夢の抗インフルエンザ剤 11
ストーリー by yourCat
小金沢君もびっくり 部門より
小金沢君もびっくり 部門より
Silphire曰く、 "asahi.comの記事によれば、喉や鼻にスプレーするだけと非常に手軽に扱え、さらにどんな型のインフルエンザウイルスでも予防できるワクチンを徳島大学分子酵素学研究センターの木戸博教授のグループが開発していると報じました。教授は3年以内の臨床試験の開始を目指していると言っています。"
グループの簡単な研究紹介にもそれっぽいのが載っている。asahi.comではワクチンと呼んでいるが、抗ウイルス剤のようだ。
抗ウイルス薬ともちょっと違う (スコア:2, 参考になる)
#asahi.comの記事でもあまりに大雑把すぎて、結局何をターゲットにしてるのかがぼやけてるというか.
面白い試みだとは思いますし、インフルエンザの型の違いだけでなく、他の気道/鼻腔に感染するウイルスの治療にも有効かもしれません.
が、しかし一方で、作用点がウイルス固有の酵素などでなく、ヒトの生理機能側にあるという点で、副作用の問題などは出てきそうです.
ざっと考えた限りでも「ウイルスを包み込む物質を増やし‥‥」ってのは、粘液の分泌促進したりするんじゃないの? とか、わざと炎症反応を高めたりするんじゃないの? とか.ある意味、現在市販されているような「風邪の症状を抑える」薬とは逆の方向に行くような気もします.
しかしまぁ、何にせよ、薬の選択肢が増えるというのは、薬剤耐性ウイルスの出現を遅らせる意味でも役に立つことなので、インフルエンザのように「恐ろしい(と再認識されている)」感染症に対抗する意味でも、研究の進展は喜ばしいことだと思います.
Re:抗ウイルス薬ともちょっと違う (スコア:0)
研究室のWebsiteを見る限りでは、ウイルスが成熟するために
必要なプロテアーゼを阻害する薬を作りたいらしい。
参考にしたWebsite
http://www.sam.hi-ho.ne.jp/tootake/1996.12.1.htm
でも、プロテアーゼ阻害剤
Re:抗ウイルス薬ともちょっと違う (スコア:1, 参考になる)
トリプターゼクララを発見した人らしいですね。
これは失礼しました。
トリプターゼクララは人間が持ってる蛋白なので
ウイルスが変化しても効果が期待できるってのもあるんですが、この蛋白
分泌型なんで、薬剤が作用するのは、細胞外なんですね。
だから、阻害剤の選択性とか、薬物動態をあんまり気にする必要
がないので、薬が作りやすそうでうらやましい限りです。
Re:抗ウイルス薬ともちょっと違う (スコア:2, 参考になる)
だから具体的に「今回、こういうメカニズムの新薬候補が見つかったよ」という話ではなかったようですね.
ところで、プロテアーゼ阻害って抗ウイルス薬のメカニズムとして そこまでメジャーなものになってましたか.
#いつのまにか浦島状態になってるな.
しかし、そのうちHAの構造が変わるとトリプターゼ感受性とビルレンスの関係も変わったものが出てきたりしないんだろうか‥‥‥.
風邪の特効薬! (スコア:1)
昔、風邪の特効薬を作ったらノーベル賞がとれる、なんて聞いたことがありますが、まだまだその道は険しいかな。
強化された免疫機構を DNA に組み込んで、そもそも風邪なんか引かないと言う未来の方が特効薬より嬉しいかも。
の
Re:風邪の特効薬! (スコア:1)
いわゆる「風邪」の原因ウイルスはかなり多いので難しいらしいけど、
ライノウイルスに効果がある薬 [hotwired.co.jp]が一応開発されたそうで。
販売承認は却下されたみたいだけど。
#禿げの特効薬を作ってもノーベル賞、だそうな。
Re:風邪の特効薬! (スコア:1)
抗生物質は細菌性の感染症にとっては特効薬(耐性細菌もいますが)で、実際に確実に効きます。でも、治るまでの 2, 3 日はやっぱり苦しいんです(たいてい症状の緩和剤と併用しますが)。
そう考えると元ネタの予防的なアプローチって筋が良いなー、なんて思います。医療費としても安く済みそうですし。そう考えると国が予算をつけて支援しているのは合点行きます。原理的に予防接種より安全そうだし、効果範囲も広そうだ。完成するといいなぁ。
の
Re:風邪の特効薬! (スコア:2, 参考になる)
ご存じかもしれませんが、インフルエンザに対してもアマンタジン、ザナミビル、オセルタミビル [nifty.ne.jp]などが認可されてます.
>そう考えると元ネタの予防的なアプローチって筋が良いなー、なんて思います。
確かに80種類(一説には200種類)にも上るといわれる、かぜの原因になるウイルスすべてに共通する作用点というものはウイルス側に存在しない以上「風邪の特効薬」は、むしろ宿主側に作用するものになるのが自然というか.
ただし、一方で免疫系が過剰に働くことはアレルギーに代表されるような疾患に通じることですから、そこは上手く副作用とのバランスを考慮する必要がありますね.
そして、もう一つ忘れてはいけないことが.
ウイルスや他の微生物に対する薬を作るときは、薬剤耐性の問題がほぼ確実につきまといます.基本的に微生物の変異していくスピードの方が薬や治療法(ヒトの遺伝子操作なども含めて)の開発よりもはるかに早いので、単純な追っかけっこでは人間には勝ち目はありません.だから、そういう「追っかけっこ」に持ち込まないようにするしかない、と.
#本当にクリティカルな薬剤は乱用を避け(ウイルスがその薬剤に接し、耐性を獲得するチャンスを減らし)「ここぞ」というとき以外に使わないとかね.
お下劣ですみません… (スコア:0)
股間にしゅっと一吹き…
ああ、お下劣以前に医療現場なんかで利用されるかも
Re:お下劣ですみません… (スコア:2, 参考になる)
ええ、もちろん責任は持ちませんが ;-)
Re:お下劣ですみません… (スコア:1)
ここらヘンでも服用しとk
副作用は過激っぽいガナー
オギノ式、イクナイ(藁
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V
∧,,,,∧
彡,・ー・,ミ
(っ@c) ∫
乙__)__) 旦