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3377 story

60秒の沈黙にも著作権問題 91

ストーリー by Oliver
ショッキング 部門より

enoq曰く、"少し古いねたではあるがインディペンデントより。作曲家マイク・バットが自分のアルバムに60秒の沈黙を録音したら、名曲?「4分33秒」を作曲したジョン・ケージの楽譜出版社から「著作権を侵害している」との手紙を受け取ったそうな。

なんか、クレジットにジョン・ケージの名前を出しちゃったことがまずかったらしい。バットは「あの沈黙は俺のオリジナルで、ケージからは引用してない」といっている。沈黙にも著作権がかかるとは思わなんだな。"

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • 4分33秒 (スコア:3, おもしろおかしい)

    by xymo (3720) on 2002年07月10日 15時45分 (#122474) 日記
    昔、軽井沢のホールで「演奏」したことがあります(笑)。

    第一楽章 キーボードの前に立ち、おもむろにカップラーメンにお湯を注ぐ。
    第二楽章 3分間じっと待つ。
    第三楽章 残り約1分30秒くらいで、一気に食う!

    #その目撃者の方がこれを見ていてくれたらうれしい(笑)
  • まさに、沈黙は (スコア:3, おもしろおかしい)

    by fuchikoma (2044) on 2002年07月10日 18時40分 (#122610)
    金。
    • Re:まさに、沈黙は (スコア:2, おもしろおかしい)

      by paprika (5024) on 2002年07月11日 1時45分 (#122862) 日記
      /* silence.c - Copyright (C) 2002 paprika. */

      int main(int ac, char **av)
      {

              /* ここにあなたのプログラムを記述してください */

              return 0;
      }

      このテンプレートから派生して新しいプログラムを作成する際は,私にライセンス料を支払ってください。
      親コメント
  • by SteppingWind (2654) on 2002年07月11日 0時15分 (#122804)

    思想がどうのこうのという話ではなく, 直感的に沈黙が音楽の一形態だと認識したのは, 私の場合ゲームのBGMを通してでした.

    具体的にはタイトーのダライアス外伝 [taito.co.jp]の最終面. この面は最終ボスの登場とBGMのクライマックスをシンクロさせるために面の前半はBGM抜きで進行します. それまで毒音楽とまで称されるアクの強いBGMが高らかに鳴り響いていたところから一転して沈黙が続き, そこから徐々に盛り上がってクライマックスに至るという手法を見ると, 沈黙の時間というのは非常に大切な物だと認識させられます.

    同じように沈黙を有効な演出として利用している例としては, ヒトラーの演説が有りますね. この場合は聴衆の集中を引き出すために冒頭にかなり長い沈黙の間を置くという物ですが.

  • by bugbird (4706) on 2002年07月10日 22時07分 (#122736) ホームページ 日記

    通常の(特にクラッシックな)パフォーマンスでは忌み嫌われる ような雑音を、逆にパフォーマンスの主体に据えて 4 分 33 秒耳を傾けてみる… ということなんだが。

    単なる沈黙なら上記の創作者の所期の意図をきちんと理解して いないわけで、著作権の侵害なんぞになろうはずもない。

    何より著作権を管理している奴までもが、どうもこれらをちゃん とは理解できていない御様子ということで、こんな無知な奴が 著作権を管理してるんだというお寒い実態が暴露されるのは B2P P2P の未来のためには歓迎するべきことかも しれないよ。

    --
    --- Toshiboumi bugbird Ohta
    • >通常の(特にクラッシックな)パフォーマンスでは忌み嫌われる
      >ような雑音を、逆にパフォーマンスの主体に据えて 4 分 33 秒
      >耳を傾けてみる… ということなんだが。

      ということは、#122474 [srad.jp]でのxymoさんは4'33"を演奏したわけでは
      ないということなのですね。

      #てことは、xymoさんのオリジナルナンバーってことか?
      #是非、題名をつけて、オリジナルで発表しちゃいましょう>xymoさん :-)
      親コメント
  • コピーではなくカヴァーに分類するべきか?
  • by goubu (3245) on 2002年07月10日 15時00分 (#122449)
    沈黙と言えばジョンケージだから仕方ないんじゃないかな。
    • by skimsr (9280) on 2002年07月10日 15時19分 (#122460) ホームページ 日記
      記事によると,曲名が"One Minute's Silence"で,クレジットが"Batt/Cage"だったそうです。これだけなら単なるジョークとしか思えないですね。

      というか,典型的なアメリカンジョークなんじゃないかという気がしてきました。
      「CDに無音の曲を入れたら,ジョン・ケージの著作権を侵害してると言われたよHAHAHA!」
      みたいな。
      # あんま面白くないっすね。すいませんm(_ _)m

      それはさておき。ライナーノーツに何か余計な事でも書いたのかもしれないですね。この曲のテーマは云々,とか。その文章がケージの文章(または,楽譜に収録されている文章)のパロディとか模倣になってたとしたら,著作権侵害を通知されるのも頷けるような気もします。
      親コメント
      • by enoq (3650) on 2002年07月10日 17時14分 (#122554) ホームページ 日記
        記事によると,曲名が"One Minute's Silence"で,クレジットが"Batt/Cage"だったそうです。これだけなら単なるジョークとしか思えないですね。

        というか,典型的なアメリカンジョークなんじゃないかという気がしてきました。
        「CDに無音の曲を入れたら,ジョン・ケージの著作権を侵害してると言われたよHAHAHA!」
        みたいな。
        まず最初に。マイク・バットは英国人です。

        で、このネタをタレコんだあと彼の公式PageのNewsletter [mikebatt.com]を読んでたんですが、ジョークの気配がぷんぷんしますね。
        とくに7月6日のPS.のところで
        "Batt/Cage"で署名したけど、CAGEってJohnとは関係ないCLINT CAGEのことなんだ
        とか書いてるし。
        親コメント
  • FMなりのラジオでこれらの曲を放送した場合、放送事故とかになるんでしょうか?
    最初からそのように録音されていると云うことで、この場合はOKなの?

    それとも「X秒無音状態が続いたら放送事故」というネタ自体が都市伝説?
    --
    -+- 想像力を超え「創造力」をも凌駕する、それが『妄想力』!! -+-
    • by xymo (3720) on 2002年07月10日 15時41分 (#122473) 日記
      はい、放送事故になります。
      以前、地元のコミュニティーFM局(ミニFM局とよく間違えられますが違います)で4分33秒をリクエストしたら「放送事故になるから」と断られました。
      「BGMとしてもだめですか?」と訊いてみたけどそれもあっさり却下です(苦笑)
      親コメント
    • 放送事故 (スコア:2, 参考になる)

      by officepig (3266) on 2002年07月10日 16時10分 (#122492) 日記
      Xがいくつかは定かではありませんが
      (Googleで検索したら3秒とも5秒とも出てきた)

      ニッポン放送では15秒 [google.co.jp]らしいです。
      親コメント
    • 某放送局で、後番組のニュースとの繋ぎがうまくいかなくて、
      放送事故になってしまい、あとで反省会になったことがありました。

      「×××(アナウンサー名前)!出てこい!出てこい!出てこい!」
      悲痛な叫びは届きませんでした。
      親コメント
    • by Anonymous Coward on 2002年07月10日 16時15分 (#122496)
      演奏自体は行われていませんが、この曲は会場に演奏者が登場してから
      退場するまでの観客の反応も含めての作品であったと記憶しています。
      実際、初演の録音では観客のざわめきや会場外の音を聞くことができますよ。
      だからリクエストしても完全な無音のために放送事故という風にはならないかもしれません。
      親コメント
      • テレビで見たことがあります。ケージが京都賞を受けたときの記念に
        自演していました。そのときは会場にマイクを立ててその音を拾って
        場内に流すという「編曲」をしていたので、完全な無音ではなかった
        ですが。
        親コメント
        • もう十数年前、「題名のない音楽会」という番組で演奏してましたね。->4分33秒
          ピアニストが舞台に出てきて、ピアノのふたを開けて、さあ!弾こうとして手をかかげて、
          そのまんま何もしない(笑)。客席が次第にざわざわ・・・、そして時間が来たら、
          ピアニストはふたを閉めて退場。そして司会の故・黛敏郎氏が「ただいまの曲は・・・」と
          さも当たり前って感じで曲名紹介。

          みんな「ポカーーーーン」でしたね。
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    • by Anonymous Coward on 2002年07月10日 21時46分 (#122725)
      放送事故になります。無音検知器というのがありまして、??dB以下の状態
      がxx秒続いたらCDを再生(タリー出力)というのが一般的なようです。
      無音時間の設定は局によってまちまちのようですが、10~15秒ぐらいに設定
      しているところが多いような気がします。

      4分33秒?技術の人がなんというやら。無音検知器をバイパスしてくれるかな?
      親コメント
    • 明らかに放送事故です。
      てか、ラジオで4'33"無音流すことに意味があります?
      無音の時間は、各局の方針によりまちまちですが。

      いちおう、民放/コミュニティ両経験者です(^^;
      親コメント
  • by eligh (5028) on 2002年07月10日 15時12分 (#122454) 日記
    というか、沈黙に著作権は発生するのでしょうか?
    • Re:沈黙に著作権 (スコア:1, すばらしい洞察)

      by Anonymous Coward on 2002年07月10日 15時47分 (#122476)
      「ノーコメントもコメントか?」っていうのを思い出したよ。
      親コメント
    • by NO DATA (7774) on 2002年07月10日 16時36分 (#122524)
      沈黙そのものではなく、それを『楽曲』としたアイディアには権利は発生するかもしれません。
        白紙に『A全』とか『3号』とかタイトルを付けてとりあえず発表しておくと後々なんかの役に立つかもしれませんね。
      親コメント
    • by mithra (8990) on 2002年07月10日 23時27分 (#122782) 日記

      昔、絵本で「言葉が書かれていない」ものを見たことがありますが、ああいうのを(絵画の著作物とは言えても)言語の著作物とは言えないでしょう。同様に、沈黙が音楽の著作物でないのは自明の理です。動かないことをもって舞踊の著作物、英文をあえて翻訳せずにカタカナにした翻訳の(二次)著作物、コーディング不可能な仕様であるプログラムの著作物、いずれもバカバカしい話です。

      もう少し理論的に言うならば、著作権法は「アイディア」を保護する法律ではありません。ある「アイディア」に基づく「表現」(これは著作権法の保護対象)が、いずれも同じものになってしまう場合は、その表現には「創作性」が無い、と言われます(著作物とは、思想感情を「創作的に」表現したものでなければなりません)。また、多少の修正増減は「複製」と言われる範囲です。複製には創作性が無いので、「沈黙」の発想を音楽として表現すると、いずれも同一の表現ということになってしまい、著作物の要件を欠くことになります。

      ちなみに、ジョン・ケージの頭が悪かったのではなく、楽譜出版社の頭が悪かったのであろうと推測します(このテの事件で、アーティスト本人が有害であることは少なく、多くはその既得権に群がる団体ばかりです)。

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      • by Anonymous Coward on 2002年07月11日 0時10分 (#122800)

        沈黙=何もしない、と言うのであれば、当然著作物とは認められないと思います。
        しかし、それを作品として発表している場合はどうなるのでしょうか? この場合、「作品」は録音されて「形になったもの」です。
        この「作品の発表」というのが表現にあたる、という考え方もあるのではないかと思いますが。

        これだけ言うと、楽譜出版社の肩を持っているようにとられそうですが、私自身は楽譜出版社の主張については否定的です。
        しかし、発表された楽曲について著作権を主張出来ないかというとそれも違うような気がします。(録音物の著作とはまた別問題で)
        作曲者には明確な思想があって、その表現手段として沈黙を"考え"、用いたわけですから。また、その事は「沈黙の時間の長さ(一瞬ではなく、ある程度の時間を持つという事)」から明確な意図がこめられているという様に判断されると思います。
        「創作性が無い」のではなく、後から作られた楽曲において(先に述べたように、作品として発表した段階において)も「創作性が認められる」ため、著作権の侵害にあたらないという判断になるのではないかと思います。

        「最後のジョン・ケージが悪かったのではなく、楽譜出版社が悪い。」というのは全く同意見です。
        ;; さらにいうと、「このテの事件で~」以降についても。

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      • by dai75 (557) on 2002年07月11日 0時48分 (#122830) 日記
        僕は「沈黙」も著作物だと思う人です。

        >動かないことをもって舞踊の著作物

        これはちゃんとやれば、すばらしい舞踏になる気がする。
        #ダンスを見るひとです。
        --
        -- wanna be the biggest dreamer
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        • Re:沈黙に著作権 (スコア:2, すばらしい洞察)

          by G7 (3009) on 2002年07月11日 1時49分 (#122866)
          >「沈黙」も著作物だと思う

          ところで、なんの著作物なんでしょうね?
          沈黙だったら、たとえば「朗読」かも知れないし。

          で、それを限定するのはあくまで著作者の解釈、ってことになるんでしたっけ。

          うーん。オリジナルを保護するのと、その周囲(たぶん多数)を活気づけるのとでは、
          どっちがより「文化を発展させる」効果が有るんだろう?と、首をかしげてしまいます。
          作品の完成をもって「ゴール」だということにされてしまう(現行著作権法はこればかりを支援しているよね)と、その効果は薄いのだが…

          >すばらしい舞踏に

          ところで、歩けないので椅子に座ったまま「踊り」をする人が日本に居るよね。
          #足が利かないのを舞「踏」と言うかどうかは不明だが…

          こないだTVでチラっと見たときは、ヘリコプタからバラだかチューリップだかの花びらを大量に降らせて、その下で(もちろん椅子の上で)踊る、というのをしてました。
          なんかかっこいいぞ。

          ただ、その踊りがカッコイイかどうか?という問題と、
          その踊りが氏に独占されるべきものなのかどうか?という問題は、
          全然別だと思うんだな。
          親コメント
  • 「検閲」トピック (スコア:1, おもしろおかしい)

    by Anonymous Coward on 2002年07月10日 16時27分 (#122516)
    これって検閲なの?
    …と思いつつ、このトピックアイコン(口の上に黒線)に
    すごく似合ってるニュースだと思う。
  • by laggnugg (5342) on 2002年07月10日 17時02分 (#122545) 日記

    現物を見たことも聴いたこともなく、話でしか聴いたことがないのですが、1960 年代に、欧米のジュークボックスによく入っていたという、音のないレコード「Silence」はどう関わってくるんでしょう(笑)。

    ちなみにこれも現物を見たこともないですが、ジョン・ケージ「4 分 33 秒」のみを収録したシングル・カット・レコード「Version Wayne Marshall, Floating Earth UNIT 14」というのが存在するらしいです(笑)。こちらは著作権を踏まえた再演奏だそうですが。

    • 4'33" (スコア:2, 参考になる)

      by office (5894) <office@ukky.net> on 2002年07月11日 0時35分 (#122821) ホームページ 日記
      AMADINDA PERCUSSION GROUP [amadinda.org]にずばり4'33" [www.bmc.hu]というタイトルのアルバムがあります。

      楽章ごとに異なった(人工的でない)環境音が録音されていたと思います。#122474 [srad.jp]の方の演奏の趣旨とは異なり、爽やか風味です。

      まぁCageの4'33"は、アイデア一発で演奏できるので、演奏を試みる人は多いです。録音を人に買わせるとなるとなかなか難しいですが。
      # amadinda のアルバムはCageの初期作品の演奏などが悪くないです。

      --
      office
      親コメント
      • Re:4'33" (スコア:2, 興味深い)

        by laggnugg (5342) on 2002年07月11日 1時20分 (#122849) 日記

        4'33" [amazon.com]、これ、でしょうか?

        4'33" という楽曲は、観客の咳や椅子の軋みや、そういうものを一緒に聴くアンビエント・ミュージックの先駆と聴いていたので、このように、演奏方法は解釈の仕方でいろいろとできるものかもしれませんね。

        ヤン富田の「素晴らしい偶然を求めて」というライブ・アルバムにも、4'33" の演奏が収められているのですが、演奏後、「ショート・バージョンでお贈りしました」というコメントが入っているのがおかしかったりします。

        このように、楽譜に乗らない音を前提とする 4'33" の録音を人に買わせるのならば、始めから音源にノイズの乗らない CD よりは、ノイズが入るレコードの方が、作曲者が望む音の再現性が高いのかもしれませんね。

        親コメント
  • by norimaki (8719) on 2002年07月10日 17時11分 (#122552)
    ケージの『4分33秒』については話として聞いたことはありましたが、立花隆氏のページ [u-tokyo.ac.jp]によれば芸術表現のひとつのスタイルとして影響を受けた曲がほかにもいろいろあったのですね。

    出版社の主張は沈黙というスタイルそのものではなくて、やはりクレジットがまずかったのではないでしょうか。警告文の文面を引用したソースがあればはっきりするのに…
  • by trpmif (7854) on 2002年07月10日 17時28分 (#122562)
    John Cage のお茶目なイタズラなだけでは?

    ただの白い紙を「これはボクの前衛アート作品です」って発表したら著作権が発生するかい?
    以降、白地部分を含む作品には自分の名前が入る・・・ハズもなく。
typodupeerror

最初のバージョンは常に打ち捨てられる。

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