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4664 story

第8のハロウィーン文書 21

ストーリー by wakatono
ハロウィーンの季節ではないけどハロウィーン文書 部門より

2k 曰く、 "本家を含め既に各所で物議を醸していますが、八つ目のハロウィーン文書がエリック・レイモンドのコメント付きで公開されています。 日本政府のOSS採用検討中の報を含め、世界規模で広がるOSSムーブメントが、特にLinuxとOpenOfficeというOSとオフィススウィートのモノポリーを脅かす存在がいかにマイクロソフトを揺るがしているか、そしてそれに対処する為の体制作りが進んでいる事が感じられる内容となっており興味深いです。"

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • Calling all /. translators!

    とりあえず前文を:

    みなさん、ガンジーの言葉を覚えていますか?

    最初に彼らは貴方を無視します。
    そして彼らは貴方を笑います。
    そして彼らは貴方と戦います。
    そして、貴方は勝つのです。
    紳士淑女の皆さん、このマイクロソフトからの最新の漏洩メモは
    我々がガンジー式戦闘の第3ラウンドに進んでいる事を証明する物です。
    例によって、強調は赤で、コメントは{緑で、そして色盲の方の為に
    括弧付きで}記してあります。これもまたいつも通りですが、
    このメモは特に表記が無ければ全く手を加えず、私が
    受信したままの物です、一つの例外を除いて-
    最後のBullet項目は、送信人のシグ"Orlando".の後にあったのです。

    メモの後にはアナリシスが続きます。
    • by Anonymous Coward on 2003年01月05日 3時43分 (#230328)
      From: Orlando Ayala
      Sent: Monday, November 25, 2002 5:22 AM
      To: GMs of Subsidiaries
      Cc: Mich Mathews; Mike Nash; Craig Mundie; Brad Smith (LCA); Pamela Passman (LCA); Vivek Varma; Orlando Ayala's Direct Reports
      Subject: OSS and Goverment

      {おそらく LCA = "Law and Corporate Affairs(法律及び法人関連部署)"でしょう。 Passmanの's バイオグラフィーからこう推測されます。}

      我々は政府やその他の著名組織によるOSSの我が社の製品に代わる物と
      して検討しているとの報道にもっと効率的に対応しなければならない。
      我々は発表に対して対応する準備をする必要がある。例えば
      日本国政府による物(又はこれまでのペルーやドイツによる物)に対し
      迅速に、事実と共に大組織がOSSやLinuxを採用しているかのような
      イメージを、あくまで採用検討段階、又は試験中である事実で
      カウンターする必要がある。
      政府による発表は早く世界中に広まるため、より協力しあう事が
      求められる。幾つかの事例においては、我々の連絡体制がレドモンドと
      その子会社のインテグレーション不足の為に弱体化していた事があった。


      {レイモンド訳:我々はOSS採用のニュースはもっと来るだろうと予想している。
      ヘッドライトに次々に鹿が飛び込んでくるようなこの状態はとっとと止めさせなきゃ!}
      親コメント
    • by Vorspiel (2391) on 2003年01月05日 11時51分 (#230386) ホームページ
      (How to Escalate:のコメントから)

      {翻訳: 社内には高位組織の損害防衛部隊、および"OSSI"メーリングリストがある。このメーリングリストについては、To行にある人物達はよく知っているので参加者名を挙げるまでもない。}

      • 部門担当者を指名した上で、その常時連絡可能な連絡先
      • 発表内容全体の正当性、報道内容、真偽
      • 当該機関の政府組織における位置づけの説明(例: 機関の大小、他のIT関連意思決定における影響力の大小、政治的影響力の有無、採用動向の有無、発表の詳細な内容、次なるステップ)
      • 考えうる影響についての説明、およびこれが生じた原因(例: セキュリティ、コスト、政治力学)についての要約
      • {翻訳: 彼等が動いたのは、我等がソフトウェアのセキュリティが、死んだウジでも通れるほど腐っているためか、我々のライセンス条項が追い剥ぎ真っ青で 重罪もの [internet.com]という審判も出ているためか、あるいはどこかの政治家に国家の虫でも湧いたかだ。最後だといいんだがな、最初の2つだと全くもってどうしようもないし。)}

      • 取引先におけるマイクロソフトの影響力の説明
      • 政府組織内におけるキー・コンタクトパーソン
      • {翻訳: 買収できるのは誰か?}

      • 第三者、および防衛側にたってくれそうなところ
      • {翻訳: 今週の サクラ [opensource.org]や太鼓持ちは誰か?}

      • 記者および掲載先のメディアについての詳細情報、例えば技術方面か政治方面かセンセーショナルか
      • {翻訳: 情報屋を見つけてぶち殺せ、くそったれ!}
      親コメント
      • by hayami (8883) on 2003年01月05日 17時37分 (#230464) ホームページ 日記
        会社からの責務

        • 最低でも、メールを受け取ったその日のうちに、全ての子会社に準備させるためにWWなコミュニケーションも含めて、事実に関する報告とガイダンスを行うこと。


        •  {ここでいうWWというのはおそらく"World Wide"のこと。}

        • 翌日のうちには、顧客や政府のコミュニケーション・ツールを含めて、追加的なガイダンスや、内容、メッセージの送達で補うこと。


        •  {注: ぼくらは、キミたちに初日にあげるモノが実際に役立つとは思ってないけれどね。}

        • CSSやLinux関係の問題に積極的な内容やメッセージの送達についてよりよいものにすること


        •  {注: 綴り間違いがあったけれど、正確に綴れるようにすることから始めようよ。約束だよ。}

        • ToddとMarkMは、SueBと、Mike NashのLinuxビジネス・プレス・ツアー参加に協力するように。


        •  {注: ぼくたちの大口の顧客たちは十分に、ぼくらがLinuxが主要な競争勢力であるとみなしていることを理解している。だから、Mike Nashには、そのことを、彼らに紹介してもらうためにプレス・ツアーに行ってもらおう。}

          Orlando
        親コメント
    • by Wildcat (2067) on 2003年01月05日 5時11分 (#230340) 日記
      ではネットスケープが衰退した理由は?

      あ、ネットスケープの側が無視して笑って戦った側ということか。
      --
      (´д`;)
      親コメント
      • by Anonymous Coward
        >ではネットスケープが衰退した理由は?
        >あ、ネットスケープの側が無視して笑って戦った側ということか。

        単に、この図式に当てはまらなかっただけでは。
    • 拡大するべきもの:政府組織やかなりの法人顧客がリナックスやスターオフィスを含むオープンソースソフトの研究、サポート、開発を計画している実例にメディアが注目しそうだ。(COMPHOTの別名を区別されたとともに)
      • by alp (1425) on 2003年01月05日 10時23分 (#230370) ホームページ 日記
        ここでの "Escalate" は「トップに報告あげろ」の意味です。では、ここを含めて続きを。

        トップに報告すべき事象: 政府機関、または大企業顧客が Linux や StarOffice を含む OSS を検討、支援、展開しようとしており、それが報道機関の関心を引きそうな場合 (COMPHOT 宛、とは違うことが分かるように報告すること)。および、企業が OSS を検討、支援、展開しようとしていることが政府機関によって公表される、あるいは公表されようとしている場合、その詳細。

        {解説: 帝国の臣下はいよいよ休み無しになってきたようです。私たちは「現実の」不安を鎮めようと繰り出される営業の大艦隊の攻勢に備えなければいけませんし、また OSS に対する「期待」の枠の中からはっきり抜けだす必要があります}

        {COMPHOT は、多分競争最前線に関係したもう一つのメーリングリストのようです。面白いのは、連中を本当に心配させているのは、OS の独占とオフィススイートの独占の両方に対する攻撃だ、ということでしょう。また、肝心な点が少し違うようです。本当の脅威は StarOffice ではありません。StarOffice は Sun から譲り受け沈めることができるから。本当の脅威は OpenOffice でしょう。}

        トップへの報告方法: 電子メールを直ぐに (即日に) OSSI 宛に送る。この宛先にはセキュリティビジネスユニット、サーバマーケティング部, LCA と企業広告部が含まれており、直ぐに関係先に展開し、ビジネス判断に反映、広告方針を策定および修正可能である。メールには以下の内容を含まれたい。

        親コメント
  • 最後の部分 (スコア:3, 参考になる)

    by hayami (8883) on 2003年01月05日 16時54分 (#230458) ホームページ 日記
    オーランド・アヤラ [microsoft.com]とは、マイクロソフト社のセールス・マーケティングおよびサービスグループ担当グループバイスプレジデントである。ここで扱っている人物の優秀さをよく示すものとしては、決り文句に満ちたスピーチ [microsoft.com]を読むといい。マイクロソフトのサイト [microsoft.com]には、アヤラと受信者たちの経歴がある。

    これは、特有な悪の香りが感じられないという点で通常のハローウィン文書とは異なる。反動的でなくしようという反動的な文書なのである。どこにでもいる無知な会社のできそこないによって、日常が振り回されるという類のものだ。彼らは驚き疲れているし、このことについて何かをしたいと思っているのだ。

    オープンソースの世界から離れてみると、ぼくらは純粋にひとをこういった窮地から救う手助けをする。Linux User Groupを毎日眺めているDavidによる「マイクロソフトを避ける理由 [lugod.org]」というページは、役に立ちそうではないか?

    ISSにある解決不可能な問題ゆえに、Gartner Groupが顧客にISSを使わないことを勧めた [theregister.co.uk]昨年2月のセキュリティに関する議論を忘れて、マイクロソフトは、現在、コストの議論に焦点を合わせているようである。この文書で明らかになったのは、マイクロソフトは、単にセキュリティやコストの問題だけではなく、マイクロソフトの覇権に対する、主権国家をもまた承知しているということだ。これは、ハローウィン文書VII [cruel.org]と併せて読むと、とりわけおもしろくなる。

    これは、ホットな疑問を残してくれる。つまり、Ed Muthに何が起こったのか? 彼は共に戦うのを楽しんでいたのに! 彼はマイクロソフトのウェブサイト上では存在感がなくなってしまったようだ。彼は左遷されたらしい証拠があり、オーストラリアに流されてしまった。

    (Rob Landleyがこの記事の準備に協力してくれた。)

    エリック S. レイモンド
  • Damage-Control Dance (スコア:2, おもしろおかしい)

    by hermit (3944) on 2003年01月05日 2時34分 (#230319) ホームページ 日記
    Damage-Control Danceって何だろうと考えて、
    「ダ~メ~エ~ジを~ な~く~~そ~おぉぉぉ~♪」
    と踊った人、俺と友達になってください。
  • by Anonymous Coward on 2003年01月05日 6時03分 (#230346)
    ハロウィン文書日本総本山 [cruel.org]
    山形訳を早急にキボンヌ
    • by Anonymous Coward on 2003年01月06日 7時02分 (#230604)
      このインタビューを読むと、最初のほうでは「Microsoftは、OpenSourceとは異なるやりかただが、とりあえず秘密主義ではない」と言っている。つまり、全体的にいえば「オープンである」と言いたいのに、後半では「誰もが書き 換えられるOSが、本当に安全か疑問だ。」と言う。つまり、「OpenSourceは安全ではないから、オープンであることは問題がある」と言いたいわけだ。論理的にはわからないことではない。しかし、前半で「オープン」という、「クローズ」よりは耳障りのよい単語にすり寄っておき、後半ではそれを否定する。態度としての矛盾、というよりも「誠実さの無さ」「わかりにくさ=うさん臭さ」が感じられる。阿多社長やその周辺の役員にはうさんくさい人もいないではないが、全体的に悪い人たちではない。しかし、組織の中で動くと、こんなにうさんくさい発言になってしまう。

      ところで、「誰もが書き 換えられるOSが、本当に安全か疑問だ」というのはそのまま「誰もが書き 換えられないOSが、本当に安全か疑問だ」というのとそのまま置き換えられる。前のも後のも、どちらも「実例」をふまえて、否定はできない。つまり、問題はそこにはない、ということだ。

      世の中には独占企業でありながら、その誠実さややりかたにおいて、世の中の批判をまるであびない企業だって存在する。そういう企業とMSがどこがどう違うのか、比べてみるといい。
      親コメント
      • Re:誤解でなく曲解 (スコア:2, すばらしい洞察)

        by ogre (9069) on 2003年01月06日 14時13分 (#230718) 日記
        #230604 [srad.jp]
        >「誰もが書き 換えられるOSが、本当に安全か疑問だ」というのはそのまま
        >「誰もが書き換えられないOSが、本当に安全か疑問だ」というのとそのまま置き換えられる。
        >前のも後のも、どちらも「実例」をふまえて、否定はできない。つまり、問題はそこにはない、
        >ということだ。

        秘密主義」の誤解解きたい 阿多マイクロソフト日本社長に聞く
        [mainichi.co.jp]
        >多くの人が手がけた成果を無償公開するのではビジネスが成り立たない。

        MSがOpenSourceを否定するのは安全性/利便性からではなく、
        MSの利益に反する(損なう)から。
        SharedSourceと言い出したのもソースを公開するのは嫌だけど
        OpenSourceにユーザ(利益)を奪われるのはもっと嫌だから。

        MSの一連の発言は一貫性があり"矛盾"はしてません。
        "誠実"ですらあると思います。

        お金に。
        親コメント
      • マイクロソフト日本法人の阿多親市社長は、ソースコードなど設計情報が

        • 公開だけされているもの (「オープンソースソフトウェア」と同様なものと言いたいらしい)
        • 公開され改変も可能なもの (たぶん「フリーソフトウェア」)
        と区分している。それに、カレは、『守秘義務契約を結んだコンピューターメーカー』や『政府』などの限定された第三者にだけ公開することで、オープンと同様と言いたいらしい。

        (とオレは解釈したが、カレが公開したと言っているものを OSS と同様に扱うことに同意するつもりはない。)

        --
        -- コンテンツをご利用になったお客様が被った損失について、一切責任を負わないものとします。
        親コメント
        • それは公開でなく限定開示あるいは単に開示でしょ。 公開という言葉をいっしょになって間違って使わないように。 pocketpet さんが間違ってつかっているのじゃないけどとりあえず ここで言っておきます。
      • by Anonymous Coward
        ほとんどの人は、誤解でなく理解してると思いますよ。
        だからオープンソースな OS に乗り換えようとしてるんでしょ。
        • by Anonymous Coward
          結局「(その解析能力があるかどうかは別にして)いざとなったらソースレベルまで追うことができる」「不正なスパイウェア的なコードが含まれていたら誰かがその不正を指摘してくれるだろう(だから不正なコードがだれかの戦略として入り込むことはまずないだろう)」というのがオープンソースの安心感なんですよね。
          いく
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身近な人の偉大さは半減する -- あるアレゲ人

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