Anonymous Coward曰く、"当事者サイドの変更が20日以降と思われるので、当面アサヒ・コムから:小学館が日本国語大辞典第3版の編集作業の一貫として日本語用例のWeb上での募集を始めるとのこと。20日にオフィシャルWebにコーナーを作る。採用の際は協力者として第3版に名前をのせる計画。ただし、刊行は20年後。"オープンソースではないが、用例収集も目の数がものをいうだろう。
我々が手伝える分野 (スコア:2, すばらしい洞察)
こういう辞典が求める「用例」ってのは、とにかく 「その語が、その意味で使われた一番古い例」ってことです。
ですから、和語だったら普通万葉集とかしか調べないのが訓点資料に見つかったとか、そういう類の情報を求めているような気がします。我々が手伝えるのは、「萌え」の初出とか、「ホームページ」をwebページ一般の意味で使った初出とか、そんなのではないでしょうか。
Re:我々が手伝える分野 (スコア:1)
それって、俗に「本来の意味」と呼ばれる、あれですね。
なんだか、嫌なことではあるんだけども、
「ハッカー」という単語の本来(^^;の意味と最近の世相での意味とのギャップを、
思いだしてしまいました。
Re:我々が手伝える分野 (スコア:2, 参考になる)
っていうか、「ハッカー」だったら、
(↑の年代は仮のものです。念のため。)
Re:我々が手伝える分野 (スコア:1)
この辞書の初版を持っているのですが、どうして 第二版も含め CD/DVD の形態では 提供してもらえないのだろう。OED では実現しているのに。
佐藤亮一 in Frankfurt Germany
Re:我々が手伝える分野 (スコア:1)
Windows限定ですが。
現行バージョンでは、小学館のじゃないみたいですが。
--S0R5
Re:我々が手伝える分野 (スコア:1)
佐藤亮一 in Frankfurt Germany
Re:我々が手伝える分野 (スコア:1)
名前が似てたので勘違いしたみたいですね。
失礼しました。
--S0R5
Re:我々が手伝える分野 (スコア:1)
> 提供するのは、なかなか難しそうですね。
そのとおりですが、実は、
> OED では実現しているのに。
その OED の用例は、市井の研究者によって集められた用例がたくさん採用されてるんではなかったかな?
日本語の辞書ではそういうのは少ないみたいだけど。
用例収集 (スコア:2, 興味深い)
OEDによる用例収集を題材にしたノンフィクションで,『博士と狂人』 [amazon.co.jp]というのがあり,たいへん面白く読めます。(アサヒ・コムの『服役中の囚人云々』という粗雑な記述はこの逸話のこと。)
OEDが協力を依頼したのは,たしか「市井の研究者」じゃなくて一般市民で,広告かちらしを使って呼びかけたとあったように記憶しています。オープンソースというか今回の試みの見本。それで,OEDの編集主幹マレーの悩みは「外部の協力者が収集した用例は,珍しい語とか新奇な用法に偏りがちで,ありふれた語の特殊な用例や普通の用例がかえって欠けてしまうことだった」というような記述があったと思います。市井の協力者に求めたのは「初出」の例だけではなかったはず。
アサヒ・コムの言うように「新しい日本語を求む」みたいな言い方をすると,マレーと同じ悩みに突き当たることは必定だけど,大丈夫かな。
Re:我々が手伝える分野 (スコア:1)
ってのは新潮国語辞典はそうだけど、他の辞典ではどうだったか?
(それなりに日本国語大辞典にはお世話になったけど何か違ったように思います)
Re:我々が手伝える分野 (スコア:1)
引用開始
1. 用例を採用する文献は、上代から現代まで各時代にわたるが、選択の基準は、概略次の通り。
(イ)その語、または語釈を分けた場合は、その意味について、最も古いと思われるもの。
(ロ)語釈のたすけとなるわかりやすいもの
(ハ)和文・漢文、あるいは、散文・韻文など使われる分野の異なるもの
(ニ)用法の違うもの、文字づかいの違うもの
なお、文献に用例が求めがたい場合、用法を明らかにするために、新たに作っ た用例を補うこともある。
引用終り
ちなみに初版では75万だった用例が、二版では100万に増加しているようです。電子 媒体からの用例採用があるのか、また作業そのものがどれぐらい電子化されている のかも興味があるところですね。
佐藤亮一 in Frankfurt Germany
Re:我々が手伝える分野 (スコア:1)
波動辞書 [wdic.org]がそのまま使えそうですね。一部偏りがある(笑)のは否めませんが、技術用語の詳しさやその深さといった面ではASCII デジタル用語辞典 [ascii24.com]よりはるかに辞書向きじゃないかな、と思います。
...でも、萌え系の固有名詞が後の世代にまで受け継がれるのは ちょびっとばかし恥ずかしいかもしれません(^^;
Re:我々が手伝える分野 (スコア:0)
20年~30年後刊行なら (スコア:1, 興味深い)
がいしゅつ 【既出】 以前にすでに提示されていること。
以前は きしゅつ と読まれていたが、2000年頃から
がいしゅつ と読まれるようになり、今に至る。
こうなりかねん気もする...
Re:20年~30年後刊行なら (スコア:1)
「既」という字自体に「ガイ」という読み方がないのだから、いくらなんでもそんなアホなことにはならないと思うのだが...まさか漢字の読み方まででっち上げられてしまうのだろうか...
Re:20年~30年後刊行なら (スコア:1)
「己」という字は普通「き」「こ」「おのれ」とは読むが、「み」とは読まない。
「み」と読むのは「巳」です。
これも字の形が似ているので混同されているのでしょう。
Re:20年~30年後刊行なら (スコア:2)
構わないみたいですね(不便かもしれないけど戸籍上は)。
たとえば「太郎」とかいて「ジロウ」さんでも可。
「二宜」で「カズノリ」って読ませる人とかいるし。
[udon]
Re:20年~30年後刊行なら (スコア:0)
Re:20年~30年後刊行なら (スコア:1)
似た字に混同された例としては、「独擅場(どくせんじょう)」→「独壇場」がありますね。この場合は、「擅」があまりなじみがない字であること、「壇」にしても字の意味的にそれほど違和感がなかったことがこういう読み誤りを生んだ原因なのでしょう。
「既」や「概」は誰でも知っているような字なので、さすがに「概出」に変化するということはないでしょうね。
Re:20年~30年後刊行なら (スコア:1)
だとすれば
「既」に「木へん」を足した
「概」からの「こじ付け」が、この読み方の発生原因なのか?
とか考えてみる。
#概念(概念)、概要(がいよう)
Re:20年~30年後刊行なら (スコア:0)
つくづく思うが (スコア:2, 興味深い)
_ to boldly go where no man has gone before!
いや、創造だ (スコア:0)
Re:いや、創造だ (スコア:0)
用例は提供するけど (スコア:1, おもしろおかしい)
協力者には (スコア:0)
PCの雑誌だとフリーソフトとか掲載されたら見本に送ってくれるよね。(雑誌と辞書を一緒にすると怒られる?)
しかし、用例とはいえ、募集した内容を吟味して検証する事は必要でしょうから、大量に集まれば集まるだけ評価作業が増えるわけで、それはそれで大変な気がします。
それにしても、ネットがこれだけ発達してくるとそろそろ辞典・辞書が完全にネット上に乗ってしまっても良い気がする、そもそも、最新の情報が常に加算されて行く事で価値が増大する類の商品でしょうし、訂正も楽に行えますし、それこそ広くこんなの載せてくれなんて意見も集まるでしょう、なにより印刷された物を持っていても一般的な人が外出時に持ち歩くような事はしないでしょうしね。(持ち歩くどころか最近は本棚から出すことすらないかも)
それにweb自体が既に辞書なんで国語辞書がgoogleの検索で引けるようになるとかなり便利かも。
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名無しの臆病者
世界大百科もあるでよ (スコア:2, 参考になる)
3分間だけ無料で使用できます。でもいったんブラウザを閉じてからアクセスすると
またふつうに使用できるので、事実上無制限。(^^;
Re:協力者には (スコア:1)
Re:協力者には (スコア:1)
// 『もののけ姫』の DVD (だっけ?)のテレビ CM を思い出しました。
鵜呑みにしてみる?
こりゃもらえないね (スコア:0)
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名無しの臆病者
Re:こりゃもらえないね (スコア:1)
でも、 DVD 版だか CD-ROM 版だかが出れば、協力者に進呈というのもできそうな気がしますけどね。
昔 Vector [vector.co.jp] がオンラインで配布されているソフトウェアを集めた CD-ROM 付き書籍「PACK」を出したとき、何千本ものソフトウェアの中に1個ぼくの書いたソフトウェアが入っていただけで見本が送られてきたのを思い出しました。売れる数が違って難しいのかもしれませんが……。
// 思い出してばかりだ(汗)
鵜呑みにしてみる?
Re:こりゃもらえないね (スコア:1)
1セット二十万円overのものを何百セットと配ったら、小学館倒産しますよ。
初回限定の本棚付きを指をくわえて見送ったので、もし用例一個で 1セットもらえるんなら、いろいろ探すんだがなぁ。
あと、はっきりとした話は覚えていませんが、小学館国語大辞典は、日本国語大辞典の編集の成果を受けて作られたとか何とかで、何らかの関係があったと思います。曖昧で申し訳ありません。
Re:協力者には (スコア:1)
ご協力いただきました一項目につき、辞典の全項目数をご協力いただいた方の人数で割った数の項目分に相当するページを贈呈いたします。なお差し上げる項目の指定はできませんのでご了承ください。またご協力いただきましたのべ項目数が全項目数を上まわった場合は無作為に一項目分のページを贈呈いたします。
とかだったらイヤかも?
(かも、か?)
Re:協力者には (スコア:1)
掲載誌もらえてラッキーみたいな話を聞くと、そんな安いのかと思ってしまう、私。
昔は素直に原稿料もらえたのですが、安くなったものです。
#ベーマガでも一万円+五千円(増刊)とか。
ネットに載るのに反対はしませんが、ネットに載らない部分もあるので、そこは使い分けね。
わずか数十年前の本を読むだけでも、ん万円する漢字辞典が必要だったりしますが、こいつは当分ネットに載るような事は無いだろうからなぁ。
#もちろん、漢字コードの問題。
原稿料(Re:協力者には) (スコア:1)
>掲載誌もらえてラッキーみたいな話を聞くと、そんな安いのかと思ってしまう、私。
>昔は素直に原稿料もらえたのですが、安くなったものです。
>#ベーマガでも一万円+五千円(増刊)とか。
懐かしいなぁ.15年くらい前によく投稿してました>ベーマガ
ベーマガでも原稿料だけでなく掲載誌も貰えませんでしたっけ? いや昔の話なので曖昧なんですが間違えて2冊入手した記憶があるんで.
ベーマガの場合は、自作プログラムとその遊び方やコメントなどの原稿を送付してますし、実質的にそのプログラムを掲載する権利を独占してましたよね(増刊再収録の場合でも少しはお金が貰えたと記憶してるので、そのまま買い取る、というのとはちょっと違うと思いますが)
だから「原稿料」という形で出すのはまぁ妥当だろうと思います.
でも今回の件では自著ではない用例を探すという作業に協力するだけですから、出たとしても謝礼という形になるのではないですか? (多分少額の)謝金ってのはありかとは思うけど.
また「掲載誌もらえて…」というのは私は最近、Webサイトの紙面掲載の場合で聞くことが多いんですが、この場合は実際に執筆するのはライターの方で、サイト作成者が直接原稿を書くことは少ないような.この場合も作成者は取材に協力したという形になるのでしょう.
何回か経験したところだと、実際に会って取材を受けた場合はほぼ確実に掲載誌をくれますが、メールでの依頼だけの場合はそのライターの裁量範囲内で交渉次第という感じ.
さらに無断でサイト紹介してしまうところも結構あるので、トータルで考えるとやはり掲載誌をくれたらラッキー、くらいなものだと思います.
Re:原稿料(Re:協力者には) (スコア:1)
このタレコミの件で原稿料が欲しいという訳ではなく、掲載誌が貰えるという部分に反応してしまいましたm(__)m
このタレコミの件については、協力者として名前が載るだけで良いと思ってます。
#ちなみに、私も15年くらい前になりますなぁ。
#掲載誌は貰えず、本誌一万円、半年毎の増刊五千円だったと記憶しています。(一割は源泉徴収されるけど)
英辞郎on the Webはでは駄目? (スコア:0)
最新の用例が載ってることもあるから、ほかの辞書で駄目なときに重宝しているんですけど。
確かこれってWebで作り始めたんですよね。
Re:英辞郎on the Webはでは駄目? (スコア:0)
nifty [nifty.ne.jp]だったかな。
刊行は20年後 (スコア:0)
Re:刊行は20年後 (スコア:0)
Re:刊行は20年後 (スコア:0)
それだけに用例の提供者は名誉なのかしらん。
Re:刊行は20年後 (スコア:0)
心配だ。
Re:刊行は20年後 (スコア:1)
表記については劇的な国語改革が断行されない限り、20年前と今と同じ程度の変化(つまり皆無)しかないと思います。
Re:刊行は20年後 (スコア:0)
品詞は全部カタカナ語になって、
それに「てにをは」付けて喋ってたり。
CONOO と同じ事だよ。 (スコア:0)