Linuxと特許をどう考えるか 30
ストーリー by wakatono
避けて通れない問題 部門より
避けて通れない問題 部門より
*'-')v 曰く、 "本家より: Linux VMの将来的な開発を妨げるようなソフトウェア特許をめぐる議論がLinux Weekly News誌上で行われています。Alan CoxはSGIに関する特許に言及しているし、Daniel PhillipsはLinuxに及ぼす特許を指摘している。Linus Torvaldsは奮っていて、特許なんて無いものと考えている。カーネルの開発者が訴えられる日が来ることになるのでしょうか。"
心配するだけ無駄な気がする (スコア:4, 参考になる)
余程がんばって特許公告とかを検索しまくるか、特許事務所や弁理士さんに大枚はたいて調べてもらうかしても、それでも依然問題は完全になくなるとは言い切れません。余りにも範囲の広い特許やあいまいな特許があったりした場合、「俺はこう考えるから問題ない!」と思っていても、権利所有者はそうは思わず、訴えてくることもあります(まあ突然訴えられることは普通はなく、まずは警告が先だと聞きますが)。
フリーソフト製作者はまず裁判などを起こされてしまったらひとたまりもありません。おそらく裁判の印紙代さえ出せないでしょう。となると、余程製作者がタフでなければ、「警告食らっちゃったんで残念だけど開発辞めるね」となるでしょう。
Linuxぐらい一般的で大規模なプロジェクトなら、あちこちの団体に協力を得たり出来ますが、おそらくその辺りにある、はいて捨てるほどたくさんある、小さいけれど役に立つソフトたちはそうは行かないと思います。
残念ながら、たとえばGPLなコードがプロプラエタリーなソフトに盗まれたり、また逆にGPLソフトに特許問題が発生したりした場合など、法律の関係する部分に関してフリーソフトの現状は非常に悲観的だとしか思えません。
# おっとこりゃ愚痴寸前だな。
-- Takehiro TOMINAGA // may the source be with you!
GPLだから特許には関係ないとは言えない時代です (スコア:3, 参考になる)
1+1 と 1x1 は同じなのですか? (スコア:0)
特許を取るべきです。
そうしなければ、自分の権利を守ることが出来ません。
アメリカの特許庁(っていうの?)は
十分 idea.org として機能していると思います。
そして idea.org と同じような問題を抱えていますね。
どんな権利を守りたいか (スコア:1)
でも、 #152404 [srad.jp] で書かれている idea.org というのは、特許とは目的が違うと思います。自分のアイデアを他の人が無断で使ってもいいから、とにかく自分が使うのを邪魔しないでほしいときに、特許よりも手軽に「技術を公知にしてしまう」という方法で、誰にも特許を取らせないようにできるという話でしょう。
世界中で公知だったらどの国でも特許は取れないですよね、きっと。インターネットで公開したからといって「世界中」で公知になるか、という問題はありますが。 ぼくも気になりました。 :)
鵜呑みにしてみる?
Re:どんな権利を守りたいか (スコア:1)
・・・後でうまく検索できるような、それでいてお手軽な分類&入力方法が必要だと思うけれども。
個人的に考えたことのあるのは、アルゴリズムって既に知らないとこで使われている可能性が高いんじゃないかと。 例えばランレングス圧縮のアイデアに近いものは、どっかの忘れ去られた古いソフトで実装されていたかもしれない。 過去にフリーとして公開されたソース、権利の切れたソースを元にして、一般的なアルゴリズムが以前に公開されていたと証明するボランティア活動はどうか?と。
作成したソフトに偶然含まれてしまう小さなアルゴリズムならば、過去に交際されているものにも含まれていたのでは?という発想で。
アルゴリズム・ビジネス特許共に、本質的で代替がきかないもの(抽象的表現失礼)を、しかもサブマリンで登録できる状況はストレスが・・・
idea.org がこれからの活動とすれば、これは過去の資産をうまく活用するというか。
Re:どんな権利を守りたいか (スコア:0)
> ぼくも気になりました。 :)
AかけるBが「AをB回足し合わせる」ならOKだよね?
1+1=1×1 (オフトピック) (スコア:1)
// 野暮な性格ですみません。
ぼくの証明: 0+0=0×0 は正しい等式であり、 2+2=2×2 も正しい等式である。2式の算術平均をとって 1+1=1×1。
鵜呑みにしてみる?
Re:1+1=1×1 (オフトピック) (スコア:0)
1 = 1×1 - 1 = 1×1 - 1×1 = 1×(1-1) = 1×0 = 0
Re:どんな権利を守りたいか (スコア:1)
1+1 = 1 or 1 = 1
1x1 = 1 and 1 = 1
∴ 1+1 = 1x1 = 1
Re:1+1 と 1x1 は同じなのですか? (スコア:0)
その通りなんだろうけど、実際はそうそう思い付きを全部特許になぞしてられないと思うんだがのぅ
Re:1+1 と 1x1 は同じなのですか? (スコア:0)
Re:1+1 と 1x1 は同じなのですか? (スコア:1)
すばらしくない特許が多すぎるのが問題なのでは?
矮小な特許がいたるところに沈んでいて、プロジェクトが成功すると何処からともなく関連(すると主張する)特許が涌いてくる。 そんな現状はテクノロジーの進歩を云々するまでもなく、情けないとは思いませんか?
Re:GPLだから特許には関係ないとは言えない時代です (スコア:0)
どこに連絡すりゃいいの?
費用と効果の関係 (スコア:3, 興味深い)
Linux の開発者が特許裁判のせいで開発をやめたり遅らせたりしたら困る企業は、訴えないでしょう。
Linux 開発陣が余裕で特許のライセンス料を支払ってくれそうなら、企業も気軽に裁判を起こすかもしれませんが、1個裁判を起こしただけで「Linux の開発が滞る」「訴えた自分たちの評判が落ちる」などの問題が起こりうるなら、企業は慎重になると思います。
// ゲーム理論で、選択肢が少ないプレーヤのほうが強いことがあるという話が出てきますが、それに似ていると思います。
根本的には、 Linux の開発者のしていることがどの程度役に立つと評価されるかにかかっていると思います。まあ当たり前と言えば当たり前?
鵜呑みにしてみる?
誤訳 (スコア:2, 参考になる)
「いちいち特許を調べるのは時間の無駄だ。どんな特許があるかなんて知りたくもないし知らない方がいい。知らなければ意図的に侵害したことにはならないし、訴えられてからアルゴリズムを変えればいい」くらいでしょう。
Re:誤訳 (スコア:1)
その後に続く部分(元コメントで書かれている内容)を省略してそこだけ取り出すと、やっぱりちょっと違うかなあ。
徹底的に居直ることは可能? (スコア:1)
-- kleenex
Re:徹底的に居直ることは可能? (スコア:2, 参考になる)
特許は属地主義を取っていて,国によって基準が違うためほかの国では若干異なりますが,原則として独占的使用権を保障します。独占的使用権を保護する代わりに技術を公開することを義務付け産業の振興を図るというのが特許の理念です。
なお,以前は共産圏は特許は資本主義の産物として認めていませんでしたが,現在では共産圏自体が少なくなっている上に資本主義化が進んでいるので特許を認めない国はほとんどないと思います。仮にその国で特許フリーなものを作っても,特許のある国で使用する際にはやはり問題となります。
Re:徹底的に居直ることは可能? (スコア:0)
彼らはその特許を用いた製品を世に出し、独占的な利益を得ようと
しました。ところがライセンスを受けずにこの特許を使用する製品が
第三者から無償で世の中に広められ始めました。
>商売になってなければ基本的に侵害にならない
と言うことは、無償で配布する側の言い訳に過ぎません。無償と有償、
同じ特許要素が含まれるならどちらが広まるでしょうか。
日本の特許には"
草の根OS (スコア:0)
多分、これはAT互換機上で動作するUNIX互換OSのようである。
プロバイダが削除しても削除しても、次から次へと増殖をしているので、誰もそれを止めることができない。
これなら、誰も訴えられない。
過激かもしれないが... (スコア:2, 興味深い)
そういえば、Vmagに掲載されていたコラムに考えさせられる言葉がありました。
クズ特許の山や、イチャモン特許紛争、会計監査不正を見ると、資本主義も、競争の否定で技術開発が停滞した未に経済も停滞して崩壊した、社会主義の二の轍を踏もうとしているのかもしれません。
よくここで、特許や著作権の制度を見直せという意見をよく見ますが、見直すべきは、その基盤になっている資本主義かもしれません。
#だからといって社会主義が良いといっているわけではないです。
#資本主義や社会主義に代わる新しいイデオロギーが必要な時期に差し掛かったということです。
Re:過激かもしれないが... (スコア:1)
> 見直すべきは、その基盤になっている資本主義かもしれません。
資本主義って、「これからは資本主義の社会を!」という運動から起こった訳ではなくて、
近代以降、社会制度をこねくり回していったら現在の「資本主義」というものになったんとちゃう?
何言いたいのかってーと、「イデオロギー」が必要なんじゃなくて、必要なのは変革なんだ、ってこと。
「イデオロギー」なんて後から学者が定義すればいいだけだ。
特許や著作権の制度を見直せという意見は(一部ではあるが)社会制度を見直せ、という意見。
いろんな社会制度の見直しの積み重ねが社会の変革となるのであって、
イデオロギー先行で社会の変革を進めようとするのは間違いだと思う。
Re:過激かもしれないが... (スコア:0)
そもそも「新しいイデオロギーが必要になった」という言葉がウサン臭く聞こえる時代は、そういうものが必要にされていないってことではないかね。第三の道みたいな中道ならともかく、革命的なものは誰も欲してないよ。
Re:過激かもしれないが... (スコア:1)
>いってことではないかね。第三の道みたいな中道ならともかく、革命的なものは誰も欲してないよ。
「時代」に耳は無いわけでして、そう聞いている人(自分)がそこに居るというだけかと。
「時代」や「誰も」という言葉であっさり全てを括ることもまた逆に困難である今は、
少なくともそういう全体主義;-Pからは遠いのではないかな。
まあ、ぼーっとしてると誰かに騙されて、多様性だと思い込んでいるものが
実は狭い箱庭の中の大同小異のものでしかなかった、という
何時の間にか全体主義(か?)に填められるってパターンも
無いわけじゃないけどさ、逆にいえば警戒すべきはそれ(くらい)であって。
のんびりと、1人1イデオロギー、くらいで丁度良いんじゃないかな…
一つの仮定ですが、反社会的な天才がいて... (スコア:0)
Re:一つの仮定ですが、反社会的な天才がいて... (スコア:1)
工夫すれば,その特許に抵触しない技術の開発もできるますし,むしろ,特許化もせず公開もせず塩漬けにするというのが人類の進歩という意味では不利益ではないでしょうか。
Re:一つの仮定ですが、反社会的な天才がいて... (スコア:0)
20年待てば良いと言うのが主張であるとすれば、現代社会で20年も、ある分野の技術進歩が遅れてしまうのをのんきに見過ごして良いとは、とうてい賛成しかねます。
どうせ迂回できるからいいじゃないかと言うのが主張であるとすれば、それは特許制度を根本から否定していることではないでしょうか。人類の進歩に有意義な開発をするのに、わざわざ「迂回する手間」をかけることを強要する制度は、ムダ以外の何でしょうか。
「一つの仮定」どころか、ある意味ですでに現実社会において、世界中の「優秀な」人達が、おそ
Re:一つの仮定ですが、反社会的な天才がいて... (スコア:1)
しかし,企業として開発したコストを回収するためには独占的使用権を行使して儲ける以外に方法はありません。開発費の回収が見込めなくてどうして企業が開発にお金をかけるでしょうか。開発にお金をかけなくなれば,余計に産業の発展を阻害しそうです。
誰も作らないのかな?と思ったら,開発してもコストを回収できないという回答でもいいんですか?
Re:一つの仮定ですが、反社会的な天才がいて... (スコア:0)
で「どうなの?」ってことになるのかも。
参考 [bitlaw.com] #加盟国出ない場合は。う~ん。よくわかんない。
Re:一つの仮定ですが、反社会的な天才がいて... (スコア:0)
「良識的な価格」とは、その特許の売り手と買い手の双方が納得できる価格としよう。ある製品が利益に結び付いたときに、その利益の理由として、良い発明だったことも確かにあるだろうが、それ以外に製造技術やマーケティングや様々の理由が含まれていることを忘れてもらっては困る。常識で考えて、発明への報酬は、利益の一部以上のものであるはずがない。
もう少し突っ込んで考えるなら、一般にある製品は、何十何百と言う要素技