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5026 story

ハロウィーン文書 VIII邦訳:被害最小化ダンスを踊る 39

ストーリー by Oliver
英語がだめなら日本語を読め 部門より

SS1 曰く、 "山形浩生氏が『ハロウィーン VIII: 被害最小化ダンスを踊る』を翻訳公開した。その翻訳前のストーリーはこちら。これだけでは,なんだかよくわからなかった人たちのために ――実は私もよくわからなかったので―― 解説してみよう。このハロウィン文書のテーマは日本政府のことだから,ちょっと調べればわかるはず・・・
はじめに,2002年11月17日の朝日新聞1面に,電子政府をオープンソースに,というニュースがあって。それが,海外でも報道されたんだろうね。で,それを受けた今回のHalloween VIIIが11月25日付でメールされる。そこで,マイクロソフトの最初の対応が,翌々日の27日となる。これが,そのときの朝日の記事2だ。このあたりのことは11/27のスラッシュドットでも取り上げられてる。このときは既にHalloween VIIが公開されてたから新鮮味はなかったけど。時差も考えると,この対応のすばやさはすごいね。"

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by Anonymous Coward on 2003年02月19日 7時34分 (#262338)
    このページ [mri.co.jp] の ここ [mri.co.jp] とか、その他を見れば一目瞭然です。この資料の一部は、先日のNET&COM2003(日経BP社/幕張メッセ)において、LBI(Linux Business Initiative)のセミナーでも、日屋根さんご本人によって、発表されてます。さらに、日本の地方自治体の各地域でも「Linux」をキーワードとした入札があり、さらにそれに大企業では全くない弱小零細企業が受託する例が増えつつあります。この場合、ゼネコン方式であったような「成果物が全部できてから払う」などというやりかたではなく、毎月、成果に応じて払うなどの、零細企業にあった支払い方式がとられている場合も多く、自治体のソフトウエアやシステムの調達のトレンドが明らかに変化してきているのが肌でわかります。自治体の職員の方々の意識は、特に関西圏で変化してきています。ここれは世界の同じようなトレンドを敏感にキャッチせざるを得ないほど周りに目を配らないと、やっていけなくなっているからでもあります。要するにこのようなゼネコン方式を続けていたのでは日本のソフトウエア開発がだめになる=IT立国はおぼつかない、という、まっとうな危機意識が働いているものと思われます。
    • 導入実績は無意味 (スコア:2, すばらしい洞察)

      by Anonymous Coward on 2003年02月19日 7時45分 (#262340)
      導入されただけで喜ぶのは早計。
      導入されるだけなら国の気まぐれでいくらでも起きる。
      彼らは「予算を消化する」のが前提であって、
      「予算を有効に使う」が前提ではないことをお忘れずに。
      予算が付くならPC-9801だって使う人間たちだからね。

      大事なことは「稼動実績」を増やすこと。
      稼動実績さえあれば、
      導入する側にノウハウが生まれていると言う証左だし、
      次が生まれる可能性がグンと上がるので。

      まだまだ始まったばかりですがな。
      ぬか喜びすると手痛いしっぺ返しを喰らいますぞ。
      親コメント
      • by saitoh (10803) on 2003年02月19日 12時27分 (#262442)
        そうですね。次回の更新で何が入るか。継続してOSSが入るかどうか に注目したい。
        linux大量導入というとまだ大学が先に経験中なわけですが。 Windows&linuxデュアルブートのマシンを 大量に入れた→結局Windows側しかブートされない事を(大学当局は)学習 とかいうのが現在の状況。 これで、次もlinuxを入れようと思うかどうか。
        linuxシステムの運営ノウハウは現在非常に足りない状況です。 個人用のlinuxマシンを自分でメンテする技能を持った人は 多々居るが、他人が使っているlinuxマシンのメンテには また別の技術が必要。
        OSS導入ユーザに後悔させないようにしないと、次はない。
        親コメント
      • by Anonymous Coward
        おっしゃる通り、OSS側にとっては、まだまだぬか喜びできるような状態ではない、というのがセミナーを聞いた感想ですな。でも、「攻められる側」であるM$社としては、かなり背筋に寒いものが走ったはず。死に至る病の兆候を自分の体に認めたような戦慄が走ったかも。

        「あら?この胸の中の硬いもの、なにかしら?」

        というような。
        • Re:まだまだ (スコア:2, おもしろおかしい)

          by Anonymous Coward on 2003年02月19日 14時21分 (#262488)
          > 「あら?この胸の中の硬いもの、なにかしら?」

          恋です。
          親コメント
        • by Anonymous Coward
          >「あら?この胸の中の硬いもの、なにかしら?」

          勇気です。

          #本気のでAC
        • by Anonymous Coward
          >「あら?この胸の中の硬いもの、なにかしら?」

          正義(まさよし)です(違)
    • by Anonymous Coward on 2003年02月19日 8時00分 (#262346)
      >毎月、成果に応じて払う

      それってものすごいリスク高い方法なんだけど…。

      部分部分で検収を受けるってことだよね?
      (検収しなければ支払いはできない)
      しかも、月単位と言うへんてこな単位で。
      と言うことは、
      一度検収を受けたところで明らかなバグが見つかっても、
      その改修には別途予算が必要になるんだけど…。
      しかも、そうやって最終的な納期もどんどん延長…。

      納期が延びれば延びるほど予算が消えてくなんて最悪な状況、
      そりゃ予算が垂れ流せる国ぐらいしかできないよ。
      そもそも、プロジェクト管理の方法に反してるし、
      真っ当な会社なら絶対にやらないと思う。
      つーか、まっかっかな地方自治体がやっちゃあかんでしょ。

      #ゼネコン方式とか悪名が高いIT業界だけど、
      #実際2次請けレベルですら上流をまともにこなせないんだから、
      #ある意味で仕方がないんだよね。
      #下流の人が考えるほど、
      #上流は甘くない(むしろ難しいから叩かれる)んだけど。

      つーか、読みやすいように改行しようね。(w
      親コメント
      • >一度検収を受けたところで明らかなバグが見つかっても、
        >その改修には別途予算が必要になるんだけど…。

        いまはどうかしらんけど。商法の規定で一年以内にみつかった
        バグは無償で対応する義務があります。残念ながら、その規定は
        パッケージには適用されません:-)
        --
        life is too short to hate each other.
        親コメント
      • >一度検収を受けたところで明らかなバグが見つかっても、
        >その改修には別途予算が必要になるんだけど…。
        明らかだったら瑕疵担保責任って発生しないんでしたっけ?
        #契約による?
      • > 一度検収を受けたところで明らかなバグが見つかっても、
        > その改修には別途予算が必要になるんだけど…。

        ??

        検収でバグがみつからなくても、その後明らかな
        バグが見付かったら無償で直すでしょう?

        仕様
      • > 一度検収を受けたところで明らかなバグが見つかっても、
        > その改修には別途予算が必要になるんだけど…。

        受注機関で予算が必要だろうと、入札金額が変わるわけないので関係ないです。
      • ひょっとしたら自治体側から「XP [esm.co.jp]でやりましょう」
        とか提案される時代が来るかもしれないな。
        • by schroedinger (11547) on 2003年02月19日 10時37分 (#262394)

          XP(を含むアジャイルプロセス)でやるなら、1イテレーション単位で払うって契約のほうが、受注側も発注側もやりやすいんじゃないかと思う。 さすがに、最初のリリースまでに1ヶ月しかないってのはきついとは思うけど。

          そもそも、プロジェクト管理の方法に反してるし、
          真っ当な会社なら絶対にやらないと思う。

          って考えは古いね。

          親コメント
      • ・・・と、IPAなんかは考えている。

        その結果、小さな企業はこんなオタンコナス揃いの木っ端役人連中のせいで金策に四苦八苦し、最悪の場合は倒産させられてしまう。いい加減にさらせや。

        お前らちゃんと聞いてるか?俺は怖いのでACだが。
    • >毎月、成果に応じて払うなどの

      とのことですが、だれが判断するんだろうか。。。
      国だけじゃなくて内部に情報系の監査部門とか抱えていない会社なども、
      結構適当にボラれてたり、逆に不当なくらい安く使われたりするんだろうなー。
      意識高めるだけじゃなくて正確な知識を得て、正当に判断して欲しいな
      親コメント
    • by Anonymous Coward
      ついでですが、先日のNET&COM2003は2/5~2/7。で、この発表があったのが2/6。ということは、LBIのセミナーに来たM$社の斥候がこの発表を見て驚き、英語に直し、レッドモンドに送り、そしてその結果が出た、と考えれば、時系列的に合うアクションと思われます。が?
    • by Anonymous Coward
      NIKKEI NET [nikkei.co.jp] に今日(2/19)の世界情報通信サミットでの片山総務相の講演が記事になっています。 「日本発の新しいIT社会構築を図りたい」とか「e ―Japan戦略の抜本見直し」とか 「中国、韓国などアジア諸国との協力強化」とかの話があったみたいっすね。
  • ようするに (スコア:3, 参考になる)

    by Anonymous Coward on 2003年02月19日 2時35分 (#262289)
    1.各国政府がオープンソースへのシフトを計画しているという報道があったら各地域会社はすぐに本社に伝えろ。

    2.マスコミ対策も怠るな。技術的知識を持ち合わせているのか、ただ騒いでいるだけなのかを判断しろ。

    3.すぐに手を打ってオープンソースの勢いを阻止せよ。

    てな感じですかね。社内文書であればよくありがちな内容です。でもそれがマ社の場合、何故か『檄文』とか『敵殲滅指令』に見えてしまうのはなぜだろう?

    #マ社の手先みたいな人に噛み付かれるのが嫌なのでAC
    • MSの特異性 (スコア:4, 興味深い)

      by SteppingWind (2654) on 2003年02月19日 12時18分 (#262435)

      社内文書であればよくありがちな内容です。でもそれがマ社の場合、何故か『檄文』とか『敵殲滅指令』に見えてしまうのはなぜだろう?

      他の会社だと収益源としてソフトウェア自体もありますが, システムインテグレーションによるサービス費用がありますので, 周辺状況に応じて対応できる柔軟性があります. MSの場合は実質的にソフトウェア販売のみが収入源なので, 他社製品・オープンソースとの協調は収益減にしかなりません. そこが大きな違いだと私は思います.

      MSもそこは認識していてサービス重視へと軸足を向けたいのでしょうが, ソフトウェアという物にたいする評価はともかく, MSのサービスに対する評価は全くありませんからね.

      こういった状況では, MSのプロプラ製品以外は全てMSにとって敵ということになりますから, 他社のオープンソースに注意(場合によっては利用せよ)ってのとは別物に見られるのでしょう.

      親コメント
    • Re:ようするに (スコア:3, すばらしい洞察)

      by route99 (7593) on 2003年02月19日 3時15分 (#262299) 日記
      > 社内文書であればよくありがちな内容です。

      内容はありがちだとしても、タレコミにもあるように、価値ありと判断してそれをすぐ行動にしてしまうところが他社とは違うんでしょうね。
      親コメント
      • Re:ようするに (スコア:2, 参考になる)

        by bugbird (4706) on 2003年02月19日 4時34分 (#262309) ホームページ 日記

        それが、かくもまたサクサクと外部に流れるというのも他社 と違いますね。

        はっ、ヤラせ?

        はっ、漏洩ルートの探索?

        う~ん。漏洩ルートのあぶり出しは結構リアリティありますか ね。原文「ママ」というのは、このリスク大きいです。 今後はちょっと伏せ字とか誤訳もおり混ぜてください(笑)。

        まぁ、そこまで深読みしなくとも、こういう情報が洩れてくる のは、もともと某社の内部のモチベーションが異常に高いもの ゆえ(要するにカルト的なのだ)という気もします。すなわち リークする人のプリミティブなポジションは「偉大にして 崇高な思想をより多くの人に伝えたい」という善意に満ちた 大変ありがたいものなのかもしれません(違)。

        --
        --- Toshiboumi bugbird Ohta
        親コメント
        • う~ん。漏洩ルートのあぶり出しは結構リアリティありますかね。原文「ママ」というのは、このリスク大きいです。今後はちょっと伏せ字とか誤訳もおり混ぜてください(笑)。
           いまごろ become が ecome となったバージョンを受け取った人がクビになっていたり、とかでしょうか?(ぶるぶる)
          親コメント
    • Re:ようするに (スコア:2, 参考になる)

      by Anonymous Coward on 2003年02月19日 3時10分 (#262298)
      それがマ社の場合、何故か『檄文』とか『敵殲滅指令』に見えてしまうのはなぜだろう?

      殲滅した実績があるからです。

      # 私も AC

      親コメント
  • MS超特急 (スコア:2, 興味深い)

    by airhead (13423) on 2003年02月19日 5時00分 (#262310) ホームページ 日記
    記事の書き手と報道メディアの詳細を記述、i.e. かれらが技術的か政治的か扇情的か
    {翻訳:報道者を撃ち殺せないか調べろって、こんチクショウめが!}(山形氏邦訳文より)
    はじめに,2002年11月17日の朝日新聞1面に,(中略)時差も考えると,この対応のすばやさはすごいね。(タレコミ文より)

    この迅速さは...あの「マイクロソフトが顧客情報を大公開」 [srad.jp] (Wiredで報道されたのは2002年11月20日 2:00am PT)も関係してないかな。

    # ははは扇情的って。Wiredからそれとったら何が残るよ。

  • by thumpers (5900) on 2003年02月19日 10時07分 (#262378)

    「被害最小化ダンス」の出典が分からないんで、タイトルの面白みがいまいち分かりません。

    まさか「Orlando Ayalaはひがいさいしょうかダンスをおどった!  IISのシェアがかいふくした!」とかじゃないですよね?

  • by Anonymous Coward on 2003年02月19日 11時59分 (#262425)
    おふとぴ気味なのですが、なぜ「ハロウィン」文書なのでしょう?
    • Re:由来は? (スコア:2, 参考になる)

      by route99 (7593) on 2003年02月19日 12時09分 (#262429) 日記
      ハロウィーン1 [cruel.org]の履歴の最初より

      VinodV メモの初の (V1.1) 注釈版は、1998 年 10 月 31 日から 11 月 1 日にかけての週末につくられた。この日付を鑑みて、さらにはこれを公開することでマイクロソフトにとっての最悪の悪夢が実現される助けとなることを祈って、「ハロウィーン文書」と命名。
      親コメント
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未知のハックに一心不乱に取り組んだ結果、私は自然の法則を変えてしまった -- あるハッカー

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