パスワードを忘れた? アカウント作成
6213 story

七百垓のきらめき 65

ストーリー by Oliver
星々に抱かれて 部門より

teltel曰く、"CNN.comの記事 から。Dr Simon Driver(Australian National University) がGeneral Assembly of the International Astronomical Union meeting in Sydney にて述べたところによると、全天で我々が観ることのできる星の数は、7x10の22乗個にのぼることが解ったそうだ。もちろん、全ての空の星の数を数えた訳ではない。AAO (Anglo Australian Observatory) とCanary 諸島の望遠鏡(IAC (INSTITUTO DE ASTROFÍSICA DE CANARIAS) の中のどれかだろう)を使って、空の一部分を撮影。その画像の中には銀河が 10000 個程写っている。全ての銀河について明るさを調べると、その銀河の大まかな星の数が解るので、それらを足し合わせて一枚の写真の中の星の数を求める。この数から最終的に、全天の星の数が得られるというわけだ。当然ながら、宇宙の全ての星の数はもっと多く(無限??)、今最新の望遠鏡で手(目)の届く範囲内の星の数ということになる。
ちなみに、7かける10の22乗個は、英語で70 sextillion となっている。sextillion なんて言い方知らなかったが、一応10の63乗まであるようで、vigintillion となるそうだ(googleplex もあるけどね)。 日本語では七百垓。無量大数は遠い。"

Anonymous Coward曰く、"本家の記事Dr. Simon Driverのサイトも参考になる"

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by KAMUI (3084) on 2003年07月26日 19時19分 (#366120) 日記
    日本語では七百垓。無量大数は遠い。
    一十百千万億兆京垓・・・の先は
    丈(し)
    壌(じょう)
    溝(こう)
    砂(かん)
    正(せい)
    載(さい)
    極(ごく)
    恒河沙(こうがしゃ)
    阿僧梢(あそうぎ)
    那由他(なゆた)
    不可思議(ふかしぎ)
    無量大数(むりょうたいすう)

    宇宙鉄人キョーダイン [shikoku.ne.jp]を見てた世代だと
    「京」までなら覚えてるンだけどね~(笑)

    #丈ではなく杼,砂ではなく澗と言う説とかある様だが・・・どれが正解?
    • by zizi (16322) on 2003年07月26日 23時39分 (#366201)
      恒河沙(こうがしゃ)
       恒河(=ガンジス川)に流れる砂(沙は水の中の砂の意)の数ほど多い、という意味です。

      #他の意味は知らないのでパス(ぉ
      親コメント
    • by knn (11810) on 2003年07月27日 10時33分 (#366283) 日記
      タイトルの七百垓を最初なぜか百日咳と誤読して混乱しました。

      私もCOSMOSのコマーシャルで覚えた口ですが、無量と大数が別れていましたよね (10^68と10^72)。あと、あそうぎの表記は阿僧祇だったような。
      親コメント
    • >丈(し)
      >砂(かん)
      そもそも、こうは読まないのでは?
      と思って検索したら、異体字とか色々あるみたいですね。
      http://village.infoweb.ne.jp/~fxba0016/misc/suumei/suumei.html
    • >宇宙鉄人キョーダインを見てた世代だと「京」までなら覚えてるンだけどね~(笑)

      いや、/.JでならCOSMOS [amazon.co.jp]のCMの方が有名なはず。
  • 英語で大きい数 (スコア:2, 参考になる)

    by Anonymous Coward on 2003年07月26日 21時11分 (#366159)
    ここに
    http://www.isthe.com/cgi-bin/number.cgi
    数の英語表記を教えてくれるところがあります。

    面白いことにアメリカンスタイルとヨーロッパスタイル
    というのがあるようで

    (オフトピ っていうか本トピになってるかも)
    • by nq (16642) on 2003年07月26日 21時46分 (#366167) 日記
      ここでは、6という意味なのですね。
      bi が2、それで billion は、10の(2*3+3)=9乗、
      tri が3、trillion は、10の(3*3+3)=12乗、
      だから sextillionは、10の(6*3+3)=21乗

      となっています。アメリカで、昔に6人編成のジャズバンドが、sextetと名乗るべきところを、誤解を避けて使わなかったことがあるという話を読んだことがあります。
      親コメント
    • by U-Chan (6901) on 2003年07月27日 15時05分 (#366335)
      ヨーロッパとアメリカの間で、なんか数のやり取りをするときに、取り違えてみょーなことになったりしないんだろうか?

      書類に、数字で書いてあるなら大丈夫そうだけど、読み上げるときとか電話で伝えるとか、いろいろ困りそうな感じ。あ、書類でも、英語とかの場合は、数も数字で書かないで綴るんだっけ?
      親コメント
  • by kiyotan (3912) on 2003年07月26日 18時33分 (#366099) 日記
    日本野鳥の会がカウンタ片手にがんばった結果なんだろうか?
    --
    Kiyotan
  • by kan2 (16875) on 2003年07月26日 18時52分 (#366104)
    10の63乗なんて古代に誰が何のために作ったんだろ?日常会話で万を超える数なんて使わないし、古代ならなおさらだろう。日本の無量大数とかはもともと世界観がでかい仏教用語だからだけど。やはり星の数でも数えてたのかな?
    • by kaityo (16162) on 2003年07月26日 19時43分 (#366131)
      仏教の地獄の刑期を考えるのに大きな数が使われてますね。

      等活地獄の刑期が1兆6653億1250万年、以下8倍ずつされて、
      無間地獄では等活地獄の2097152倍、すなわち、
      349 2413 4400 0000 0000年

      ざっと350京年ほど?
      あれ、おもったより大きくなかったな。

      #ソースは The雑学book(永岡書店)だけど、 ウェブに無かったので適当に見つけたソース [daiwa-kensetu.co.jp]。
      親コメント
    • > 日常会話で万を超える数なんて使わないし、

      10億(ギガ)だったらしょっちゅう使ってます。ギガビットイーサとか、ギガバイトのメモリとか....

      ディスク容量はそろそろ兆(テラ)....

      仕事上の会話なので日常会話、とは少しずれてるかな...
      親コメント
    • 「おばちゃん、これちょうだい」
      「はい、チョコ1つで10億万円~~~」

      # そういやマンガ以外でこんなの見たことないな
      --
      *-----------------------*
      -- ウソ八百検索エンジン --
      親コメント
      • 第一次世界大戦後のハイパーインフレだったドイツなら似た会話がかわされたかも。チョコ一つ1兆マルク。とか。
        親コメント
        • トルコでは、ポテトチップが確か2袋100万トルコリラくらいでした。でも、日本円にして80円弱くらい(今年3月時点)。
          金額の数え方の単位がミリヨン(100万TL)で、それに慣れるまではどのお札を出すべきか分からず、
          お札のゼロの数を一生懸命数えまくりました。ゼロの数が多すぎで、最初はボラれているのかどうかすら判別がつきませんでした。
          ちなみに、出回っていたお札は、250,000TL、500,000TL、1,000,000TL、5,000,000TL、10,000,000TL、20,000,000TL。
          今見てもゼロの数にくらくらします。最初は、1ミリヨン札を持って「わーい、百万長者やー」とちょっと喜んだのですが。

          親コメント
      • 大阪、千里中央の駅プラットフォーム上の、ジャンボカレーだったか? 600円のカレー喰って1000円出すと、「1000万円お預かり、400万円のお返しィ」なんておじさんが叫んでた覚えがある。 1万円札を出したらどうするか試したら、「1億円」と言ってたっけ。なお、同店にはおばちゃんや(バイト?)おねぇちゃんも居るが、金額が1万倍になるのはおっちゃんだけ。
        親コメント
    • by GPH (8223) on 2003年07月29日 10時33分 (#367604) 日記
      宮城谷昌光が自身の著作で書いてたのを(重耳、だったっけ?うろ覚え)読むと、どうやら古代中国の観念(春秋戦国初期くらい)からすると

      「万の次が億」

      のようです。現在の10万が億に相当するとか。要するに途中の10倍~1000倍カウントは無かったようです。最も、遥か昔の話だけに誇張もあるでしょうが。

      秦、漢初期での最大兵力の数が10-50万単位と言われます。
      恒河沙がガンジス川の砂の数、だったっけ。いすれにせよ、でかい数を連想させるものがそこら中にあったという大陸環境は否定できないかも。
      親コメント
    • 実際に何かを数えるためのものというより、とてつもなく大きな数そのものという意味で使ったと考えてはいかがかな。
    • 日常的に・・・
      土建屋 World では、億の単位が使われてます。<無理すんな、って
      債権屋 World では、兆の単位が使われてます。<文字どおり、紙上の単位だけどね

      ところで、宇宙船に乗せて流刑した場合、どの星系まで辿り着くんだろう。
    • あと、googleplex じゃなくて googolplex では?>タレコミ文
      googleじゃあるまいし。
  • 教えて下さい (スコア:1, おもしろおかしい)

    by Anonymous Coward on 2003年07月26日 22時16分 (#366175)
    コンピュータには門外漢で、ただただ面白ネタ探しにスラドを見ているものですが
    IPv6だと10の38乗のコンピュータに接続できるということでした
    http://yougo.ascii24.com/gh/77/007720.html

    宇宙の全星が7×10の22乗個だとして
    仮にそのすべてが太陽のように生物のいる惑星を一つもっているとすると、
    その1惑星あたり、約10の15乗個ぐらいのアドレスを設定できるということですか?
    10の15乗ということは、千兆ということだから、 ユニバーサルアドレスが可能ということですか
    • by miri (12057) on 2003年07月27日 13時03分 (#366305) 日記
      IPv6はその意味でのユニバーサルなアドレスを目指したというより、もっと狭い範囲での効率を目指したところが大きいと思います。

      それに、地球を離れるようになるとTCP/IPでの通信が破綻します。どのような通信も光の速さを超えることができないから。

      あ、でもTCPでなくIPは大丈夫なんだっけ?

      いつIPv6が主流になるか、というのはよく言われますが、いつIPv6が廃れるかというのはどうなんでしょうね?

      相対性理論を突破して全宇宙が通信で満たされる時どのようなプロトコルが用いられるのか、アドレスという観点からだけでも考えると、ちょっと面白いですね。
      親コメント
      • by copper (2040) on 2003年07月27日 14時33分 (#366325) 日記
        デフォルトのタイムアウトが2分だからですよね・・・・

        1光分以内に中継ステーションを設けて、設けて、沢山設けて
        ・・・とかやれば
        P2Pは難しいかもしれませんが、メールくらいは届くかと思います。

        IPv6は惑星間通信とかがはやる前に、この惑星状のあらゆるゴミ
        にIPがふられて枯渇するんではないか・・と個人的には思います。
        親コメント
    • by G7 (3009) on 2003年07月27日 18時31分 (#366503)
      >その1惑星あたり、約10の15乗個ぐらいのアドレスを設定できるということですか?
      >10の15乗ということは、千兆ということだから、ユニバーサルアドレスが可能ということですか

      あちらの生き物の寸法というか数というか人口密度が、予想するだけ無駄な未知数であるような気がします。

      とりあえず地球人は、他の地球生物と比べて、(その体格に対しての)人口密度が多すぎる計算になるそうなので、
      かりにどっかの異星人が地球生物の一般的な性質だけを知っていたら(変な設定ですが)、
      却って地球人の数の推測を誤りそう…。

      もっと小さい生き物が多数居る世界とか、もっと大きいのが少数居る世界とか、
      星の仕組みとかの違いにより定数が地球とは大幅に違うとか、

      あるいは「個体」という概念が意味をなさない生命とか…(^^;
      そこまで行くと、「電子ネットワーク」というものへ何を期待するか?すら、我々とは違うでしょうね。
      情報の宛先を個に分けることに対する意味づけが、我々と全然違うでしょうから。

      #宇宙まで行かずとも地球でも、「ブナの原生林は個体数としては幾つ?」とか…
      親コメント
  • あほ (スコア:0, フレームのもと)

    by Anonymous Coward on 2003年07月26日 18時06分 (#366094)
    当然ながら、宇宙の全ての星の数はもっと多く(無限??)

    あほ

    • by vj-jean (11641) on 2003年07月26日 19時08分 (#366113)
      星の数は有限? それとも無限?
      普通に(なんとなく)考えると有限な気がしますが真相はいかに?
      誰も数えたことがないから、無限かなぁ
      親コメント
      • by kaityo (16162) on 2003年07月26日 19時19分 (#366121)
        ビッグバン説を信じるなら 宇宙の年齢は120億年ほど [astroarts.co.jp]で、
        とうぜん 大きさが有限なんだから体積も有限、星の数も有限でしょう。

        よく球の表面という表現がされますが、 宇宙には果てがないけど有限という概念は
        一般には無限と混同されやすいようですね。
        親コメント
        • 無限? (スコア:2, 参考になる)

          by nq (16642) on 2003年07月26日 22時41分 (#366182) 日記
          「宇宙」は無限に広がっているかもしれないけれど、観測可能な領域は有限、という方が正確です。

          現在のさまざまな観測から、宇宙は平坦と考えるのが主流です。 二次元で例えると、球の表面のような有限に閉じたものではなく、まっ平らな無限の平面のようなものです。

          このような見方が定着してきたのはこの十数年です。ちょっと前までは、宇宙は果てがないけど有限で、理想的な望遠鏡があれば自分の頭の後ろ側が見える、なんていう説明を聞いたり読んだりしたものですが、いまはそのように考える専門家はほとんどいません。

          ただ、宇宙の年齢は137億年 [nao.ac.jp]と有限なので、見える範囲はその宇宙年齢の間に光が走れる距離以内、さらに宇宙膨張を考慮した有限の大きさが「観測可能な宇宙」です。発表された星の数はこの領域にある星の数ということです。

          親コメント
          • Re:無限? (スコア:3, 参考になる)

            by locate (5848) on 2003年07月27日 1時12分 (#366234) 日記
            > 現在のさまざまな観測から、宇宙は平坦と考えるのが主流です。 二次元で
            > 例えると、球の表面のような有限に閉じたものではなく、まっ平らな無限
            > の平面のようなものです。

            > このような見方が定着してきたのはこの十数年です。ちょっと前までは、
            > 宇宙は果てがないけど有限で、理想的な望遠鏡があれば自分の頭の後ろ側
            > が見える、なんていう説明を聞いたり読んだりしたものですが、いまはそ
            > のように考える専門家はほとんどいません。

            確かに、かなり平坦に近いことは分かっていますが、完全に平坦だとは
            結論されていません。その理由は、現在、見ることのできる物質量の
            10倍以上存在する見えない物質(ダークマター)が何なのか、どれくらいの量が
            なのかについて何も分かっていないからです。
             宇宙のトポロジーに関する理論的研究はほぼやり尽くされてしまっているので、
            あとはダークマターに関する観測結果待ちという状態だと思います。

            あと細かいですけど、

            > 「宇宙」は無限に広がっているかもしれないけれど、観測可能な領域は
            > 有限、という方が正確です。

            無限なものは観測できませんので、「観測可能な領域は有限」というのは、
            あえて言わなくても自明です。
            親コメント
            • 宇宙は平坦 (スコア:2, 参考になる)

              by nq (16642) on 2003年07月27日 16時05分 (#366353) 日記
              > 確かに、かなり平坦に近いことは分かっていますが、
              > 完全に平坦だとは結論されていません。

              いいえ、ほぼ完全に平坦であることが、WMAP衛星 [nasa.gov]による宇宙背景放射の観測からきわめて高い精度で検証されました。これに関しては発表直後にここでも議論されています [srad.jp]が、googleで"wmap"と"平坦"をキーワードに検索 [google.co.jp]すると、専門家による解説プレゼンテーションがひっかかりますので、それを見てください。

              「インフレーション」と「冷たい暗黒物質」によって宇宙の構造が規定されたという標準宇宙論モデルは宇宙が平坦であることを理論的に要請しますが、WMAP衛星による宇宙背景放射の観測はさまざまな角度から極めて高い精度でその予測を検証しています。

              > その理由は、現在、見ることのできる物質量の10倍以上存在する
              > 見えない物質(ダークマター)が何なのか、どれくらいの量が
              > なのかについて何も分かっていないからです。

              WMAPによって標準理論が検証されたことを受け入れれば、暗黒物質(ダークマター)の量もWMAPによってほぼ分ったことになります。暗黒物質の正体が何であるかは、宇宙の平坦さの測定とは、あまり関係ありません。暗黒物質の大部分は、通常の意味の物質ではなく、重力以外の相互作用をほとんど行なわないことがわかっていますので、重力の効果だけを測ればその量や宇宙の構造への寄与はわかるわけです。一方、それゆえに、重力以外の相互作用を用いてそれが何かをつきとめるのは至難だと思いますが...

              暗黒物質のほかに、アインシュタイン方程式の宇宙項に由来する「暗黒エネルギー」というものが宇宙には存在することもWMAPをふくむいくつかの観測から示されていて、この寄与もふくめて宇宙は平坦になっているというのがWMAPの観測結果の意味するところです。

              # 本質を外れた揚げ足取りのようなコメントの相手はしたくないのですが、誤ったフォローをされては...

              親コメント
              • by locate (5848) on 2003年07月27日 20時56分 (#366604) 日記
                > いいえ、ほぼ完全に平坦であることが、WMAP衛星 [nasa.gov]による
                > 宇宙背景放射の観測からきわめて高い精度で検証されました。

                基本的な間違いなので、ここだけ指摘しておきますが、
                宇宙の曲率の問題と、密度分布の一様性の問題は全く別の問題です。

                宇宙背景放射が一様であるというとは、宇宙の晴れ上がりの時点での
                密度分布が一様であったことを示しているだけで、
                宇宙の曲率の正負(または0)を言っているわけではありません。

                つまり、宇宙の晴れ上がりの時点で厳密に宇宙が一様だったとしても、
                宇宙に含まれる物質量がある量以上であれば、自らの重力によって
                最終的には収縮しますし、逆に物質量が少なければ重力が弱く、
                宇宙はそのまま永久に膨張を続けます。

                繰り返しますが、宇宙背景放射の一様性と宇宙の曲率の問題は無関係です。
                なので引用部以降のnq氏の文章も言わずもがなです。
                親コメント
              • by nq (16642) on 2003年07月27日 23時16分 (#366717) 日記
                locate氏の誤ったコメントには、私はうんざりしているのですが、皆様も惑わされないように。詳しく知りたければ、WMAPと宇宙論をキーワードに、まともなページ(国立天文台やNASAなど)を見るか(宇宙論は「と」系の方も多いので個人ページは注意)、 杉山直氏 [nao.ac.jp]の著書を読む(これが一番よい)ことをお勧めします。

                locate氏は、「宇宙背景放射が一様」と思っているようですが、まず、宇宙背景放射が完全には等方的でないことは10年前にCOBE衛星の観測によってすでに明らかにされています。

                今年発表されたWMAPの観測によって宇宙背景放射の等方性からのずれが精密に計測され、そのずれ方が、平坦な宇宙を予言する理論に正確に一致することが示されました。

                locate氏は、一様(どこに移動しても同じ)と等方(どの方向を向いても同じ)の区別もせず、現在の観測結果とその解釈をご存知ないようです。locate氏の誤ったコメントに(スコア:3, 参考になる)なんていうモデレートがつけられているので心配になって再度コメントしましたが、この話題に付き合うのはこれを最後にします。みなさん、お気をつけて。
                親コメント
              • 私もlocate氏のコメントにはうんざりしているし、WMAPによって、宇宙がほぼ完全に平坦であることが検証されたことにも異論はありません。

                でも、WMAPではΩは1.02 +/- 0.02とされた [arxiv.org]だけですし、"完全に平坦だとは結論されていません"というのも間違いとも言い切れないんじゃないですか?
                あと、個人的な理解だと、インフレーションは宇宙が完全に平坦であることを要請しませんし、冷たい暗黒物質については、銀河を作るだけのものでしかないでしょう?ダーク・エネルギについても、観測された平坦性を理論で説明するために、それだけのダーク・エネルギがなければならない、というものではないですか?

                それと、

                > # 本質を外れた揚げ足取りのようなコメントの相手はしたくないのですが、誤ったフォローをされては...

                > この話題に付き合うのはこれを最後にします。みなさん、お気をつけて。

                というような意味のないコメントをされるのにはうんざりです。
                #今回無駄にフレームを起こそうとしてるのはどちらなんだか。
                親コメント
              • by nq (16642) on 2003年07月29日 0時37分 (#367423) 日記
                私の書き方に不快感をもたせる部分があったことはお詫びします。
                しかし、科学的に誤った、あるいは科学者の間で受け入れらていることを無視する主張を繰り返されるときには、どのように対処すべきとお考えでしょうか?科学的常識を無視するコメントが「参考になる」というモデレーションがつくほどの影響力をもつのは看過すべきでないと思うのです。

                > でも、WMAPではΩは1.02 +/- 0.02とされた [arxiv.org]だけです
                > し、"完全に平坦だとは結論されていません"というのも間違いとも
                > 言い切れないんじゃないですか?

                yosuke氏はわかっていらっしゃいますが、WMAPの結果によって、宇宙が平坦であるかどうかという命題は本質的には決着したといってよい段階になりました。

                "完全に平坦だとは結論されていません"という言葉は、数値的には間違っていないかもしれませんが、明らかに現在の多くの科学者の合意事項とは違うベクトルを向いていて、本質の理解を妨げる表現であることは、指摘する必要があると思います。

                > あと、個人的な理解だと、インフレーションは宇宙が完全に
                > 平坦であることを要請しませんし、

                インフレーションは、観測的にほぼ宇宙が平坦であることを自然に説明するために導入された理論だと理解しています。したがって、平坦な宇宙を要請しないインフレーションなら導入する意味がなく、誰もそれを現実の宇宙に当てはめようとしていない、というのが私の認識です。間違っているでしょうか?

                > 冷たい暗黒物質については
                > 銀河を作るだけのものでしかないでしょう?

                「銀河を作るだけのもの」という意味がよく分りませんが、大規模構造形成や銀河の形成を指しているのでしょうか?
                WMAPの結果(宇宙背景放射のゆらぎのスペクトル)も冷たい暗黒物質によって説明されるのではないでしょうか?

                > ダーク・エネルギについても、観測された平坦性を理論で説明す
                > るために、それだけのダーク・エネルギがなければならない、
                > というものではないですか?

                方程式のパラメータとして決まる、という意味ではそうなんでしょうね。ただ、宇宙の平坦性のほかに、遠方超新星の観測に基づく宇宙膨張の加速からもこの項の必要性は独立に主張されていると思います。
                親コメント
      • by Anonymous Coward
        人類にとっては可観測を全数としても困らないと思われ。
      • by Anonymous Coward
        新しく生まれたり消えたりするから
        有限の数というのとも少し違うような気がしますな
        • by nq (16642) on 2003年07月26日 22時51分 (#366186) 日記
          観測可能な領域は有限の大きさをもち、宇宙の年齢も有限です。したがって、その「観測可能な宇宙の中」で、今までに生まれた星の数は(すでに消えたものも含め)有限です。

          2010年代には、次の宇宙望遠鏡(JWST)とかALMA(アタカマ・ミリ波干渉計)とかで宇宙で最初に生まれた星の光が観測される可能性があります。
          親コメント
  • by Anonymous Coward on 2003年07月26日 19時01分 (#366108)
    もっと見えたりしないのかな?
    • by nq (16642) on 2003年07月26日 22時21分 (#366176) 日記
      宇宙から観測すると、大気がないために、高い解像度の画像が得られます。細かい形がみえるとともに、見かけの大きさが非常に小さい天体に対する感度は地上観測に比べて数段向上します。

      一方で、ハッブル宇宙望遠鏡の口径は2.4メートルしかありません。地上には口径8.2メートルのすばるや10メートルのKeckなど、ハッブルの10倍以上の集光能力をもつ望遠鏡が何台もあります。銀河など広がった天体の(形ではなく)明るさを調べるには、このような大望遠鏡の方が高い感度をもつわけです。

      この研究では、多数の銀河の明るさと距離(色あるいはスペクトルから推定する)を測っているので、大切なのは、解像度よりも集光力と視野の大きさです。おそらく地上の大望遠鏡の方が、宇宙望遠鏡より、効率よく観測できると思います。
      親コメント
      • by G7 (3009) on 2003年07月27日 18時21分 (#366493)
        つまり、ハッブル級より大きい戦艦^H^H望遠鏡が今後たくさんソラに上がってくれること
        …を我々は地道に期待するわけですね。

        宇宙軍拡競争は勘弁だが、宇宙望遠鏡後継^H^H口径競争なら、なんぼでもやって欲しいな。
        #ただし口を向けるのは宇宙にだけにしてね。
        親コメント
typodupeerror

アレゲは一日にしてならず -- アレゲ研究家

読み込み中...