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2946 story

GPL FAQ日本語版完成 85

ストーリー by yourCat
地道な啓蒙活動 部門より

mhatta曰く、 "やたら長くて往生しましたが、GNU GPLに関して良く聞かれる質問の訳が終わりました。私のところに送られてくるような質問の大半に答える内容になっていると思います。訳に関するご意見ご感想など歓迎。"

GPLにはいろいろ誤解もあるようで、日本語のリソースがあるのは助かる。お疲れさま。

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  • 誤訳? (スコア:4, 参考になる)

    by kubota (64) on 2002年05月06日 18時46分 (#89996) ホームページ 日記
    GPLは、私のサイトからプログラムをダウンロードする人に料金を課すことを許可していますか?

    はい。あなたはプログラムの複製を頒布するにあたり、望むだけの手数料を課すこ とができます。ただし、もしあなたがバイナリをダウンロードによって頒布するな らば、あなたはソースのダウンロードに関しても「同等のアクセス」を提供しなけ ればなりませんので、バイナリのダウンロードに課す手数料はソースをダウンロー ドするための手数料よりも高くなってはならないということになります。

    (強調は引用者) これだと、ソースをダウンロードするための手数料は、 バイナリよりも高くてもよい、という意味になってしまいますが、 原文は、

    Yes. You can charge any fee you wish for distributing a copy of the program. If you distribute binaries by download, you must provide "equivalent access" to download the source--therefore, the fee to download source may not be greater than the fee to download the binary.
    ですので、逆ではないでしょうか。

    • by mhatta (70) on 2002年05月06日 19時12分 (#89999) ホームページ 日記
      おっしゃる通りです。直しました。
      --
      mhatta was here
      親コメント
    • mustとmay (スコア:1, すばらしい洞察)

      by Anonymous Coward on 2002年05月07日 0時13分 (#90069)
      前から気になっていたんですが,GPLでの,mustとmayとshouldの違いというのは何なんでしょうか?
      昔読んだ標準化の文書だと,
      • shall: 必須
      • should,must,may: 推奨(それぞれ推奨の度合いが違う)
      と決まっていたのですが,この意味ではないようですし.
      ひょっとしたらこういった英語での契約文書では常識なのかもしれませんが.
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      • Re:mustとmay (スコア:3, 参考になる)

        by chapuni (1170) on 2002年05月07日 0時21分 (#90072) ホームページ 日記

        一般の英語でどうなってるか存じ上げませんが、RFCで使われてる用例だと、こんな感じではありませんか?

        1. MUST 必須。それを満たしてない場合は規格に準拠していない。
        2. SHOULD 強い推奨。特に理由がある場合でなければ従うべきである
        3. MAY 推奨。従わなくてもいいが、従ってると皆に喜ばれる。
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        • by Mc.N (3705) on 2002年05月07日 6時10分 (#90134) 日記
          [Google 検索: RFC-2119 [google.com]] のことですよね?
          --
          Mc.N
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          • 日本語訳 [asahi-net.or.jp]です。

            が、いま問題の「may not」は載ってないみたいですね。もちろん、中学校 (?) で習ったとおり、「しなくてもよい」ではなく「してはならない」 という意味ですよね。

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            • by numa (4467) on 2002年05月07日 11時53分 (#90187) ホームページ 日記
              が、いま問題の「may not」は載ってないみたいですね。もちろん、中学校 (?) で習ったとおり、「しなくてもよい」ではなく「してはならない」 という意味ですよね。

              規格用語としての may は通常「してもよい」と訳されますが, 実のところ「するかしないかの選択を許す」という意味です。 これの否定形 (「しなくてもよい」という意味) を言おうとすると, may not では意味が変わってしまいます。 そのため,某規格では 規格用語としての may の否定形として need not (日本語では「する必要がない」) という用語を使っています。その説明に曰く:

              To avoid ambiguity, the reverse sense of may is not expressed as may not, but as need not.
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    • いくつかのGNUライブラリが、劣等GPLではなくふつうのGPLの下で公開されているのはなぜですか? [gnu.org]の部分が、
      GPLをそれぞれのライブラリにしばらく適用してみて、それが助けになるかしばらく様子を見た上で、LGPLが助けにならなければGPLに戻すということができればそれが良いのでしょうが、いったんLGPLをある特定のライブラリに適用すると戻すのは至難なので、これは不可能です。
      となっていますが、原文 [gnu.org]は
      It would be nice to try out the LGPL on each library for a while, see whether it helps, and change back to the GPL if the LGPL didn't help. But this is not feasible. Once we use the LGPL for a particular library, changing back would be difficult.
      となっていますので、太字部分は誤訳ではないですか?
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      • おっしゃる通りです(泣)。直しました。
        --
        mhatta was here
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        • おっしゃる通りです(泣)。

          どうぞ泣かないでください :-)。あれだけ大きな翻訳をやったのですから。ほんとうに、おつかれさまです。

          (いま Debian JP では Woody リリース関連文書を、きっと Woody リリースには間に合わない [Woody distribution には含まれない] と思いつつ、翻訳してるところです。いや、もっと早くスタートを切るべきでした。まるで、8月31日に、絶対に間に合わないと分かりつつ泣きながら宿題をやってる小学生みたいな気分です)

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  • 誤解減るといいですね (スコア:3, すばらしい洞察)

    by kiyotan (3912) on 2002年05月06日 17時42分 (#89986) 日記
    とは思うのですが、一般論として何かを
    誤解してる人って、英語であれ日本語であれ
    結局はちゃんと文章読んでない人が多い気がします。

    #そしてなぜかその手の人に限って声がでかい

    僕も全然理解してないのでこれを機会に
    FAQくらいちゃんと読もうと思います。
    翻訳にたずさわった方々に感謝します。
    --
    Kiyotan
    • 誤解してました。これ読んで分かりました。

      配布の手数料として実費しか請求できないかと思ってたら、いくらでも請求できるんですね。たとえば、100億円です、と言うこともできる。だけど、仮にそれで誰かが 100億円払って配布をうけたら、その人はそれをタダで再配布しちゃってもいいので、何の問題もないんですね。

      GPL の書面も一緒に配布しなければならないなんて知りませんでした。そういえば GPL なソフトには必ず付属してました。

      ところで、GPL に従っていると明示されているソフトで、そのソフト自体またはそのソフトの配布形態が GPL に反していた場合、そのソフトの権利保護状態は一体どうなるのでしょうか。また、ソフト自体またはそのソフトの配布形態が GPL に反していると知らずに GPL に従って利用した人はどうなるのでしょうか。FAQ にありましたっけ?
      親コメント
  • Free Softwareは 自由なソフトウェアを目指している ものであって、、無料のソフトウェアを目指しているわけではありません。GPLのコードを使うと余計なコストがかかる場合もあると思います。Free Softwareは無料のソフトウェアを目指しているわけではないので、 コスト削減を考慮しているわけではありません し、コスト問題を解決する何かを持っているわけでもありません。 この点はきちんと認識すべきでしょう。

    --
    すずきひろのぶ
  • by Anonymous Coward on 2002年05月07日 12時55分 (#90206)
    うーーん。
    個人的にはGPLは理解しているつもりですが、仕事で利用しようとするとほとんどの場合無理だったりします。
    なぜかというとほとんどの人がGPLを理解していないからです。
    またGPLをすこしでも知っている人の理解は、GPLの利用はリスクを伴うという認識です。
    GPLを利用するとGPLコミュニティ(?)から監視させる事になるためです。
    また、ほんの少しでもまちがうと永久的にたたかれつづけるためです。
    何年たってもそれを修正しても、たとえ以後二度と間違いを犯さなくても。
    あすこは以前ああいう事したと引き合いにだされる。
    非常なまでにリスクの高いものだという認識です。
    GPLのリスクにくらべれば高いコストを出して危険なあまりテストされていないものを利用したほうがましだという選択になるようです。

    すでにGPLコミュニティ(?)はひとつの企業をぶっ潰せるほどの力があるひとつの機関であるかのように認識されています。

    いやーーー誤解なんでしょうけど。

    でも、どうも声が大きい人はそういう認識の人が多く感じたりした今日このごろ。。。。

    #プロジェクトでGPL物利用しようとして完全禁止
    #BSDはOKと会議で決定しました。。。
    • ゲームでは (スコア:2, 興味深い)

      by albireo (7374) on 2002年05月08日 4時40分 (#90423) 日記
      仕事上コンシューマゲーム機に GPL のコードを組み込むことができるか考えてみました。
      ゲーム機という特殊なターゲットのため GPL のコードをそのまま使うことができずに改変した場合の話です。
      ユーザは不特定多数となるので事実上誰にでもソースコードを提供可能でなければいけません。
      万が一クライアントからソースの公開については同意が得られたとしても、ソースを提供可能な状態にするためには Internet 上で公開するにしろ希望者のみにCD-ROMを有償で配布するにしろ何らかの準備が必要で、そういう負担まで考慮するとクラインとの説得は不可能に近いでしょう。
      また PlayStation などでは規定上プログラムの実行に必要のないファイルをメディアに入れることは禁止されているので、ライセンス文書はマニュアルに記載する必要があり、ここでもコストアップとなります。

      もちろんフリーソフトの開発のための GPL を市販のゲームソフトに組み込もうとすることがそもそもの間違いなのですが、時間的な制約から自前で一から作るのは困難で、有償の使えそうなライブラリなどを見つけてくるのも難しかったりします。
      以前、そういう事情もあって GPL ではないフリーのライブラリからコードを流用したことがあったもので、これが GPL だったらあきらめざるを得なかっただろうと思いました。

      #PlayStation 開発環境の標準コンパイラは gcc なんですがねえ。

      ソースを非公開にしたい場合以外にも、別の事情で GPL を採用できない事は他にもあるんじゃないかと思います。
      --
      うじゃうじゃ
      親コメント
  • GPL日本語訳って [gnu.org] なくなっちゃったんですか?
typodupeerror

人生unstable -- あるハッカー

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