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オープンソースなTRON開発のTOPPERSプロジェクトがNPO法人化申請 66

ストーリー by Oliver
読みやすいソース分量 部門より

Anonymous Coward 曰く、 "Semiconductor Japan Netなどで報道されていますが、ITRONの開発をすすめているTOPPERS プロジェクトがNPOを設立するそうです。(ニュースリリース)
Linux並にITRONを広めたいという意図なのかとも思えます。元々ITRONは組み込みでは市場シェアをかなり持っていたのに、最近では組み込みLinuxに徐々に奪われてきている状況なのですが、今回の動きでITORNが巻き返しを狙ってITRON勢力を集約していくけるのでしょうか。"

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • NPO 法律改正後 (スコア:2, 参考になる)

    by gniibe (2972) on 2003年06月25日 7時32分 (#344993) ホームページ 日記
    NPOを昨年立ち上げました。それから法律改正があって、設立申請が簡素化されたようです。この改正で、明確になったのが、「特定非営利にかかわる事業」、すなわち、NPOの本体事業とは何かだと思います。

    それは、公益のため、とされます。

    会員(だけ)に対するものは、公益ではなく、共益の事業とされるので、「その他の事業」となります。

    例えば、「今年度、NPO事業の支出が少なかったから、Tシャツを会員に配ろう」、というのは、ダメとなると思います。会員への(不当な)利益分配となる。

    じゃぁ、会員のメリットって何よ、ってなりますが、それは、公益のために協力できるということですか。

    いや、これだと、マーケティング難しいなぁと。
    • by Anonymous Coward
      先日、サポートセンターの方がテレビに出ているのを見ましたが、ボーナスを出してるところもあるみたいですよ。
      • by Anonymous Coward
        役員に対して正当な報酬を支払うことは認められていますし、
        一般社員にも依頼した仕事への報酬の支払いは出来たはず。
  • by Anonymous Coward on 2003年06月25日 18時13分 (#345392)
     18時現在、24個もコメントがついているのに、+1以上のコメントがわずか二つ…。なぜだ…。
     というオフトピはおいといて…。

     プレゼン資料にある内容で、少し気になったことがありました
     PDFの10ページに書かれている「ライセンスの独自性 TOPPERSライセンスについて」によると、
    ・ほとんど唯一の制約 ---> 使用事実の報告
    とあります。これってどうなのでしょうか。

     また、他にも「将来にわたる活動継続の戦略」(13ページ)から
    これはTOPPERSライセンスの柔軟性、つまりGPLと異なり、派生物の販売を禁じていないことによ可能なメリットであり、本組織の特徴である
    とあります。
     GPLってそうだったんですかっ!

     と、読んでみると面白そうなことがわんさか出てくるのに、どうして…。
    • >GPLと異なり、派生物の販売を禁じていないことによ可能なメリット
      GPLは別に派生物の販売を禁じちゃいないのに…というか、GPLを大ざっぱにも理解していないように見える方々が作る「おーぷんそーす」なプロダクトのライセンスって…痛い。
      親コメント
      • 組織が大きくなると、ライセンスを考えコードを書く人と
        プレゼンを作る人が分業することはあるのですじゃ。
        報道ウケという大義の前に黙する場面もあるのですじゃ。
        大目に見て下され。

        ちなみに、ライセンス文言のどこが"痛い"のか教えて下さると幸甚。

        --
        TOPPERSライセンスの文言に関与したことのある開発者なのでAC
      • >GPLは別に派生物の販売を禁じちゃいないのに…

        派生物どころか、そのものの販売も禁じていませんよ。
        タダで手に入るものにいちいち(手数料以上の)金払うヤツがいないってだけで。

        • 関係者にはツッコミ入れておきました。修正されるかどうかはわかりませんけど=)
          なお、「みんなでチェックしたはずなのにー」と言ってましたが、みんな「誰かが突っ込むだろう」と結局チェックがザルになっていた模様。駄目じゃん。
          #おいらにツッコミ入れられたメンバーは一応わかっていた模様。
          親コメント
    • by Anonymous Coward on 2003年06月25日 19時00分 (#345413)
      > これってどうなのでしょうか。
       
      使用事実の報告は、バイナリとして配付する時のみで、「オープンソースの定義」とも矛盾しないと思われます。また、最近のTOPPERSライセンスはGPL2とのハイブリッドで、GPL2を選択すれば使用事実の報告義務は事実上なくなります。(報告は励みになりますけれど)

      どの辺りが「どうなのでしょうか」なのでしょうか?

      --
      ライセンス文言に関与した開発者なのでAC
      親コメント
      • 使用事実の報告 (スコア:1, すばらしい洞察)

        by Anonymous Coward on 2003年06月25日 19時21分 (#345423)
        定義と照らし合わせてどうか、というのは分かりませんけど、その精神からすると、開発元がつぶれたら実行不可能になってしまうような条項をライセンスに入れるのは、オープンソースの考え方と相反するんじゃないかと思います。

        だって、TOPPERS プロジェクトが解散したりつぶれたりしたら、使用報告もできなくなり、したがって使うことが不可能になります。

        一方、開発元が潰れてもコードは生き続ける、というのがオープンソースの利点のひとつですし。この利点を殺してしまうのは、オープンソースの精神に反するんじゃないかと思います。

        親コメント
        • by Anonymous Coward on 2003年06月25日 19時32分 (#345429)
          > 開発元がつぶれたら実行不可能になってしまう

          なるほど。立ち上げ前につぶれる話をするのはいささかアレですが、おっしゃることはごもっともと思います。
          "GPL2とのハイブリッド"という逃げ道は仕込んであります。組込ならLGPLという手もあったかと、やや悔いの気持ちも無くはないですが。

          --
          TOPPERSライセンスの文言に関与したことのある開発者なのでAC
          親コメント
          • by Anonymous Coward
            >立ち上げ前につぶれる話をするのはいささかアレですが

            潰れなくても、組織が変わって連絡先が変わったり、名前が変わったりする可能性はありますね。

            あと、ついでに書いとくと、このライセンスではソースコードの入手が保証されませんから「オープンソース」ではありません。

            • by Anonymous Coward
              > 潰れなくても、

              先のコメントで舌足らずでしたが、報告義務は、著作権表示を避けたい場合のみ発生します。TOPPERSプロジェクトが最悪の結末を迎えたとしても、全く使えなくなるケースは、「使いたいが著作権表示はしたくない」という、プロプライエタリな用途でありがちな要求に基づく場合のみです。
              まあライセンスの原文を読みもしないで論評しているとは思えませんが、念のため。

              > このライセンスではソースコードの入手が保証されませんから「オープンソース」ではありません。

              ん? 釈迦に説法かもしれませんが、OSIの
    • >18時現在、24個もコメントがついているのに、+1以上のコメントがわずか二つ…。なぜだ…。

      と言いながらACでコメント打つから +1以上のコメントの助けにはならず。

      ↑のほう(人によっては↓のほう)で読点がどうのこうのと宛ら国語審議会 [mext.go.jp]の如く盛り上がってるのが、+1以上の割合を著しく下げているわけ
  • TRONプロジェクトの基本コンセプト [tron.org]は、「どこでもコンピュータ」「オープンアーキテクチャ」「弱い標準化」ですから、
    あきらかにTOPPERSプロジェクトはTRONプロジェクトのコンセプトに逆行したものです。

    もっともTOPPERSは、「ITRONの良さを継承した、次世代のリアルタイムOS」を目指すそうですから、方向性が始めから違うのでしょう。

    iTRONで装置制御をしている私としては、選択肢が増えたことを素直に喜びます。
    # 今までTOPPERSを知らなかったのは、私の勉強不足でしたね

    • 今まで知らなかったものに対して、どうして「あきらかに」逆行していると断じられるのかな。

      ITRON自身、組込用途で、ユビキタスの基盤足り得るだけの軽さと小ささを持っていますが、相互接続性を確保する為にプロトコルスタックなどのソフトウェア部品の整備も行っています。つまり「どこでもコンピュータ」を忘れているわけではありません。

      「オープンアーキテクチャ」は継承しますし、実装先行だとしてもITRON仕様や周辺仕様へのフィードバックは行うであろうことについては、ことあるごとに触れています。(あのプレスリリースでも高田教授が話していたのですけれどね。)

      「弱い標準化」の反省はありますが、これはT-Kenrelも同様です。コンパイラや実装を特定している辺りで、T-Kernelのほうが制約が強いとも言えます。まあ、今までも弱い標準化を採用した"実装"はありませんでしたし、今後も無いでしょう(言ってること解るかな?)。仕様にフィードバックされた時点でどれだけの厳密さが要求されるようになるのかは、また別の話です。
      --
      from もなか
      親コメント
      • コンセプトの趣旨を並べて見てみれば、明らかに方向性が違うのは明確でしょう。
        「公開された仕様」と「オープンソースソフトウェアとして公開」は大きな違いじゃないでしょうか。
        しかし、TOPPERSに対して別に悪意を持っているわけではありません。
        CONTECなどのボードメーカーが、Linuxドライバ [contec.co.jp]を出していますが、TOPPERSドライバを開発してくれる事も期待できますよね。

        それにしても、皆さんはどういう所で使っているのでしょうね。
        大変興味があります。FA-Developer MLでも話題になっているようですし、TOPPERS-MLに登録してみます。
        親コメント
      • 私は、iTRONは主にNorti/86を使っています。その他のリアルタイムOSとしては MTOSなども使っています。
        それらは、「コンパイラはコレ、またはアレ(制約)」「このいう順番に使う事を想定」「規格には無い独自拡張(方言)」などと実装上の縛りがあるものです。
        これは、実際の形にする(実装する)上であたりまえの事で、TRONのコンセプトは、実装の方法に関しても、自由競争できるように書いてあります。(弱い標準化を採用した実装は無い)

        TOPPERSという一つの実装例は、TRONコンセプトの中に含まれますが、それが、TRONを置き換える決定版のOSだ、というのは少し反感を感じます。まあ、海外のソフトの売り文句を見ていると、もっと過激なものもありますから、気にしなければ良いと言う話もありますが

        始めのコメントを投稿してから考えが少し変わりまして、「自由競争も可能なら、自由協力もアリ」だなと考えるようになりました。
        TOPPERSとうのは、そういうことを目指したiTRONなのかな、と理解しました。
        Linuxが成功した理由の一つに、(ディストリビューターから)金を払えばサポートが受けられる事、と考えています。
        まさに、もなみソフトウェアさんがそういうことをされているようですね。頑張ってください。
        親コメント
  • by Anonymous Coward on 2003年06月25日 12時39分 (#345184)
    「Linux並(?)にITRONを広めたい」とか
    「ITRON勢力を集約」とか?

    単にITRONの仲間にオープンソースでやっていく仲間が一つ増えただけだよね。
    • by Anonymous Coward on 2003年06月25日 13時48分 (#345248)
      TOPPERS プロジェクトとは [toppers.jp]に、 タレコミよりもっと仰々しい狙いが書いてあります。
          (1) 現世代のリアルタイムOSの決定版を構築する
          (2) 次世代のリアルタイムOS技術を開発する
          (3) 組込みシステム技術者育成に力を入れる
      (1)はタレコミに相当しますが、(2)はずっと野心的だし、 (3)はオープンソース開発とは別物です。 このプロジェクトは産業振興を狙っており、 “one of them”に収まるつもりはなさそうです。
      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2003年06月25日 14時48分 (#345283)
    今週のビックコミックを見ればわかりますが、
    TRON?のオープンソース化を、世界最強の男と、
    日本のエレクトロニクス産業界の父な国士が応援してくれます。

    骨は拾ってくれるそうで。

    打倒!サイバーなんとか社!
  • by Anonymous Coward on 2003年06月25日 19時57分 (#345436)
    LinuxがGPLライセンスによって世界の個人も含めた OSになった事実をしらないのかな? 本筋のものはGPLと修正BSDとかのデュアルライセンス にして、統一しないと、ハードを隠したがる大手ベンダーさん が分派していくだけだと思われ。。。 失敗しますね。確実に
    • 「ソースコード公開」はLinuxの発展・普及に非常に重要な
      役割を果たしたと思うのですが、「GPLで無ければならなかった」
      理由を教えていただけませんか。

      あと、GPLと修正BSDのデュアルライセンスにすることにより、
      分派が防げるのは何故でしょう?修正BSDを選択された時点で、
      ベンダにはソースコード配布の義務は無くなって、囲い込まれる
      ことを防ぐことはできないような気がします。

      もし、「GPLによりバイナリを受け取ったときにソース公開を
      強制できたことが理由でLinuxは発展・普及した、従ってそれ以外の
      ライセンスを採用したオープンソースプロジェクトは失敗する。」
      という論拠でTOPPERSが失敗するというのであれば、デュアル
      ライセンスの採用自体が失敗になるのではないでしょうか。

      また、TOPPERSのライセンスが独自条件とGPLの選択可になっている
      ようですが、これは「GPLと修正BSDとかのデュアル
      ライセンス 」と同じことではないのかな、と思えるのですが...

      私は何か考え違いをしているのでしょうか。

      #最近思考力に全く自信が無く、すみませんが元ACの方、
      #よろしくお願いします。
      親コメント
      • みんなで共有することが一番いいという単純な理由です。
        それにはGPLが独占させない、よいライセンスです。

        結果論ですから、「なければならない」は訂正。

        デュアルにしといたほうが、BSDな人とかには
        便利で、共有できると(IPV6とか)見たいに
        便利です、同時にライセンスするのがBESTか

        プレスには書いてなかったので誤解してました、選べますね。
        しか
    • とりあえずライセンスを読もうね。短い条項だから。

      TOPPERSライセンスは、GPL2と独自ライセンスのハイブリッドなの。

      これで確実な成功を信じてくれたかな? (w
  • by Anonymous Coward on 2003年06月25日 22時26分 (#345498)
    組み込みLinuxはニュースネタとして派手なので目立ちますが、本当のITRONの敵はVxWorksなのではないかと。
    ITRONは実装者(CPUといってもいいかも)による仕様の微妙な違いができすぎたのと、それに伴ってミドルウェア(例えばTCP/IPスタックなど)がターゲットCPUの元で揃いにくいというのが弱みですね。
    組み込みLinuxとはむしろうまくやっていける気がするんだけど。
    • by monaka (4489) on 2003年06月25日 23時52分 (#345541)
      TOPPERSライセンスがある時点からGPLも選べるようになったのには、いくつかの理由があるのですが、その中の一つに、Litron以上にkernelとの結合度が高いLinux on ITRON実装を作る時に、ライセンスが邪魔をしないように、という配慮もありました。

      プレスリリースは一般ウケを狙う側面が強いですから、とりあえず派手なLinuxに噛み付いたりしますが、実開発に関わるエンジニアの思惑を必ずしも反映するものとも言えません。/.-Jの読者相手なら、もうちょっと違ったプレゼンを用意していたことでしょう。
      --
      from もなか
      親コメント
      • by Anonymous Coward
        プレスリリースをみると、一見Linuxに噛み付いているようにも見えますが、実際は違うのでは?
        確かにLinuxでいろいろ問題になっている面を取り上げてはいますが、それを教訓というか反面教師にするけど、よいところは見習ってオープンソース版ITRONを作ろう、という内容に見えます。
         PCの世界:Windows(Microsoft)に対するLinux(自由なUNIX)
         組込み業界:VxWor
        • Re:相手はだれ? (スコア:1, おもしろおかしい)

          by monaka (4489) on 2003年06月26日 0時57分 (#345589)
          > それを教訓というか反面教師にするけど、よいところは見習ってオープンソース版ITRONを作ろう

          まあ、ざっくり言って、そんなとこです。

          # NPO組織化準備委員会の常連だったりするのにID
          --
          from もなか
          親コメント
          • T-Kernelとの違いは何ですか?
            私にはどうにも二番煎じに見えてなりません。
            あと、そろそろ可変長メモリープールに対応しませんかねぇ?
            親コメント
            • by monaka (4489) on 2003年06月26日 13時38分 (#345896)
              今回のプレスリリースにもありましたが、TOPPERSプロジェクトの参加企業が、オープンソース活用基盤整備事業の採択を受けています。
              申請内容の一部にカーネルのフルセット化があって、無論、可変長メモリプールも含まれます。
              来月頭にはwww.ipa.go.jpにも情報が掲載されるでしょう。
              --
              from もなか
              親コメント
    • by Anonymous Coward
      VxWorksの前にT-Kernelが居たりして.
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弘法筆を選ばず、アレゲはキーボードを選ぶ -- アレゲ研究家

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