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シェアウェア作者への大きなお世話 149

ストーリー by Oliver
いっそ自由なソフトに 部門より

"過去のシガラミなのでAC"なAnonymous Coward曰く、"某所にて管理者をやっていた関係上、あるシェアウェアのユーザサポートメーリングリストに入っているのですが、先日、そのソフトの作者のもとに cyber police を名乗る方からメールが届いたそうです。その内容としては、

  • ライセンス番号 (シリアルNo) が、アンダーグラウンドのホームページにて公開されている。
  • コンピュータやネットワークの世界の人達にとって、有料ソフトを無料で使用することは簡単だ。
  • 製品版として販売したらどうか。マニュアルやCD-ROM製作など手数がかかるが、これしか防止手段はいまのところ思い当たらない。
  • ネットワークを使ったソフトの販売はやめたほうがよい。売上(利益)を狙った商売ならば考え直したほうがよい。
  • 趣味の一環ならば、ノンシリアルでやったらよい。その場合は製造物責任法の放棄をうたった文面を作って、使用契約の中に盛り込むべきだ。

といったものでした。ただ、hotmail.com のアドレスからなので、作者の方は、真偽のほどは不明としながらも、今後の公開について影響するかもしれないと考えているようでした。
個人的には、ライセンスキーによるソフトウェアのネットワーク販売についてはある程度有効だと思いますし、たとえ、CD-ROM での販売に切りかえたとしても海賊版の横行は防ぐことはできないでしょう。そもそも「やめたほうがよい」などと提案するのは大きなお世話だ、と思っています。作者の方にはあまり悩まんで頂きたくありません。
最近はこういう「自称サイバーポリス」な世話焼きがはやっていたりするのでしょうか。そもそもシェアウェアのネットワーク販売はやめたほうがよいといわれるようなことなのでしょうか。"

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by Anonymous Coward on 2003年01月14日 10時07分 (#234932)
    >作者の方にはあまり悩まんで頂きたくありません。

    どっちなんだろう。一瞬これを読んで笑えた。
  • このメールがどういった意図で書かれて作者に送られたものか、という詮索はそれはそれで楽しいものもありますし、/.ネタとしてはそれなりにイケてるとは思うんですが、結局は原著作権を持っている作者の意図がどうか、ということに尽きますね。そしてまた、それ以上でも以下でもないから、「お節介と思えば無視する」ということで良いのではないでしょうかね?

    こんな忙しい時代、無駄な労力の必要なことは、極力なくしたいし。
    • そんなタレコミに乾杯 (スコア:1, すばらしい洞察)

      by Anonymous Coward on 2003年01月14日 11時49分 (#234978)
      >/.ネタとしてはそれなりにイケてるとは思うんですが

      どこのサイトでも取り扱っているニュースより、こういうRealな話題は参考になる。

      タレコミに+モデはないの?
      親コメント
  • by shn (7678) on 2003年01月14日 19時02分 (#235237) ホームページ
    登録者毎にユニークなシリアルナンバーを振っているソフトウェアであれば、誰のシリアルナンバーが漏れているかわかりますよね。
    この事から、その登録者に対して何らかの警告なりを出来ると思うのですが、そういうことをやった、もしくはやっているソフトウェアってあるのでしょうか。
    ライセンスにそういう条項を盛り込まなきゃいけないだろうし、そもそも登録者に責任があるのかどうか、故意かどうか、という点も争点になると思いますが。

    そんな事めんどくさくて誰もやってない、ってのが実際なのかな。

    # あと、cyber police的にはどう考えておられるのだろうか、と思った。

    [当コメントに含まれていたシェアウェアの登録キーは作者の要請により削除されました。]
    • すいません。 僕が阿呆すぎました。 
      お詫びの言葉もありません。
      親コメント
  • by officepig (3266) on 2003年01月14日 7時43分 (#234872) 日記
    この本↓に出てきたシェアウェア作家の多くは
    既に「タダで使うやつは使う」と割り切っていたんだが…
    http://www.jbook.co.jp/product.asp?PRODUCT=925705

    >製造物責任法の放棄をうたった文面
    にしたって
    既に自己防衛で免責事項の作成ぐらいしてると思うんだが…

    で、結局何がしたいんだその「自称サイバーポリス」は。
  • Hotmail からのヨケーなメールの中で気になることが。

           
    • 趣味の一環ならば、ノンシリアルでやったらよい。その場合は製造物責任法の放棄をうたった文面を作って、使用契約の中に盛り込むべきだ。


    タレコミAC氏が関わっているソフトは当然違うでしょうが、
    シェアウエアは「商品」だという認識をもっている
    シェアウエア作家が少ないと思いませんか?
    対価を受け取る以上責任も発生するというのが
    一般的な考えだと思います。

    かといって、
    立派なパッケージとCD-ROMと厳重なライセンス管理を行っている「商用ソフト」でも
    サポートはカスだわ、
    責任の放棄だけはパッケージの外箱にしっかりと書かれるわ。
    ラップを破ったらそれを守れとか消費者保護法を無視した事が書いてあるわ。

    外箱には、制限事項やなんかをしっかりと書いといて欲しいのですが。
    • by Y.. (7829) on 2003年01月14日 8時13分 (#234889) 日記
      > 対価を受け取る以上責任も発生するというのが
      > 一般的な考えだと思います。
      う~ん
      シェアウェアは逆なんじゃないかなぁと個人的に思います
      「対価を受け取る以上責任も発生する」じゃなくて
      「責任を果たしていると判断したから対価を払う」かな?

      そのために制限付きとはいえ使えたりするのかなぁと
      パッケージソフトとはやっぱり性質が違いますよ

      # おいらは使う側だけどそう思う
      親コメント
      • by gesaku (7381) on 2003年01月14日 12時49分 (#235024)
        >「責任を果たしていると判断したから対価を払う」

        それはカンパウェアという種類になります。
        (呼び名が一般的ではない可能性がありますが)

        シェアウェアはその名の通り制作にかかる費用を
        ユーザーがシェアすることで作者の負担を軽減することが
        目的です。
        つまり金銭と責任は原則的には関係ありません。

         ただ、日本人の感覚として、金銭の授受と責任が
        どうしても結びついてしまいがちなので、それはそれで
        アリなのかもしれません。

         シェアウェアという仕組みが日本に入ってきた当初は、
        いわゆるフリーウェアをシェアウェアに切り替えようものなら
        「金儲け主義に走ったか」などと手痛い批判を浴びたり、
        お金を払ったからといってユーザーの環境が原因の
        動作不良まで面倒をみなければならなかったりと、
        色々大変でした。
        (今もまだそんな感じですが)

         プログラミングよりもドキュメント作成のほうが
        非常に面倒な作業になってしまって、結局公開を
        とりやめたこともあります。

         いまやバイナリ作らずソースレベルで/pubに放置する悪いプログラマーに
        なってしまいました(笑)

        #しかもMASMのソースだったりして
        親コメント
        • by Anonymous Coward on 2003年01月14日 13時59分 (#235060)
          フリー(無料)ソフトやフリー(自由)ソフトウェアの作者に様々な考え方が あるように、シェアウェアも様々です。

          まさしく「金儲け主義」 (金儲けはみんながやらないといけないことなのに、 なぜ「金儲け主義」は批判のための言葉なんでしょうね...) のためのシェアウェアもあれば、そうでない (年間に1人でも払ってくれれば 御の字と思っている) 人もいるでしょう。サポートについても、商用ソフトの 一形態としてシェアウェアを開発している人は商用ソフト並みのサポートを 志向するでしょうし、そうでない人もいるでしょう。

          つまり、フリー(無料)ソフトと商用ソフトのあいだには大きな隔たりが ありますが、シェアウェアはその長い距離のどこの地点にても位置できる のです。で、シェアウェアの作者は、自分の作品をどの地点に置くのか、 明記しないと、ユーザは困ってしまう(あるいは、ユーザの思い込みで サポートを要求されたりしてしまう)ことになります。

          ドキュメントの作成が面倒だ、というのは、シェアウェアに限らず、 フリー(無料)ソフトやフリー(自由)ソフトウェアについても言えることです。 しかし、それが面倒なために公開を断念、というケースがあると 社会全体の損失になりますので、作者の意図をぴったりと表現する ドキュメントが簡単に作れたり選べたりするといいな、と思います。

          フリー(自由)ソフトウェアの世界では、信頼性と完成度が高い できあいのライセンス文書がいくつかありますが (GPL、BSD など)、 フリー(無料)ソフトの場合には、きちんと吟味され、曖昧さを排除し、 誰もが使いまわしできるようなドキュメントの例というのがあるかどうか、 知りません。フリー(無料)ソフトで、しかも日本国内でしか流通しない ことを念頭においているなら、「常識」や「暗黙の了解」や「善意」に 頼ったいいかげんな文書でもいいのでしょうが、海外にも広めたい場合 には、「常識」なんて国ごとに違いますし、シェアウェアのように 金銭の授受を伴う場合には、しっかりと書いておかないと痛い目に 遭うかもしれません。

          親コメント
    • 消費者契約法 (スコア:2, 参考になる)

      by Dark Knight (5476) on 2003年01月14日 21時26分 (#235303)

      消費者保護法ではなくて消費者契約法ではと思ったり。

      それはさておき、消費者契約法で保護されるのは「有償の売買契約」のみであって、これは「ユーザーと販売店」の間で締結されるものです。「ユーザーとメーカー」の間には金銭を伴う契約は存在しないので、消費者契約法の対象範囲外です。

      消費者契約法には「この法律は無償の契約には適用されない」とあったと思いますが、ユーザーとメーカーの間に締結されるのは「無償のソフト使用契約」なので、メーカーは責任を負う必要はないということになります。それが良いのか悪いのかはさておき、法律ではそう規定されていたはず。

      もちろん消費者契約法と同じような規定の民法第五七〇条の瑕疵担保責任も適用されないはずです。

      シェアウェアなんかの場合は販売店を通しませんが、その場合はどうなるんでしょうね? 「売買契約」なのか「使用許諾契約」なのかで変わってくるとは思うんですが。

      --
      /* Written by Takayuki Masuda */
      親コメント
  • 市販ソフトのトラブルに対して何か責任をとってくれるソフトハウスってあるんですか?
    たとえばWindowsXPであれば「本ソフトウェア製品の使用もしくは使用不能から生じるいかなる損害に関しても、一切責任を負いません。」と明記してあるんですが。
    • by Anonymous Coward on 2003年01月14日 9時02分 (#234910)
      製造物なんですか?ソフトウェアは。製造物責任法(PL法)入門 [law.co.jp]には、以下のような記述があります。
      未加工の農産物などは、部品や原材料に手を加えて製造されたわけでもなく加工されたわけでもないので、製造物責任の対象とはならない
      想定して無いのだろうけど、パソコンは製造物でもソフトウェアってそもそも「製造物」にならない気がします。CDというメディアは製造物だろうけど…。
      親コメント
      • by who-am-i (2922) on 2003年01月14日 9時47分 (#234921)
        ソフトウェアや電気エネルギーのように無形で提供されるものは基本的に製造物責任の対象とはなりません。
        逆にパッケージにして製品として販売すると、マニュアルや媒体であるCD-ROM、外箱なんかは製造物責任の対象となります。
        極端な例では、CD-ROMのエッジ部が鋭くなっていて、取り出し時に手を切ったなどの事故が発生したときには、製造者すなわちソフトウェアの作者が責任を負うことになります。

        # 件の「自称サイバーポリス」のメールはおせっかいというよりは 、もはや迷惑メールだね。
        親コメント
    • by habe (11732) on 2003年01月14日 15時13分 (#235093)
      市販ソフトのトラブルに対して何か責任をとってくれるソフトハウスってあるんですか?
       この間 Intel C++ のライセンス [intel.com]を読んでいたら
      NEITHER INTEL NOR ITS SUPPLIERS SHALL BE LIABLE FOR ANY DAMAGES(中略), EVEN IF INTEL HAS BEEN ADVISED OF THE POSSIBILITY OF SUCH DAMAGES. BECAUSE SOME JURISDICTIONS PROHIBIT THE EXCLUSION OR LIMITATION OF LIABILITY FOR CONSEQUENTIAL OR INCIDENTAL DAMAGES, THE ABOVE LIMITATION MAY NOT APPLY TO YOU.
      (``6. LIMITATION OF LIABILITY'' のところね)てなのがありました。特に最後の一文。「一切責任を負」わない訳には行かなくなりつつあるって事ですかね。
      親コメント
  • >製品版として販売したらどうか。マニュアルやCD-ROM製作など手数が
    >かかるが、これしか防止手段はいまのところ思い当たらない。

    これって、まったく防止手段になっていないような気がするのですけど

    シリアルなりプロダクトIDなりってのは、別にパッケージにしても
    出回ったりしますよねぇ?
    --

    ----------------------------------------
    You can't always get what you want...
    • by pantora (11989) on 2003年01月14日 13時24分 (#235045)
      >シリアルなりプロダクトIDなりってのは、
      >別にパッケージにしても出回ったりしますよねぇ?

      パッケージでも出回っていますね。
      だいたいのパッケージ品はCD-ROM同じですし。
      IDさえ分かっていれば、手元にあるCD-ROMで大丈夫

      # サイトライセンスで数百ライセンスを管理している場合
      # CD-ROM一緒だと楽でいいんですが。
      --
      PCにECC Registeredメモリの利用を推奨します。
      親コメント
  • Cyber Policeを名乗っている時点で自信過剰振りが窺えますね。

    だいたい、
    • ライセンス番号 (シリアルNo) が、アンダーグラウンドのホームページにて公開されている。
    • コンピュータやネットワークの世界の人達にとって、有料ソフトを無料で使用することは簡単だ。
    なんてことは承知でやってるだろうに。

    hotmailからってことは私にはイタズラとしか考えられません。
  • by Anonymous Coward on 2003年01月14日 11時50分 (#234979)
    この自称cyber policeの真の意図をいろいろと勘ぐることは出来るけど、仮にシリアル流出の事例を目撃したとき、どういう態度を取るのがいいのだろうか。
    1. 何らアクションを起こさず黙認
    2. 作者にURIを連絡
    3. 作者に連絡し、自分の考える解決策を提示
    個人的には、作者と事前に連絡を取り合ったことがあるか、気に入った作品だとかなら2か3を選びそうな気がする(でなければ関わる気がないので、1で)
    2と3のどちらにするかは作者のスキルを予想して、十分なスキルがある人なら(シェアウェア作者なら大抵そうだと予想するが)2で、情報のみ提供して後は作者に任せる、と。3はよっぽどその作者が初心者だったり(ありえるかなあ?)その解決策に自信があったりしない限りやらないと思うが、そこらへんの見極めを誤って、かつ言いたいことを上手く文章で伝えることに失敗すると、このcyber police氏のようなことになるのかなあ、などと思ったりして。
    • うーん、2でいいんじゃないかなあ。

      >3はよっぽどその作者が初心者だったり(ありえるかなあ?)その解決策に自信があったり

      すると、その作者さんが初心者だったら特に、
      このトラブル対応に関して頼られてしまうのではないかと。

      無論、そのソフトにほれ込んでいて
      背負い込むことを厭わなければ
      3でも構わないでしょうが…
      親コメント
    •  よほど作者と個人的な付き合いでも無い限り、3はおせっかいかと。
       私は、作者宛のメールアドレスが公開されていれば、事実だけを書いて送ります。2ですね。
       そのメールの返信で相談でもされれば、3もありますが。

      #こう言うとき、掲示板しかないサイトは困るけど、それはそれで仕方ないので、そう言うケースでは放置しちゃいます。

      #私も昔はソフト公開してましたが、フリーなものだけだったので、こう言うケースは無し。
      親コメント
    • by Anonymous Coward on 2003年01月14日 17時25分 (#235183)
      個人的には1が有難い。

      確かに善意の忠告ではあるんだけども、そんな事が往々にしてあるってのは既に折りこみ済みですから、無駄な手間を増やさないで欲しい。

      挙句、出張中にメールくれた誰かは、私が1日たっても返答しなかったのを憤慨し、「折角教えてやっているのに、何で無視すんだゴラァ!」状態になり辟易した覚えも。
      余りに面倒なんでシリアル無しで「気が向いたら何かちょうだい」にしたけど、商売でやっている人はそうもいかないでしょうし、もう少し考えてやってね、とか言いたいです。

      今回の話も、ちょっと面倒な善意の第3者かな?とか思いますが、実際はどうなんでしょうね。

      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2003年01月14日 12時21分 (#235004)
    気持ち悪いのは、その「自称サイバーポリス」氏が極めて本気でそれを言っている可能性が排除できない点ですね。

    本人だけは至って本気。
    で、まともな人じゃない。
    非常に恐いように思います。
  • by GSone (8994) on 2003年01月15日 11時19分 (#235576) 日記
    タレこまれてしまった時点で、メールの送り主の罠にはまっているような。
    世の中騒がせたい愉快犯のように見えます・・・
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クラックを法規制強化で止められると思ってる奴は頭がおかしい -- あるアレゲ人

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