TRONとMicrosoftが手を組んだらしい。FUDの分野で。 281
ストーリー by yoosee
批判する前にはまず理解しよう 部門より
批判する前にはまず理解しよう 部門より
Anonymous Coward曰く、" japan.linux.comに八田真行氏から 坂村健・東大教授への公開書簡「ご冗談でしょう、坂村健さん」という 記事が掲載されている。どうやら、 今週の週刊ダイヤモンドにトロンとマイクロソフトに"和解"を促した 共通の敵としてGNU/Linuxが挙げられているらしい。これによると、 坂村氏は「GPLは知的所有権を放棄するモデルである。…ソフトがすべて タダなんて、資本主義の国を崩壊させる行為だ」などと発言している らしい。まあ、何と言うか、本気でそう思っているのなら、確かに 「TRONとMicrosoftが手を組んだらしい。FUDの分野で。」ということ なのだろう。"
10/10 追記: 上記記事に関しては坂村教授の方から「そんな発言をした覚えはない」との説明があり、八田氏も続報とお詫び記事を掲載しています。詳しくは「 ご冗談でしょう、八田真行さん」を参照ください (yoosee)。
それ、FUDですか? (スコア:5, すばらしい洞察)
『ソフトがすべてタダなんて、資本主義の国を崩壊させる行為だ』
と本気で主張すること自体は単なるアジテーションであり
fearも uncertaintyも distrustも もたらさないと思うのですが.
「ソフトがすべて米国製だなんて、漢字文化の国を崩壊させる行為だ」
「オンラインファイル交換なんて、音楽産業を崩壊させる行為だ」
「DRAMがすべて韓国製だなんて、ハイテク立国の国を崩壊させる行為だ」
「イラクに自衛隊を派遣だなんて、平和憲法の国を崩壊させる行為だ」
「大臣に辞めろと言われて雲隠れだなんて、官僚支配の国を崩壊させる行為だ」
・・・・・まあ、いくらでも言えるわけで.
言ってることはわかったから、一体、どうして欲しいの?
って尋ねて、その答え次第じゃないでしょうか、
FUDかそうでないかは.
#ダイヤモンド記者の不勉強はなんとかしてくれ
煽り返すのは自分を貶めるだけ (スコア:5, すばらしい洞察)
この八田真行さんという人は、(わざとかもしれないのだけれども)
冷静さを欠いた煽り気味の文章を、よく書いていると感じる。
> だいたいGPLは私有財産制の存在する「資本主義の国」でしか成立しないも
> のである。
GPLが「著作権のある国でないと成立しない」ことからは、GPLが「資本主義の
国」サイドであることは導けません。
ソフトウェア公有権のある世界では、GPLなんて存在しないだろうけど、だか
らと言ってGPLが「ソフトウェア公有権のある世界」に反するものではないで
しょ。
> 簡単にいえばGPLは知的所有権を放棄するモデルなんかではないし(というよ
> り知的所有権が存在しない世界ではGPLは何の意味も持たない)
そうかな?「知的所有権が存在しない世界ではGPLは何の意味も持たない」こ
とから「知的所有権を放棄するモデルでない」ことは導けませんね。
なんとなれば、現在の多くの社会の仕組みの中で、ソフトウェア公有権を擬似
的に達成するのがGPLです。八田さんの言う知的所有権が何を指しているか知
りませんが、GPLの理想とするソフトウェア公有権が成立した社会では八田さ
んの言う知的所有権は放棄されているかも知りませんしね。
とにかく、反論書くなら、非論理的な理由を使うのはやめて欲しい。FUDにFUD
で返す輩と同類だと思われるのは嫌です。
話は変わるけど、
> 「ソフトをタダ」にすることを目標にしているわけではない(この点に関し
> ては、フリーソフトウェアは売るのも自由を参照して頂きたい)。
ところで、自由なソフトを書くことでも尊敬と感謝以外の報酬がもらえる仕組
みって作らないとダメだよね。少数の天才なら今でも食べられるだろうけど、
凡人でも食べられるようにしなくちゃ。まあ、私はフリーソフトは余暇を使っ
て趣味で書いているからいいけど。
「Re:煽り返すのは自分を貶めるだけ」 というのも煽 (スコア:1, すばらしい洞察)
概念はかろうじて有りますが、私有はされてません。とくに旧ソ連はそのあた
りが徹底してます。例えば、作家というのはソ連ならソ連の作家協会に所属してて、あくまで作家協会から給料という形で収入をえてました。
したがって、私有権の形の知的所有権は資本主義にしかないというのは論理
的に見ても正しいと思います。GPLは本当の社会主義の国で成立したかという、所有権はすべて国家に属する形になるわけなので、「成立しません」
というわけで親ポストは他人にあおるなといってるわりにはいかがなものか。と。
社会主義も中国みたいに日本より資本主義の徹底した携帯も有るので一概には
いえないが、すくなくとも純社会主義については上記のようにいえます。
実は社会主義体制下の法律制度というのは専門家も少ないし、今さら
研究する人もいないので、あまりしられてないのですがなかなか興味深い
ものがあります。
life is too short to hate each other.
Re:「Re:煽り返すのは自分を貶めるだけ」 というのも (スコア:3, すばらしい洞察)
> したがって、私有権の形の知的所有権は資本主義にしかないというのは論理
> 的に見ても正しいと思います。GPLは本当の社会主義の国で成立したかという、
> 所有権はすべて国家に属する形になるわけなので、「成立しません」
あの、私は「GPLが『著作権のある国でないと成立しない』ことからは、GPLが
『資本主義の国』サイドであることは導けません。」と書いているのです。
「GPLが著作権のある国でないと成立しないこと」を否定していません。よろ
しいでしょうか?
八田さんという方は、GPLは資本主義でなければ成立しないことを根拠に、
「ここまで露骨に反資本主義者(*)扱いされるのはひさしぶりだが、それが事
実無根の思い込みからだと思うと余計に腹が立つ」と書いてるんです。
では、GPLが目指しているのは政体が資本主義であることですか?違うでしょ
う。GPLが目指しているのは「ソフトウェアをみんなで自由に使えること」で
す。それが実現されれば、もはやGPLは要りませんね。あくまでGPLは資本主義
の政体で「ソフトウェアをみんなで自由に使えること」を達成しようとする方
便なのです。ですから、GPLは資本主義の中でしか存在価値はありませんが、
GPLの目指すところは資本主義とは独立なのです。その目指すところを「共産
主義的だ」と解釈する人は居るかもしれませんが、しかしながら、GPLの精神
をを資本主義と近しいものだという八田さんという方の意見はいくらなんでも
解釈の多様性の範囲を外れた誤りだと、私には読めました。
(*)ここ、数時間前は別の言葉だった気がするのですが…
Re:「Re:煽り返すのは自分を貶めるだけ」 というのも (スコア:1)
GPLってのは詳しく知らんけど、
恩恵は受けてるし、ある意味、理想を謳っているのだとは理解。
いい、考え方だと思う。
これを夢想だーとかいう輩がいるおかげで誤解されてるんじゃないの?
それを許容できない社会ほど貧しいものはないと思うわけで。
八田さんの意見もちょいと過激かな。
国とか、??主義とかでくくれないんじゃないんとちゃいまんのー?
ってことを親コメントを読んだ限りでは思う。
知的所有権とかをもうちょっとうまく回せる仕組みが
あったらいいとは僕も思う。だけど、資本主義を
盾にとらんでもいいじゃんていう意見も賛成。
ドフトエスキーの罪と罰は、かれの著作物。
体制が変われば、考えも変わるさ。
でもかれの著作物ってのは変わらないわな。ゴーストでもいない限り。
そこら辺、体制内とその他の国とを混同してはいけませんです。
体制は認めてなかったのかもしれないが。
Re:煽り返すのは自分を貶めるだけ (スコア:1, すばらしい洞察)
それって、「凡人でもJリーガーになれるようにしなくっちゃ」と同じくらいばかげているように聞こえるのですが。
Re:煽り返すのは自分を貶めるだけ (スコア:1)
「総数」65,009,300 に対して「情報処理技術者」 917,200 だそうで、
「総数」65,009,300 に対して「情報サービス業」1,094,300 だそうです。
Re:煽り返すのは自分を貶めるだけ (スコア:1, すばらしい洞察)
> GPLが「著作権のある国でないと成立しない」ことからは、GPLが「資本主義の
> 国」サイドであることは導けません。
この場合、GPLが「資本主義サイドであること」を導く必要はありません。資本主義の敵ではないことを示せば良いだけです。論点がちょっとずれています。
ここでは、GPLが著作権(さらにはその前提としての資本主義)を存立の基盤としていることを指摘しているのだから、少なくとも敵対するものではないことを暗に示しているんだという意図なのでしょう。
まあ、それでもなお厳密には飛躍した論理ですけれど、大幅に脱線しているわけではないと思います。
> ソフトウェア公有権のある世界では、GPLなんて存在しないだろうけど、だか
> らと言ってGPLが「ソフトウェア公有権のある世界」に反するものではないで
> しょ。
その世界に存在しないものがその世界に反するとか反しないとか言うことはできません。単に無意味なだけです。
(揚足取りに聞こえたら失礼。でも私は最初むしろ「反する」と思ったので、私自身揚足取られた気分だったりする。)
> > 簡単にいえばGPLは知的所有権を放棄するモデルなんかではないし(というよ
> > り知的所有権が存在しない世界ではGPLは何の意味も持たない)
> そうかな?「知的所有権が存在しない世界ではGPLは何の意味も持たない」こ
> とから「知的所有権を放棄するモデルでない」ことは導けませんね。
もとのふたつの文は並列の関係であり、前件後件の関係にはありません。
> なんとなれば、現在の多くの社会の仕組みの中で、ソフトウェア公有権を擬似
> 的に達成するのがGPLです。八田さんの言う知的所有権が何を指しているか知
> りませんが、GPLの理想とするソフトウェア公有権が成立した社会では八田さ
> んの言う知的所有権は放棄されているかも知りませんしね。
GPLは知的所有権を前提としており、その作成者の意図や理想とは無関係に、純粋に法的な条件に従って機能するよう設計されているもの、と私は理解しております。
つまり、知的所有権の中にもともと公有を可能にする条件が含まれていただけであって、GPLはそれを明示しただけであるように思います。
それから「公有権」の解釈によっては、これが成立すると、誰もが自由にソフトウェアを改変するのはかえって難しくなる可能性もありますね。
「ソフトウェアは皆のものだから、どのように書くかは皆で決めましょう。勝手に改変するのは許しません」みたいな。
これはもちろんGPLの精神とはかけ離れたものでしょう。
まあ、これもちょっと極端な話ではありますが。。。
ソフトウェア業界の閉塞 (スコア:2, 参考になる)
特に後者は社内システム一式という単位になれば、それだけで高額な商売になります。
例えば、個人商店のおやっさんがパソコンを買って「さっぱり使えねぇ」とボヤいているのを見ると、なんとかしてあげたいんですけど、アプリケーションを買わせるのもそれなりな額になってしまうし、物によってはカスタマイズする余地もない。
設定やマクロその他である程度それが可能な場合もありますけど、アプリのお金を出してしまうと、今度はカスタマイズに回せるお金が出せない。
結局、さほどお金を持っていない人を相手にしようと思っても、商売にならないんですよ。今でも。
こう考えればよいでしょうか?
コンピュータをちゃんと動かすには、ハードウェアのお金、ソフトウェアのお金、動かすお金が必要である、と。
今までは、「ソフトウェアのお金」を払えば、「動かすお金」はそれほど必要では無かった。自らが使い方を学習するか、買ったソフトウェアの機能の範囲内で使うか?
但し、それが使いやすいとは限らない。要求を100%満たしているとは限らない。それが問題だと思うのです。
金を払って買おうがGPLの物を手に入れようが、だいたい同じような機能のソフトウェアが手に入るのであれば、「ソフトウェアのお金」を減らして「動かすお金」をより多く使ってカスタマイズしたほうが良いのではないか?と。そうすることによって要求を100%満たす物を作り上げる事が出来るし(担当する技術者の技量によっては満たせないことも有り得ますが)、そこからのステップアップで当初気がつかなかった使い方が出来るかも知れない。
コンピュータは難しい、使いこなせない、ってのは今まではそれで通用していましたが、いつまでもこのままなのは良い事ではないと思います。
確かにその向きで商売が成り立っている面はありますが、反面、「カネばっかり掛かって使い物に成らねぇじゃねえか!」と投げられてしまっては、市場も広がりません。
敵として意識する相手かなぁ(オフトピ気味 (スコア:4, 参考になる)
多少煽動的な部分があるのは事実ですけどね、、
(プレゼンに利用している超漢字の画面を指して)「見て下さいこのシンプルな画面!」とかTRONを作っていて辛かった事はとの質問に、(やっぱり)「抵抗勢力ですね」とか。
病院から来たと言うのにアレだけエキサイトしてアメリカ批判をして多漢字の魅力を訴えて(Windowsの操作方法を書かずに情報とは何かを論じた)自分の情報教科書が売れないとか愚痴ってたり…
そんなセンセも(TRONやT-Engineフォーラムに対する)世間の評判がズレていることをかなり気にしていました。
トピックに話を戻すと、別にTRONとLinuxが敵になるわけではなく、TRONの上でLinuxとWindowsを同時に動かす事すら考えられるワケで。
# BTRONなPDAはもう出さないのかと訊き損ねたけどID
Re:敵として意識する相手かなぁ(オフトピ気味 (スコア:1)
# 来るんならどっかでお会いしたかったです。
> そんなセンセも(TRONやT-Engineフォーラムに対する)世間の評判がズレていることをかなり気にしていました。
TRONとMicrosoftが提携したことに関して、「みんな誤解しているようだけれども、TRONは別にMicrosoftに買収されたわけでもなく、Microsoftと手を組んだわけでもなく、MicrosoftがTRONの傘下に入れてくださいと言われたから入れてあげたんですよ。」みたいなことを質疑応答でわざわざ言っていたあたり、やっぱり敵対視しているんだなぁというのを感じましたね。
しかも、そんなことで必死に話すあたりについては私はいい印象が持てませんでした。FUD的な煽動というと語弊があるかもしれないけれど、あぁ、ああいう人なんだなぁという感じで...多少GPLについて誤解されていてもなんの驚きもなかったり。
// Give me chocolates!
Re:敵として意識する相手かなぁ(オフトピ気味 (スコア:1)
ノリが良すぎるのが玉(?)にキズだなぁと。プロジェクトXも乗り過ぎてすべってた感が否めないし。T-EngineがいろいろしてからプロXになるべきだった。。
まぁ、重鎮になる気がハナからあの人には無いんでしょうが。。
# TiPOについて訊けなかったのは本当に申し訳ない。。>#409740氏
# 徹夜明けでべろんべろんになってたもんで。。
# もしこれ見てるなら悪い事言わないから出してください。本気で>SII
# ただ、FEPはジャストシステムに泣きついてATOK作ってもらってください。。(泥
みんな週刊ダイヤモンドに釣られてない? (スコア:3, すばらしい洞察)
まあ、ほんとに坂村せんせがそう言ったんなら、言わせとけばいいんじゃないの?
騒げば騒ぐほど、釣られているだけのような気がするんだけど。
TRONとLinuxって本来は相補する関係だと思うんだけどなぁ。
ただ、半導体技術の進歩で組込みチップもリソースリッチになる方向なので、長い目で見るとLinuxにシフトしていくものも多いかもしれないけどね。
#時代はめぐるので、それでもまたTRONの時代がくるかもね。(^^;
Re:みんな週刊ダイヤモンドに釣られてない? (スコア:2, すばらしい洞察)
Nullius addictus iurare in verba magistri
例えばベル研でUnixの基礎を築いた誰かが何を言おうと (スコア:3, 参考になる)
Unixの世界が一様でないのと同様、TRONの世界も一様ではないということは理解して頂きたいと思います。
// 件の文章で引用されたTOPPERSも原理主義者から見れば胡散臭いんだろうけどID
from もなか
今に始まったことではない (スコア:2, 興味深い)
坂村先生って、相手が文系(という言い方は変ですがとりあえず)と見ると、話をすごく扇情的にしちゃうところがあるように思います。前に人文系の研究会にゲストで来たときも、隨分突っ走った発言をされてたもんなぁ (^_^;;
一般論として (スコア:3, おもしろおかしい)
「足なんて飾りです」とか。
そもそも日本に競争力などない (スコア:2, すばらしい洞察)
数千億の輸入超過のソフトウェア後進国のくせに何を言うかw
マジな話、どうせ普通のやり方してたらMSには勝てないんだから、
Linuxに乗るのは当然じゃないの?
Re:そもそも日本に競争力などない (スコア:1)
#坂村氏って、はるか昔からビル・ゲイツ氏の発言の「MS」を「TRON」に置き換えた言動&思考しかしていないように思える。まぁ個人的な感想&偏見ですが。
経営者層に伝えるとしたら (スコア:2, 参考になる)
全世界でいくらの売上が減少するのか?
それに対して産み出される売上はどの程度か?
何人の雇用が失われるのか?
それで結局誰が得をするのか?
それでも安いからという理由でみなさんはフリーウェアを使いますか?
というロジックなのでしょうかね。TRONに情熱あるのだろうし、普及させることにも熱心なのだと思いますよ。ダイヤモンド読む経営者層ですからね、正確な言葉の意味なんてどうでもいい人達も多いでしょう。
TRONサイドの悲しいページ (スコア:2, 興味深い)
「つまり、坂村先生は明らかに確信犯的にあんなことを言っているのであって、無知から喋っているわけではない(なお悪い)。」の巨大な「なお悪い」にはワロタ。
#TRONフリークとしては、webの初期のころにGNUの思想に共感して、当時、数少ないGNUのミラー [u-tokyo.ac.jp]をTRONサイトが始めたことを知っているだけにちょっと悲しいのでAC
村健問題の続報とお詫び (スコア:2, 参考になる)
だそうです。
ある意味正しいのでは? (スコア:1, 興味深い)
GPLってのは行きすぎた資本主義に対して、ソフトに対してはちょっと共産主義的考え方を持ちこんで皆で幸せになりませうって所があると思うので、ある意味資本主義の敵と考えても間違いではないかなとも思うが。
そんでもって、当然敵ってのは味方以外だからLinux陣営は敵だわな。
特にヘンな事言っているようには思えないけどな。
好き嫌いは別として。
Re:ある意味正しいのでは? (スコア:2, 興味深い)
(資本主義・共産主義なんていう)イデオロギーってのが世間からはほぼ消えているなか、今になってイデオロギーを持ち出してくるあたりがコの業界の世間知らずぶりを象徴しているように思えるね。
Re:ある意味正しいのでは? (スコア:2, 参考になる)
両極端は結局だめで、ちょっと前までは修正資本主義、 なんて言われていたようです。
公共事業をはじめとする ケインズ的な政策もその一種ですかね。
こういった歩み寄りが為された結果生まれた考え(修正資本主義)は もうイデオロギーって言わないのかなぁ。
いずれにせよ 「資本主義の国」の定義はもうあいまいで、議論の対象になるとは思えないですが。
#そういえば、修正共産主義なんて言葉は聴いたことがないですね。
Re:ある意味正しいのでは? (スコア:1)
フルシチョフとそれ以降のソ連を、中国共産党は「修正主義」と評して強烈に非難しました。昔の中国には骨があったのです(何か違うような)。逆にソ連は中国を「教条主義」と評して非難しました。
イデオロギー論 (スコア:1)
大辞林によれば、「イデオロギー」の第一の語義は「社会集団や社会的立場(国家・階級・党派・性別など)において思想・行動や生活の仕方を根底的に制約している観念・信条の体系」です。
GPLが挑戦している知的所有の体系は、ほんのちょっと前まではこの世に存在しなかったにも拘わらず、あまりに自明の物として扱われていることから、充分に現代社会における「イデオロギー」足り得ると思います。
もちろん、知的所有の体系を当然として認識している人にとって、それは自分の思考の制約要因と認められないでしょうから、彼にとって知的所有の体系は「イデオロギー」ではありません。つまり何をイデオロギーと認めるかはその人の立場次第ということで、例えばプルードンにとって所有一般はイデオロギーでしたが、私にとってはそうじゃありません。
正面の敵と戦うためには、って感じかな (スコア:1)
実際のところ今TRONの最大の敵(?)はLinuxって感じはあるしね
組み込み系でTRON採用してたところもけっこうLinuxに転んでるし
技術的にどーのこーの言ってもらちあかないけど「株価対策」としてLinux採用もおいらみたいな事務屋からはよく見える
んでそこの側面にくさび打つにはダイヤモンドは絶好の雑誌でしょ
どーせデスクトップでは(市場シェアで)MSにかなわないんだし
唯一の牙城のはずの組み込み系がTRONの主戦場
最大の敵を倒すにはなんでもありだわな
ま、Linux系のみなさんにとってもTRONやMacは嘲笑の対象みたいな感じあるしね
かくしてMSの天下は続くんでしょうな
#なぜに非MS系OSをメインにするもの同士はこんなにも激しくバカにしあうんだろうねぇ......
Re:正面の敵と戦うためには、って感じかな (スコア:1)
> 組み込み系でTRON採用してたところもけっこうLinuxに転んでるし
TRONの最大の敵だったはずのVxWorksを擁するWindRiverはLinuxのツールのサポートを表明しちゃったね。
でも坂村さんは、WindowsのことをGuest OSのひとつとしか思ってないんじゃないかな。先日の発表はMSへのリップサービスだとわたしは見てるんだけど。Linuxも同様にTRONの上のGuest OSになるはずが、Linuxは自分でRTOSの領分を侵してきそうな雰囲気になってきて、ちょっと思惑違い?
私の感覚では (スコア:1, すばらしい洞察)
という可能性も十分にあるわけで、それにもかかわらず、日記にとどめるなら
まだしも、広く読まれる"メディア"的なものに記事を載せるなんて
ハッキリ言ってどうかしている。
今回の記事に関しては、八田氏の方がFUDととられてもしかたがないように思う。
Re:私の感覚では (スコア:1, すばらしい洞察)
TRONにとってもオープンソースにとっても一滴も利益になってませんね。
争うまでもないことをわざわざ煽ってどうするんですかね?
Re:私の感覚では (スコア:1, すばらしい洞察)
坂村氏の真意を伝えられていないのならば責任は同誌にある。
同誌が伝えているものが坂村氏の真意であるならばそれに対する
反論を同誌と同様に広く読まれる形で行うことに問題は無い。
少なくとも今回反論した事自体は咎められる事ではない。
しかし、八田氏の反論の内容の関しては別に論ずる必要がある。
Re:私の感覚では (スコア:1)
だからこそ、八田氏は公開書簡という形で坂村氏の真意を問うているのだと思うのですが、いかがでしょうか.
個人的にはダイアモンド誌の記述はそれが FUD なのかどうかはさておき、 ダイアモンド誌という雑誌の主たる購読層にアピールする内容だとは思います. 伽藍とバザール以前の保守的な価値観を持つ経営者に、オープンソース・ビジネスを有効なビジネスモデルの一種として理解してもらうのは非常に難しいことでしょう.
GPL にしなければ良いだけ。 (スコア:1)
いつも思うのだが、GPL が良くないと言う人は、うだうだ云わないで(GPL が適用されたソースコードを取り込まずに)自分で考えて書けば良いだけではないか。
-- pyon
あほらし (スコア:1, すばらしい洞察)
資本主義国の崩壊? いいじゃん、滅べば。
俺は今のところ Linux 使ってて幸せ。ただそれだけ。
ありがとー、開発者の皆様。
# あなたは幸せ?
Linux on TRON があったなら (スコア:1)
・TRON 上で動く Linux というのは無いのだろうか
・もしそういうものがあったら、坂村氏はどう反応するだろう
・TRON 上で動く Linux の開発を禁止する事って可能なのだろうか
# 嫌がらせに作ってみるのも一興、と思った意地悪な私
# そんな技術力無いから、無理だけどさ。
*-----------------------*
-- ウソ八百検索エンジン --
Re:Linux on TRON があったなら (スコア:1, 興味深い)
Re:Linux on TRON があったなら (スコア:1)
ああ、すでにあったんですか。
無知な私……(恥)
しかし、リンク先(ascii24.com)の記事を見る限り、
坂村氏は Linux との協力を歓迎しているようだが……?
たった半年そこそこで、意見が180度変わってしまったのだろうか。
それとも、週間ダイヤモンドと日刊アスキーLinuxのどちらかが嘘記事なのだろうか。
まあ、八田氏の公開書簡に対する坂村氏の反論が出れば、はっきりするんでしょうけど。
*-----------------------*
-- ウソ八百検索エンジン --
疑問なのは (スコア:1)
TRON の(メジャーな)開発環境って GCC じゃありませんでしたっけ?
もしそうなら GPL 嫌ぁ~~~んと言う坂村先生の発言は
とても不可解なものに聞こえちゃうんですが、、、
uxi
坂村本人がどうであろうとも (スコア:3, すばらしい洞察)
八田の文章は大変に煽情的で不正確。でもその内容の詳細はある意味どうでもいい。前述のように坂村がどのように供述したか、ということもどうでもいい。
問題はこの「枠組み」の変更ともとれる「和解」というメッセージが世間からどのようにとられるか、ということなんだと思う。この枠組みを意識せずに、こういった「和解」というセレモニーを作ったMSはしたたかだ。いつでも必要なくなればTRONと坂村を捨てることはできる。それまで付き合おう、いや、つきあったフリをしよう、ということだからね。逆に、このセレモニーにのせられて踊らされた坂村はいいツラの皮、ということ。
緊張感をなくした最低給料が保証されている環境にいる学者は、言うことは立派でも腰をすえてまわりを見渡すことがきない。自分がいかに良い思いをするか、だけが頭にある。結果、より緊張感もしたたかさも一枚以上、上手な企業の手に落ちる。そして、なまじ頭がよく、かつ、こざかしい性格である坂村は、それを自己合理化して「自分は変節していない」と、はじめは小さな声で、そして次第に大きな声で叫ぶ。
たとえそれが坂村本人の考えていることとは違う「単なる片想い」であったにせよ「日の丸OS」にロマンを抱いた人間が、坂村以外にもたくさんいることを彼は忘れている。たとえそれが大衆の勘違いにせよ、旗をふり揚げた以上、彼にはそういう人たちに対する重い責任がある。だからこそ、坂村のこの「変節セレモニー」に、その価値をよくわかっているMSは大きなカネを払う。
坂村が日の丸OSを期待した多くの人びとを、このセレモニーで裏切った罪は重い。あの歳で緊張感を失った老残となってしまった坂村本人にはそういう自覚はないだろうが。
いずれにしても、今回のセレモニーでは、日本に人材がいない、ということはこういうことを言うのだ、ということを、わかりやすく見せてくれた。
歳はとりたくないものだ。
Re:インテリをだますのはわけない、ということか (スコア:2, 参考になる)
坂村教授、TRONプロジェクト苦闘の20年を語る ~特別講演会を開催 [impress.co.jp]
別にMSと手を組んで変わったわけじゃないと思いますが。
Re:インテリをだますのはわけない、ということか (スコア:1)
文章(特に後半)だけど釣りですか?
そうでないのならもう少し実例をあげてくれると
全ての局面が見えているわけではない凡人には
わかりやすいのですが。
Kiyotan
結局、カネが欲しいんでしょ (スコア:1, 興味深い)
旗になるだけ。
# 昔は関係者だったのでAC
Re:どこの坂村さんの話? (スコア:2, 参考になる)
かなり昔,PDS やらフリーソフト(タダ,のほうね)が流行り始めた頃,どこだったかの TV に出演していて
のようなことをのたまっておられたような記憶がありますです.Re:坂村さんも坂村さんだけど (スコア:1, 参考になる)
腹が立つのはわかりますがもう少し冷静に>八田さん
坂村さんがいい加減(どうとでもとれるような)な発言をしたのを、
雑誌記者が煽りに仕立て上げた可能性もあるわけですし。
Re:坂村さんも坂村さんだけど (スコア:1, すばらしい洞察)
オープンソース・ソフトウェアと名を与えられ、繁栄しているということを考えると、
もはやGPLを当初の意図において*のみ*取るのは適当でないと思います。
つまり坂本氏のように反資本主義的と考えるのは適当でないし、
むしろ経産省のように資本主義的な観点からも一種の武器となりうると考えるほうが、
妥当な観かただと思うのですが。
Re:坂村さんも坂村さんだけど (スコア:1, すばらしい洞察)
別に危ういとは思わないんだけど。
Re:坂村さんも坂村さんだけど (スコア:2, すばらしい洞察)
「GPLは、ソフトウェアが無料であることを保証していない」という、GNU(RMSと書くべきかな?)の主張する原則論に基づけば、たしかに破綻してはいません。でも、現実的には(GPLと別ライセンスのデュアルなモノは別として)無料で入手できないGPLなソフトというのはおそらく存在しないですよね。
八田氏がリンクしているGNUのGPLで商売してもおっけー [gnu.org]ページの中を見ても、「実際のところ私たちは、フリーソフトウェアを再頒布する人々に、お金を欲しいだけ、あるいは取れるだけ請求することを推奨しています」とか書きながら、下の方では「フリーソフトウェアに関しては、ユーザはソフトウェアを使うために頒布手数料を払う必要は全く無いのです。」とか言ってますよね。結局「作者や頒布する側は、正当な対価をユーザに要求しましょう。ユーザ側は、無料でコピーしても構わないんだから金を払う必要無し」という意味不明な説明にしかなってないわけですが、これがGPLソフトで商売をする際の現実と言えるでしょう。つまり、GPLでは旧来の独占的ソフトウェアのようなソフトウェア(の使用権)を販売する商売は成立するわけがないので、マニュアルやサポートで儲けるくらいしか商売にならないわけですし、だからこそ、今回のような「資本主義の国を崩壊させる」という意見が過去から数え切れないほと出ているわけです。
で、私は坂村氏に賛成するわけではないのですが、八田氏についても「なんだかなぁ」と思いますね。現実に起きている事象に基づいた意見に対して、こんな建前論的な反論をしてもしょうがないと思うんですけどねぇ。
Re:坂村さんも坂村さんだけど (スコア:2, 興味深い)
さきに挙げた頒布者 A, B, C... は、ソフトウエア開発者 X とは無関係でかまわないわけです。
ということは、頒布者に関しては「かかったコストに適正な利潤を上乗せして回収」することが
まったく問題ないことはご理解頂けますか?
この場合の適正な利潤の元はすでに挙げたようにソフトウエア以外の部分だったり
それ以外の理由だったりと様々です。
また、ソフトウエア開発者自体が頒布者でもある場合、ユーザがお金を
払う理由としては「プロジェクトを支援したい」といったものもあり得るでしょう。
で、次の開発にはどこからお金を持ってくるのって話ですが、
そもそもソフトウエア開発のためには必ずどこかから(直接)
お金を持ってこなければいけない、というわけではないですよね?
そりゃぁ開発者自身の人件費を金銭換算すれば金はかかってますが、
GNUの想定するモデルでは
「ソフト書きたいヤツは他の仕事で生活費稼いででも書く」
というスタイルなわけですから。
しかも、そんなスタイルであったとしても(そして、直接そのソフトウエアの
売り上げだけでは利潤を回収できなくとも)たとえばある企業にとっては
非常に重要あるいは必要なソフトウエアであったとすれば、
開発に対して資金提供したり、開発者を形式的に雇用したり、
自社の開発者を送り込んだりといった支援がなされることがあるわけで、
そういった現実に照らし合わせてみても、
とくに意味不明だとは思えないのですが。
そもそもフリーソフトウエア/オープンソースソフトウエアが「資本主義の
国を崩壊させる」という意見こそが現実を見ていない幻想だと思いますよ。
現実の世の中では、商業ソフトウエアの開発に多数のフリーソフトウエア/
オープンソースソフトウエアが利用されていますし、商業ソフトウエアが
動作時にフリーソフトウエア/オープンソースソフトウエアに依存するとか、
そもそもフリーソフトウエア/オープンソースソフトウエアをベースに
商業ソフトウエアが作られているといった例も枚挙にいとまがないわけです。
そんな現実を無視して今この世からフリーソフトウエア/オープンソース
ソフトウエアを無くしてしまったとしたら、それこそソフトウエア産業は
大打撃を受けます。
今必要なのは、オープンやフリーのものが世の中で一定の地位を占めている
現実を直視し、その上でそれとどうつき合っていくかを考えることでしょう。
商業ソフトウエアの開発で飯を食っていた人々は、そういった現実をふまえ、
どうすれば飯を食い続けることができるかを考え、そして発想や方針の転換を
することを求められているわけです。
で、「資本主義の国を崩壊させる」とか言っている人々は、そういった
発想や方針の転換ができていない人なのだと思うのですが、いかがでしょうか?
Re:坂村さんも坂村さんだけど (スコア:1)
ボランティが勝手にサポートしているだけでしょ?
それだったら、有償ソフトだってボランティアが勝手に
FAN ページ作ってやっていることと大差ないぢゃん。
まぁ、オイラもソース公開でいくつかソフトかいてますけど、
サポートなんてしてませんし。むしろ受けるつもりもありません(w
だから、サポートがどうのこうのというのは的外れ。
で、
そうなるとソースがただで手に入るということは、
事実上無償でソフトが手に入ると考えて違いはないと思いますが。
by rti.