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今度のSETI@homeはオープン・ソース 25

ストーリー by yourCat
汎用分散コンピューティング環境 部門より

yosuke曰く、 "Team Slashdot Japanもある程、/.JでもおなじみのSETI@homeだが、次のプロジェクトとしてFuture directions of SETI@homeというニュースを出している。この内のBOINC - Berkeley Open Infrastructure for Network ComputingはSETI@homeのような分散コンピューティングを行うためのフレームワークを提供するもの。これによって、クライアントを入れ替えることなく、複数のプロジェクトに参加することも可能になる。これだけでもおもしろい試みだが、SETI@home側はこのBOINCをオープン・ソースとする考えだ。クライアントのカスタマイズやバグフィックスをいつでもできる、ということもはっきりと書かれている。また、サーバ側はApache、PHP、MySQLなどを利用したものになる模様。
SETIには興味がなくても、このBOINCには興味を持つ/.Jerも多いのでは?
#ライセンスはやっぱりBSD?"

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  • by brake-handle (5065) on 2002年08月30日 8時04分 (#156074)

    distributed.net [distributed.net]の場合、sourceを公開すると(悪意の有無に関わらず)現実にはあり得ない結果をserverへ返す恐れがあるとしてsourceの公開に消極的だったと記憶しています。BOINCでは返ってきた結果が正しいことをどうやって検証するのでしょうか?

    a cheat-resistant accounting systemをつけるとは書いてあるけど、client側のbugにも効くのかな?

    • by kyle (3923) on 2002年08月30日 15時39分 (#156386) 日記
      BOINCでは返ってきた結果が正しいことをどうやって検証するのでしょうか?

      検算。

      親コメント
    • by seldon (5637) on 2002年08月30日 15時51分 (#156399)
      RC5-Crackの場合、「正解鍵を見つけた」という虚偽申告に対しては、その鍵が正しいかどうかを検証して虚偽を見破る事ができますが、単にブロック数を稼いで上位入りをしようとする「見つからなかった」という虚偽申告の場合、虚偽かどうかを検証するためにはもう一度そのブロックをチェックするしかありません。
      また、「見つからなかった」と虚偽申告されたブロックに正解があれば、全ブロックの検査が終わっても見つからないという状況が発生してしまいます。
      RC5-Crackでは
      • 有限広大な鍵空間に
      • 正解が一つだけある(一つしかない)
      という特徴があります。

      一方SETIの場合、

      • 無限広大な探索データに
      • 正解は一つではない(0かもしれないけど)
      ですね。
      また、SETIの場合参加者のClientでは「可能性のありそうな」データか、「ただのノイズか」を識別しているだけで、実際のデータの検証は再度行われるので、「見つかった」という虚偽の申告があっても単にS/N比が悪くなるだけです。(ま、それはそれで問題だけど)
      逆に「見つからなかった」という虚偽申告も有り得ますが、その場合は単に発見が遅れるだけで、そこに有意な電波発信源があれば遅かれ早かれ見つかるでしょう。

      という事で、同じ「分散解析プロジェクト」であっても対象としているデータの性格が違うので、一概に比較はできないのではないでしょうか?

      親コメント
    • フレームワーク(通信部分とかタスク管理とか)のソースが公開されるだけで、結局アプリケーション部分はバイナリで公開されるのでは?
      親コメント
    • ちょっと興味深かったので、日本語訳の訳注にあるDavid Andersonによる2002年5月の講演 [oreillynet.com]のプレゼン資料も、斜めにですが読んでみました。
      以下、解釈に間違いがあるかもしれませんが。

      まず、結果の確かさの検証ですが、基本的には検算によるようです。
      同一のW.U.に対して他人が返した結果と比較する、というものですね。

      これとは別に"a cheat-resistant accounting system"があります。
      各アカウントには(CPU time) * (int + fp + mem)のcreditが与えられます。
      "正しい結果"と判定されるには、ある閾値以上のcreditを持っている必要があります。
      もちろん、正しくない結果を返した場合は減点されることもあるでしょう。
      これによって、虚偽の結果を返してW.U数を稼ぐことにより上位入りしようとする行為は無駄になりそうです。

      クライアント側のバグに関しては、特に何も書いていませんでした。
      ですが、虚偽の結果を返していると判定されるような気がします。
      ただ、プロジェクトとしては枯れているバージョンを推奨するでしょうし。
      {自分でhackした|自分で選んだ}バージョンでスコアが上がらないとしても、それは"at your own risk"でというものなんじゃないかなぁ、と思います。

      #どなたか識者の方の訂正を希望。
      親コメント
  • 日本語訳 [planetary.or.jp]が出ています。
  • こういうものは (スコア:2, すばらしい洞察)

    by Futaro (2025) on 2002年08月30日 11時06分 (#156193) ホームページ 日記
    やはりオープンソースにしておいてもらいたい。だって、スパイウェアが入ってるといやだもの。
  • 近くに数千台の計算機(端末)があるのですが、これでクラスタリングするのにも使えるかなぁ...
    まぁ、自分で全部書いてもそんなに大変じゃないかもしれないけれど...
    #ACにしても自分が書いたとばれるので AC
  • ./Jer (スコア:0, 余計なもの)

    by Anonymus Coward (10268) on 2002年08月30日 1時47分 (#155990)
    (´-`)oO(なんて読めばいいんだろ…)

    #もう寝るからAC
  • by Anonymous Coward on 2002年08月30日 18時42分 (#156533)
    SETIによって休止状態のCPUが稼動させられる事による消費電力の増加で地球温暖化に拍車がかかる罠 しかし、システムとしては非常に興味があるし あの数で成功しているって意味では、それ自体が実験なわけで素晴らしい実績もある、分散コンピューティング部分がオプソになれば、他分野でも更なる広がりがあるやもしれん、喜ばしいことだね。
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身近な人の偉大さは半減する -- あるアレゲ人

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