Morphy One、再起を賭けた新たなるスタートか? 123
ストーリー by Oliver
完成を願う 部門より
完成を願う 部門より
Anonymous Coward曰く、"/.Jでも何度か話題に上っているモルフィーワンだが、10月2日、かなり大き目の発表が代表の佐川氏より発表された。ただし発表はあくまで出資者・予約者対象のメールマガジン上でしか行われていないため、こちらには2ちゃんねるに転載された内容[編注:読めなくなっている]を紹介しておく。
かいつまんで言えば「DOSは起動した」「Linuxは起動していない」「2003/1を目処に次の試作機を完成させる」「そこから3ヶ月ほどで量産に入る」「試作機完成までに必要な金額はおよそ600万円」「現在の残高は380万円程度」「不足分は佐川が個人で負担する」「佐川は会社を辞め、フリーになる予定」「解約希望者にはさしあたって半額を返却する」といったところ。
特に佐川氏が「退職してフリーになる予定」という発表に一部の祭り好きは色めき立っているが、この新たなスケジュール、単に1999年当時のものを丸々3年分だけ遅らせたものと合致していたりするのだが。アレゲな各方面に話題と多大な影響とをもたらしつつ、モルフィーワンはどこへ向かうのだろうか?"
読めなくなったメール (スコア:2, 参考になる)
解約者の返金額 (スコア:2, 参考になる)
読んでみました。
タレコミでは解約者には半額返金となっていますけど、正しくは200万円を解約者で分配した額が保障された返金額ですよね。つまり、解約数が23台以下なら全額の8万4千円、たとえば200台なら1台あたり1万円の返金です。残りの金額は、開発が成功し、なおかつ残金があった場合にのみ、そこから支払われるそうです。
返金額が不明なまま解約を申し出なくてはなりませんし、開発が失敗した場合には残金の如何に関わらず残分が支払われないとのことなので、解約希望者にとっては厳しい条件ですね。予約者には、全額返金を要求する法的な権利は無いのでしょうか。
Re:解約者の返金額 (スコア:1)
ただ、条件を提示しての交渉->決裂したばあい裁判?->執行と、実際に法的なところが動くまでに相当時間がかかる事が予想されるし(弁護士がついてるみたいだし)、そのときに返金の元が残っているかどうか、、、
結局無い袖はふれない訳で、無職なら給与の差し押さえは出来ないし、財産を処分しようにも、あるのが数年前の電子部品なら期待できない。
結局いかにして不良債権を回収するか、みたいな話になってくると予想しますよ。
ウォッチャーの感想 (スコア:2, 興味深い)
Re:ウォッチャーの感想 (スコア:1)
3年は長すぎた。
Re:ウォッチャーの感想 (スコア:2, 参考になる)
FPやEDOで128Mbitのチップなんてもともとほとんどなかった(128MのころはSDRAMに
移行していたため)から、開発当初その入手性が問題になってました。
なんでもそのロットのためだけに頼み込んでラインをながしたとか、
商社がかき集めたとか普通にかったのじゃなかったはずです。
だから、もともと予定どおりいってもそのまま設計を再利用することは
無理で、MorphyOneをもっているひとが仕様が100%わかるというメリットしか
ないはずです(モディファイして流用するほどの回路設計ではないですしね)。
Re:ウォッチャーの感想 (スコア:1, 興味深い)
せっかくOHPA-ML(こっちは自由に参加できる)で技術的なアドバイスをしてくれる人が現れても2chに無断転載された予約者MLに対してしかコメントできないんだよね。
オープンハードを標榜し、お金を集めておいてこれでは○○呼ばわりされても仕方がない…
ガバナンスが欠けている (スコア:2, 興味深い)
どうして、佐川氏の合資会社という形にして、そこに発注するという形でお金を出したのか全くわかりません。
なぜなら、この状況では、お金を出しているのに、システム的に開発者をコントロールできません。
もちろん、製品を納入できなければ、会社に賠償責任が及びます。しかしお金を出した人が開発中に全く口を出せない、というのは実におかしいと思われます。
オープンソース開発でも、よく開発のガバナンスシステムの確立が成功の鍵の一つである、と言われます。
特に、お金が関わってくるハードの開発ではきちんとしたガバナンスシステムの確立が絶対に必要だったのではないでしょうか?
こういうみんなで何かを作る、とか、お金を出しあって何かを作ってもらう場合には、共同出資による組合とか、株式会社というのが考えられます。
今回の場合であれば、株式会社にして株を買うという形にすればよかったのではないでしょうか。
取締役の大半に、非開発者を任命し、株主の権利を守らせる。
そして、取締役会にて開発者を代表取締役に任命し、開発を行なってもらう。
製品の完成後は、減資を行ない製品をもって配当にする、または会社を精算して製品を株主に分配します。
おそらく一株一製品になるでしょう。
もし失敗したら、残ったお金を分配します。
取締役はこまめにチェックを行ない、代表取締役をチェックすることができます。問題があった時は代表取締役を任免することもできます。そして、もし取締役がちゃんと監視できていない場合は、株主に訴訟を受けます。
そんな大事にする必要はない、と思う人がいるかもしれません。
しかし、資本主義の世の中では、お金を出した人が口を出せるのは「あたりまえ」です。
開発をオープンにやっていくからこそ、お金を出した人が口を出せる。株を買うことで誰でも参加できる、という株式会社制度が適しているのではないでしょうか?
たとえ組合にしたとしても、組合形態での(限定され、繁雑ではありますが)ガバナンスを行なうことはできます。
どちらにしろ、このケースのような、発注→合資会社という形態は最低でしょう。
------------------------- Excess and Obsolete
まぁ (スコア:1, すばらしい洞察)
Re:まぁ (スコア:1)
> ドンキホーテをドンキホーテと見抜けなかった
うん。そしてまた、見抜けずに再三記事にした雑誌も被害者を増やした共犯ですね。「今やアマチュアでもPDAが設計できる時代になったのです」とか何とか言っていたけど、彼が実際にPCを回路から製作した経験なんか無かったようだから、現実を知らずに自分の能力を過信したのでしょう。さらに、自分に足りない部分は善意の協力者がやってくれるだろうと甘く見ていましたね。
プロジェクトは失敗する事もある。それはメーカーでも同じ。ただ、メーカーならそのメーカーが損失を被るか倒産するだけ。しかし素人がリーダーになって共同出資を募っちゃったプロジェクトが挫折したら、出資金は戻らず、結果的に詐欺呼ばわりされる結果になるって事ですね。
Re:まぁ (スコア:2, 参考になる)
> だけ。しかし素人がリーダーになって共同出資を募っちゃっ
> たプロジェクトが挫折したら、出資金は戻らず、結果的に
> 詐欺呼ばわりされる結果になるって事ですね。
間違ってますね。メーカ(会社)だって、資金がなければプロジェクトを実行できず、普通その資金は、投資家に出資してもらうことで賄うわけです。倒産する会社に出資したら、出資金は戻らないのが普通です。それは、失敗する個人プロジェクトに出資した場合と同じ。その点には何の差もありません。
個人プロジェクトに出資したのであれば、その際の契約条件が不履行になれば、その個人を訴えることはできるでしょう。一方、会社に出資して、契約が不履行になったといっても、会社(法人)が倒産してしまえば、普通は何も言えません。会社(法人)とはそういうものです。
もちろん、その個人が自己破産でもしてしまえば、会社の倒産と同じことになります。でも、会社と違って、個人は自己破産しても同じ個人が生きていくわけです。その個人が失う社会的信用を考えれば、一概に出資対象として会社のほうが良いとはいえないでしょう。
また、出資金を騙し取ろうという意思がない限り、詐欺とは呼ばれないのが普通です。そうでない場合に詐欺という言葉を使う人がいれば、それは言葉の意味を知らない人だというだけです。
あるいは、自分の出資に関する見通しの甘さを、あるかどうかもわからない他人の悪意に転嫁したいだけかもしれません。
Re:まぁ (スコア:1)
出資者の106名に関しては、資金は戻らないと思いますが、 出資者ではなく、予約者に関しては、 「出資に関する見通しの甘さ」という個所は当てはまらないと思います。 これら予約者については、予約(製品購入契約)は、合資会社モルフィー企画と予約者の間で直接結んでいただくべきものです [morphyone.org]とありますので、モルフィー企画は製品を提供する義務があると思われます。 「できませんでしたが、素人ながら一生懸命やりました」では済まないと思います。
「解約希望者への返済原資として,佐川の拠出より200万円をあてます」というのは、 法的に正しいのでしょうか。200万円しか返しませんというのは、無限責任である合資会社では認められないと思いますが・・・多分、佐川氏が「責任を果たす or 帳消しにする」方法は、
Re:まぁ (スコア:2, 参考になる)
> る合資会社なので、
なるほど、合資会社ですか。参考になります。
> 株式会社とは違い、倒産しようが破産宣告を受けようが責
> 任が残るようですね。
正確には「有限会社である株式会社などと違い」ですね。多分、中学か高校の社会科の時間に習ったんじゃないかと思いますが、合資会社は、無限責任社員と有限責任社員から構成されます。無限責任社員は、私財をなげうってまでも責任を負わねばならない代わりに、経営に関与できます。一方、有限責任社員は出資額を限度として責任を負うが、経営には関与できません。出資額を限度として責任を負う、という点は、株式会社の株主と同じ立場だといえます。ここで言う社員とは、普通の意味での社員というよりは、出資者と理解したほうがいいでしょう。
佐川氏が無限責任社員ということであれば(多分そうでしょう)、会社倒産後も佐川氏に責任は残ることになります。
> 無限責任の範囲とは「債務が消える
> まで」または「本人が死亡するまで」のようです。
無限責任社員が自己破産してしまえば、その個人の借金は棒引きにしてしまえますから、「本人が死亡するまで」というのは正確ではありません。
> 多分、佐川氏が「責任を果たす or 帳消しにする」方法は、
> - 土地や家財があれば全て売り払い、さらに借金して予約
> 者に全額返済し、自分は一生働いてその借金を返す。
> - Morphy One を作って予約者に渡す。
> - 自殺する
> のいずれかしか無いと思います。
いくらなんでも現代社会はそんなに残酷な仕組みにはなっていません。上にも書いたとおり、自己破産するという手があります。任意整理も可能かもしれません。中世ですら、借金が返せない場合に監獄に入れられるという刑で借金を免れる方法がありました。
金の貸し借りについて、基本的な知識すら持っていないようだと、危険ですよ。中学校で禁治産者とか自己破産とか習いませんでしたか?
Re:まぁ (スコア:1)
レッツ合資会社 [dik.co.jp]というページには 「合資会社の無限責任社員は、会社解散後に破産宣告を受けても、退社原因とはならない。→責任を有する」という解説がありました。それが合資会社って物かと思いましたが・・・もっとも、家族にまでは返済責任は無いというのは救いですが。
> いくらなんでも現代社会はそんなに残酷な仕組みにはなっていません。
ええ、それで仮に刑務所に入ってもらおうが死んでお詫びをしてもらおうが、支払った予約金は返ってこないのでは予約者には何らメリットはありません。それで、本来は全額返すのだが、返済の目処が立たないなら、調停か和解の場で、「仕方ない、幾らに負けてやるから支払え、これでこの話は終わりにしてやる」という制度があります。和解とか調停とかって、そういうためにあるのでは?
> 中学校で禁治産者とか自己破産とか
中学時代の事はさすがにもう忘れましたが、禁治産者って、心神喪失でしょ? ちょっと違うような・・・また破産法には 免責不許可事由 [biglobe.ne.jp]というのもありますので、 「自己破産しちゃえばオッケ~」という物でもないでしょう。この場合、商業帳簿作成義務あたりが問題になるかも。 いずれにせよ、借金をどうしても返せない、支払い不能状態な人が自己破産の申し立てをし、免責を受けられる場合もありますが、佐川氏って、全財産を出した上で、さらに「5年ぐらいは頑張って借金返済のための人生を送ります。でもそれでも返済できない部分に関してはどうか勘弁してください」といった主張をしていますか? 200万円返してやると言っているだけではないですか。 こんなので、自己破産すれば返さなくて済むなんておかしいですね。まず破産するまで返済するのが先でしょう。
いずれにせよ、4000万ぐらいなら、男が一生働いて返せない金額ではないです。それに、見かねた家族や親類に立て替えて返済してもらうことも期待して調停や和解に持ち込むわけで。
Re:まぁ (スコア:1)
購入契約(案) (スコア:1, 参考になる)
この件に関して、
その不備を目の当たりにしてなお金を振り込んだ予約者に本当に瑕疵がないのかどうかは、また議論が別になるかもですけど。
Re:まぁ (スコア:2, 参考になる)
> いですし、法律用語の定義を知らないから、「言葉の意味
> を知らない」と決めつけるのは良くないですよ。
で、辞書には何とかいてありましたか?リンクに示してあったgoo国語辞書の、法律用語でない方の説明には、「巧みに偽って騙し」とありますね。開発者氏がどういう人か私は知りませんが、別に騙そうと思っているわけじゃないでしょう。ましてや、一般の出資の場合に、失敗すれば必ず詐欺呼ばわり、というのでは、誰も事業を起こそうとはしなくなるでしょう。ですからやはり、これは詐欺ではないわけです。ですから、詐欺と呼ぶのは間違いです。やはり言葉を知らない人の所業とせざるを得ません。
辞書を引いても、言葉の意味を正しく理解できない人もいるのかもしれませんね。
> だまそうとする意志がなかった場合、債務不履行とかにな
> るんでしょうけど、「債務不履行呼ばわり」なんて日本語
> は(たぶん)ないと思うので、「詐欺呼ばわり」でも別に間
> 違えていないと思います。
「約束を守れ(ら)なかった人」と表現すれば十分ではありませんか。いくら言い募ろうと、人を中傷することを正当化することはできません。匿名の臆病者と名乗ったとしても同じことですし、自分の語彙の少なさを言い訳に持ってきても同じことです。
Re:まぁ (スコア:1)
>でも解決するのがメーカー。
するとデスマーチでプロジェクトが倒れたら、その瞬間にメーカーはアマチュアになる、わけですか?(^^;
いや、それもまた1つの捉え方だなとは思いますが、ちょっと新鮮(=耳慣れない)だったので。
>彼が実際にPCを回路から製作した経験なんか無かったようだから、
有能な誰かがやればうまくいった、ってことでしょうかねえ…
いや勿論そうであることを「期待」しますけども。
>メーカーならそのメーカーが損失を被るか倒産するだけ
>しかし素人がリーダーになって共同出資を募っちゃったプロジェクトが挫折したら、出資金は戻らず、結果的に詐欺呼ばわり
どうなんでしょうねえ。会社だって詐欺(それを詐欺と呼ぶなら)は詐欺であるはずなんだけど、
世間の人々ってどんな(理不尽な)ことを言い出すか判らないからなあ(^^;
Re:まぁ (スコア:2, 参考になる)
ううむ・・・返答に窮しますね (^^; まあ、PCメーカーなら「PCを設計したけど、動きませんでした」って技術レベルな事は無いと思うのですが・・・
> 会社だって詐欺は詐欺であるはずなんだけど、
おっしゃる通りですね。会社も良く詐欺事件を起こして報道されますっけ。まあ、ユーザにしてみれば、お金を払ったのに約束の商品やサービスが得られなかったら、「話が違う、金返せ!」という発想になりがちですが、確かに最初から開発する意図も無く、金だけ集めてドロンなら100%詐欺ですが、金集めて無駄なパーツに資金を費し、行き行かなくなった場合は詐欺とは言えないかも。でもまあ、PCメーカーに8万払って商品が届かないという事はあまり無いので、その感覚からすると、モーフィーのプロジェクトはやっぱりメーカーの開発プロジェクトに比べて危うさがあったかな、と思います。
Re:まぁ (スコア:1, 参考になる)
「予約金」はどうでしょうかね
ちゃんとした手続き踏んで倒産すれば別だけど
Re:まぁ (スコア:1)
今回のケースを詳細には知りませんが、いずれにせよ契約次第でしょう。つまり、どういう約束で予約金を支払ったかということですね。
> ちゃんとした手続き踏んで倒産すれば別だけど
今回のケースだと、プロジェクトの主体は個人ですから、倒産するわけには行きませんね。あるとすれば、自己破産あるいは任意整理でしょうね。
Re:まぁ (スコア:1)
ええじゃないか (スコア:1)
計画にお金を取られちゃった人以外は。
Re:ええじゃないか (スコア:4, すばらしい洞察)
>ら。もういいじゃない ですか。落ち着きましょう。
>計画にお金を取られちゃった人以外は。
今後、このタイプのプロジェクトが成立する可能性を、
限りなくゼロに近くさせたという側面もありますよ。
この件は、ちゃんと分析してどこがいけなかったのかまとめて
おかなければいけませんね。
IN EARTH AND SKIE AND SEA STRANGE THYNGES THER BE.
Re:ええじゃないか (スコア:1, 参考になる)
といって持ち出したまま何ヶ月も放置している関係者がいるんですよ。
紛失したことにならなきゃいいんですが。
Re:ええじゃないか (スコア:1)
>限りなくゼロに近くさせたという側面もありますよ。
一瞬変だなと思いましたがそれは俺の誤読でした。
つまり、「成功」(誤読)じゃなくて「成立」の可能性を下げてしまったわけですね。
まぁ、そういうことを試みる雰囲気を損ねたというのは結果的に言えるような気がします。
どの程度「損ねた」のかはよく判らないですが。
#つまり成功と成立の差は、試行(始動)だということです。そして試行(始動)するための踏ん切りというかモチベーション。
どうなんでしょう。ハード的には以前と比べて今は、楽なんでしょうか?それとも逆?
少なくとも処理能力面でDOSを生で動かすことに拘る必要は無くなってる(よね?)ので、
少しは追い風なのかな?と素人レベルで想像する処なんですが。
つまり、もしかして「微妙に違うタイプのプロジェクト」ならば成立し易いのかな、と淡い期待をしてるんですが。
逆にいえば、前言っていた通りのプロジェクト(少なくとも生DOSが動く機械に拘る)は、今後益々成立しにくいわけっすよね。
前にもどっかで書いたように、乾電池(^^;ベースのi386系石が戻ってきてくれたらいいなぁとは思いますけども、無いならしゃーない。
Re:今や基板を起こす時代じゃない (スコア:2, 参考になる)
・ポケットにはいる
・CF2スロット
・乾電池駆動可
・DOSがうごく
・キーボード付
をみたしているハードを私は寡聞にしてしらないのですが?
ハードを起こす必要があるかどうかはその要求仕様によるわけで、
あなたの書いていることは**自分**の要求仕様しかかんがえず
その他の要求仕様があることを無視する暴論です。
#もちろんいまどきDOSをうごかすのがリーズナブルな要求仕様か
ということについては議論の余地はあるとおもいますが、
使いなれてる人にはそれが手放せないってことは十分ありうるでしょう。
Re:今や基板を起こす時代じゃない (スコア:1, 参考になる)
現行のx86プロセッサは最低でも1W食う -> 電池駆動できない -> だから文句いうならチップメーカーへ
というロジックは、
・3年前の時点で
・Elanという電池駆動可能なデバイスが存在していて
・それを使用したPDAをつくろうと基板をおこした
ことへの反論になってないとおもうんですが、なににたいしてアセンブルマターでは
なくチップのマターだという話がでてくるんですか?いまから現行のチップをつかって
PDAを設計しようという人にいうならともかく。
Re:今や基板を起こす時代じゃない (スコア:1)
現在どころか、基板を起こし始めた当時からすでに部品は手に入れにくくなっていた [srad.jp]そうですね。普通の人なら、この時点で部品選択が間違っていると気が付いてもおかしくありません。すでにElanは死んだデバイスだったのです。
たまたまジャンク屋で見つけたものが動いたから、それを確実に動くと信じ込んでしまうようなものですな。まぁ、秋葉原に趣味で出入りしているようなお金持ちの人たちはそういう錯覚に陥ることが多いのですが...
Re:今や基板を起こす時代じゃない (スコア:1)
まぁそうなのだけど、当時はまだ自分たちがどうこうできる使えそうな PDA (or Mini Note PC) がなかった、という事情があったんですよ。
いまだと、PDA を UN*X 化したり、UN*X 化された PDA などが出てきて自分の好きなことが出来るんですけどね。(別に素の Windows CE でもいいわけですが。)
Re:今や基板を起こす時代じゃない (スコア:1)
だけど、ハードウェアを作る方って、どう考えてもこの先1-2年はかかりますよね? 一方、OSに手を加えて新しい基板に載せるぐらいなら、どんなに時間がかかっても月単位で済みます。たとえ趣味であっても、方法を選べば2-3カ月で終わることをわざわざ1-2年かけてやるほど人生ヒマな人っているんでしょうか?
Re:今や基板を起こす時代じゃない (スコア:2, すばらしい洞察)
言っている事はほぼ御意ですよ:-)。
でも関わっている人々は現在の状況(つまり自分のやりたいことがほぼ自由にでき、安価でパワーのある携帯端末がこれほどたくさん出てくるということ)を予測できなかったというのもあるでしょう。いまだったら PDA でええやんという話だったとしてもです。
まぁ、MorphyOne が目指していた、あの大きさあの使い勝手に相当するものが当時の製品にあったかどうかというのも問題にしていたわけですし。
どちらにしても、過去のあの状況下での話に、今現在の話をしてもあまり意味がないと思いますが。
Re:今や基板を起こす時代じゃない (スコア:1)
しかし、ちょっと仕事やら研究などをやれば、時間がお金、知名度、評判に何れだけ響くのかというのは人間として分かってきませんかね? 今回の件も、例えばメーカーがビジネスとしてやったなら半年で片付けるというのも十分あったでしょう。なぜなら、世間がそれを普通だと思って見てしまうからです。逆にいえば、趣味でやっているからといって世の中は甘く見てくれません。お金がかかるものならなおさらです。
世の中でうまくいく人って、世間が自分をどう見るかをよく分かっているんですよ。だから、世間の見方に合うように自分を変えることができる。逆に、ほかのACコメントにもありましたが、今回の件の関係者って特定のOSやハードウェアにこり固まった人ばかりのようです。となると、自分を変えるという発想が出てこなくても当然なのかも知れません。
Re:今や基板を起こす時代じゃない (スコア:2, すばらしい洞察)
じゃぁ、当時、このプロジェクトを行うことに意義がなかったのかという話になると、私はそうは思っていません。(ほぼ御意のほぼにあたらないところがソレです。)
結果として「今じゃそういう時代じゃない」と言えるかもしれませんが、当時としてはオープンハードウェアという画期的な宣伝文句もあったし、それが成功しようと失敗しようと、ソレ自身が成果だと思うんですよ。
Re:今や基板を起こす時代じゃない (スコア:1)
何かをやっただけで価値を認めるというのは、一般には理解できることではありません。むしろ、これは損失、ムダにすらなるのではないかと考えています。
そう考える一番の理由は、Morphy Oneやオープンハードウェアが役に立つものかどうか、いまだに客観的な答が出ていないことです(結局やった目的はそれでしょ?)。待っている側からすれば、「とにかく手に入るもので手っ取り早くものを作ってくれ、でないと使えるものかどうか分からん」という考えしかありません。3年待っても答が出ないのでは、待っている側もノイローゼになってしまいます。
だいぶ前に見たFriendsで、レイチェルが就職面接でとことん自分の適確さを主張するシーンがあったんですが、あれっていった通りにできないとあとが恐いんですよ(会社の人のセリフ「後悔するかも知れないが、きみにチャンスをあげよう」がそれを物語っている)。まぁレイチェルの場合は仕事も何とかこなせて一安心でしたが。
Re:今や基板を起こす時代じゃない (スコア:1)
Re:今や基板を起こす時代じゃない (スコア:2, 興味深い)
ン万円だして、「ぷろじぇくとは失敗です~」ってなったとき、「まあ今後の類似プロジェクトで生かされるサ」と言えるのは、よっぽどのお大尽か、自分のゼニでないか、諦観しきってしまった考えじゃないかと思うなぁ。
Re:今や基板を起こす時代じゃない (スコア:1)
確かに。私は傍観者の立場ですね。(今回私はプロジェクトに関する責任問題について述べてませんし。)
でも今後こういうプロジェクトが起きてきたときに参考になるのは事実だと思います。まぁこういう金にまつわるプロジェクトは第三者を立てるのが筋かも。
Re:今や基板を起こす時代じゃない (スコア:1)
大事なことをお忘れですね。経験は他人に伝えなければ何の価値もないのです(資金問題を考えればMorphy One関係者が新たにプロジェクトを起こせる可能性はほとんどない、私が金融機関なら融資はお断りする)。そうなると、プロジェクトの魅力が問題になります。その点、Morphy Oneはもはや魅力のある、人を引きつけるプロジェクトではありません。忘れ去られる一方です。
何だか、情報を世の中に放り出すこととだれかに注目してもらえるように仕立て上げることを混同している人がこの業界には多いんですよね。これは「オープン」という言葉がもたらした罪の一つなのでしょう。
Re:今や基板を起こす時代じゃない (スコア:1)
おっしゃるとおりですよ。でも今回の件は十分経験をつめたとは思いませんか?(経過説明やその他の情報は結構転がってますよ。)
Re:今や基板を起こす時代じゃない (スコア:2, 参考になる)
うーんとわからなくなるのでまとめときますね:-)。(抜けがあったらスマソ。)
こんな感じでしょうか。
ほぼ同じ意見で、決定的に異なる考え方は、このプロジェクトはこういう結果になったとしても意義があったと私が思っているということでしょうか。
Re:今や基板を起こす時代じゃない (スコア:1, すばらしい洞察)
プロジェクトを成功させるには (スコア:1, 興味深い)
・オープン~と言いながら開発参加者はクローズドである
だと思うのだけどどうだろう?
それともこの結論はオープン主義の妄想だろうか。
んで結論応用としては
・開発に関して個人開発は今後向かない
ってことかな?……すでに経験則で分かってることか……。
・ソフトで可能なことがハードでは無理
って結論は出しにくいな。手法が手法だし。
ただ、ソフトでは表に出てこない“物”が実際に動くってのが
ハードではついて回るしなぁ……。
MOが成功するには何が必要だったんだろう?
(今回は失敗であると言っていいですよね)
#戯言なんでAC
Re:プロジェクトを成功させるには (スコア:2, 興味深い)
とはいえ、ソフトウェアと違い出て行く金は段違いに多くなるわけで、
難しいということは理解できます。
しかしやはりこの例は、主宰者個人に多大な問題があり、
たとえソフトウェアのプロジェクトだったとしても失敗していたと思います。
ただ、ソフトウェアのプロジェクトであればさほど
被害は大きくなかったでしょうが。
Re:プロジェクトを成功させるには (スコア:2, 興味深い)
もし、名誉欲のようなものであるなら、その通りでしょう。
もっと残金のあるうちに、開発体制や設計などを軌道修正できれば、良かったのでしょうけど、今となってはどうあがいても、成功は無理でしょう。
ただ、優秀な人を引き入れて継続なら、佐川氏はMorpy Oneから完全に手を引くか、その人の人となりをよく観察しないと、宇宙戦艦某みたいに後々内紛の種になりそうです。
もっとも、佐川氏の性格では、前者は無理だと思いますが。
オープンソースとオープンハード (スコア:2, 参考になる)
> ・ソフトで可能なことがハードでは無理
これが最大の要因だったのではないかと考えています。
今やソフトの配布などに対するコストはほぼ無視出来るでしょうし、
開発環境も BSD/Linux などはタダですし Windows などでも比較的安価です。
その結果、オープンな開発モデルを採用する事のコストが非常に低いと。
対してハードの場合、幾つかの重要な違いが存在します。
ソフトと違い「分けたら無くなるパン」であるハードの場合、配布するなら
それだけの数の現物が必要ですし、低コストで配布する手段もありません。
Linux の様に開発途上の版を「こまめにリリース」するのは非現実的です。
さらに、今時の電子回路の開発に必要な計器類も高価ですし。
その結果、ハードにオープンな開発モデルを採用するコストが非常に高く、
開発者集団が大きくなる事のメリットに比べ割に合わない、のだと思います。
この場合、少数精鋭による一点突破型の計画を選ぶのも止むを得ないかと。
細かい話になりますが、設計と実装を分けて論じる必要もあるのではないかと。
ソフトの場合は設計(=上位設計?)と実装(coding+debug?)の両者共に低コストで
オープン開発モデルを適用可能ですが、ハードは設計(=論理設計?)を情報として
電子的に低コストで共有する事は充分可能ですが、実装(試作+ldebug?)の方は
それが現物に依存する問題故にオープン開発モデルが高くつく、と。
# 実際には実装の問題を設計に立ち戻って解決する必要もありますし。
論理設計の電子情報としての公開は、既に清水研究室 [u-tokai.ac.jp]などの実例がありますね。
最後に、
> それともこの結論はオープン主義の妄想だろうか。
「オープン主義」のメリットは語り尽くされているので広く理解されていると
思うのですが、そのコストやデメリットの議論は比較的少ない様に思えます。
私は「妄想」とまでは思いませんでしたが、その得失の評価のバランスが若干
偏っているのではないかと思えたのですが、如何でしょうか?
大金が人を狂わせたって事かな? (スコア:1, すばらしい洞察)
んで、佐川さんは (スコア:1, 参考になる)
退職金と貯金の一部はモル企運営と試作機作成費用に回される
みたいだし、どうやって食っていくのか興味津々。
あるいは自分を追い込むことで集中力を高めようという思惑から
こうすることに決めたのかもしれないけれど、生活の基盤が傾い
たら、モルフィーどころじゃないでしょーに、と心配気味。
Re:正直 (スコア:1, フレームのもと)
> 別に「信者」でもなんでもないです。
> 最近のMLに出没するただ場が荒れるのを楽しむだけなヤツが
> かーなーりーウザいっす。
> 全く理解に苦しむ。センス無いよ、君。ただ煽るだけなら、黙ってろ。
だったらMLでそう言えばいいのに。こんなところで匿名で言ったって何の解決にもならないでしょ?
このような臆病な態度が今の状況を生んだといっても過言ではなさげ
Re:正直 (スコア:1, フレームのもと)
くだらない愚痴をプラスモデレートするようなモデレータは、
「モデレートする意志」のチェックをはずしてくれ。
# むしろ「余計なもの」だと思う俺も、「モデレートする意志」のチェックを
# はずしたほうが良いのだろうか?
# ただ一人「買いかぶり」で気を吐いていたあなたに乾杯。笑い。
## 敢えてID