば、メディアしか有為な差は無い、というか、
        メディア以外に格別な差が有る(記憶に残る作品ってのはそういうことですよね?)
        といえる理由が、存在すると思えないのです。

        モナリザの例があがってますが、今回はちと違うと思う。
        モナリザは遠近法だの解剖学だのを極めた(ってのか)ダビンチさんが描いた、つまりその時代の「技術」の結晶ですよね。

        で、見てないので何とも言えないんですが、「ほしのこえ」のほうは、
        絵やストーリー(!!!)において、2002年というこの時代にはじめて
        実現さえるようになったような革新技術が、投入されているんでしょうか?
        なんかここで伺う範囲から推察するに、そういうわけではないように思うのですが…
        親コメント
        • >で、見てないので何とも言えないんですが、「ほしのこえ」のほうは、
          >絵やストーリー(!!!)において、2002年というこの時代にはじめて
          >実現さえるようになったような革新技術が、投入されているんでしょうか?

          DoGAの公式見解とかありますね。 [doga.jp]
          まだ予告編しか見てませんが見るべきところはロボットアニメなところでも革新技術でもなくて遠距離恋愛な物語か(全部見てないので突っ込みは勘弁)?

          >自主制作CGアニメ史に残る歴史的傑作

          という程だからどんな感じなのかものすごく気になります。
          親コメント
        • モナリザの例があがってますが、今回はちと違うと思う。モナリザは遠近法だの解剖学だのを極めた(ってのか)ダビンチさんが描いた、つまりその時代の「技術」の結晶ですよね。
          うん.筆と絵具というツールは,ラスコーの壁画とモナリザではあまり変わってないけど,社会インフラと,クリエータが使えるソフトウエアテクノロジはもう全然違うってことですな.ツール≠テクノロジってことで納得.

          そりゃそうだな.“包丁”なんてツール,100万年前からあるけど,誰もが使えるようになったのは30年前,それを使って,人をして感動せしめるような料理を作り,万人の共感を呼べるようになったのは,ホンの15年ほど前にすぎないわ.

          メディアしか有為な差は無い
          “メディアがメッセージだ”という,マクルーハンの古典的レトリックが
          ありますねぇ.
          あれは,表現内容はメディアに規定される.ってことだと思っていたが,
          どうもワタシの理解が浅薄であったようだ.
          親コメント
          • by G7 (3009) on 2002年04月27日 9時44分 (#87085)
            >“包丁”なんてツール(略)ホンの15年ほど

            余談ですが、この15って数字は、何の年数を測った数字なのでしょうか?
            30(年前)のほうは「一般家庭が気楽に包丁を買える時代」に突入したのがその頃って意味かと推察しますが、
            15のほうはさっぱり判らないです。

            しがない貧乏サラリーマンの家である俺んちには
            20年以上前から包丁が有りますが…??

            またプロ(=限られた人という意味で)の料理人の時代が15年ってのも、巷に食いもの屋が沢山あることを思えば変でしょうし。
            芸(術)として素晴らしい「くいもの」を作るっていう次元に人類が到達したのは、控えめにいっても数百年前からかと思います。

            #カップラーメンだって20年以上たってるし(^^;

            それとももしかして1桁ズレてたりしますか?

            >表現内容はメディアに規定される.ってことだと思っていたが,

            それ、「確率的に」規定される、っていうことなんじゃないかと思うんです。

            どんな時代でも、テクノロジ(=語彙)不足の逆境を跳ねかえして
            暴れてくれる異端児は少数居るんだけど、確率的には少ない。
            テクノロジが増えて敷居が下がると、大勢がそれを使うようになる、と。

            やがてはそれが「大衆」とよばれるほど大勢になる、んだろうなと。
            雨後の筍といいますが、雨がまさにテクノロジであるわけで、
            雨によって筍が「多数」社会に出てくるのが、いわゆる「時代の変化」と捉えられるんだろうな。
            たぶん、今後世の中が健全に(^^;進歩してくれたら、「ほしのこえ」みたいなのが「頻繁に」出現するようになる、んだと思います。

            #で、そういう時代を迎えるにあたって、流通媒体のコピーフリー能力の存続を、切望するわけです俺は。 [srad.jp]

            >>メディアしか有為な差は無い
            >“メディアがメッセージだ”
            >どうもワタシの理解が浅薄であったようだ.

            俺もわかってない(^^;んですが、次世代の「理解」は、もしかして
            「メディアはコンテンツを乗せる(保持する/運ぶ)ためだけのもの」
            というような感じに至った、ということでしょうか?

            #脈絡なく、BeOSのBMessageクラス(だっけ)を思いだした。要するにコンテナだというだけのことなんですが。
            親コメント
      • by honeori (2903) on 2002年04月25日 23時47分 (#86529)
        >それらのものが産み出した作品で,
        >明確に記憶に残るほどのものは?

        10年前だとさすがにないが、5年ぐらい前なら、

        ロマノフ比嘉の「ONEDAY SOMEGIRL」とか..短すぎる?
        なら、「Project WIVERN」とか...ストーリー無いけど。
        こまめに見て歩いてれば、もう少しましな物が有ったかも。

        # ロマノフ比嘉はお薦めヨ。
        # CGに限定しなければ、それこそ山のように...
        # 黒坂圭太の昨品をもう一度みたい..
        親コメント
    • by awajiya (2498) on 2002年04月25日 22時19分 (#86487) ホームページ
      筆と絵具は12000年前からあったけど,“モナ・リザ”が描かれるまでには,爾後
      11400年掛かったしねぇ.ツールが存在して,使われていたっていう事実だけでは....
      親コメント
    • >今ここで話題に取り上げる理由が知りたい。
      >商業的な成功を収めたから?自主制作DVDの草分け?それとも?

      お金を払って見る価値がある程良い作品だったからでは?
      とりあえず実際に自分の目で確認してみるのが一番良いかも。
      というわけで大阪上映会には足を運んでみようかと思います。

      親コメント
    • そのアミガによるアニメーションのなかにメガデモは含まれますでしょうか(涙

      Amiga以降でも、自主制作の凄いアニメーションなんて腐る程ありますよね。まぁ尤も、こっちのはセル画ぢゃないですが。

      しかし、メガデモの技術力ってのは比べ物にならないんじゃないですかねー。3Dレンダリングの技術とかはここから生まれた物が多いとかいう話を聞いたことがあるんですけど。
      実際メガデモつくってた人たちは、どんどんビデオカードのメーカーに流れていってるみたいですし。

      日本じゃTVゲームが流行ったからメガデモが普及しなかったとか、諸説ありますけど。アニメは十分浸透していたから、今回騒がれてるんじゃないですかね。
      --
      ◇ Blacker / Industrial CyBreak
      親コメント
    • 確かにAMIGAでは10年前から、個人でムービー作れる環境に手が届くところにありました。
      でも、現実にやろうと思うと・・・・クオリティ下げないと作ってられない。
      そもそも、AMIGA自体が誰にでも使えるマシンではありませんしね。
      それに高かったですよ。売っている店も少なかったし。
      アミガ/ビデオトースター/ライトウェーブ3Dって書くと簡単だけれど、
      ハード+ソフト揃えるだけでも100万円じゃきかないなぁ・・・・
      私も、ムービー作りたくてAMIGA買いましたが、
      AMIGA4000T/DCTV/Imagineが精一杯でした。VIDEO出力が汚くて・・・
      不可能じゃないけれど現実的ではなかったです。

      FM77AVを個人で初めてみたときに、個人で映画が作れる!って思ったけれど
      一枚一枚描いてコマ撮りするのは不可能じゃないけれど現時的じゃないですよね。

      とりあえず、この作品を見てはいませんが、
      存在が久しぶりになんか作るかな?って気分にさせてくれます。
      --
      AMIGA4000T(60/50)使い
      親コメント
    • 故手塚先生が行っていた実験アニメに匹敵(ひょっとしてそれ以上?)するクオリティが基本的に個人で行われているところでしょうかネ. 手塚先生がお亡くなりになってから,なかなか,こういう話題もなかったし... 手塚先生がご存命だったらどういう感想(あるいはライバル心)を抱くのでしょうか...
      --
      ★田舎に生息する時代遅れのFortran&COBOLガイなオタク★
      親コメント
    • by Anonymous Coward
      > 今ここで話題に取り上げる理由が知りたい。
      クオリティ
    • by Anonymous Coward
      まず10年前にこのようなフルデジタルな作品を個人で創るのはコスト、時間の面から不可能だったでしょう。
      むろんセルアニメでも現実的ではない。

      じゃあ今は?というとコスト面では個人でどうにかなる状況ではあるけど、
      実際に個人で成し遂げたという例があまりないからということだと思います。
  • そういえば... (スコア:1, おもしろおかしい)

    by Anonymous Coward on 2002年04月26日 9時37分 (#86651)
    フルデジタルで、ものすごいお金をかけて、海外で何人も人を使った
    あげくに見事に失敗した方がいましたっけ、某ゲームの映画化で...
  • by Anonymous Coward on 2002年04月25日 23時48分 (#86530)
    今度の日曜ですか。会場はそんなに広くはなさそうなので入場制限が出そうですね。うむぅ、近所だし行ってみるか。
  • by Anonymous Coward on 2002年04月25日 23時58分 (#86535)
    個人的に少し騒ぎ過ぎではないかと思います
    どこかで見た感じの演出ばかり
    確かに完全にオリジナルなものだけで作品を作るのは無理に近いですが
    過去の技法を作家なりにどう昇華するかというのが大事だと思います
    彼の作品作品を見て思ったのは
    良いトコ取りの寄せ集め
    ちょっと毒の有る言い方かもしれませんが正直な感想です
    彼なりに昇華した部分が有るのでしょうか
    彼自身の色がしっかり出ていたでしょうか?
    背景?雰囲気?ストーリー?
    どれをとっても今一昇華し切れているとは思いません
    しかし、評価皆さんご存じのとおり
    口コミで広がりプロモーションが上手くいったというのも有るでしょうが
    本当にそれだけの価値がこの作品にあるのでしょうか
    個人制作だから?
    そういうバックグラウンドは本来評価の対象にすべきではないような気がします

    この一連の動きを見て思うのは
    コピー世代は着実には育ちつつあるなと…

    単に私が天の邪鬼なだけでしょうか?
    • by SS1 (6823) on 2002年04月26日 12時49分 (#86750) ホームページ 日記
      「単に私が天の邪鬼なだけでしょうか? 」

      もちろん。そんなことは無いと思う。
      私にも似たようなことを言った経験があります。
      たとえば,庵野の『帰ってきたウルトラマン』が,すごい評判になっていたのを見て,

      「すげー。セブンそのまんまパクリじゃん」

      とか言ったのが,20年くらい前ですかね。
      それから,SF作家と自称していた鏡明が「連載ではなく,書き下ろしでここまでの作品をつくるのは凄い」とか書いてたとき,その『アップルシード』というマンガを読んで,

      「でも,まだ稚拙なんじゃないの」

      とか言ってしまったのが,十数年くらい前のこと。
      最後に。知り合いの大学生が,『ライナックス』とかいうらしいフリーソフトのことを大騒ぎしていて,

      「ただのPC-UNIXじゃん。興味ないね」

      と言っちゃったのとか… あれが,もう8年くらい前のこととは,にわかに信じがたいです。

      ですから。あなたのおっしゃる感想は,私にも,とてもよく理解できるわけです。
      もちろん,激しく後悔していますとも。
      --
      斜点是不是先進的先端的鉄道部長的…有信心
      親コメント
    • by honeori (2903) on 2002年04月26日 0時24分 (#86548)
      >単に私が天の邪鬼なだけでしょうか?

      いや、激しく同意。

      >コピー世代は着実には育ちつつあるなと…

      前作の心象風景(電柱好きよねみんな)とか...
      色遣いは、"王立"に似ている気がするなぁ。
      親コメント
    • by Anonymous Coward on 2002年04月26日 0時58分 (#86566)
      つまるところ「コロンブスは偉いか」という話だと思いますが。

      今までに、彼のように「一人でここまでやった」という
      作品がなかった以上、このような手法などは
      十分に誉めるに値すると思います。

      そういう意味で、現代のアニメの中では十分に
      エポックメイキングな存在のアニメであり、だからこそ
      見る価値がある、と私は感じました。

      「ほしのこえ」を、単に作品としてみるか、
      その周囲までみるか、の視点の違いだと思います。
      親コメント
      • >今までに、彼のように「一人でここまでやった」という
        >作品がなかった以上、このような手法などは
        >十分に誉めるに値すると思います。

        どういう点ででしょうか?
        彼以上に努力して日の目を見ない人はたくさんいるでしょう
        流行る流行らないは運に寄る部分が大きいですしね
        • 彼以上に努力してるかなんてどうでもいいですが、彼以上の作品を作った人がいるなら教えてくれませんか?
          いえ、純粋に知りたいんです。そんな人がいるなら。
          親コメント
          • by shinmk (8986) on 2002年04月26日 23時51分 (#86989) ホームページ 日記
            まだ、新海氏の「ほしのこえ」は、まだ完成していない頃、
            某所で途中まで見ただけですが、すごい人気ですね。
            その上映の時、見た方の多くはフィーバー状態でしたが、
            私は、これほどブレイクするとは思ってませんでした。
            ほんと、私は作品を観る目がありません(笑)。

            > 彼以上に努力してるかなんてどうでもいいですが、
            > 彼以上の作品を作った人がいるなら教えてくれませんか?

            もちろん単純比較などできませんが、
            DoGA CGAコンテストで入賞した方には優れた作品を作った方が何人もいらっしゃいます。
            ほとんど知り合いの方達ばかりなので、名前を挙げるのは恥ずかしいので(笑)、
            プロジェクトチームDoGAのサイトのリンクのページをご覧ください。

            作品規模的に言って、個人作家で20分というのは明らかに
            大作の領域ですので、そんな作品を作ると言えば、
            たいてい、無謀と言われます(笑)。私などのへっぽこにとっては
            10分でも超大作です。

            そんな規模の作品を、高い物語性を織り込んで、
            仕上げたという点では、確かに個人作家で、
            彼以上の作品を作ったと断言できる人を名指しできないかも
            しれません。まぁ、でも、彼の作品を観た時以上に、
            驚かされたり、感動した作品はいくつかあります。
            作成環境的にも、作品を世の中に出せる環境が整ってきたという点
            など、新海氏がラッキーだった面はいくつかあると思います
            (私がこんなこと言っていいのかなぁ。笑)。

            まぁ、私は「ほしのこえ」については、まだ未完成のものを、
            途中までしか観てないんですが…。

            いずれにしても、これをきっかけに、自主制作をしようと思う人が
            出てくるのは嬉しいことです。(でも、DoGAのコンテストには
            ますます入選しにくくなりそう。笑)
            親コメント
    • by RED COMET (3816) on 2002年04月26日 2時14分 (#86588) ホームページ
      個人で作った作品を発表し広く世間に受け入れられるという
      先鞭を付けてくれた。それだけでいいじゃないですか。
      この作品に対しての作品としてのクオリティの不満があるのなら
      越える作品を作って世に問えば良いと思います。
      文句を付けるのは簡単ですが、代わりを用意するのは大変ですよ。
      --
      AMIGA4000T(60/50)使い
      親コメント
    • by Digitune (119) on 2002年04月26日 10時47分 (#86695) ホームページ 日記
      純消費者的立場で言えばまったくその通りだと思いますが、

      ただ、ココの場合クリエイターサイドの人間もたくさんいらっしゃる
      でしょうし、一つのモノを作り上げることの大変さを知っている人間
      から見れば、あの程度の作品でもたった一人で1から作り上げたこと
      については十分「大したものだ」と言える…と、そういう気持ちなの
      だと思います。

      もちろん、表現者とは常に一つのレベルで留まっていたりしてはダメ
      なわけで、そんなことはもちろん新海さんだってこの作品を気に入っ
      ている他の人たちだって分かっていると思いますよ。(インタビュー
      でも「完成させることを優先させた」と言ってますしね。)

      #個人的には、自分とそう変わらない世界の住人がこういうことをなし
      #とげたことによって、いろんな可能性がにわかに現実味を帯び、そ
      #れが新たなる創作の強力なモチベーションとなる…という、同人誌
      #効果とゆーか世界新記録効果とゆーかそういうものを喚起させる作
      #品だと思います、はい。
      --
      Only Jav^Hpanese available :-)
      親コメント
    • by Anonymous Coward
      いきなり個性を優れた表現で発揮できる天才もいるかもしれません。
      ですが大抵の場合は時間をかけながら自分ながらの作風を確立させていくものなのでは?

      それと「個人制作でこのクオリティ?すげー」という評価の仕方もアリでしょう。
      • by Anonymous Coward
        そもそも、コピーの是非という問題があるので。
        コピーしたら何で悪いんだよ、という価値観の問題。

        オフトピックだけどさ。
        • by Anonymous Coward
          庵野秀明にいわせると、我々は「オリジナルのない世代」なのだそうですし。

          ナニかあるモノが、過去にそれに似たナニモノもなかった、と本当に断言できるのか?ってのが一つと…

          そこまで話を広げないまでも、オリジナル(な技術・ストーリー・映像なんでもいいけど)だったら良いのか、ってのが一
    • by Anonymous Coward
      戦艦は、ヱクセリヲンかヱルトリウム風ですね。
      まあ、機能美を求めれば行き付く所は同じということですか。
    • by Anonymous Coward
      あなたが、似ていると思っている元作品も
      すでにコピー品です。
      とっくにオリジナルをコピーからしか求められない時代なのです。
      コピー世代じゃない世代はすでに死滅してますが、
      それとも隠れ長寿世界一のかたですか?
typodupeerror

※ただしPHPを除く -- あるAdmin

読み込み中...