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5812 story

今になって消えるワープロ専用機で印刷された文字 133

ストーリー by Oliver
石版に刻む 部門より

ncube2曰く、"既に市場としてはほぼ絶滅状態であろうワープロ専用機であるが、今になって思わぬところで落とし穴がありそうだ。
朝日新聞の記事によると、昔のワープロで作成して感熱紙に出力した権利書を金庫にしまっていたら、経年劣化で権利書の文字が読めなりそうな位薄くなっていたそうだ。件の記事では1990年代に出力した例だけど、その前の1980年代でもワープロのプリントアウトではインクリボンのいらない感熱紙出力が結構あったから、権利書の類を持っている人(うらやましいぞ ^^;)は念のため金庫やら押入れやら箪笥やらをひっくり返して見た方がいいんじゃないかな。
ちなみに昔のワシの職場では、感熱紙出力したものを普通紙のコピーにとって保管するという、まったくもって地球に優しくないことをやっていた。
ところで時々「永久に保存できる記憶媒体はな~に」って話題があるが、和紙に墨汁で出力できるプリンターってのはないもんかのう?"

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  • by shunsuke (1586) on 2003年06月02日 15時37分 (#327962) 日記
    その昔、別れの手紙をワープロ専用機で書いて、感熱紙で印刷して送りました。

     もちろん、計画的行動です。

    もし、彼女が今でもあの手紙を持っていたとしても、今となっては、読めないはずです。

    # ああ、許しておくれ、あのころ私は若かった。
    • Re:別れの手紙を・・・ (スコア:2, すばらしい洞察)

      by Anonymous Coward on 2003年06月02日 15時52分 (#327975)
      >彼女が今でもあの手紙を持っていたとしても

      「用心深い彼女は、バックアップとしてコピーを取っておいたのでバレてしまった」というようなことはないのだろうか?
      親コメント
    • Re:別れの手紙を・・・ (スコア:2, おもしろおかしい)

      by uguisu (9285) on 2003年06月02日 16時03分 (#327986) ホームページ 日記
      今読めたとして、なにか問題があるのですか? ニヤリ
      親コメント
    • Re:別れの手紙を・・・ (スコア:1, おもしろおかしい)

      by Anonymous Coward on 2003年06月02日 18時55分 (#328156)
      > その昔、別れの手紙をワープロ専用機で書いて、感熱紙で印刷して送りました。

      「ワープロで大量に印刷するほど 別れの手紙を作る必要があった」

      こう あなたはおっしゃりたいのですね?
      (どこにも そんなことは 書いてない > オレ)

      なんて 酷いヒトだ! 私なんて 今まで一度たりとも女性に
      別れの手紙なぞ書いたことがないというのに!
      (それは 受け取ってばかりということだ > オレ)

      悔しいのでAC
      親コメント
  • レシートの紙 (スコア:2, 参考になる)

    by GPH (8223) on 2003年06月02日 15時39分 (#327963) 日記
    今でもこの手では感熱が大活躍のようですが、夏場はもちろんのこと、油じみた環境でも早く退色しますね。

    多分1980年代のワープロで、文字のドットが24ドットだとかなんとかで騒いでいた頃のものが危険度大でしょうね。インクリボンをケチる人多かっただろうから。
    • えーと、わたしには今ひとつ論旨を理解しがたいのですが…。

      >インクリボンをケチる人多かっただろうから。
      私は感熱紙に印刷する場合はインクリボンは要らないと理解しておりました(というか、それ以外に感熱紙のメリットなんて無いと思っていた)のですが、昔はインクリボンを使ったんですか?熱転写と混同してませんか?

      それとも、インクリボンをケチるとドットインパクトや熱転写でも同じように消えてしまうんでしょうか?
      親コメント
  • 和紙で永久保存 (スコア:2, 参考になる)

    by 84p (8134) on 2003年06月02日 15時59分 (#327980) ホームページ 日記
    >和紙に墨汁で出力できるプリンターってのはないもんかのう?

    むかしプログラミングの実習で「ロボットアームに筆ペンを持たせて自分の名前を書かせる」というのをやったことを思い出しました。

    …が、長期保存しようと思ったら虫に喰われないように結局アフターケアをしないといけないわけで。
    だったらデジタルメディアに焼いて一定期間ごとにコピーしなおすのと大差ないような気がするわけで。
    • by geng (4655) on 2003年06月02日 16時42分 (#328022)
      聞いた話なので本当かどうかわかりませんが、証券会社のようなところで大事なデータをデジタルメディアに焼いて保存するってのは許されないらしいです。理由は何十年後にデータを読み出すドライブもソフトも存在するかどうかがわからなくて不安だそうです。その代わりマイクロフィルムに焼いて保管しているみたい
      親コメント
  • 再現像 (スコア:2, 参考になる)

    by nox_dot (11614) on 2003年06月02日 17時36分 (#328085) 日記
    写真の場合、昔にプリントした写真が薄くなったときは、化学処理で、写真表面の残留物質を発色させて、写真を甦らせることができるようです。
    感熱紙の場合も、見た目の色が無くなっても、感熱部分と、そうでない部分とで異なる化学物質が残っているのであれば、写真の復活と同様の手法で、再現像できるかもしれませんね。
  • by Anonymous Coward on 2003年06月02日 17時49分 (#328094)
    権利書なんて飾りです、無くても土地の登記は可能です。はっきり言って他人地の所有権登記変更も、登記制度の穴を突けば簡単にできちゃいます。ですので、権利書が読めなくなったことなんて心配無用。

    不動産登記の電子化で以前に比べれば土地がらの詐欺師の暗躍する場は減りましたが、でも土地そのものをパクっておいて善意の第三者に転売するって手は未だ生きていますので御用心を。

    ※年に1度は、戸籍謄本、住民票、印鑑証明書、登記簿の内容を確認するのが吉でしょう。現実世界のセキュリティは穴だらけです(苦笑)。

  • by goyou (14955) on 2003年06月02日 20時23分 (#328204)
     いま司法書士事務所で仕事してるんですが、みんなの反応は、「あぁ、素人さんがやったんだねー。司法書士だったらあり得ないねー」という感じです。

     司法書士事務所では、所有権移転登記の登記済証となる申請書副本には、金の縁取りがついた化粧和紙にドットマトリクスプリンターか、レーザープリンターで印刷し、登記完了後には厚紙の『登記済権利証』という表紙をつけてお客さんに渡しています。

    まぁ、餅は餅屋ですから、登記は司法書士に依頼するのがいいのではないでしょうか。

     たまに、インクジェットプリンターでやってる司法書士がいるようですが、水性インクの場合、耐水性に問題が出てくることがありそうです。まあ、万年筆などで手書きの時代もありましたし、濡れた場合は仕方ないでしょう。

     記事にもあるとおり、権利証を紛失した場合は保証人を二人たてて登記を申請することも出来ますが、司法書士に保証人になってもらうように依頼すると余計な費用もかかりますし、大切に保管しておくに越したことはありませんね。

     そう言えば、うちの事務所では以前、火災で燃えかけた権利証を預かったことがありますが、そのときは、ちぎれてしまわないように冷や汗モノでした。
    • 水性インクの場合、耐水性に問題が出てくることがありそう
      何年か前のビジネスショーで、インクジェットで打ち出した印刷物をなだらかな水流に浸しておいて、耐水性をアピールするデモを見た記憶があります。 もちろん、問題がある場合もあるでしょうが、ない場合もあるんじゃないでしょうか?まあ洗濯みたいな急流ではどうなるか知りませんし、今ではそんなインクとか紙とかを作っているところはなくなっちゃったのかもしれないですが。
      --
      vyama 「バグ取れワンワン」
      親コメント
  • by kiyotan (3912) on 2003年06月02日 15時35分 (#327960) 日記
    感熱紙って公式にはせいぜいレシートくらいだと思ってたんですが、
    権利証なんて作ってたりするんですね。タレコミ文にもあるけど、
    普通はそれをさらにコピーとって保管用にするんだと思ってた。

    #遺言書あけたら真っ白とかだったらモメそうだなぁ...
    --
    Kiyotan
    • by hoge13 (12310) on 2003年06月02日 15時46分 (#327967)
      日光にも弱いけど、熱にも弱いわけで。
      火事になって金庫だけ残った場合は、
      中の感熱紙は真っ黒で、これまた唖然でしょう。

      感熱紙に大事なモンを印刷した奴が悪い、のが正直なところ。
      親コメント
      • by motohiro (974) on 2003年06月02日 16時48分 (#328028)
        >日光にも弱いけど、熱にも弱いわけで。

        できたてで、すっぱい匂いがするような青焼きを
        感熱紙の上に載せたりしても反応してグレーになって
        いましたね... いや、ホントに...化学反応かな?

        せっかく作った資料の上に、自分で書いた機械図面の
        青焼きなんかを載せて、あれれってな感じ。
        今は青焼きでコピーとってる会社もないでしょうが。
        親コメント
    • by SHNSK (10099) on 2003年06月02日 15時47分 (#327969)
      感熱紙のパッケージにも注意書きがあったような気もしますが...

      なかなか不用心な人がいたんですね
      親コメント
    • by shiraga (14233) on 2003年06月02日 16時35分 (#328014)
      「コピーをとる」という方が多いようですが、たとえば権利書などの証書の場合、コピーでも効力はあるのでしょうか?
      薄くなっていても原本が読める状態であれば、相違ないことを確認出来ると思うのですが、原本が完全には判読不可能なまで薄くなった場合、あるいは紛失した場合は?

      なんでこんな心配をするかというと、うまくコピーを取れば小細工の痕を隠すの簡単だから。
      あるいはスキャナーで取りこんで加工し、レーザープリンターで印刷して「コピーです」と言っても区別つかないから。
      親コメント
      • by monaoh (12125) on 2003年06月02日 16時49分 (#328030)
        事務に詳しい知人がワープロと百貨店で買った感熱紙で、申請書類を作ってくれた。正本と副本を法務局に提出し、副本に登記済の判が押されて返された。これが権利証になっている。

        らしいですから、印刷された申請書類をコピーしてコピーを提出すればよかったのに、というだけではないですか?

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    • Re:おそろしい (スコア:1, 参考になる)

      by Anonymous Coward on 2003年06月02日 18時12分 (#328117)
      公正証書遺言は公証役場で作るものだし、
      自分でつくる場合は、タイプライター、代筆不可で、
      「自筆」のみだから、遺言の場合は大丈夫なのでは?
      親コメント
  • by SHNSK (10099) on 2003年06月02日 15時49分 (#327973)
    やっぱり DNA に変換して大腸菌に仕込んでバラまく
    #回収できない罠?

    あるいはコンピュータウィルスに仕込んでバラまく
    #同じく回収できない罠
    • by flutist (16098) on 2003年06月02日 16時02分 (#327984)
      大腸菌に仕込まなくても、紙に仕込めば [srad.jp]回収の心配もありません。
      親コメント
    • by Anonymous Coward on 2003年06月02日 16時29分 (#328011)
      生物のDNAに情報を記録して自然環境にバラ撒く場合ですが、
      その情報がDNAの構造維持や宿主の生存に有利に働かないと、
      多くの場合、世代を経る毎に変化してしまいます。
      また、変化していた場合、元の情報を知る術がありません。
      したがってDNAを記録メディアとして扱うのは困難と思われます。
      親コメント
      • by flutist (16098) on 2003年06月02日 17時36分 (#328084)
        変化にはバラエティの幅があるでしょうから、系統樹を
        推定すればおおよそ元の情報が得られませんかね?

        最初にエラー訂正符号でも入れておけば、推定の確度は
        上がりそうです。

        「生体内のDNA」を記録メディアにするのは、現実には
        すこし難しそうですが、任意のDNA配列を単体で保存するのは
        いけると思います。
        親コメント
  •  まだ静電破壊型の銀色な紙の方が安全だったってことで、ファイナル・アンサー?
    --
    --- ほしみ
  • by ken-w3m (14150) on 2003年06月02日 15時59分 (#327981) 日記
    朝日の記事中で、感熱紙は化学反応によって黒くなり、時間の経過により逆反応が起きて色が薄くなっていくとありますが、これって後から調べても全く判別がつかないのでしょうか?例えば警察の捜査などでそうとうお金をかけられる場合、なんとかすれば一度反応してまた元に戻った部分をわけられそうな気がするのですが。

    反応の内容をよく分からずに書いてます。詳しい方お願いします。
    • むずかしそう (スコア:3, 参考になる)

      by shiraga (14233) on 2003年06月02日 16時25分 (#328006)
      感熱紙って、たしか2種類のマイクロカプセルが塗布されてるんですよね。
      それぞれのマイクロカプセルに別の化学物質が封入されていて、熱を加えることによりマイクロカプセルが壊れて、化学物質が混合されて、反応する。
      たぶんジアゾ反応だと思うけど。

      で、「難しい」と思う理由。
      1. 文字が印字されてない部分にもマイクロカプセルが残っている
      2. その部分のマイクロカプセルも経時変化により壊れていて、化学反応が進んでいると思われる(要はバックグラウンドが上昇している)
      古くなった感熱紙って、文字が薄くなるだけじゃなくて、紙全体がネズミ色になってくるじゃないですか。あの状態って一様に化学反応を起こしちゃってるんだと思います。
      なので、時間がたつ程、印字部分とそうでない部分の差は(見た目だけじゃなく)小さくなってると思います。
      親コメント
    • Re:化学反応 (スコア:3, 参考になる)

      by DB-researcher (10541) on 2003年06月02日 20時56分 (#328225) ホームページ 日記
       まず、関連記事を見つけたので、そちらの報告から。

       感熱紙はどうして色が出るのですか? [kiriya-chem.co.jp](キリヤ化学 [kiriya-chem.co.jp])によると、(典型的には)ロイコ色素とフェノール系化合物の反応を利用しているそうです。熱によって溶けたフェノール系化合物(顕色剤)にロイコ色素が反応して色が出るのだそうですが、両者の結合が不安定であるために、時間経過や光の影響、また薬品(おそらく溶媒になりうるもの)の接触などによって結合が乖離して、無色に戻るそうです。このような退色を防ぐために、最近では薬品の層の上にオーバーコート剤と呼ばれる保護層を設けて退色を防いだりするそうですね。

       さて、判別ですが、一度溶融するというステップを踏んでいるので、(電顕あるいは少し落としてWAXDあたりのレベルでなら)溶融によって規則性が破壊された痕跡を見つけられるかもしれません。でも、これらの手法は狭い範囲の構造分析に使うものなので、広い面積を調べると割りに合わないでしょうね。コストが低い構造分析手法には偏光を用いる手法がありますが、応力のない加熱のみの変化で偏光面が変わるような変化がおきるかどうかは疑問です。
      --
      _.. ._._._ _... ._._._ ._. ._._._
      物は試しだ。コメントのしきい値を2にしてごらん
      親コメント
    •  レスになっていませんが、もっとも文書の保存に
      適しているのは鉛筆だと、学生のころ聞いた記憶が
      あります。
       単なるカーボンが紙の上に摩擦で乗っかっている
      だけだから、化学反応する要素が無い?
      --
      -- BoneHead Hiro --
      親コメント
  • デイジーホイールでしょう。と言ってみるテスト。

     冗談はさておき、HP [hp.com]やキャノン [canon-sales.co.jp]は黒だけは随分前からやってると思いますがエプソンもようやく安価な顔料系インク機 [i-love-epson.co.jp]が出ましたね。
     黒インクなら染料系でも極端には褪せませんけど顔料系の方が強いんだろうなぁ、と思ってます(確証ナシ)。

    #ワイヤードットインパクト式も捨てがたい。五月蝿いけど好き。
    #今でもBJ-10V現役(-x-;
    --
    凛々しく、あほらしく。
  • ある外国ブランドの低価格PCを売っているパソコンショップの店頭で、親切にも「このレシートは保証書代わりになりますが、感熱紙なので一度コピーして一緒に保管しておいたほうがいいですよ」と言われました。

    保証期間内の方は一度、レシートチェックしてみては?

    というか感熱紙かそうじゃないかを簡単に調べる方法ないだろうか。下手にあっためると真っ黒になりそうだし。
    --

    - Ryuzi Kambe -
  • おはようフェルプス君 (スコア:1, おもしろおかしい)

    by Anonymous Coward on 2003年06月02日 16時13分 (#327999)
    T/O
  • これって登記関連だと思うのだが、それだったら、片割れもあるし、大丈夫なんじゃないの?
    どら息子が持ち出せなくなってラキー! とか。

    # 現金即金で土地も建築費も払ったんで、登記費用が馬鹿馬鹿しかったので
    # 登記しなかったら財形住宅が無税で解約できなくて欝だったのでID。
    # 商工中金じゃなければ、登記しなくても領収書でも建築請負書でもOKだったらしいのに…。気をつけてね。
    • by Anonymous Coward on 2003年06月02日 17時06分 (#328046)
      そもそも登記自体は登記簿として法務局などで保存されているわけで
      権利関係としては権利証が失われても大して影響がないよ。

      もとの朝日新聞の記事にも書いているけど、売買などの際に必要に
      なるけど、代替手段も用意されているので無問題。

      逆に、「登記費用が馬鹿馬鹿しかったので登記しなかったら」なんて
      ことやっていると、元の売主が二重譲渡して、相手方が登記を
      備えた場合に、相手の悪意を証明できない限り不動産をとられちゃうので
      要注意だね。
      親コメント
  • by Ryo.F (3896) on 2003年06月02日 16時33分 (#328013) 日記
    > ところで時々「永久に保存できる記憶媒体はな~に」って話題が
    > あるが、和紙に墨汁で出力できるプリンターってのはないもんか
    > のう?

    製図用の紙にペンプロッタで出力、ってのではダメでしょうか?
        http://www.mutoh.co.jp/products/~plotter/
    このあたりなんかどう?
  • イカサマ (スコア:1, 参考になる)

    by wadatch (6649) on 2003年06月02日 18時08分 (#328114) 日記
    イカサマ [tokai.or.jp]に対応する新語ができたりして。
  • 昔はTRPGのキャラクタシートを自分でワープロで作ってたりしました。
    標準品は使いにくいのが多かったし。

    そういう事をしてると感熱紙はコピーを取る癖が。
    感熱紙で、鉛筆&消しゴムを繰り返していると悲惨な事に・・・。
    --
    だが、いいこともあるぞ、外の天気は上々なんだ
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弘法筆を選ばず、アレゲはキーボードを選ぶ -- アレゲ研究家

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