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音楽の違法ダウンロード対策ソフト、開発中 147

ストーリー by GetSet
目には目をってこと? 部門より

nobuo 曰く、 "共同通信発のYahoo!ニュースによると、アメリカのユニバーサル・ミュージックなど大手レコード各社が、インターネットで音楽を不法にダウンロードしようとする人のパソコンを強制的に停止させるソフトウエアの開発などを行っているらしい。 (編者註:元記事はこれのようだ)
このソフトウェアは音楽ソフトを装って個人のパソコンにすべり込ませ、音楽を違法にダウンロードしようとすると、合法的な有料サイトに接続させたり、数分から数時間パソコンを停止させるもののようだ。
こういうソフトウェアが出て来たとしても、どうせWindows版だけだろうし、違法ダウンロードをするやつは必ずすり抜けるとは思うのだが、普通に考えるとこれって、トロイの木馬っていうんじゃないの?"

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  • by Anonymous Coward on 2003年05月05日 0時12分 (#309645)
    あるユーザがP2Pアプリケーションで何かしらのアーティストの名前なり
    曲名なりアルバム名なりを突っ込んで検索、ダウンロードしたとしますよね。

    このとき、(極論になりますが)
     ダウンロードしている側は、このコンテンツが
     違法なのか適法なのか
    を知る方法はないと思うのですが。

    存在そのものが違法なものならばともかく、著作物ってのは
    原著作者の権利を侵害して初めて違法になるわけで、
    ダウンロードする側ってのは(繰り返しますが、極論です)その
    コンテンツがほんとうに権利を侵害しているかどうかなんてわかんないわけです。
    (だって、送信側が送信権を得ているかもしれないし、もともと配布がフリーなのかもしれない)

    逆に、送信する側ってのは明確に自分が今送信しようとしているデータが
    適法なのか違法なのかは知りえるわけですが。

    で、そこでこの対策で疑問に思うのが、
    これって、わかって権利侵害をしている送信側ではなく、
    権利侵害なのかどうか(ダウンロードする瞬間には)知りえない
    受信側を攻撃する
    システムってことですよね。

    受信側は、ヘンな話、ダウンロードして、聞いて、原曲と比較して(同じコンテンツなのを確認して)、
    権利元に問い合わせ、違法に送信されたのを確認して初めてそのコンテンツが違法なものであることが
    わかるわけです。
    ところが、その「聞く」段階で(違法なのか適法なのか確認するすべがないまま)
    攻撃されちゃうわけですよね。

    …いろいろ矛盾をはらんでいそうな気がするんですが。。。
    • > あるユーザがP2Pアプリケーションで

      …期待するものといえば、「割れ」か「モロ」でしょう。
      乱暴に言えば、P2Pで公開されるディレクトリに、自己の
      管理できないデータを置いた時点で違法だと思うし、そ
      うした領域はスキャンされても仕方ないかもと、かなり
      後ろ向きの姿勢ながら思います。

       なんというか、いわゆるP2P関連のソリューションです
      が、その裾野に関してかなりの広まりを見せているようで
      すね。お役所が、「仕事してます!」みたいなポーズを見
      せるには丁度、オイシイ位に育ったというか。

       まぁ、年内に何かしら、動きはあろうかと。

       暇つぶしに、ちと(数秒)考えて、まず浮かんだのが、公開
      側の免許制ですか。誰が、何の目的で、何を根拠にそうする
      かは想定不能ですが。

       チーズを盗んだねずみが上手い抜け道を見つけたかと思う
      と、飼い猫はすばやく先回りをする。ところがどっこい、大
      どんでん返しで…って。エンディングは当面見れそうにあり
      ませんね。

      #上手い落しどころが見つかれば (・∀・)/ イイ! とは思う。

      --
      mikitoto.
      --
      -- mikitoto / みの人
      親コメント
    • by fox (4460) on 2003年05月05日 8時45分 (#309860)
      そうですね、
      もし本当に忍び込ませるのなら
      訴訟の国でこれを配布する無謀な勇気を称えます。

      それともインストール前にそういう機能があることを表示し
      同意ボタンを押さないとインストールできなくするとかでしょうか、
      すでにばればれなのでこれが有力でしょう。
      --
      --- ぬこ飼いたいなぁ
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    • by 5963 (15563) on 2003年05月05日 20時21分 (#310104)
      > 何かしらのアーティストの名前なり
      > 曲名なりアルバム名なりを突っ込んで検索、ダウンロードしたとしますよね。

      ファイルローグの件ではこんな判決が出たそうなんですが、
      これによると
      > コンテンツがほんとうに権利を侵害しているかどうか
      はあんまり関係なさそうですね…

      http://www.rieti.go.jp/jp/events/03042101/pdf/ogura.pdf
      (17ページ目)
      親コメント
  • 心境は (スコア:2, 興味深い)

    by Anonymous Coward on 2003年05月05日 0時07分 (#309641)
    不正なシリアルを入力するとディスクがフォーマットされる機能を持ったシェアウェアを作った人と同じ心境なのかなあ。

    というか、コレって適当な大義名分を挙げればウィルスやトロイを配布してもいいという事ではないか。
    実現するか否かは別としても、こんな監視されてまで守らなくてはいけない権利って何なんだろうと思う。
    • by snitch (10903) on 2003年05月05日 0時19分 (#309653) 日記
      >不正なシリアルを入力するとディスクがフォーマットされる機能を持ったシェアウェアを作った人と同じ心境なのかなあ。

      そういうシェアウェアがありましたね。
      ちなみに例のソフトはシマンテックから「トロイの木馬と同じを動きをするもの」として調査されたそうです。

      窓の杜 [impress.co.jp]より引用
      >また、ウイルス検知ソフト「NORTON AntiVirus」で知られるシマンテックは、WinGrooveの引き起こす問題について、「トロイの木馬と同じを動きをするもの」として現在調査中であることを明らかにしている。

      #WinGrooveはレジストしていたのでID
      親コメント
    • by crypt (12091) on 2003年05月05日 13時37分 (#309950)
      法律のことはよくわかりませんが「自力救済禁止の原則」というのに(すくなくとも日本では)ひっかかるのではないでしょうか。「(たとえ違法行為に対しても)法制度に頼るのではなく、個人が制裁を加えたりすること」は違法行為ということでしたっけ。
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      • by vero (14010) on 2003年05月06日 2時51分 (#310315)
        「自力救済の禁止」ってのは考え方の話で、それ自体が違法という意味ではありません。簡単に言えば「自己の権利の行使や保護のためであっても違法行為は違法行為だよ」って事です。

        今回の例だと、このソフトウェアの存在自体は問題にならないと思います。使用者の許諾無しにインストールされて発動してしまったらそれによって生じた損害は賠償しなければならないでしょう。刑法の電子計算機損壊等業務妨害で罰せられる可能性もあります。

        もっとも、話題の「ウィルス作成罪」が出来れば作成自体が違法になる可能性もありますが。
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    • by noppy (1224) on 2003年05月05日 23時54分 (#310239) ホームページ
      あ~、あのソフトね。
      当時SoundBasterを買う金もないビンボー学生だったもんで、
      3000円払ってウハウハ言ってましたよ。^^;
      でも、あの事件が発覚して即アンインストール。
      以来、現在にいたるまでいくら弁解してもあの作者のことは信用していません。もちろん当人が作成したソフトウェアは使用していません。
      まあ、自分でもちょっと極端かなって気はしてますが、世の中なんてそんなものでしょう。失った信用は二度と回復しませんよ。

      #megumilk? 飲みません
      #日ハム? 食いません
      #pentium? 計算違いするんで遣いません(^^;) やっぱAMDでしょう
      親コメント
  • by gonta (11642) on 2003年05月05日 3時47分 (#309780) 日記
    行き着くところ、

    ”音楽の著作側・レコード会社は、
    ・違法なコピー・配布行為を防ぐ権利がある。
    が、
    ・違法なコピーを配布しているマシンを止める権利はない”
    というところでしょう。

    同じく
    ”音楽の著作側・レコード会社は、
    ・違法なコピー行為を防ぐ権利がある。
    が、
    ・違法なコピー行為を防ぐために、CDモドキを作って
     音質落としたCDを提供したり、CDドライブぶっ壊したり、
     個人の範囲で別の媒体に移動させる権利を奪っていい
     権利はない”
    でしょう。

    どなたか書いていらっしゃいましたが、そのデータが
    CDから落とされたものかどうか確認するためには、1曲
    あたり5分とか聞かなくてはいけないわけで、それを全
    違法ファイルに適用することは事実上無理。だからと
    いって、タイトルやアーティスト名をファイル名から
    判断して違法音楽データだと判断することは無理なので、
    結局実現無理な話ではないかなぁ?

    AppleのiTunes Music Storeもはえーところ、Winへの
    展開と、US以外の国へ展開かけちまえばいいのに・・・
    Winユーザも加わりアメリカで成功すれば、世界的な
    動きとみなされるはずだ・・・みなされてほしい・・・
    --
    -- gonta --
    "May Macintosh be with you"
    • >・違法なコピーを配布しているマシンを止める権利はない”
      こりゃどう考えてもやりすぎですよね。

      最近音楽業界(と映像業界もですか?)の言動を見ているとサイバーテロリスト的な思想が多く飛び出してきているような気がします。

      以前にもマシンへの攻撃をほのめかすようなのもありましたし。
      親コメント
      • CCCDがオーディオ機器を痛めるという話を聞いたとき、それって音楽業界による音楽ファンへのテロ行為だよ、と思ったものでした。
        なんせ、不特定多数の音楽ファンの財産に、故意に損害を与えるわけですからね...
        というわけで、サイバーテロリスト的「思想」のみならず行動も飛び出してきてると思ってます。
        親コメント
  • なぜか似ている (スコア:2, すばらしい洞察)

    by Anonymous Coward on 2003年05月05日 7時17分 (#309842)
    「アイツはとっても悪いから」
    「正義のために」
    「止める説得も聞かず勝手に人のエリアに攻め込んで」
    「結局はぐちゃぐちゃにして、後始末をせずほったらかし」

    という、同じようなパターンは、ついこの前どこかで見たことがあるんだが?
  • by shimpei (1499) on 2003年05月05日 0時24分 (#309656)
    RIAAも口先だけで、実際にはやらないんじゃないかなあ。この木馬で被害を被った会社に訴訟を起こされるリスクが大きすぎるから。

    でも、SCO [srad.jp]とレコード会社のバトルロワイヤルはちょっと見たいかも。

  • 督促状 (スコア:1, すばらしい洞察)

    by Anonymous Coward on 2003年05月05日 2時24分 (#309739)
    “最終通告メール”の新型が登場? 架空請求メールに注意 [impress.co.jp]

    じきに、利用料の項目が『音楽料』になるんじゃ…。

     「あんた違法なコピーを所持してるでしょ?
      訴えられたくなかったら、3万円ぐらい振り込んでね」

    と、SPAMしてみる…。
  • 普通にCD買ってきて、私的に利用する分にはなんにも
    問題ないから別に気にしてません。

    でも、中途半端にバグを残したまま導入されて正規ユーザーが
    迷惑こうむるようなのは勘弁してほしい。某規格のような…。
    (特定機器でしかプレイできないディスクってなんなんだ)
    • by 2channeller (13213) on 2003年05月05日 9時24分 (#309868)
      正規ユーザだからといって平気な顔をしていられますか?

      WinGrooveのときもそうでしたが、危険なコードが存在していること
      自体が脅威なのです。何かの拍子で実行されてしまうという可能性は
      どんなに小さくともあるのです。
      親コメント
  • 違法なダウンロードって、業務でダウンロードしたりするケースのことですよね。違法なアップロードと違って、滅多にないと思うのですが。

    もちろん、じりょく救済の禁止は法律の基本原則です。
  • もっと魅力ある商品を提供することに時間とエネルギーを注いだらどうなんだろう?

    そうした努力をないがしろにして、ネズミ叩きに精を出しているかのような、こうした会社の姿勢は激しく疑問だ。

    僕の場合、曲を買っているというよりは、曲やアルバムの装丁などを含めたパッケージを買っているという認識だし。音楽業界には、そう思わせてくれるような商品をもっと発表してほしい。

    さらに最近の一部のハイブリッド CD は CD プレーヤで認識されないことがあってとても困る(ホントにごく一部なんだけど)。ある程度まともな機械(Sansui CD-α607)を使ってると思うんだけどなぁ。

    --
    はてな支店 [hatena.ne.jp]
    • by Anonymous Coward on 2003年05月05日 18時45分 (#310068)
      営業が、売り上げが振るわない原因を客のせいに出来る、ってのは 便利な話だよな。
      親コメント
    • > もっと魅力ある商品を提供すること

      この手のニュースが出てくるとよく言われるご意見なのですが、これはやっぱり最近の音楽はレコード会社が作っているものだから、って言う認識が一般のレベルにおいても常識になってしまっているからなのでしょうか?

      本当は、音楽は音楽家 (作曲・作詞・編曲やらプレーヤーやら) が作るものであるはずなのに。。。

      --
      むらちより/あい/をこめて。
      親コメント
      • 「シングルヒットしそうなキャッチーな曲」を求められることはよくあると思う。
        作りたくもないバラードを作らされて、雑誌のインタビューで愚痴をこぼしていたミュージシャンを見たことがある。これは本来の自分達の姿ではないと。

        強制しているのは会社というよりは、ディレクターとかA&Rの人たちかもしれないけど。彼らは売り上げを出さないと会社から評価されないから。
        親コメント
  • あたりまえのことなのかなぁ。

     >個人のパソコンにすべり込ませ、

    この「パソコンにすべり込ませる」というのは、どうやら「パソコンにインストールする(させる?)」の訳語らしいんですが……

    もうちょっとマシな訳語はないものか。
  • みんなレコード会社やチョサッケン何とかを利権の塊の悪の組織みたいに書くんだけど・・・・
    実際にアーティストとしても当然自分の作品が評価されればそれに見合う報酬も欲しいし、CDなんかは必ずしもアーティスト個人の物では無いし(プロデューサーやディレクター、さらには販促担当の営業も含めた製品)、何よりアーティストはレコード会社やチョサッケンうんたらに「依頼」してるんですよね。
    それが認められないならば、われわれの「生産活動」にも対価を支払わなくてもいいという話になっちゃいますよね(お給料がもらえなくなる。今よりも更に!!)。
    実際、ネットで無料でダウンロードできるのに何で金払って買わなきゃいけないんだ、という考えが一般的だと思うし(俺はそんなことは無い!と言わないでくださいね。あなたがそうでも一般的にはそういう考え方をする人が多いはずです)
    とはいえ、今回の行為が実現したら、「うちの畑から丹精込めた野菜を盗んでいく奴が多いんで、食ったら死ぬように砒素まぶしてやった」というのと同じで、許される行為では無いですけど。てな訳で実際にはやらないと思います。
    ただ、言いたくなる気持ちは分かるし、うがった見方をすると「そういうことが可能であり、ネットでMP3ファイルをダウンロードしたら、PCが動かなくなるかも知れない!」という情報を流すことは、コンピュータに詳しくない人間に対しての抑止力にはなるんじゃないかと思います(実際、一般雑誌に「違法なファイルのダウンロードはいけません、と一応エクスキューズしながら、ダウンロードの仕方を懇切丁寧に書いている記事も多いですから)。
    いや、個人的にはジャスなんたらとかの体質は大っ嫌いなんですけどね。長文失礼。
typodupeerror

UNIXはシンプルである。必要なのはそのシンプルさを理解する素質だけである -- Dennis Ritchie

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