FSFからUnited Linuxへ公開質問状 53
ストーリー by Oliver
ライセンスは守ろう 部門より
ライセンスは守ろう 部門より
dogie曰く、"LWN.netにFSFのExecutive Director、Bradley M. Kuhnから United Linux及び陣営各社への公開質問状が掲載されている。United Linuxのβリリースがクローズドになっていることに対しての抗議のようだ。事実上UnitedLinux==SuSEなのだからクローズドにすることすら意味ないと思うのだが、これが弱者連合の悲哀なのか。"
誰にβ版を配付するかはもちろんUnitedLinuxの自由なのだが、中身がGPLなものに関しては再配付禁止にしてはいけないのが問題なので、どういう条件でクローズドβが関係者に配付されたのか明らかにしろ、という主張。9月23日にはオープンβになるそうだが、だからといって、もしクローズドβでGPL違反していたら、その事実がなくなるわけでない。
クローズドで差別化? (スコア:3, 興味深い)
どんな差別化を行なおうとしているのかしら。
なにも、決まっていないのを知られると恥ずかしいから
クローズドにしてたりして。
rpm系に関しては、パッケージの選択くらいしかやることが
無い気がするし、それは好みで決めてる感じだし・・・
個人的には、差別化よりもFHSみたいな共通規格化を
オープンで行なって欲しいですよ。
オフトピだけど、Debian使っている身からすれば、
膨大になりすぎた全パッケージをCD-Rに焼いて
インストールするのも一苦労なので、
WEBサーバー用、DB用、デスクトップ開発用とか、
用途別に選り集めして一枚物のCDイメージを作る
プロジェクトができると手間が省けてうれしいな。
足りないパッケージはapt-getすればいいし。
Re:クローズドで差別化? (スコア:1)
>用途別に選り集めして一枚物のCDイメージを作る
>プロジェクトができると手間が省けてうれしいな。
今後ともDebianを使うのであれば、自分で立ち上がろう。
# ちなみ私はネットワークインストールなのでCD-ROM不要
.::.:... .::....: .::...:: .::.:.:: .::..:.: .:::..:.
I 1 2 B H4[keR. :-)
昔あったよね (スコア:0)
# 商用なら「ARMA [omoikane.co.jp]」っていうのもあるが。
Re:クローズドで差別化? (スコア:0)
Corel Linux (スコア:2, 参考になる)
Re:Corel Linux (スコア:1)
100億で。 (スコア:1)
そこで GPL の抜け道というか精神を考えるに、クローズドβの配布に 100億とかの値段をつければいいのではないでしょうか。オープンβの配布が無料であることは明らかなので、クローズドβの方は誰も買いません。ユーザも二つのものを別個に考えれば納得するでしょう。
それとも、関係者にだけタダで配り、関係ない人には 100億、というのが違反になってしまうのでしょうか。
GPLってそうだったっけ? (スコア:1)
実費以上の価格を付けることもできないんでは。
バイナリにしても、ソースにしても。
GPLに従うならば、
クローズドβの再配付は可能、ソース入手も可能、改変も可能。
ただし、βテスタのライセンスを持っていないユーザの「利用」はできません、
という風にするべきでしょ。
GPLは「複製、頒布、改変に関する条件と制約」 [opensource.jp]であって、
利用制限をかけることについては何ら問題はない。
# mishimaは本田透先生を熱烈に応援しています
Re:GPLってそうだったっけ? (スコア:0)
俺こんな恥ずかしいネタ、コテハンじゃ書き込めないよ。
漢だね。
Re:GPLってそうだったっけ? (スコア:0)
Re:GPLってそうだったっけ? (スコア:1)
GPL単体の説明のように読めてたらすまん。
すでにベータテスタがバイナリ一式を持っている以上、
そのうちの誰かがどっかのFTPサイトにバイナリをアップして、
無料で再配布を行うことは止められないし、
そうなると一次配布元で多額の手数料をとることは現実的には
不可能でしょ?ってことが言いたかった。
# mishimaは本田透先生を熱烈に応援しています
Re:GPLってそうだったっけ? (スコア:0)
どこまでもずれてる。
Re:GPLってそうだったっけ? (スコア:1)
しかし、次回のβ配布から「関係者以外は100億」ってのを採用しても、
関係者からの再配布を禁止できない以上同じことだと思うんだが。
# mishimaは本田透先生を熱烈に応援しています
Re:GPLってそうだったっけ? (スコア:0)
もっといえば、100億(非現実的な金額)なんていわずに、関係者以外には配布しないってことにすればいいだけなんだが。
クローズドにしたいならば、インストーラなどの独自開発部分をすべて再配布不可なプロプライエタリにし、CD-ROMイメージのみで関係者に配布するほうが簡単。そのままでは再配布できないし、GPL(などの)部分がネットなどから簡単に入手できるものだけなら(興味深い独自パッチなどがないならば)
Re:100億で。 (スコア:0)
Re:100億で。 (スコア:1)
キモは、
1. 再配布を制限しないこと
2. ソースも入手できるようにすること
3. その他もろもろ(ぉぃ
ですね。
Re:100億で。 (スコア:0)
バイナリの方は100億でもいいわけですよね。
・・・それが何の抜け道になるのか理解できませんが。
最初からソースだけ公開すればいい話では。
Re:100億で。 (スコア:0)
手に入らないという罠。
…このことを知るとビックリする人も多いんだけど、GPLをちゃんと
読むと、こういう結論になるんだよね。www.gnu.orgにもそのことが
遠まわしに
Re:100億で。 (スコア:0)
いずれにせよ第三者にソースが実費で入手できるようにしないと
GPL違反になるはずですけれども…
#つまりクローズドにできる理由はない
これはそもそもGPLがハッカ
Re:100億で。 (スコア:0)
「バイナリを入手できた人は、ソースも入手できなければならない」
ということです。
バイナリをもっていない人にソースを公開する義務はありません。
Re:100億で。 (スコア:0)
『プログラム』またはその一部を含む著作物、あるいは『プログラム』 かその一部から派生した著作物を頒布あるいは発表する場合には、その 全体をこの契約書の条件に従って第三者へ無償で利用許諾しなけれ ばならない。
に ひっかかりませんか?
Re:100億で。 (スコア:0)
AさんがBさんにGPLソフトを配布したとしましょう。
この際、GPLはAさんではなく、Bさんの権利および義務を規定する
ものですので、GPLがAさんに新たな権利および義務を規定すること
はありません。
(ライセンスって、そういうものです。GPLも例外ではありません。)
従って、
「レフト」の意味 (was Re:100億で。) (スコア:0)
この時点でAさんには、Bさんのソース配付の要求に対して
応える義務が生じますよね。
>(ライセンスって、そういうものです。GPLも例外ではありません。)
ライセンスって、相互の義務、権利を明確にするってだけで、
方向はいろいろじゃない?
例えば、賃貸契約なんて、ふつーは家主の義務も、入居者の義務
Re:「レフト」の意味 (was Re:100億で。) (スコア:0)
>>(ライセンスって、そういうものです。GPLも例外ではありません。)
>ライセンスって、相互の義務、権利を明確にするってだけで、
>方向はいろいろじゃない?
この点に関しては仰るとおりです。
私の配慮が足りませんでした。
しかし、GPLに関しては、やはり「あなた(ソフトの受取人)は○○と
いう条件を満たす場合に限り△△してよい」というライセンスであり、
一般的なソフトの使用許諾書と同様、配布元の権利や義務を規定する
ことはありません。この点に関しては、GPLの原文をお読みいただけ
れば分かると思います。
ただ、通常は配布元(先程
Re:「レフト」の意味 (was Re:100億で。) (スコア:0)
それじゃ、Aさんが一から書き上げたソフトを配布するときは、
Aさんにソースコードを添付する義務は無いのではないか?という
疑問が出ると思います。
…GPLを読む限り、確かにそのよう
Re:「レフト」の意味 (スコア:0)
>この場合、ソースコードを配布せずにGPLを適用することがナンセンス
>であり、AさんにとってGPLを採用するメリットが存在しません。
あのー、Bさんに「ソースを入手する権利がある」ってことは、
Aさんには「それに応える義務がある」ってことでしょ?
あんたの論法だと、「フリー」のネームバリューが欲しい人が
「これ、GNU GPLで。ただし、ソースはあげないよ」
って主張するのもアリってことになるよ?
「Aさんにメリットがな
やはり,GPLは配布元に新たな権利義務を与えない (スコア:0)
「Aさんにメリットがないから…」は確かに変でした。 撤回させて下さい。たびたび申し訳ありません。
しかし、やはりGPLは配布元に対する義務を新たに規定することは 無いと思います。
誤解を生まないよう、引用しなおします。
本当にGPL全体を見たの?(was やはり,GPLは配布元に新 (スコア:0)
Re:本当にGPL全体を見たの?⇒それはこっちのセリフ (スコア:0)
Re:本当にGPL全体を見たの?⇒それはこっちのセリフ (スコア:0)
のうち、法的意味をもっているのは、
TERMS AND CONDITIONS FOR COPYING, DISTRIBUTION AND MODIFICATION
だけであって、
Preamble
や、
How to Apply These Terms to Your New Programs
については、全く法的な意味をなさない、ということですね。
了解しました。
私の世間しらずさを晒してしまったようです。
つまりは、AさんはGNU GPLをとおしてBさんにさまざまな
権利を許していますが、ソースコードを渡さない、という形で
すべてを空手形を発行できる、ということですね。
「改変
GPL (スコア:0)
>のうち、法的意味をもっているのは、
>TERMS AND CONDITIONS FOR COPYING, DISTRIBUTION AND MODIFICATION
>だけであって、
>Preamble
>や、
>How to Apply These Terms to Your New Programs
>については、全く法的な意味をなさない、ということですね。
基本的にはそうだと思います。
ただし、「TERMS AND CONDITIONS FOR COPYING, DISTRIBUTION AND MODIFICATION」に関し
抗議ではなく、確認 (スコア:1, 興味深い)
フリーソフトウェアコミュニティの誰にも流れてきていないのは
おかしい」ということですよね?
たまたま非公開βを受け取った人たちに再配布の意思がなかっただけ
かもしれないので、直ちにGPL違反とは言えないと思います。実際、
時間がたてば公開βが出るものを、わざわざ自分で再配布するほどの
意味が無いと考えるのは自然だと思います。
それにしても、closed betaという言葉は誤解を招く表現ですね。
ただ単に、配布の対象が限られているという事実のために、仮に
GPL・LGPLを遵守していたとしても "Closed" という単語がついて
しまうのは変だと思います。Kuhn氏は「"closed beta"」と, 引用符
をつけて表現していますが、今回のβ版に対してこの用語を最初に
使ったのは誰なんでしょうか?
Re:抗議ではなく、確認 (スコア:1)
ので、United Linuxβに含まれるGPL及び類似ライセンスの配布物(kernel, gcc, emacs, ...etc)を再配布することはできても、例えばインストール用のISOイメージが再配布不可だったりしても何も問題ないのでは?
Re:抗議ではなく、確認 (スコア:0)
インストール用ISOイメージ(に含まれるパッケージ)の中に
再配布を禁じたパッケージ(例えば商用フォントなど)が入っていれば
そのISOイメージに再配布の制限があるのはおかしくないですね。
#
あまりにも多すぎるLinuxベンダー (スコア:0)
かなと、予想はしてました。
まあ、同じLinuxでもベンダーの違いによって多少なり問題・モメゴト
なんかがおこるのでしょうか。
オフトピですみません。
Re:あまりにも多すぎるLinuxベンダー (スコア:1)
# 必要悪ではないと思います。
Re:あまりにも多すぎるLinuxベンダー (スコア:1, すばらしい洞察)
SI屋さんが儲かるだけ。
Re:あまりにも多すぎるLinuxベンダー (スコア:1)
> クライアントとしての発展は望めないでしょうね。
いえ、彼ら日本リナックスクライアント協会 [jlca.gr.jp]が「寄与するする」ので大丈夫です :-)
Re:あまりにも多すぎるLinuxベンダー (スコア:0)
>クライアントとしての発展は望めないでしょうね
そーすると、
バージョンが変わる度に、ユーザーI/Fをコロコロ変えたり、
新設したばかりのAPIをすぐに
Re:あまりにも多すぎるLinuxベンダー (スコア:0)
すでに独占状態のソフトってだけでしょ。逆に、すでに独占状態のOSやらOffice Suiteやらが存在していたらWindowsやMS Officeがあのクオリティでシェアを奪えるとは思えないですけど、そうは言っても現実に独占されてるんだからどうしようもないですね。
Re:あまりにも多すぎるLinuxベンダー (スコア:1)
そのパラレルワールドでの主流は、MSより更に品質の劣るもの、だったりして(^^;;
で、そんな窮状に皆が悩んでいるところにMS Officeが彗星のごとく現れて、
「おお、なんて高い品質なんだ!」とスラドで(ぉ)喝采を浴びる、と。
#ただしFree原理主義者は除いて。(おれもなー
----
そういや、一太郎とMS Office(のWordとか)って、どっちが劣るんだろう?
Re:あまりにも多すぎるLinuxベンダー (スコア:1)
デメリットを無視する人が多すぎる。
Re:あまりにも多すぎるLinuxベンダー (スコア:1)
Linux名言集(was あまりにも多すぎるLinuxベンダー) (スコア:0)
~SerioWare GNU/Linux [miyakyo-u.ac.jp]
「もしかしたらこんな方に向いているかもしれません」より
Re:Linux名言集(was あまりにも多すぎるLinuxベンダー (スコア:0)
非公開で開発中 (スコア:0)
β版が非公開の話とすると、複数の個人や法人が協調して作業する場合には、随時公開するしかないのでしょうか?
法人を設立して、そこに各自(個人,法人)が入ればいいのかな?
GPLは、公開しなければ、改造してもいいことになっているはず。
個人(法人)ひとり場合は、β版を非公開で作成、テスト
でき、正式版を公開すればいい。
事実上SuSEとは言っても (スコア:0)
ファイルの配置とか設定ファイルの置き方とか、管理ツールはどんなのが入ってるかとか、
いろいろ調整してテストしてっていうところはあると思います。
新たに作るものもあるんでしょう。
スムーズに移行できないようなものができちゃったら台無しですから、
ひょっとしてとりあえず元のディストリビューションを使ってた人に限定してテストしたいのかな、とか…。
いずれにしてもこういうものの場合ある段階では特定多数のユーザに頼んで
よくコントロールされたテストを行いたいっていうのは割と普通の欲求だと思うのですよ。
それをやらないと目指した品質に到達できないこともあるだろうし。
テストをオーガナイズする側のリソースが限られるときには
なかなか無制限のオープンテストはできないと思う。
まてよ、GPLでは、全部公開するけど一定期間内はフィードバック禁止ってのはアリ?
そうだったらそうすればいいんだよなあ。
Re:事実上SuSEとは言っても (スコア:1)
>ひょっとしてとりあえず元のディストリビューションを使ってた人に限定してテストしたいのかな、とか…。
もしそうだとしたら、それこそ、「より多くの」人にテストしてもらうためにも
完全Openにするほうが自他ともに幸せになるんではないかと…
>いずれにしてもこういうものの場合ある段階では特定多数のユーザに頼んで
>よくコントロールされたテストを行いたいっていうのは割と普通の欲求だと思うのですよ。
>それをやらないと目指した品質に到達できないこともあるだろうし。
ライセンス面からその発想にブレーキをかけるのがGPLであり、
ついでに言えば、実利(つまり品質とか)面からも、そういう発想をしなくても
十分得るものは得られるんだよという話をしているのがESRである、と
理解していましたが、違う?
>まてよ、GPLでは、全部公開するけど一定期間内はフィードバック禁止ってのはアリ?
FeedbackについてはGPLは何も言ってないんじゃないですかね。
ただ、Feedback自体を禁じることに何の意味があるかは謎ですが。
元来Feedbackというものは、受けた人がそれを「無視」してしまった瞬間に
亡きものにされるだけのことですから、寄越したら駄目よとわざわざ宣言する意味が無い。
#ついでに言えば、納得いかない人が派生物を自作する自由は、あるし。
Re:事実上SuSEとは言っても (スコア:0)
フィードバックをフィルタリングしないとハンドリングできないから
コントロールされたテスティングをオーガナイズしたいんだろ。
# ギャグだと思う人、はい!
Re:事実上SuSEとは言っても (スコア:0)
# AC鴨ね。