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4062 story

運動しなくても痩せる薬は夢ではなくなる 88

ストーリー by Oliver
アヤシゲなspamの商売ネタなくなる 部門より

hinata曰く、"asahi.comによると、京都大学 大学院 生命科学研究科垣塚彰教授大阪バイオサイエンス研究所のグループが、実際に運動しなくても、軽い運動をしたときと同じように体内の脂肪を燃やす役目をするたんぱく質を動物実験で発見した、と報じている。(10月3日より始まる、第23回 日本肥満学会で発表されるらしい)
発見されたたんぱく質は「ERRL1」と呼ばれ、このたんぱく質を多量に与えられたネズミは、与えられなかったネズミよりたくさん食べるのに、体重は常に15~25%少なく(当然脂肪組織も少ない)、エネルギー消費量は安静時でも普通より2割以上多かったらしい。
このERRL1は、細胞内の核に「脂肪を燃やす酵素をたくさん作れ」という信号を伝えているらしく、このたんぱく質を増やすことが出来れば、運動と同じ効果を得ることも可能だとのこと。
作為的にERRL1を増やされたネズミが副反応を示したかどうかについては言及されていないが、それほどひどいものでなければ、生命を落としかねない怪しげな痩せ薬ではなく、本当の意味で効果が期待できる薬が開発されるのも夢ではないかもしれない。"

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by wawawa (3653) on 2002年10月08日 9時16分 (#179371)
    最近は体脂肪代謝に注目した製品も多いですね。これ [vitarosso.com]とか
    こんなん [shiseido.co.jp]とか。生活改善薬は収益がいいので、みなさん必死。

    ただ、僕が気になるのはこの手の薬のリバウンドですね。今回のはERRL1を作為的に増やされたネズミが過剰なエネルギー消費をした。ってことですけど、長期にわたってERRL1を投与した結果、身体が慣れてしまい、自身がERRL1を生産するのをサボるようにならないか? という点が心配です。

    まぁ、タンパク質の注射という形なので、経口薬というよりは、まずは病的な肥満や減量のための運動が困難な場合の治療薬を想定されているんでしょう。普通の太めの人がダイエットで日常的に使うものとは少し違うんじゃないかな。

    肥満と言えば、現在発売中の 日経サイエンス 11月号 [nikkei-bookdirect.com]もいいですよ。特集が「日本人の肥満学」です。読めばBMI25以下にしようという気になります。

    個人的にはダイエットに最も効果があるのは「見てくれる人」の存在だと思う。

    # 春から減量始めて11kg落して継続中。BMI22まであと 5.6kg
  • なんかアディポネクチンという物質について 似た記事 [asahi.com] が出ている。
    元記事とは違って京大ではなく、東大の別のグループが Nature Medicine [nature.com] で発表しているらしい。
    私ではどのアーティクルがそれなのか判んないや。
    朝日新聞も論文への Digital Object Identifier [doi.org] を示してくれれば良いんだが(って無理なお願い)。
    なまもの^h^h^h^h生物医学系はよく判らんので、識者によるフォロー頼みます。
  • by mich (6859) on 2002年10月08日 0時11分 (#179220)
    「蛋白質」と書いてありますが、これはいわゆるホルモンって奴ですよね?
    いくら痩せられるといっても、ホルモンという響きからは
    「とてつもなく扱いが難しい」
    という印象が先に立ってしまいますねえ・・・
    • えっと、最近の定義を知らないので間違えていたら申し訳ないのですが、
      ホルモンは酵素の抑制をする物質ですよね。

      ですから、脂肪を分解する酵素をたくさん作れと命令するのでは
      ホルモンとはなりえない気がします。
      --
      李 露星
      親コメント
      • ホルモンの定義 (スコア:5, 参考になる)

        by y_tambe (8218) on 2002年10月08日 10時18分 (#179401) ホームページ 日記
        えっと、最近の定義を知らないので間違えていたら申し訳ないのですが、
        ホルモンは酵素の抑制をする物質ですよね。
        そういう定義されたことがあったのは寡聞にして知りませんが、いわゆる「古典的/非古典的」なホルモンの定義はここ [yamagata-u.ac.jp]に解説があります。

        生化学辞典などの定義から要約すると
        1. 生体内の特定の部位(細胞)で作られ、
        2. 体液を介して別の場所(細胞)に運ばれて、そこで作用する
        3. 比較的低分子(ペプチドぐらいまで)の生体内物質
        というあたりが条件になるでしょう。 1と2がポイントで、要するに同一個体内で、組織/細胞同士の情報伝達を担っている物質、というわけです。

        #同種個体間での情報伝達を担うのがフェロモン、
        #異種個体間がアロモンやカイロモン、シロモンなどと呼ばれます。ここ参照 [tokushima-u.ac.jp]
        #ついでに最近話題の「環境ホルモン」は厳密にはホルモンではなく「ホルモン様物質」だったり。

        以前はホルモンとは内分泌系での情報伝達を行うものを指し、例えば神経系では「神経伝達物質(ニューロトランスミッター)」と別の名前で呼ぶ、などといった区別もあり、現在もその名残はありますが、これらの「系」の境が曖昧になりつつあるので、こういった区別は意味を失いつつありますね。

        それで、結局このERRL1がホルモンと呼べるかどうかですが、この蛋白質の分子量とか、細胞外に分泌されるかどうかがポイントなのですが、そこらへんの情報が判らないので何とも言えません。ただ元記事を読んだ印象ではホルモンではなく、むしろ核内の転写因子かその制御因子、あるいは核内レセプターに関連する何かのように思えます。
        そうなってくると、この蛋白を外から与えたから必ず肥満解消できるというわけではなくて、遺伝子治療の対象になるんでしょうけどね。

        #タレコミ文では外から与えたようにも読めますが、元記事を見るとそれは誤りで、遺伝子組替で大量発現するマウスを作成してます。
        親コメント
      • ぶっちゃけた話、体内で分泌されて目的の器官(細胞)で作用する
        モノはすべからくホルモン、と云ってもよろしいかと。
        親コメント
        • ビタミンCはハツカネズミではホルモンになっても、人間ではホルモンでは
          なかったと思います。
          --
          李 露星
          親コメント
          • ???
            ある物質がある生物に対してはホルモンとして作用し別の生物に
            は意味なっしんぐ、という例はいくらでもあるのはわかりますが
            …それはそれとして「酵素を作れと命令するとホルモンにはなら
            ない」というのが皆目わからないのです。
            ある細胞に対して「ホニャララ酵素を生産しろ!」という指令
            を送る場合と「今ちょっと生産停止や!」という指令を送り届け
            る場合では前者においてのみホルモンが作用し後者においてはホ
            ルモンではない(ワタシにとっては)謎の物質が作用している、と
            いうことでいいのでしょうか。

            できればその謎の物質がナニであるのか知りたいのですが。
            親コメント
  • 薬に頼ってる奴は (スコア:2, すばらしい洞察)

    by Y.. (7829) on 2002年10月08日 2時25分 (#179285) 日記
    いつか薬に裏切られるのです

    # そうとわかっていても頼ると思う…
    # 早くできないかなぁ
  • by kona (6904) on 2002年10月08日 11時43分 (#179452) ホームページ
    まず医療目的に処方箋薬として実現すると,個人輸入代行や横流しがSPAMネタになる罠
    ex.バイアグラ
  • 褐色脂肪細胞 (スコア:2, 参考になる)

    by SteppingWind (2654) on 2002年10月08日 11時54分 (#179459)

    ってやつで脂肪を燃焼させるんですが, こいつがマウスなんかと人間を比べると, 人間の方が圧倒的に少ないんで, マウスで効いたからって人間で効くってことはほとんど無いんだとか. 言い換えればマウスはほっといても痩せるんですよね.

    動物実験の場合でも, マウス・ラットでは好きなだけ食べさせて問題ないのですが, 犬などでは給食量を制限しないとデブデブになっちゃいます.

  • でもさー (スコア:1, すばらしい洞察)

    by Anonymous Coward on 2002年10月08日 0時09分 (#179219)
    運動しないと体のあちこちにガタが来るのが早い。
    体力も目に見えて落ちる。
    SEの多くはそれを実感しているんじゃないか?

    ということで、痩せる必要がなくても運動は欠かさない方がいいに一票。
    • Re:でもさー (スコア:2, 興味深い)

      by U--san (3767) on 2002年10月08日 0時18分 (#179225) ホームページ 日記
      > ということで、痩せる必要がなくても運動は欠かさない方がいいに一票。

      たしかに運動が必要ってことは認めるんだけど……
      太っていることによるマイナス(ヒザが痛い、腰が痛いとか)がすでにある
      私的には、そのマイナスが減るだけでも長生きできそうで、こんな薬に期待しちゃいます。
      --
      ウエキョン校長
      親コメント
    • Re:でもさー (スコア:2, 参考になる)

      by KAMUI (3084) on 2002年10月08日 6時33分 (#179331) 日記
      単に痩せただけの身体じゃ色気もへったくれもありませんな。
      やっぱり,相応に筋肉もついてないと。

      で,筋肉を維持する為にはやはり運動は欠かせないんですよ。

      だってさー,偶に居るじゃないですか。
      過剰としか思えないダイエットで骨と皮みたいな女性とか。
      あんなになって,何が嬉しい?

      だからってガッツな女性(笑)は一寸アレですけど(^_^;

      #現在,腹筋台を買うか勘考中。
      親コメント
      • by Ryo.F (3896) on 2002年10月08日 11時26分 (#179440) 日記
        > だからってガッツな女性(笑)は一寸アレですけど(^_^;

        内臓 [goo.ne.jp]が強い女性でしょうか? 健康的でよろしいようですが。
        親コメント
    • Re:でもさー (スコア:2, 参考になる)

      by shadowfire (6584) on 2002年10月08日 9時59分 (#179391) ホームページ
      >> 痩せる必要がなくても運動は欠かさない方がいいに一票。

      30代くらいになると軽い運動くらいではなかなか脂肪も落ちないので
      併用するといいかと思われ。
       
       
      --
      --------------------
      /* SHADOWFIRE */
      親コメント
    • 運動といっても (スコア:1, 参考になる)

      by Anonymous Coward on 2002年10月08日 6時51分 (#179337)
      運動、といっても、「適度な運動」がいいのでして、これが年齢や環境によって違うのですね。運動のしすぎは寿命を短くします。デスクワークの多い場合は、やはり「歩く」のが一番です。あと、体型なんて人それぞれなもんで、なかなか変わらない。劇的に変えると、それはそれで体にムリがくる。

      ま、週2回の秋葉原歩きなんかが良いかと。
      親コメント
      • 運動、といっても、「適度な運動」がいいのでして、これが年齢や環境によって違うのですね。
        そうですよねー。「適度な運動」が一番なのでしょうが、判ってても適度な運動がなかなか維持できないのが現実なんですよね。

        %% 運動の疲れが 2 日遅れになった ... (泣)

        --
        親コメント
  • by Anonymous Coward on 2002年10月08日 0時44分 (#179238)
    いくら食べても全然太らないんです。
    油物食べると、しばらくしてから肩の下当たりがカーッと熱くなって、
    あっという間に燃焼し尽くしてしまいます。
    当然脂肪が蓄積されないので冬は体の芯まで冷えます…。

    絶えずオリーブオイルとか飲み続けてれば暖房代わりには
    なるんだけどなぁ…。そんなこと出来ないし。
    • by Anonymous Coward on 2002年10月08日 0時54分 (#179248)
      私もいくら食べても太らないよ^^と思っていたのですが……

      2 5 を 過 ぎ る と 突 然 に …… ! !

      若さゆえでした>_<
      親コメント
      •  私の場合も数年前から突然、たった1年ほどの間に体重が 10kg 増えました。それまではいくら食べても太らず「やせの大食い」だったのに。食事量が落ちて食欲も以前ほど旺盛ではないのですが、油断するときっちり体重が増えてくれます。ちなみに、私の父も「食欲が旺盛でなくなった頃から太り始めた」、と、おんなじ経験したそうです。遺伝子に一定年齢以上になったら脂肪を溜め込めというプログラムでも組み込まれているのでしょうか?

        # なので、サイクリングで脂肪燃焼を日課にするべく悪戦苦闘中。
        親コメント
      • うわ。おんなじです。

        私も学生時代は、いわゆるやせの大食いでぜんぜん太らないと思って
        いましたが、25過ぎからは食べた分だけきっちり太る体質に変わりました。
        いまや、標準体重+20kgです。
        --
        GUST NOTCH な気分でいこう!
        親コメント
      • すで三十ウン歳になりますが...
        174cm, 55kg(Max時)をキープしております。

        # 体脂肪率12~15%

        いつ「爆発」してしまうか、ドキドキしてしまいます。
        親コメント
  • 痩せる、というより (スコア:1, すばらしい洞察)

    by limbo (6813) on 2002年10月08日 1時51分 (#179276) 日記
    燃費が悪くなる、という気がする。食べても食べても片っ端から消化されて、いつも腹が減っているようになるとか。
  • by yanagi (6075) on 2002年10月08日 7時13分 (#179344) ホームページ 日記
    これって痩せるよりも体型維持のための薬なんじゃないのかな?

    徹夜缶詰……運動しないけどたっぷり食べる状態の時には
    有効かな?ハッキングの友になるか!?
    --
    やなぎ
    字面じゃなく論旨を読もう。モデレートはそれからだ
  • by Anonymous Coward on 2002年10月08日 12時21分 (#179473)
     すごい馬鹿馬鹿しい話ですが、余分に消費したエネルギーはどこへ行ってるのでしょう?
     恐らく発熱により、若干の体温上昇、それにともなう発汗がある気がするのですが。

     …とりあえず服用者は、コミケ会場には入場禁止にしておいて下さい。
  • by Mr.Kato (10500) on 2002年10月08日 12時38分 (#179482)
    脂肪を燃やすってことは、普通は、運動するためのエネルギーにするわけだから、運動しないで脂肪を燃やすと体温が異常上昇するとかないのだろうか
    • Re:もしかして (スコア:1, 余計なもの)

      by kona (6904) on 2002年10月08日 14時14分 (#179521) ホームページ
      物体からの輻射熱量は物体の温度の4乗に比例し,加熱量と,輻射放熱量が同じになったところで平衡温度になります.
      非常に大雑把に言って
      37^4/35^4≒1.25
      基礎代謝が25%高まると平熱が35℃の人の体温が37℃になるという辺りでしょうか?
      親コメント
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皆さんもソースを読むときに、行と行の間を読むような気持ちで見てほしい -- あるハッカー

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