60秒の沈黙にも著作権問題 91
ストーリー by Oliver
ショッキング 部門より
ショッキング 部門より
enoq曰く、"少し古いねたではあるがインディペンデントより。作曲家マイク・バットが自分のアルバムに60秒の沈黙を録音したら、名曲?「4分33秒」を作曲したジョン・ケージの楽譜出版社から「著作権を侵害している」との手紙を受け取ったそうな。
なんか、クレジットにジョン・ケージの名前を出しちゃったことがまずかったらしい。バットは「あの沈黙は俺のオリジナルで、ケージからは引用してない」といっている。沈黙にも著作権がかかるとは思わなんだな。"
4分33秒 (スコア:3, おもしろおかしい)
第一楽章 キーボードの前に立ち、おもむろにカップラーメンにお湯を注ぐ。
第二楽章 3分間じっと待つ。
第三楽章 残り約1分30秒くらいで、一気に食う!
#その目撃者の方がこれを見ていてくれたらうれしい(笑)
Re:4分33秒 (スコア:1)
Re:4分33秒 (スコア:1)
ちゃんとマイクを通して「ズルズル〜」っと。
会場内のスピーカーからでるズルズル音はかなりの迫力でした(笑)
Re:4分33秒 (スコア:1)
Re:4分33秒 (スコア:1)
まさに、沈黙は (スコア:3, おもしろおかしい)
Re:まさに、沈黙は (スコア:2, おもしろおかしい)
int main(int ac, char **av)
{
/* ここにあなたのプログラムを記述してください */
return 0;
}
このテンプレートから派生して新しいプログラムを作成する際は,私にライセンス料を支払ってください。
沈黙を音楽として認識した経験 (スコア:3, 参考になる)
思想がどうのこうのという話ではなく, 直感的に沈黙が音楽の一形態だと認識したのは, 私の場合ゲームのBGMを通してでした.
具体的にはタイトーのダライアス外伝 [taito.co.jp]の最終面. この面は最終ボスの登場とBGMのクライマックスをシンクロさせるために面の前半はBGM抜きで進行します. それまで毒音楽とまで称されるアクの強いBGMが高らかに鳴り響いていたところから一転して沈黙が続き, そこから徐々に盛り上がってクライマックスに至るという手法を見ると, 沈黙の時間というのは非常に大切な物だと認識させられます.
同じように沈黙を有効な演出として利用している例としては, ヒトラーの演説が有りますね. この場合は聴衆の集中を引き出すために冒頭にかなり長い沈黙の間を置くという物ですが.
ジョンケ-ジの真意は… (スコア:2, 興味深い)
通常の(特にクラッシックな)パフォーマンスでは忌み嫌われる ような雑音を、逆にパフォーマンスの主体に据えて 4 分 33 秒耳を傾けてみる… ということなんだが。
単なる沈黙なら上記の創作者の所期の意図をきちんと理解して いないわけで、著作権の侵害なんぞになろうはずもない。
何より著作権を管理している奴までもが、どうもこれらをちゃん とは理解できていない御様子ということで、こんな無知な奴が 著作権を管理してるんだというお寒い実態が暴露されるのは B2P P2P の未来のためには歓迎するべきことかも しれないよ。
--- Toshiboumi bugbird Ohta
Re:ジョンケ-ジの真意は… (スコア:1)
>ような雑音を、逆にパフォーマンスの主体に据えて 4 分 33 秒
>耳を傾けてみる… ということなんだが。
ということは、#122474 [srad.jp]でのxymoさんは4'33"を演奏したわけでは
ないということなのですね。
#てことは、xymoさんのオリジナルナンバーってことか?
#是非、題名をつけて、オリジナルで発表しちゃいましょう>xymoさん :-)
オリジナルより長いので (スコア:1)
Re:オリジナルより長いので (スコア:1)
でも (スコア:1)
Re:でも (スコア:1)
というか,典型的なアメリカンジョークなんじゃないかという気がしてきました。
「CDに無音の曲を入れたら,ジョン・ケージの著作権を侵害してると言われたよHAHAHA!」
みたいな。
# あんま面白くないっすね。すいませんm(_ _)m
それはさておき。ライナーノーツに何か余計な事でも書いたのかもしれないですね。この曲のテーマは云々,とか。その文章がケージの文章(または,楽譜に収録されている文章)のパロディとか模倣になってたとしたら,著作権侵害を通知されるのも頷けるような気もします。
Re:でも (スコア:1)
で、このネタをタレコんだあと彼の公式PageのNewsletter [mikebatt.com]を読んでたんですが、ジョークの気配がぷんぷんしますね。
とくに7月6日のPS.のところで とか書いてるし。
前々から気になってたんですが… (スコア:1)
最初からそのように録音されていると云うことで、この場合はOKなの?
それとも「X秒無音状態が続いたら放送事故」というネタ自体が都市伝説?
-+- 想像力を超え「創造力」をも凌駕する、それが『妄想力』!! -+-
Re:前々から気になってたんですが… (スコア:2, 参考になる)
以前、地元のコミュニティーFM局(ミニFM局とよく間違えられますが違います)で4分33秒をリクエストしたら「放送事故になるから」と断られました。
「BGMとしてもだめですか?」と訊いてみたけどそれもあっさり却下です(苦笑)
放送事故 (スコア:2, 参考になる)
(Googleで検索したら3秒とも5秒とも出てきた)
ニッポン放送では15秒 [google.co.jp]らしいです。
Re:前々から気になってたんですが… (スコア:1)
放送事故になってしまい、あとで反省会になったことがありました。
「×××(アナウンサー名前)!出てこい!出てこい!出てこい!」
悲痛な叫びは届きませんでした。
Re:前々から気になってたんですが… (スコア:1, 参考になる)
退場するまでの観客の反応も含めての作品であったと記憶しています。
実際、初演の録音では観客のざわめきや会場外の音を聞くことができますよ。
だからリクエストしても完全な無音のために放送事故という風にはならないかもしれません。
Re:前々から気になってたんですが… (スコア:1)
自演していました。そのときは会場にマイクを立ててその音を拾って
場内に流すという「編曲」をしていたので、完全な無音ではなかった
ですが。
Re:前々から気になってたんですが… (スコア:1)
ピアニストが舞台に出てきて、ピアノのふたを開けて、さあ!弾こうとして手をかかげて、
そのまんま何もしない(笑)。客席が次第にざわざわ・・・、そして時間が来たら、
ピアニストはふたを閉めて退場。そして司会の故・黛敏郎氏が「ただいまの曲は・・・」と
さも当たり前って感じで曲名紹介。
みんな「ポカーーーーン」でしたね。
Re:前々から気になってたんですが… (スコア:1, 参考になる)
がxx秒続いたらCDを再生(タリー出力)というのが一般的なようです。
無音時間の設定は局によってまちまちのようですが、10~15秒ぐらいに設定
しているところが多いような気がします。
4分33秒?技術の人がなんというやら。無音検知器をバイパスしてくれるかな?
Re:前々から気になってたんですが… (スコア:1)
てか、ラジオで4'33"無音流すことに意味があります?
無音の時間は、各局の方針によりまちまちですが。
いちおう、民放/コミュニティ両経験者です(^^;
個人利用 (スコア:1)
> アドバイスしてくれるというのは、大らかな時代良きで
> したね。
エアチェックって、普通個人的な利用の範囲と考えられているから、今も問題にならないのでは?ごく最近、発売前に初 ON AIR になる曲を流す前に、DJ (たぶん、やまだひさし)が、「MD 用意したか~」って言ってましたよ。
沈黙に著作権 (スコア:1)
Re:沈黙に著作権 (スコア:1, すばらしい洞察)
Re:沈黙に著作権 (スコア:1)
白紙に『A全』とか『3号』とかタイトルを付けてとりあえず発表しておくと後々なんかの役に立つかもしれませんね。
Re:沈黙に著作権 (スコア:1)
昔、絵本で「言葉が書かれていない」ものを見たことがありますが、ああいうのを(絵画の著作物とは言えても)言語の著作物とは言えないでしょう。同様に、沈黙が音楽の著作物でないのは自明の理です。動かないことをもって舞踊の著作物、英文をあえて翻訳せずにカタカナにした翻訳の(二次)著作物、コーディング不可能な仕様であるプログラムの著作物、いずれもバカバカしい話です。
もう少し理論的に言うならば、著作権法は「アイディア」を保護する法律ではありません。ある「アイディア」に基づく「表現」(これは著作権法の保護対象)が、いずれも同じものになってしまう場合は、その表現には「創作性」が無い、と言われます(著作物とは、思想感情を「創作的に」表現したものでなければなりません)。また、多少の修正増減は「複製」と言われる範囲です。複製には創作性が無いので、「沈黙」の発想を音楽として表現すると、いずれも同一の表現ということになってしまい、著作物の要件を欠くことになります。
ちなみに、ジョン・ケージの頭が悪かったのではなく、楽譜出版社の頭が悪かったのであろうと推測します(このテの事件で、アーティスト本人が有害であることは少なく、多くはその既得権に群がる団体ばかりです)。
Re:沈黙に著作権 (スコア:1, 興味深い)
沈黙=何もしない、と言うのであれば、当然著作物とは認められないと思います。
しかし、それを作品として発表している場合はどうなるのでしょうか? この場合、「作品」は録音されて「形になったもの」です。
この「作品の発表」というのが表現にあたる、という考え方もあるのではないかと思いますが。
これだけ言うと、楽譜出版社の肩を持っているようにとられそうですが、私自身は楽譜出版社の主張については否定的です。
しかし、発表された楽曲について著作権を主張出来ないかというとそれも違うような気がします。(録音物の著作とはまた別問題で)
作曲者には明確な思想があって、その表現手段として沈黙を"考え"、用いたわけですから。また、その事は「沈黙の時間の長さ(一瞬ではなく、ある程度の時間を持つという事)」から明確な意図がこめられているという様に判断されると思います。
「創作性が無い」のではなく、後から作られた楽曲において(先に述べたように、作品として発表した段階において)も「創作性が認められる」ため、著作権の侵害にあたらないという判断になるのではないかと思います。
「最後のジョン・ケージが悪かったのではなく、楽譜出版社が悪い。」というのは全く同意見です。
;; さらにいうと、「このテの事件で~」以降についても。
Re:沈黙に著作権 (スコア:1)
>動かないことをもって舞踊の著作物
これはちゃんとやれば、すばらしい舞踏になる気がする。
#ダンスを見るひとです。
-- wanna be the biggest dreamer
Re:沈黙に著作権 (スコア:2, すばらしい洞察)
ところで、なんの著作物なんでしょうね?
沈黙だったら、たとえば「朗読」かも知れないし。
で、それを限定するのはあくまで著作者の解釈、ってことになるんでしたっけ。
うーん。オリジナルを保護するのと、その周囲(たぶん多数)を活気づけるのとでは、
どっちがより「文化を発展させる」効果が有るんだろう?と、首をかしげてしまいます。
作品の完成をもって「ゴール」だということにされてしまう(現行著作権法はこればかりを支援しているよね)と、その効果は薄いのだが…
>すばらしい舞踏に
ところで、歩けないので椅子に座ったまま「踊り」をする人が日本に居るよね。
#足が利かないのを舞「踏」と言うかどうかは不明だが…
こないだTVでチラっと見たときは、ヘリコプタからバラだかチューリップだかの花びらを大量に降らせて、その下で(もちろん椅子の上で)踊る、というのをしてました。
なんかかっこいいぞ。
ただ、その踊りがカッコイイかどうか?という問題と、
その踊りが氏に独占されるべきものなのかどうか?という問題は、
全然別だと思うんだな。
Re:沈黙に著作権 (スコア:1)
出典が今思い出せないですが、いずれ新潮文庫のどれかに入っ
てるはず。
偉いことにスコアも載っていますが、ちゃんと著作権表示が
ついていました。楽譜なので当然といえば当然ですね。
# あれはあれで演奏するのが結構難しいそうです
Re:4小節の引用(オフトピ) (スコア:1)
「ジョンケ-ジの楽譜では、単純に全休符のつらなりなので、
演奏した場合に、演奏者の目の動きは一定となる。
しかし、私の作品の場合、間にフェルマータとG.P.(ゲネラル・パウゼ)が
適宜含まれており、演奏者に適度な緊張と弛緩のリズムを与えるため、
これに伴う聴衆の反応が明かに変わっております。
したがって、十分な創作性を有しており、著作権が発生するものと考えております。」
とか主張できるわけですね。
#あぁ、これなら私でもできそうだ、4'33"専門の編曲者。
Re:4小節の引用(オフトピ) (スコア:2, 参考になる)
作品内部に一応の構造は存在します。ふつうの作品ならここに書いてしまえるのですが、ブツがブツなので構造を書くだけで完全な著作権法違反(複製権侵害)になってしまうので「構造がある」というだけでご容赦ください。
ちなみに、銀座ヤマハとかへ行けば楽譜が1000円くらいで購入できます。
#参考までに。ケージが作曲した時点でのタイトルは「4分33秒」ではありません。このあたりも楽譜をチェックすれば全部書いてあります。
##出版社は「とりあえず著作権侵害を主張しただけだ」と言ってみるテスト。
Re:4小節の引用(オフトピ) (スコア:1)
さらにオフトピだが。
ある既成商用曲(権利はまだ当分切れない)の、こんな部分がこう面白かった!とか
ここの音符がこうなっていてくれたらもっと面白かった!、とかいう話題を
自分のweb頁で展開すると、もうそれだけでアウトになっちゃうってことでしょうか?
だとしたらつらすぎます。
他人の曲をどう「理解」したか?を語ることもまた1つの楽しみだったりコミュニケーションだったりするのに…
#結局今の著作権法は文化を支援してないね。
#文化の中の"勝ち組"だけを支援してるにすぎない。
#ほんとうなら勝ちも負けも分け隔てないのが文化なのに。
すると構造が違えば... (スコア:1)
すると、違った構造で休符の連続する楽譜にするとか、
可聴域外(超低周波とか超音波域とか)に音符を書くとかした
楽譜を用意すれば著作権侵害にはならないって事ですね[笑]。
# 録音したら区別が付かないでしょうけど。
(5Hzでリズムがいれてある、とかだったら可能か?)
notice : I ignore an anonymous contribution.
「検閲」トピック (スコア:1, おもしろおかしい)
…と思いつつ、このトピックアイコン(口の上に黒線)に
すごく似合ってるニュースだと思う。
Silence (スコア:1)
現物を見たことも聴いたこともなく、話でしか聴いたことがないのですが、1960 年代に、欧米のジュークボックスによく入っていたという、音のないレコード「Silence」はどう関わってくるんでしょう(笑)。
ちなみにこれも現物を見たこともないですが、ジョン・ケージ「4 分 33 秒」のみを収録したシングル・カット・レコード「Version Wayne Marshall, Floating Earth UNIT 14」というのが存在するらしいです(笑)。こちらは著作権を踏まえた再演奏だそうですが。
4'33" (スコア:2, 参考になる)
楽章ごとに異なった(人工的でない)環境音が録音されていたと思います。#122474 [srad.jp]の方の演奏の趣旨とは異なり、爽やか風味です。
まぁCageの4'33"は、アイデア一発で演奏できるので、演奏を試みる人は多いです。録音を人に買わせるとなるとなかなか難しいですが。
# amadinda のアルバムはCageの初期作品の演奏などが悪くないです。
office
Re:4'33" (スコア:2, 興味深い)
4'33" [amazon.com]、これ、でしょうか?
4'33" という楽曲は、観客の咳や椅子の軋みや、そういうものを一緒に聴くアンビエント・ミュージックの先駆と聴いていたので、このように、演奏方法は解釈の仕方でいろいろとできるものかもしれませんね。
ヤン富田の「素晴らしい偶然を求めて」というライブ・アルバムにも、4'33" の演奏が収められているのですが、演奏後、「ショート・バージョンでお贈りしました」というコメントが入っているのがおかしかったりします。
このように、楽譜に乗らない音を前提とする 4'33" の録音を人に買わせるのならば、始めから音源にノイズの乗らない CD よりは、ノイズが入るレコードの方が、作曲者が望む音の再現性が高いのかもしれませんね。
沈黙音楽 (スコア:1)
出版社の主張は沈黙というスタイルそのものではなくて、やはりクレジットがまずかったのではないでしょうか。警告文の文面を引用したソースがあればはっきりするのに…
ジョークだね。 (スコア:1)
ただの白い紙を「これはボクの前衛アート作品です」って発表したら著作権が発生するかい?
以降、白地部分を含む作品には自分の名前が入る・・・ハズもなく。
Re:ジョークだね。 (スコア:2, おもしろおかしい)
Re:ジョークだね。 (スコア:1)
でも、これはその「アート作品」に対しての権利だから、なんかの余白や
大きさや形の違うもの,微妙に色味がちがうものは別物になるのでは?
# でもそんなこと、ほんとにやられたらかなわんなぁ。
Re:ジョークだね。 (スコア:1)
マルセル・デュシャン 泉 [kaigisho.ne.jp]
Re:BUMP OF CHIKENのアルバム (スコア:1)
お遊び演奏やメイキングっぽい音やら入れることは昔から時々見かけますが
こいつらはみなまずいのかな。でも、こういう時の無音部分は本当に何も音がしないので
ジョンケージの 4分33秒 とは根本的に違うような気がする。(ってことはないのかな)
Re:BUMP OF CHIKENのアルバム (スコア:1)
最終chapterがno credit、前半が無音。何分あったっけ?
実際問題としては、大抵「無録音部分の挿入」である以上、実演を前提とし、演奏者が積極的に無音を演奏する「4'33」とは性格が異なる筈です。
曲としてレーベル・ライナーにクレジットしない限り問題ないでしょう。
訴訟を起こすことは、起こす側にその気があれば可能でしょうが、それはまた別の話。
# 「該当無音部分が"4'33"の模倣でないことを証明する弁論」は、その気になれば可能だろうが、見たくない…
Re:BUMP OF CHIKENのアルバム (スコア:1)
模倣であることを証明するほうも、見たくないなあ。
沈黙や白紙が厄介なのは、経緯や意図はともかく成果物の
「エントロピー」が小さい…てゆーか多分「最小」である、という点によるでしょうね。
つまり誰がやってもソックリなものが作れる可能性が極めて高い。
消去したカセットやMDやCD-RWに「俺の曲が入ってます」とか主張しても、
まわりは困ったり怒ったり笑ったりするだけでしょうね。
Re:著作権違反 (スコア:1)