nobuhiro 曰く、 "今年のノーベル物理学賞に、小柴昌俊氏 (東京大学名誉教授、素粒子実験) が選ばれた (NHK ニュース)。最近話題になったスーパーカミオカンデの前身カミオカンデによるニュートリノ観測に対する受賞で、日本人として 4 人目の物理学賞である。
先駆的に準備をしていたのが幸いしたわけであるが、陽子崩壊を観測しようとしていた装置が、退官1ヶ月前に超新星爆発のニュートリノを捉え、ニュートリノによる天体観測という分野を切り開いた。装置の危機的な状況での受賞は、科学研究を一般の人にアピールしてくれるので、復旧への後押しとしてよい支援になると思う。つくずく強運の人である。"
科学技術立国? (スコア:3, すばらしい洞察)
そんな人が努力して(運まで引き寄せて)ノーベル賞になったのは喜ばしい。
それはさて置き,ニュースで小泉総理が高校の後輩とか言われて喜んでたけど
「科学技術立国」とか寝言ほざく前に,その科学・技術の一翼を担ってきた
中小企業の屋台骨を支える経済施策をやれよと言いたいね :-(
Re:科学技術立国? (スコア:4, すばらしい洞察)
こういうアレゲな事をする人は半端な人じゃありません。学校の成績もトップかビリに決まってます。(偏見)
Re:科学技術立国? (スコア:1, 興味深い)
たばこは吸うし、窓から出入りするような奴だったとか。
しかし勉強に関しては天才で、仲間が解けないような難題でもあっという間に解いていたそうです。
でもそんな人物がなぜ予備校にいたかは不明だそうです。
その後一高、東大と進学したと語っていました。
ただ、普通の勉強するのが、やだったのでしょう。
科学技術立国の予算 (スコア:1)
浜松フォトニクスに1/4の価格で作れって
ねじ込んでできあがったんですよね。
新聞では「浜フォトの社長より1日先輩だから、先輩の言うことを聞け」
と言われて豪気な名物社長の晝馬さんが了承した、という美談になってます。
まあ、あの社長さんの性格なら、実際にそうなんだろうとは思いますが
これよく考えると中小下請けいイビリと同じですよね。
「採算割れの値段で数億円分の部品を持ってこい」って。
こういう「まともにやったら組めない」予算を組んで
科学大国、科学技術立国ですか、、、
Re:科学技術立国の予算 (スコア:2, 興味深い)
バブルの頃(十年以上昔ですな)経済誌に掲載されていた逸話がありまして・・・
トヨタ自動車に優秀な成績で就職が内定していた学生が、トヨタを蹴って別の会社に行った。
驚いたトヨタの人事担当者がその学生に問い合わせると
「トヨタには夢がない、だから蹴った」との返事で、就職した先が当時から技術と夢の追求をしていた浜松ホトニクス。
このことは当時のトヨタ首脳部にかなりの衝撃を与えたとか
この逸話って「浜松ホトニクスならさもありなん」という感じじゃないですか。
高い技術で夢を追っかけて、その課程でさらに高い技術を得る会社だというイメージが、スーパーカミオカンデでさらに世界に浸透しましたよね。
そういう評価をしてもらえる会社ってあまりないですし。
Re:科学技術立国? (スコア:1)
ttp://www.asahi.com/people/update/1008/003.html
によると、
「優は実験の2つだけ、残りは良が10、可が4。」
だそうです。これって大学4年間の単位の数にしては
少なすぎる気がするので、4年生の時の単位でしょうか?
にしても、半分以上良でドンケツはない気がします。
東大がどうゆうとこかは知りませんけど。
ちなみに、朝日の記事によると、今年の春に東大の
卒業式で祝辞を頼まれてその時に、自分で
「私は物理学科をビリで卒業した」と言ったんだそうで。
どっちにしても、AC氏も言及してる
「卒業時の序列を決めるシステム」ってのは
仮にあったとしてもトップ以外は表に出るもんじゃ
ないでしょうから、多分自称「ビリ」なんでしょうね。
察するに「お話にならない人」を除いた人達の中で
「ビリ」ってことなんでしょうね。
#その後、東大の先生になって表に出ないはずのものを
#知ってしまったんだったりして。
Kiyotan
おめでとうございます。 (スコア:2, 参考になる)
受賞はとても喜ばしいです。若輩者ながら同じくサイエンスを志す私にも
「ガンバルぜっ」と力が沸いてきます。
ノーベル財団の物理学賞のページ [nobel.se]によると他の受賞者は、
Raymond Davis Jr. 氏 (ペンシルバニア大・ニュートリノ天文学)
Riccardo Giacconi 氏 (Associated Universities Inc.・X線天文学)
のようです。
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Save our starry skies; Jump into the Universe.
Re:おめでとうございます。 (スコア:2, 参考になる)
Re:おめでとうございます。 (スコア:1)
残り半分がニュートリノと書いてありまして、
脚注に賞金の半分を Giacconi 氏がもらって、
小柴氏と Davis 氏は4分の1づつと書いてあるんですが、
賞と賞金は比例関係にあるんですね。
当り前と言えば当り前なんですが。
あり得るかどうか知りませんが、
「賞の2/3をニュートリノに、1/3をX線に」
ってことになってたら、みんな同額もらえたのかしらん?
と思ってみたり。
Kiyotan
関連記事 (スコア:2, 参考になる)
産経:小柴氏「うれしい」と終始笑顔 [sankei.co.jp]
朝日:小柴・東大名誉教授にノーベル物理学賞 日本人3年連続 [asahi.com]
関連記事や,これまでの研究経緯もまとめられています。
産経の記事によれば:
当初は「陽子崩壊」を観測する施設としてカミオカンデを立ち上げたが,米国の同様の施設に対して研究費で圧倒的な差があった。そこで,単に現象を観測するだけでなく,より詳細な解析ができるよう,センサの高感度化に取り組んだ。結局「陽子崩壊」は観測できなかったが(米国の施設も観測できなかった),このセンサの高感度化が,今回の受賞理由であるニュートリノの検出および研究・スーパーカミオカンデにおけるニュートリノの質量発見に繋がった。
という経緯だそうです。
何事にも,結果に繋がるだけの相応な理由がある,という事ですね(当たり前の感想で申し訳ありませんが,かなり面白く興味深いエピソードだと思います)。
ニュートリノの検出・質量の観測については,『最初は想定していなかった成果』という意味では偶然かもしれませんが,カミオカンデがニュートリノ研究で大きな成果を出した事は必然だった,と言えると思います。
!!! (スコア:2, すばらしい洞察)
受賞以前の国内的評価とかが必ずしも高くなかったような気がしますが、純粋に業績だけ見れば妥当な線じゃないでしょうか。
今回の小柴昌俊氏の場合はカミオカンデがたびたびマスコミに取り上げられていたので衝撃度は低いのですが、正直なところここを見ている人でも、ノーベル賞受賞以前に、野依氏や白橋氏の業績を知っていた人はどれぐらいいらっしゃるでしょうか?
今は亡き「科学朝日」に物凄く鋭い論考を書かれている先生がいたが、浅学にしてその先生の業績を全く知らず「誰これ?」と思っていたら、「利根川進ノーベル賞受賞!」の報が入りその解説記事でその業績を知ることとなりました。
当時すでに英nature誌等でご活躍されていたこともそのとき知りました。
言い訳するわけじゃありませんが、利根川氏ノーベル賞受賞後かなりたってから、「ナニー!動く遺伝子だトー!なに寝惚けテンダー!」と生物教育を生業にしている人物から真顔で怒鳴られたことがあるので自分の知識が極端に我が国の標準から外れているわけではないと思います。
以前、日本人のノーベル賞受賞者がなかなかでなかった頃、日本人の独創性云々が盛んに議論されていたが、今考えてみると、その大半は実に下らないものでした。
考えても見れば、日本人に独創性がないのではなく、独創性云々を言っている大先生が、独創性のある日本人を正当に評価することが出来なかったと言うべきではないでしょうか。
ジャンルは全然違いますが、堀江謙一氏が太平洋を横断したとき現都知事の石原氏が頑なにその業績を認めようとはしなかった例もあります。
オピニオン誌等に大所高所に立ったご高説も結構ですが、もう少し謙虚に周りを見渡してみられた方がよいと思います。
都知事は (スコア:1)
とかいうナイスな発言が、性格にじみでているというか。
NHKが政治汚職の防止法案ははるか昔のイギリスに学んだもの
と要旨の番組でこの発言を引用していて、おもわず笑ってしまいました。
つまりは他人から学ばない=進歩しない人かと。
「アメリカ向けDRAM禁輸」発言は、今ならなんて言うんでしょう?
小柴昌俊先生はゲーム好き (スコア:2, 興味深い)
Re:小柴昌俊先生はゲーム好き (スコア:1)
# ってここで聞いてもしょうがないか
Re:小柴昌俊先生はゲーム好き (スコア:1)
どうせ「小柴教授のようにゲームとうまく付き合う方法もある」とか言い出すんだろうけど。
ノーベル賞を誘致する日本政府 (スコア:2, 興味深い)
途中から精度を上げて太陽ニュートリノとかの天文観測に
使えるようにしたわけでしょ。
今の日本の予算の使い方を見ると、止まれなくなって周囲に大きな被害を
出している部分が多いから、こういうフットワークの良さは見習わないと。
そういや、「基礎研究の弱い日本」っていう汚名を挽回するために
日本政府が自国の研究者の成果をアピールする活動をちょっと前から
あっちのほうでやっているって聞いたけど、
そういうものの成果も出て来はじめているのかなと思ってみたりしてます。
最近、連続で受賞するようになってるし。
# 確かに、正当な評価をされていない人が多いとは思う。
個人的には、以前東北大学にいて、今は岩手県立大学の学長になっている
西沢潤一博士 [iwate-pu.ac.jp]を推したいですね。
光ファイバーを作った功績は十分評価されるに値すると思います。
(液晶も最初に考案したのは西沢博士なんだそうですね…凄い人だと思います)
# 電子立国で見たけど、面白い人だと思ったね。
# 特に、NHKが放映した中に、当時の研究室「潜水艦」であまりの狭さに
# 学生が頭を打つ所を8ミリに取ってたのが公開されたけど、あれは絶対やらせだよね。
#「ハイ、そこで頭打って~!」とか、あの人ならやっていそう…(笑)
お約束 (スコア:1, 参考になる)
とうとう (スコア:1)
#東大の理系研究では初じゃないですか?
カミオカンデの名を知ったのはかれこれ15年前、超新星からのニュートリノすなわち太陽系以外からのニュートリノを世界ではじめて検知した件にまつわる一般書でした。
というか、今回の受賞対象はあの超新星爆発関連でしたか。
なにはともあれ、おめでとうございます。
Re:とうとう (スコア:1)
江崎 玲於奈 [tsukuba.ac.jp]は東京大学のようです。
他に良いリンクがあるでしょうが。
Re:とうとう (スコア:2, すばらしい洞察)
江崎氏は東大出身ではあっても、東大で研究を続けてノーベル賞を取ったわけではないと思いますが。
巨大科学 (スコア:1)
「予算を取って大きい施設を建てる必要のある科学」
は東大や理研が圧倒的に強いはず、だと思います。
カルロ・ルビアみたいな人がいるのかは知りませんが。
陽子崩壊 (スコア:1)
今も研究を続けている人にとっては複雑な心境でしょうね。
成功と言えると思うんだけど (スコア:1)
標準理論の検証という意味ではとても面白いデータと思うのに
テレビはみんな「陽子崩壊の検出に失敗して」
「方向転換をしたら超新星にめぐりあった」
という報道ですね。
理論の予想が外れたら、実験は失敗なんですかね?
むしろ理論家にとっては、こういう未解決な点がうれしいと思うんですが。
Re:成功と言えると思うんだけど (スコア:1, 興味深い)
それはまさしくDavisが太陽ニュートリノ欠損問題で実証した事です。
#陽子崩壊といえば、会議冒頭の挨拶が
「今年もめでたく記録を更新しました」だと聞いた事があります :-)
Re:陽子崩壊 (スコア:1, 参考になる)
これに関してだって、成果は出ています。
当時の仮説に基づけば「陽子崩壊を観測できる」とした
量と時間を使ってきちんと観測し、仮説の反証に
なったのですから。
「観測できなかった」事が成果なのです。
#その後、理論の方に修正が入ってカミオカンデ規模で検証するには
#桁の違う観測時間が必要になったんでしたっけ?
カミオカンデの跡地 (スコア:1)
もしかして,見学できないかと思ったので。
プロパーにとっては常識なのだろうけど。跡地はKamLAND [tohoku.ac.jp]という東北大の低エネルギーニュートリノ観測施設に生まれ変わっている。しかし,元祖カミオカンデ* [u-tokyo.ac.jp]では,一言も触れられていない。他のサイトも多くは,「スーパーカミオカンデの搭乗によって役割を終えた」とあって,新しい役割には一言も触れられない。
ライバル意識を剥き出しにする,第一線の研究者はそれで良いと思う。けども,一般向けのサイトで,無視はないんじゃなぁい? と思った。
たとえば,スラドでそういうライバル心の発露があっても,そりゃ,ちんぷんかんぷんだよね。みたいな。
斜点是不是先進的先端的鉄道部長的…有信心
Re:カミオカンデの跡地 (スコア:1)
たとえると,KEKの放射光(pf)と加速リング(Tristan)は「狙うものが全く違うので……」て言って,専門家は納得するけど,一般人は納得できない。みたいな。
一般人としては,そういう違いが興味あるんだけどね。
斜点是不是先進的先端的鉄道部長的…有信心
Re:カミオカンデの跡地 (スコア:1)
関心に答えるための組織なり制度なり予算枠なりが必要ですよね。
一般人の関心が盛り上がっている、いまがまさにチャンスである
わけだし。
IN EARTH AND SKIE AND SEA STRANGE THYNGES THER BE.
Re:カミオカンデの跡地 (スコア:1)
Re:おめでとうございます! (スコア:2, すばらしい洞察)
Re:科学技術? (スコア:1)
今回の件で測定技術の進歩にも貢献してますし
(_ _)ZZZZzzzzz...... I'm sleepy
Re:科学技術? (すでにオフトピ) (スコア:1, すばらしい洞察)
もちろん、科学と技術の違いに拘泥することにあまり意味があるとは
思えませんが、今回の受賞の主たる理由はニュートリノの観測と
それに基づくニュートリノ天文学を築いたことですから、それは
純粋に科学の領域の話であって、技術とは違うような気がします。
たとえ、測定技術を進歩させる技術が介在したとしても。
まぁ、言ってみれば科学は理論の場であって、技術は実装の場だと
思うわけです。両者を安易にくっつけてしまうと、いわゆる基礎研究
軽視の考えに繋がっていくような気がするのですがどうでしょう。
もちろん、科学と技術が不即不離の関係にあることを否定する
わけではありません。ただ、科学技術と言うと「技術」の方に
ウェイトが置かれ過ぎているように感じます。
Re:科学技術? (すでにオフトピ) (スコア:1)
観測技術の発展も基礎研究の内なので、軽視にはならんでしょう。
むしろ軽視につながるとすれば、不景気に乗じて研究費を不当に削る輩の方ではないかと?
(_ _)ZZZZzzzzz...... I'm sleepy
Re:科学技術? (すでにオフトピ) (スコア:1)
朝日新聞の記事
ttp://www.asahi.com/national/update/1008/028.html
によると、小柴氏本人が
「産業に役立つといったものではない、
見返りのない基礎研究が、もっと推し進められたらと思う」
とコメントしてらっしゃるので、本人も直接的に世の中の
役に立つもんだとは思ってないってことでしょうね。
#「間接的」にはどうだと思ってるのかは知りませんが。
Kiyotan
Re:科学技術? (すでにオフトピ) (スコア:2, すばらしい洞察)
世の中には産業に役立たなくても、人々の暮らしに貢献するものはあります。
例えば、文学や音楽はどうでしょうか?
これらは出版産業や、音楽産業の役に立っているという見方もできますが、基本的には人々の文化的生活(定義が曖昧ですが)に資していると考えるのが妥当だと思います。
基礎科学というのは、将来の応用に対する基礎という側面の他に、文学や音楽のような文化的側面があると私は思うのです。
大げさな言い方をすれば、「人類の知の地平線を広げる」という。
だから、私の感覚では超新星爆発からのニュートリノを検出した時点ですでに世の中の役に立っていると思います:-)
Re:おめでとうございます! (スコア:4, すばらしい洞察)
>何の役にも立たないとコメントを寄せられた方のコメントを
近年、研究者やコストのかかる科学研究への不信はどうにもぬ希望します。
個人的に無駄なものから価値を創りだすの人はきっと現れますよ、
と楽観。
ぐいがたいようです。組織の2・8理論(2割の人間が8割の
仕事をしている)はどうにも真実のようなら、2割への投資reward
を怠った瞬間に彼らはほかに居場所を見つけ、もといた組織は
崩壊するしかないのではないかなとおもいます。 日本は資源輸入国ですし、さらにいえば無宗教が建前なのだか
ら、こういう研究は実利をひねり出すのにも、モニュメントとして
大切にされて当然かと。
Re:おめでとうございます! (スコア:3, すばらしい洞察)
もちろん小柴さんみたいに先端的な事をやってる人もいる事はいるけど、研究者全体に占める割合が少なすぎ。
研究者を騙る技術屋ばっかりじゃん。
スーパーカミオカンデのトピ [srad.jp]でも感じたけど、確かに理論を実験によって検証する事は大事な事だけど、研究者の仕事は理論を構築する事であったり実験の中から新しい事実を発見する事。他人が構築した理論を実験で検証するだけの後追い仕事だけやって「先端の研究をしてるつもり」になってるイタい自称研究者が幅を利かせてる。
ロケットネタで良くあるフレームも根っ子は一緒。
米国やロシアは「誰も行った事の無い宇宙空間や月へ人を送ろう」というフロンティアを目指していたから何度も事故や失敗をしても許されて来た面があるけど、日本がやってるのは欧米の後追いでしかないのに「米国ほど失敗してない」って言われても「バカ言うなよ」って話になっちゃうのは当然でしょう。
研究というのは、フロンティアを目指すから失敗も無駄も許されるけど、後追いのエンジニアリングに対しては失敗や無駄に厳しい目を向けられて当然。
もちろんエンジニアリングが不要と言ってる訳ではありません。
エンジニアリングも重要な事だし金かけてやって行かなくてはいけない事だけど、エンジニアが研究者を自称して「いゃ~失敗しちゃったごめんよ。だけど研究には失敗が付き物だから」とかバカな事抜かしてるから、いつまでも真の研究者の地位が向上しないんじゃないかな?と思う。
国際政治オンチってやつ? (was: Re:おめでとうござい (スコア:3, すばらしい洞察)
>米国やロシアは「誰も行った事の無い宇宙空間や月へ人を送ろう」
>というフロンティアを目 指していたから何度も事故や失敗をしても
>許されて来た面があるけど、日本がやってるの は欧米の後追いでし
>かないのに「米国ほど失敗してない」って言われても「バカ言う
>なよ」っ て話になっちゃうのは当然でしょう。
時間的に遅れていようと、宇宙開発関係の技術は、各国にとって
秘中の秘。たとえば、スパイや特殊潜航艇が盗みだすとかでなけ
れば、自国で膨大な資金をかけて、新たに再発見、再々発見する
しかないのです。
IN EARTH AND SKIE AND SEA STRANGE THYNGES THER BE.
Re:おめでとうございます! (スコア:2, 参考になる)
自然科学において、理論は実験的に検証されてはじめて正しいとされます。従って、理論の構築とその実験的検証は相補的なものと言えるでしょう。
アインシュタインの一般相対論を検証したエディントン卿の日食観測は、単なる後追いですか?
カミオカンデが当初(現在も)目指した陽子崩壊の観測も、大統一理論の予言を確かめることが目的です。
さらに、他人が行った実験を追実験で確認するということも自然科学において非常に重要なことです。最近もデータの捏造が問題になっていましたが、意図的な捏造ではなくても人間、間違いを無くすのは難しいものです。従って追実験による検証は必要不可欠です。
日本の科学研究全般に独創性が少ないというのは、少しだけ同意できますが、「後追い実験に意味がない」というのはおかしいと思います。
Re:おめでとうございます! (スコア:1)
Re:おめでとうございます! (スコア:1, 参考になる)
観測可能性についてだって、氏が理論を立てたわけでなし。
巨大化した今の物理学体系は、バトンリレーの連続で前進し続けています。
理想は自分の立てた仮説を自分で検証、ですがなかなかそうもいかない。
ひとくちに「大きくしただけ」などとまとめてしまわれたみたいですが、
その「大きくする」という誰もなしえなかった困難を史上初めて達成した
氏の功績は、ノーベル委員会の評価という形で顕れていますね。
この辺の経緯については、 ここの前半 [mumyosha.co.jp]がよくまとめられていると思います。
はっきり言ってしまうとDavisのアイディアと発見自体は素晴らしかったのですが
(結果のみならず)実験遂行能力が疑問視されていたのですね :-p
神学 (スコア:1)
大衆の要求に沿っているだけです。
「お客様は神様です。」
他国の「神の理を見極めたい」なんて余裕のある宗教と一緒にしてはいけません。
したがって、神学の伝統を引き継ぐ「純粋科学への憧れ」なんていうものは
日本人の予算要求には入るわけがありません。
自分への現世利益か、死語の世界での利益配当だけが大事なのです。
ええ、難民のために寺が動くなんていうのも信者の利益になはりませんから厳禁です。
日本で難民がかけこむなら教会かモスクですよね。
Re:最初は (スコア:3, すばらしい洞察)
問題は「偶然」をちゃんと捕まえ、調べ、検証して「科学」にすることですので。
Re:最初は (スコア:2, すばらしい洞察)
「偶然は準備する者の元に訪れる」
とかなんとか。パスツールだったっけか?
餅は (スコア:3, すばらしい洞察)
陽子崩壊を検知できずにいた小柴昌俊はカミオカンデに改良を加えて、途中から太陽ニュートリノの観測を始めたのですから。
少なくとも「大規模なハコモノを作っちまったんだけれど、方向転換できない」といった日本の伝統からは、はずれています。
Re:最初は (スコア:2, おもしろおかしい)
と言い換えるとそれらしく聞こえますなぁ。
Re:最初は (スコア:2, 興味深い)
Re:最初は (スコア:1)
なりにくいのでは?
少なくとも、新奇性の面で弱いような。
Re:最初は (スコア:1, すばらしい洞察)
Re:最初は (スコア:1)
「電子立国日本の自叙伝」でかつて同僚だった方が「不良品を
ノーベル賞のネタにした」とおっしゃっていたような。