青色LEDの中村教授、特許権認められず 145
ストーリー by Oliver
契約時に強く出て自分の価値を高めよう 部門より
契約時に強く出て自分の価値を高めよう 部門より
tomoyu-n曰く、"9/20の日経新聞によると、9月19日に東京地裁は、中村修二氏が日亜化学工業に青色LEDの特許製法の帰属認定を求めた裁判の中間判決を出した。中村氏は「会社の開発中止命令に反して発明したので、自由発明にあたる」としていたが、裁判長は「勤務時間中に会社の設備を使って発明した」ので職務発明にあたるとした。今後は、特許の対価として20億円の支払いを求めている訴えについて争われる。
僕らは会社に入るとき、うむをいわさず「職務時間中の成果は会社に帰属する、うんぬん」という契約書にサインさせられる。つまり、中村氏の問題は、日本の技術職のすべてにふりかかる可能性がある。この判決は、今後の日本の技術者のマインドを低下させ、ひいては日本の技術競争力の低下を引き起こしかねない、重要な問題である。なお、中村氏は20億円の支払いに関係なく、控訴する予定"
またv('-'* 曰く、 "以前「青色LEDの逆襲」としてタレコまれた中村教授の訴訟だが、室蘭日報の記事によると、『特許権は既に中村教授から日亜化学に譲渡されていると認定』されたそうだ。争点はこれから対価が正当であるかという点に移る。対価についてはasahi.comのbe reportも参照していただきたい。日本と同じく、発明の報酬を法律で定めてるドイツの例が挙げられている。"
まじめに仕事しろ (スコア:3, 興味深い)
しかし会社の命令を無視して勝手に発明して20億円じゃ、会社の命令にまじめにしたがって仕事してた人はやってられませんな。
Re:まじめに仕事しろ (スコア:1)
会社の命令に従うだけの人には、常識を覆すような発明をすることは無理でしょう。
上のスレッドでも出てるけど、日本のメーカーの大発明とか大ヒット商品なんてのは、大体上司を無視して内緒で勝手に若手が開発を進めていたものが多いのですよ。
発明とは関係ないけど、最近問題になっている危険性隠し(安全性の誤魔化し改竄)は、上の言うがままに仕事をする人ばかりなのが原因の一つと思います。
Re:まじめに仕事しろ (スコア:2, すばらしい洞察)
「内緒で勝手に開発して失敗したもの」「会社組織で開発して成功したもの」「会社組織で開発して失敗したもの」と並べて論じないと危険なような。
大抵失敗したものは表に出てきませんし、「会社に逆らって……」というようなものは美談として話題にしやすいので大きく取り上げられがちであると考えれば、「会社に内緒で開発して大成功」ってのは激レアなケースなのではないでしょうか。
そう考えると、「常識を覆すような発明をすることは無理」なのはまぁそうかもしれませんが、「大発明とか大ヒット商品なんてのは、大体上司を無視して内緒で勝手に若手が開発を進めていたものが多い」というのはいささか言いすぎなのではないかと。
たまに出てくる(組織人として)常識ハズレな人を受け入れるくらいの度量は欲しいですが、会社の永続的な発展を考えるならば、大穴を狙わずコツコツ地道に進めて行く人のほうが絶対大事だと思います。
Re:まじめに仕事しろ (スコア:1, すばらしい洞察)
ホント?「上司を無視して内緒で勝手に若手が開発した」っていう話題の方がメディアとかが取り上げるから目立つだけじゃないの?
「会社の指示に従って普通に開発したヒット商品」なんていう(開発秘話とか特別な美談とかが何もない)話題は誰も興味を持たないでしょ。プロジェクトXって見たことないけど、あれだって、「上司にケツ叩かれて、苦労の末に商品が完成した」っていう*だけ*の何のドラマ性も無い開発話だったら、誰も見ないでしょ。単に世間で話題になってる率だけで「若手が勝手に開発を進めたヒット商品が多い」とか言ってません?そんなドラマチックな話が、それほど多いとは思えないけどなぁ。というか、それほど多くないからドラマチックに話題になるんだと思うけどなぁ。
それと、百歩譲って「若手が勝手にヒット商品を開発」が本当だとしても、それは単に「ヒット商品」という母集団の中での話でしょ。そもそもヒット商品なんて頻発するわけでもないし、普通に利益をあげることだって重要なわけで、そうなると、「若手が暴走してダメダメ製品作る」というリスクが相当に低くない限りは、単に「ハイリスク・ハイリターン」という*だけ*の話じゃないのかな?ま、「若手の暴走」の場合は製品化以前に社内で闇に葬られるだろうから、実際の率は知る由も無いけど。
Re:まじめに仕事しろ (スコア:2, すばらしい洞察)
>苦労の末に商品が完成した」っていう*だけ*の何のドラマ性も無い開発話だったら、誰も見ないでしょ。
僕が見た、日清の「カップヌードル」とTOTOの「ウォシュレット」のエピソードは、
会社の上層部の命令で開発がスタートしたものでしたが、
ドラマの中核部は、実際の担当した社員の「こだわり」と「失敗・試行錯誤・成功」にありました。
あと、「家族の支え」とか。
個人的経験を多少交えて言わせてもらうと、ヒット商品に大事なのは「こだわり(もしくは信念)」ですよね。
その「こだわり」が時として、「上司を命令を無視して」という状況を作ることもある。
でも、中止を命令する上司にしても、もしもの責任をかぶりたくないからとりあえず中止を命令するけど、
実は内心「あんなに一生懸命やっているのだから、納得するまでやらせるか。失敗したときはしらんけど」
ぐらいにしか思ってなかったりする場合もあるかも。
いちばん困るのは、いわれた仕事*だけ*をすることが仕事だと思っている人間。
[tomoyu-n]
Re:まじめに仕事しろ (スコア:1, すばらしい洞察)
上司の言いなりになるのが悪いと読めるコメントも多いが、実のところ、上司から言われたことを納期を守りつつきちんとこなせる人間は結構少ない。にもかかわらず、プライドだけは…
Re:まじめに仕事しろ (スコア:1)
そりゃ、金にならんゴミ特許なら、裁判起こす金も惜しい(といいながら、むこうは裁判起こす敷居は低いですが)でしょうから、国益も糞も、問題にならない。
Re:まじめに仕事しろ (スコア:1)
その会社が得た利益によって”まじめに従って仕事してた人”も利益 を得たわけですから、そう不満に思うこともないのではないでしょうか。
Re:まじめに仕事しろ (スコア:1)
中村氏のように、自分の持てるすべての時間と能力をつぎ込んで歴史に残る発明をしながら、
ふつうに会社勤めした人間と同じ報酬しか得られないなら、
それこそ、やってられませんな。
[tomoyu-n]
この場合 (スコア:2, すばらしい洞察)
判事は(程度問題ですが)判例に囚われてくれないと困ります(汗
というか今回の判決に疑問の余地は少ないでしょう、会社との
契約は「勤務時間内の開発は会社のモノ」というモノですから
ね。
これが簡単に覆ってしまっては世の中混沌真っ逆様。
日本も契約に拠って立つ社会であることに変わりはありません
から。
もちろん、会社が支払った報酬が妥当なモノであったとは思え
ないですし、今後その旨で争ううちに調停ということになれば
裁判所も開発者寄りの判断を下す可能性は高いでしょうが。
Re:この場合 (スコア:1)
支払う調停が出る可能性が高いと書いたのです。
昔なら「契約は契約、そこで終わり」だったんじゃないでしょ
うか。
しかし「契約がある」という司法判断とは別に司法の弾力性が
介在する余地があるわけです、「適切な報酬額の判断」という
点で。
ですが判決自体ははその弾力性の入り込む余地のないモノです。
なんといっても契約が有るわけですから。
これを「時代だから」と反故にしてしまうような判決が簡単に
判事の恣意によって出されたら日本の法治はそこで終了です(汗
法自体に「契約は反故にしてもいい」と明記されない限り判事
は「契約は重視すべき」という「旧弊な伝統」に囚われ続ける
しかありませんし囚われてしかるべきです。
その結果が今回の「契約は有効、特許は会社のモノ」という判
決でありおそらく今後の裁判に拠って「会社はもう少し出すモ
ノ出せや」という方向に流れていくのでしょう。
弾力的な運用と法の軽視を同一視する危険性に留意されたし。
Re:この場合 (スコア:1)
思考停止というより判例の重さに対する捉え方が違うだけでしょう。
過去の判例とは違う結論を出すということは法律の判断基準を変えることを意味しますよね。
一度それを行なえばそれ以降相当の期間ははその新しい基準を元にしなけれればいけない。
そうでなかったらコロコロと判断基準を変えることになって「判事の恣意で決める」のと変わりないから。
だから過去の判例を覆す判断というのはそう簡単にできるものではありませんよ。
うじゃうじゃ
論点が変な気もする (スコア:2, 興味深い)
中村氏が勤務時間中に作り出したという事実がひっくり返ったわけではないし、中村氏にしても"中村氏すごい!"という賞賛は得られているわけだし。
今後の特許権としての権利が会社にあると認定されただけですよね?
会社が得た・今後得るであろう利益が第三者から見ても、"まあそんだけ貰ってて文句言うなよ"という額が中村氏に正当に分配されるかは、別の裁判次第で、その額が"ちょっと会社がぼったくり"みたいな額だったら、技術者はやる気なくなるかもしれないけど。
Re:論点が変な気もする (スコア:1)
Re:論点が変な気もする (スコア:1, 参考になる)
そうかい?低サラリーなんでアメリカじゃ「スレーブナカムラ」って言われてたんじゃ?
Re:論点が変な気もする (スコア:1)
で、日亜にいたときはといえば、1500万円だそうで。 とゆことは私などは「ドッグ」くらい?
Re:論点が変な気もする (スコア:1)
「すごい!に対する報酬」に関する判決は出てないので、なんとも言えないですね。
Re:中村氏の、論点も変 (スコア:1)
いや、ACって「匿名の臆病者」だから、しかたない。
>どこの資本主義社会でも、利益にならないのに無料で資材を提供することは単なる資金の投棄。
>そしてボランティアの場でしかそれは行われないっていうことも分からないようじゃ、確かにこの文面を考えたライターの脳みそは膿んでますね。
中村氏は、利益を全部寄越せと言ってるわけじゃない。
中村氏に20億円払って、場合によっては特許の所属が中村氏のものになっても、それでも日亜化学には資本に見合う利益が残るでしょう。
日亜が特許の所属を主張するのは、自分たちだけがおいしい汁を吸いたいから。日亜はBru-rayの普及のさまたげになろうと、雨の日にも見やすい信号機の普及が遅れようと、とにかく自分たちがおいしい汁を吸いたい。
そういう、社会への貢献、還元を考えない企業だからこそ、中村氏に対しても正当な報酬を支払おうとしないのでは?
上にも書いたけど、中村氏をはじめとする日本の技術者には公正な選択権があるわけではなく、彼らのマインドを保つ努力を企業側がしない限り資本主義の維持はできない。
それなのに、「資本主義なら当然」と日亜を擁護する一知半解ぶりは、ACだとしても情けない。
[tomoyu-n]
Re:中村氏の、論点も変 (スコア:1)
「阿南(日亜化学のある徳島県阿南市)はLED信号機ばっかりだよ。普及率は日本屈指じゃないか?」
と、地元警察に勤める友人から聞きました。
ホントかなぁ。。。
Re:中村氏の、論点も変 (スコア:1)
「使えん」と言うのは、あくまでも雇用者や客の一方的な都合とその労働者や研究者の 方向性が合わない場合が大半ではないでしょうか?
本当に怠けて何もしない人までどうこうと言うのではなく、朝から晩まで一所懸命 労働している人に対して見合った報酬や待遇がされていないのは異常だし、それ以上に 雇用者に多大な利益が上がっても労働者や研究者に殆ど還元されないのは論外だと 言いたいのですが…
第一、誰もが自分の持つ能力のかなりの部分を雇用者に提供しているのだから、それに 見合った報酬や休暇や労働条件を雇用者が保証しないのは、傲慢であり、道徳以前の問 題ではないかと思うのですが
…論点が少しずれてしまってるのでしょうか?
# 前の書き込みが「余計なもの」と-モデられたし…
日本民主主義人民共和国 (スコア:1)
それと、中村氏が裁判を起こした背景には、海外の同業者からいろいろ聞かされたりした影響もあるようですから。
日本は一応西側陣営ですが、内情は世界一成功した(社会?)(共産?)主義国家と見ることもできますし。
いまさらプロジェクトXじゃないよね (スコア:2, すばらしい洞察)
金銭的には年功序列で同期の格差が少なくても、優秀な奴には面白い仕事、ポストを振ることで精神的充足を与えてきた。
それは会社と社員で暗黙に同意してきたこと。
プロジェクトXの価値観ですよ。
中村さんがそれをぶちこわすのは当然だと思う。
日亜で精神的充足を得られることができず、中途退社した結果トータルの金銭的見返りはものすごく少なく、しかもアメリカに行ってみたら”金銭的評価も仕事的面白さも”という両トリをしている人がゴマンといた。
”もらい損なった”ものがあると思うのも自然なこと。
退職まで会社にいつづけることで、本当に精神的充足を得られるの?
転職やホームランバッターのことを考えていない金銭評価でいいの?
という問いかけとして、彼の行動を捉えたい。
_________________________________________ Kinoko, Deep Interactive>>Communication.
Re:いまさらプロジェクトXじゃないよね (スコア:1)
雇われる側から書いているのか意識して書いてもらえると有難い。
両方をわざと混ぜているなら別だが、読むのが面倒で。
ちなみに、職は”仕事”ではなくて、かなり”労働”だと思っている。
だから、面白い・面白くない『仕事』とは別のことだ。
もっとも、『仕事』をしているという感覚になることもままある。
また、会社を辞め、転職先では単価が上がったが収入は減らした。
それでも会社を変えることで得るものは大きかったと今は言える。
最近は、仕事のあるところで仕事をすれば?という意識にもなったり。
私としては、だれかここでの争点をまとめてもらえると有難い
・労働者が逆らえない弱みに付け込む雇用側の強制・暗黙の規約は
労働者が多数を占める社会では反社会的行為の賜物
・特許権の帰属に関する契約を日亜・中村氏双方がどう受け取って
いたか。集団催眠の会場(会社)から離れて(退職)してみないと
だまされていることに気づかないか、丸め込まれるか、
身包み剥がされるかも。
・あの世界的な功績に対する対価が2万円とは信じられない
・会社の金で面白いことをさせてもらって、もし会社に損をさせても
全額賠償するなんてことは無いから、給料払っているだけでも
有難く思え
とかでしょうか。
Re:いまさらプロジェクトXじゃないよね (スコア:1)
海外の研究者が大ヒット商品を開発したり、非常に有効な特許を取った日本メーカーの開発者と話をしてびっくりするのは、「それだけの成果をだしてるのにお金持ちになっていない」ことだそうです。
中村氏が提訴に踏み切ったきっかけも、アメリカに行ってから向こうの研究者達が貰っている特許の報酬について知って、それで初めて発明者にそれだけの報酬を貰える権利があることを知ったのだそうで。
けどつい最近までは、日本のサラリーマン開発者・研究者は、自分達の開発・研究結果がどれだけ莫大な利益を生んでいても、通常の給料以上貰えないのが当たり前と思ってましたから、中村氏が特別というわけではないでしょうね。
Re:いまさらプロジェクトXじゃないよね (スコア:1)
確かにそうですね。かなり前ですが、とある大企業の社長さんが「私と新入社員の賃金差はたった15倍しかない。しかしソ連の初等公務員と共産党書記長の給与差は10万倍ある。日本ほど共産主義な国はない」とおしゃっていたことがあります。今でも事情は変わらないでしょうね。
>そのような古き良きスキームもいよいよ崩れてきた
本当にいいのかどうか....結局は1%人間の努力で残りの99%が養ってもらっている、ということですからね。貧富の格差が大きいことは弊害がありますが、なさ過ぎるのも弊害があるでしょうからねぇ。
Re:いまさらプロジェクトXじゃないよね (スコア:1)
「労働を提供している」
という意思があるか・ないか
ってので、今回の反応は大きく分かれると思う。
会社からもらえるモノが
提供している労働への対価という考えをベースにして発想できるか否か
で、大分差がでるだろうし
中村氏の言い分に対して、雇用される側が、大賛成できていない(と感じられる)理由は、そんな所にもあると思う。
もちろん、雇用する側にしてみれば、大部分の雇用者には
「労働を提供している」なんて思ってもらわない方がやりやすいと思う。
(キャリア・ノンキャリみたいなものだろうか?)
判例 (スコア:2, 参考になる)
まぁタレコミ文や各種報道にもあるように、この判例は特許権(特2628404号、通称404特許)の持分の確認を行う中間判決で、もう一つの請求である特許譲渡時の「相当の対価」(特許法35条)については、これから判断することに注意してください
それはそれとして、判決理由中の裁判所の判断ですが、ボクが重要だと思った点について引用・強調してみます
■特許法35条の意義について
■特許権の継承について
■404特許が職務発明であるか否か
■社内規則について
業務時間中 (スコア:1)
下手すると業務上横領にあたりそうな。
これが認められると、アレゲなものがいろいろ「発明」されるかもしれませんが。
Re:業務時間中 (スコア:1)
Re:業務時間中 (スコア:1)
2:将来ProjectXのネタになるであろうような美談(と素晴らしい成果)が、今よりももっと期待できなくなる。
さて、現在(の繁栄!)を採るか、未来(同様)を採るか。
開発用の機材が個人で買えるなら... (スコア:1)
光り物を作るにしろOSを移植するにせよ、会社が用意してくれた機材を何かしら使っているわけですよね。なおかつ、それで自分が発明なり考案した手法などは、その機材を使わないと実は金にならないことが多いです。
逆に、自腹で評価ボードとかを買って金になるものを開発していたらどうなるんでしょう? ちょっと頑張れば十数万は用意できるでしょうから、誰か試してみては?
ラジオで言ってたけど (スコア:1, 参考になる)
>僕らは会社に入るとき、うむをいわさず「職務時間中の成果は
>会社に帰属する、うんぬん」という契約書にサインさせられる。
>つまり、中村氏の問題は、日本の技術職のすべてにふりかかる
>可能性がある。
ていうのは違ってて、中村氏の場合そういう明示的な契約が存在しなくて
暗黙のルールとして会社に帰属するとされていたのだとか。
だからそこを確認するのも一つの裁判の目的だったのだと思いますが。
明示的に示された条件を飲んでサインしたのなら
裁判を起こすまでもなく権利は会社に帰属するで終りだと思いますが。
Re:ラジオで言ってたけど (スコア:1)
教員が作った教材も、確か学校に帰属させられる法律があったような気がする。
条件を飲んだら終わり? (スコア:1)
Re:条件を飲んだら終わり? (スコア:1)
今は、圧倒的に雇用者が強いから、契約自体が労働者に一方的に不利かつ公序良俗 に反していても労働者は受け入れないと仕事が出来ない状況に置かれている事を忘 れてはならないと思うのですが。
# 内容は違うけど、クーリングオフ制度が何故出来たかご存知ですか?
いくら一方的でも、契約内容が滅茶苦茶でもサインしなければ仕事をやらせてもらえない。
そういう不満は、皆さん少なからず抱えていると思いますし、公序良俗に反したり 、(暗黙の)強制に基づく一方的な契約は無効と言う原則を中村氏は確認しようと しているのではないでしょうか?
それを考えると、この判決に付いては、非常に一般常識を逸脱し、公序良俗に反し た判決であり、無効ではないかと批判的に見た方がいいように思うのですが。
企業の論理が全てに優先する訳ではなく、個人の権利がもう少し強化されても良い状況 である現実を直視して欲しい。
Re:条件を飲んだら終わり? (スコア:3, すばらしい洞察)
契約時には不利な条件を受け入れておき、成功しなければその契約の庇護のもとに安穏としたサラリーマン生活をおくり、もし成功したらそんな契約は無効だと主張できるとしたら、それは被雇用者側に一方的に有利すぎじゃありませんかね。
会社は使えるか使えないかわからない人物を抱え込むというリスクの見返りとして、その中の誰かが成功すれば大きな見返りがもらえるという商売をしているわけです。
「成果をあげたのだから対価を払え」という主張は、裏返せば「成果をあげられない奴等に金を払うな」ということにもなるわけで、それが現在の日本の一般常識・公序良俗として広く受け入れられるかは疑問です。
もっと極端に言えば、「金を稼ぎ出したんだからわけろ!」という風潮が高まりすぎると、金を稼ぎ出せない、けれどとても重要な基礎研究分野の人々の立つ瀬が無くなってしまうと思うのですが……
Re:条件を飲んだら終わり? (スコア:2, 興味深い)
>それが現在の日本の一般常識・公序良俗として広く受け入れられるかは疑問です。
でも、日本の企業は「成果をあげられない奴等に金を払うな」という方向に進みつつあるそうです。
今後、景気がよくなっても、ふつうに仕事している人の給料はあがらず、成果をあげている一部の人に儲けの還元が集中するようになる。
#以上、経済評論家森永氏(だっけ? Nステの人)の説の受け売り
>とても重要な基礎研究分野の人々の立つ瀬が無くなってしまう
んなことはないでしょう。基礎研究の特許はとても儲かる。
最近は、世界中の企業が自社の特許の洗い直しをして、ビジネスチャンスを狙っている。その結果がGIFやJPEG特許の問題となって
現実に僕らの生活に関わってきている。
[tomoyu-n]
Re:条件を飲んだら終わり? (スコア:1)
「大事な」基礎研究ということは、なにか別の応用技術の基礎になるということです。
で、その応用技術が利益を生み出すなら、基礎となった研究も特許をとっていれば、分け前をもらえる。
ただし、基礎研究の場合、利益を出す応用技術が出るまでは、利益が出るかどうかわからない。
それで、企業は「下手な鉄砲数打ちゃ当たる」で基礎研究の特許をとりまくっている(技術者には年間に取る特許の数のノルマがあったりする)。
逆に「お金にならないけど大事な研究」の例があったら、教えてください。
[tomoyu-n]
Re:条件を飲んだら終わり? (スコア:1)
>それで、企業は「下手な鉄砲数打ちゃ当たる」で基礎研究の特許をとりまくっている
だから数を撃たなきゃ当たらないんですよね?
その結果、当たらなかった鉄砲を撃った人間は見殺しにするのかという話では?
うじゃうじゃ
Re:条件を飲んだら終わり? (スコア:1, すばらしい洞察)
そうやって生きていくしかない、というのが現代社会だと思いますが。
資本家の力が強大なので労働者は保護されねばならないのですか?いつの時代の考え方?
対等に交渉して自分の納得の行く契約条件を勝ち取るのが当然なのだと思っていましたが、
そういうのは21世紀には時代遅れなんですかね?
Re:条件を飲んだら終わり? (スコア:1)
不利な立場にいる労働者の権利は、行政や司法によって守られる、というのは、当たり前では?
何のために労働三法はあるのでしょう?
あなたはいつの時代の人?
>対等に交渉して自分の納得の行く契約条件を勝ち取るのが当然なのだと思っていましたが、
企業と労働者(雇用者)は対等ではありません。あなたが対等と思う気持ちを持つことは良いことですが。しかし、それはあなたを完全には守ってくれません。
>自分も配当を得る側に回りたければその努力をすることですね。
みんなが配当に得る側に回ろうとしたら、永久に配当は得られないでしょう。
資本家は物作りのきっかけにはなれる。しかし、物を実際に作るのは別の人です。
ものを作る人たちの権利を守らなければ、現在の資本主義は維持できないでしょう。
>少なくとも自分が自由意志に基づいて結んだ契約を 「公序良俗に反する」なんて強弁しているようじゃダメでしょう。
限定された条件の中で与えられた選択肢を選ばされることは、本質的には自由意志による選択ではなく、一種の詐欺行為です。
それを「公序良俗に反する」と主張することは間違いではない。
問題は、自分が限定された条件の中にいるのに関わらず、「自分には選択する権利がある」と思いこんでいる人が多いことです。
#マジシャンズ・チョイスって知ってますか?
#マジシャンは、あなたが選ぶカードを必ず知っている。
#これを使った路上詐欺は古典です(つーか、今はない?)
[tomoyu-n]
Re:条件を飲んだら終わり? (スコア:1)
企業と労働者(被雇用者)
ですね。失礼しました。
[tomoyu-n]
Re:条件を飲んだら終わり? (スコア:1, すばらしい洞察)
そもそも、「特許権を会社に譲る、という契約をしてる人は、
後から特許権を会社に譲らないと言い出しても認められない」
という話をしてるんだよね。
これを否定するために、あなたたちは
「特許権を会社に譲るという契約そのものが
公序良俗に反するから無効だ」と言ってるわけだ。
で、なんでそんな「公序良俗に反する」契約を
世の中の社員たちはほいほい結ぶのか、と言うと、
彼らが哀れな無知蒙昧な弱い労働者で
企業から搾取されておるからであると。
んなアホな。
彼らはみなその条件についてちゃんと考えて、
納得をして自分の意志で判子を押してるんだよ。
その契約内容は、世の中で一定数の人が、
問題ない内容だと認めているものなんだよ。
公序良俗に反する、なんて便利な言葉で否定しようとしても、
これが一般的に許容される契約条件である事実は覆らない。
もちろん、これが唯一の選択肢であるのかといえばそうではない。
契約条件に莫大な報酬額を盛り込むこともできるし、
特許権は一定割合で会社と本人と分け合う、とすることだってできる。
ただ、一回結んだ契約の条件を変えるには、契約を結びなおさなくちゃならない。
それをすっ飛ばしていきなり裁判で契約の無効を主張してもひっくり返せない。
自分の発明が莫大な金になることがわかってから、
当初の契約の無効を訴えるなんて後出しジャンケンだったらなおさらだろう。
私はそう言ってるだけだ。
中村氏の場合は、契約自体が存在しなかったんだから
裁判すれば勝てるかも知れなかったし、裁判する価値があった。
だけど、契約が厳然と存在している連中については話が違う。
それだけのことだ。何がそんなに難しいんだ?
Re:条件を飲んだら終わり? (スコア:1)
中村さんが就職したのは、それこそ30年以上前の話でしょう。
僕が大卒で就職した15年ほど前も、それほど状況は変わってなかった。
ちなみに、僕は現在転職して、別の世界でマネジメント職をしているので、僕に対する個人攻撃は的を得ているとはいえない。個人攻撃じたいが、まともな大人がすることではない。
>止めれ。
厨房?(笑)
[tomoyu-n]
あ。 (スコア:1)
>厨房?(笑)
これは、現実の学生さんを揶揄するものではありません。
たとえ、実際に中学生でも、真摯な意見なら、きちんと受けます。
#言うまでもないでしょうが、念のため。
[tomoyu-n]
報酬について (スコア:1)
会社の規則でそうなってるのかもしれないけど・・・
いくらなんでも非道いのでは・・・。
以上、hriでした。
---Over, hri.---
泳げ!タイヤキくん (スコア:1)
歌手のレコード販売の契約って、1枚あたり幾らか、とりあえず幾ら、があって、当レコードでは後者だったとか。
前者で契約しとけば1財産儲けたかもしれない、ってやつ。
近頃は、デスマーチ・プロジェクトを感じるので、後者を選択するぞ。
Re:泳げ!タイヤキくん (スコア:1)
>があって、当レコードでは後者だったとか。
>前者で契約しとけば1財産儲けたかもしれない、ってやつ。
この件は「どっちにする?」と聞かれた上で本人が選択した結果なのでちょっと事情が違いますね。
#まさか童謡があんなに大ヒットになるとは思ってなかったらしい
うじゃうじゃ
Re:泳げ!タイヤキくん (スコア:1)
タイヤキ君以降も大きなヒットはなかったんじゃない?
Re:日本の開発者よ団結せよ! とか 言ってみる(:-) (スコア:1)
(発明に至った経緯の環境がどんなに酷くとも、もし
その環境が無ければ発明があり得なかったりしないのかな?
大学卒業のペーペーが企業という後ろ立て無しに青色LED
を果して開発できたかのでしょか?
味の素のパルスイート(ダイエットコークなど広く使用)
の結果も興味有