オープンソース政府 16
ストーリー by wakatono
政府機関に限った話ではない 部門より
政府機関に限った話ではない 部門より
本家より:「オープンソースの定義」のauthorでもある Bruce Perens本人がタレコんでいる ようだが、SF Gateに Open Source Government という記事が掲載されている。オープンソースサイドの「プロプライエタリによる支配を危惧する」という意見とプロプライエタリサイドの「特定のプロダクトが市場から排除される危険性」という2つの意見を紹介した上で、Perensの主張が述べられている。Perensの主張は「別にオープンソースでなくとも、インフラ自体がオープンな規格の上に成り立つものであれば、それを満たすものは買おうがなにしようがかまわないのでは?」というもの。これは、プロトコル以外に、ドキュメント形式等にも言及するようなものだ。オレ的にはPerensの意見は至極まっとうなものだと思うが、参加者のみんなはどう思うかな。
オープンソース政府の有用性とは (スコア:3, 興味深い)
>> 規格の上に成り立つものであれば、それを満たすものは買おう
>> がなにしようがかまわないのでは?」
これはオープンソース採用理由の一面しか表していません。
ドイツがIBM+SuSEを採用したのは、
(1)セキュリティの向上 (バックドアを仕掛けられても分からない)、
(2)単一ベンダ依存の回避、
(3)コスト削減、の3つの理由からです。
フランス、イギリスは、相互運用性、透明性を理由に挙げています。
ラテンアメリカ諸国は、コスト削減が第一ですが、反米感情が根底にあり、オープンソース採用が自国ソフトウェア産業の振興につながるとしています。中国は国内産業育成と国家安全保障、WTO加盟に向けた海賊版削減が目的です。
オープン規格ならいいじゃない、というのは政府調達に限って言えば当てはまりません。米国ではそうかもしれませんが。
それに引き換え日本ではさっぱりオープンソース政府の話は出てきませんね。
--- Kazuo Hiyane
Re:オープンソース政府の有用性とは (スコア:3, 参考になる)
??
Perensは「政府調達はこうあるべきだ」と主張してるのであって、
政府調達での採用理由についての解説をしてるわけではないと思うが。
それに、
> ドイツがIBM+SuSEを採用したのは、
> (1)セキュリティの向上 (バックドアを仕掛けられても分からない)、
> (2)単一ベンダ依存の回避、
> (3)コスト削減、の3つの理由からです。
の(1),(3)はケースバイケースであって、オープンソースだからといって、
どんな場合でも当てはまるわけでもないと思う。
Perensはそのことがわかってるから言ってないんだと思うが。
(2)についてはPerensも指摘してるよね。
> オープン規格ならいいじゃない、というのは政府調達に限って言えば当てはまりません。
各国の政府調達での採用理由になっていないだけで、一般論としては正しいと思うが。
Re:オープンソース政府の有用性とは (スコア:3, 参考になる)
>> 政府調達での採用理由についての解説をしてるわけではないと思うが。
>> 各国の政府調達での採用理由になっていないだけで、一般論としては正しいと思うが。
確かにその通りです。
オープン規格だけでは不足であり、オープンソースであることも必要と「私は考える」という主旨でした。言葉足らずですみません。
>> (1),(3)はケースバイケースであって、オープンソースだからといって、
>> どんな場合でも当てはまるわけでもないと思う。
(1)はオープンソースだから高セキュリティなのではなく、ソース検査できないソフトウェアでは高セキュリティであることを保証できないという意味だと思います。
(3)もオープンソースだから必ず低コストという訳ではなく(システム開発・運用・保守が高額かもしれない)、現実的にオープンソースでコスト削減が可能になってきたということでしょう。
各国の調達理由はもっともだと思うし、日本でも始めるべきだと思う。
--- Kazuo Hiyane
Re:オープンソース政府の有用性とは (スコア:1)
日本政府が研究しようとしているのは「オープンソースソフトウェア」でも「フリーソフトウェア」でもなく 「オープンソフト」 [mainichi.co.jp]だそうです :-p
Re:オープンソース政府の有用性とは (スコア:2, 参考になる)
mhatta was here
Re:オープンソース政府の有用性とは (スコア:0)
http://www.mainichi.co.jp/digital/seifu/200208/29-1.html [mainichi.co.jp]
こっちに記事移ってるね。文脈からすれば単なる誤用かな。
http://www.niji-net.com/logs/mlarc-kansai-oss-arc/200208/ [niji-net.com]
このあたりの人たちよりはまだだいぶマシだね。「オープンソース
Re:オープンソース政府の有用性とは (スコア:0)
日本の政府機関にオープンソースが浸透しないのは、何よりもまず自分たちがオープンソース(情報の開示)になってないからでしょう。
コスト削減? (スコア:0)
Re:コスト削減? (スコア:1)
田中マキコとか鈴木宗男とか坂村健ではないけど、アメリカの不利益になるような行動や言動 を実行しようとすると窓際に追いやられる傾向が強いですからね。
逆に周辺事態法(有事法制)案の内容のように、アメリカの利益のために自国の利益を損ねるのが偉い事であるかのような雰囲気が蔓延している。
# 鈴木宗男もアメリカ絡みの利権であーいう真似をしていたら
# 議員辞職とか逮捕にはならなかったと思うし、田中マキコの場合は
# 排除された前後に外務省のアメリカ閥が非常に権力を拡大していた
# と言う背景があるのですが…
それを考えると、土木事業と同じような側面もあるだろうけど、それ以上にアメリカ( の大企業)の利益を自国の利益よりも優先させている事が関係しているように思うので すが…
それを考えるとオープンソース的なものを大規模に政府が取り入れてプロプライエタリ で高額で安全性の保証が外国に依存しているような物を削減する事についての見通しは 位と思うのですが…
Re:コスト削減? (スコア:0)
不用意な発言を繰り返すから、重要な情報は渡せないと周りが思ったのは至極当然のことだろう。
つうか、なぜ議員辞職して中国へ行くかね?
Re:コスト削減? (スコア:0)
道路族の族議員が「不採算の高速道路でも整備を続けるべきだ」とのたまわっていたのには開いた口が塞がらなかった。民間企業だったらあんたら真っ先に肩叩きだよ?
「政府機関に限った話ではない」? (スコア:1)
特に反論するようなことはないと思う。
#真っ当すぎて面白くないかもしれないが(笑)
だけど、部門名の「政府機関に限った話ではない」というのは全然違うと思うな。
もちろん、Perensの提案を採用するのはかまわないし、それが利益をもたらすかもしれないが、
それは個々の企業がそれぞれの事情によって判断すべきだと思う。
標準にない機能を使いたいとか、まだ標準になってないけど先行して使いたいとか、
標準を採用したくないケースなんていくらでもあるだろ。
Perensの提案は、政府機関の調達だからそういってるのであって、
それがすべての企業に当てはまるものではないと思うな。
Re:「政府機関に限った話ではない」? (スコア:1)
政治のアウトソーシング (スコア:1)
「別にオープンソースでなくとも、インフラ自体がオープンな規格の上に成り立つものであれば、それを満たすものは買おうがなにしようがかまわないのでは?」って考え方が、「よりパフォーマンスの良い統治システムの購入」に通じるものがあるなあと思ったり思わなかったり。
プログラムだけじゃなく (スコア:1)
それと、ソフトウェアだけじゃなくITインフラストラクチャ全体について、っていうこともポイント?
そういった条件が守られていれば、手に入るものの中で州政府がベストと思うものを買えばいい。それが無償であるか有償であるか、ソースコードがオープンかクローズかは問わない、っていうように主張しているのかな...
言葉として「オープンソース」を使っていますけれど、ソースコードに限った話ではない、と受け止めましたです。
=^..^=
Enjoy Computing, Skiing, as much as Horse Racing.
Re:プログラムだけじゃなく (スコア:1)
=^..^=
Enjoy Computing, Skiing, as much as Horse Racing.