きっと目覚めさせるから……環境試料タイムカプセル棟で眠れ 43
ストーリー by Oliver
電源管理は厳重に 部門より
電源管理は厳重に 部門より
MIYU曰く、"絶滅危惧動物の生殖細胞などを50年以上の長期間に渡って凍結保存する、国内初の「環境試料タイムカプセル棟」が独立行政法人・国立環境研究所で完成しました。(朝日新聞の記事、読売新聞の記事)
これは環境汚染物質の長期的影響を調べるために、比較対照となる環境試料や生物標本を定期的に採集し保存する事、また、環境省のレッドデータブックを参考にして、絶滅のおそれのある野生生物の細胞や遺伝子を長期的に保存する事を目的にしたものです。細胞や遺伝子については、すでに野生種が絶滅したトキやツシマヤマネコなどが保存されており、緊急性の高い物から追加保存されていくそうです。将来、生命工学技術による絶滅種の復元や、絶滅原因の研究・解明に取り組む為に利用される予定だそうですが、その時の地球の環境はどんな物になっているのかと、考えさせられます。"
所謂害虫の類は (スコア:2, 興味深い)
今の奴と、10年後の奴で、科学薬品(殺虫剤とか)への耐性の変化を調べてみると面白いのかなぁ。
ノアの箱舟? (スコア:2, 興味深い)
たとえば、絶滅に追いやった種を保存し、いつの日か復活させるのはとても美しい話だが、その復活種のおかげで現行種が絶滅の危機に瀕するとも限らない。(DNAの多様性がないために、そう簡単に繁殖するとは思えないけど、例えばの話。)
もっと単純な話、「保存しては困る種(ウィルスとか)」を間違って保存してしまい、数十年後のワクチンもなくなった頃に間違って復活させてしまう危険はないのだろうか?
# 本当は美しい話のはずなのに、
# 何でもペシミスティックに考えてしまうのはエンジニアの業?
Re:ノアの箱舟? (スコア:0)
天然痘ウィルスがまさにそれらしいです.
公式には根絶されたことになっているのだけど,生物兵器としてロシアで密かに(でも大掛かりに)培養されていたとか.
Re:ノアの箱舟? (スコア:2, 参考になる)
>公式には根絶されたことになっているのだけど,生物兵器としてロシアで密かに(でも大掛かりに)培養されていたとか.
別にロシアだけでなく、米国疾病センターやらで保存されています。
つうか、天然痘も最近はまたぞろ出てきたようで...
公的に「根絶された」という見解をWHOの総会で変更しようという話が出ています。
確か日本でも保存されているはずじゃなかったかな。
#うおっとACでよろ。
Re:ノアの箱舟? (スコア:2, 参考になる)
日本でもすでに昨年11月に、いわゆる感染症新法 [nagano.jp](正式名称は「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律」)が改正された際、1類感染症(もっとも危険度が高いグループ)にSARSと共に天然痘が追加されています。
天然痘を巡る事情としては、山内一也先生の人獣共通感染症講座 [shiga-med.ac.jp](第79回 [nii.ac.jp]など)が参考になるでしょう。
>確か日本でも保存されているはずじゃなかったかな。
少なくとも公的には、天然痘ウイルスは国内にはないと思いますが……。「天然痘ワクチン」の備蓄はいくらかあったはずですが、予防接種に用いられるのは天然痘ウイルスではなく弱毒のワクチニアウイルス [nii.ac.jp]ですので。
Re:ノアの箱舟? (スコア:2, 興味深い)
>としてロシアで密かに(でも大掛かりに)培養されていたとか.
若干の誤解があるようなので補足します。公式に2ヶ所(米露)の研究機関でウィルスが凍結保存されており、数年前に全塩基配列を決定した後に、滅菌処理して地球上から本当の意味で根絶させる予定でした。
ところが、ロシアの混乱期に研究所外に流出してテロリストに渡っている可能性が指摘され、滅菌処理が延期されたと記憶しています。
天然痘に続き、現在はポリオの根絶が目前とのことです。こちらは最後の詰めにかなり時間と労力を要する様です。
#ツシマヤマネコって絶滅してたのを知らなかった。
##トキの保護は個人的見解では、税金の無駄遣いだったと思う。数羽以下になったら、事実上の絶滅ということで、それ以上の保護は止めてもよかったのではなかろうか。
Re:ノアの箱舟? (スコア:1)
>数羽以下になったら、事実上の絶滅ということで、>それ以上の保護は止めてもよかったのではなかろうか。
某国営放送が営巣地上空でヘリで追い掛け回して
とどめを刺したといわれております>朱鷺の絶滅
当時は、ぎりぎり自力復活可能な羽数いたような
まぁ、他にも原因はありますが
中国は、日本の失敗を分析して、
営巣地近辺をがっつリ保護地に制定したため、
自力復活に成功しました
オフトピにコメント失礼
(野生の?)ツシマヤマネコは絶滅したのですか? (スコア:0)
って意味の文章かと思った。
Re:ノアの箱舟? (スコア:0)
マイマイカブリはカタツムリを選択的に捕食するし、イソギンチャクはクマノミを選択的に保護する。
生物の中で人間の行動だけを特別視する必要はないのでは?
#あと、「恣意的」は誤用ね。
>もっと単純な話、「保存しては困る種(ウィルスとか)」を間違って保存
Re:ノアの箱舟? (スコア:1)
> そんなわけで、「保存しては困る種」というものは実質存在しないのではないかと。
ウィルスが完全に絶滅すれば,ワクチンがなくなっても困らない,
ウィルスが絶滅しなければ,そいつからワクチンを作れば良い,
と言ってみる.
#嘘です.ちゃんと保存してください.
Re:ノアの箱舟? (スコア:0)
?未知のウィルスはそうやってワクチンが作られてきたわけですが。
Re:ノアの箱舟? (スコア:0)
誤用じゃないでしょ。恣意の意味は「気ままな心。自分勝手な考え」(広辞苑)なんだから、この場合ぴったり。
Re:ノアの箱舟? (スコア:0)
》誤用じゃないでしょ。
いえ誤用です。前後の文脈からすると「(区別というより差別的に)独善的な価値観に基づいて」ととらえられるので、「恣意」とは異なるものです。
野生に戻れるのだろうか? (スコア:2, 興味深い)
もしできないなら、仮に個体として復活させても本来の野生生物には戻れないわけですし。
Re:野生に戻れるのだろうか? (スコア:2, 興味深い)
確かに、哺乳類などは幼い頃に親から生きるために必要なこと(食料の確保の仕方等)を学んでいるので、親から隔離して人間の手だけで育てると、結局人間が世話をしてやらないと自力では生きていけなくなってしまうとよくテレビの動物番組で言っているのを見ます。
DNAをきちんと保存すれば、確かに絶滅した生物を復活させることはできるでしょうが、それだけでは野性に戻すのは困難でしょう。野性に戻すのが無理なのなら、絶滅した動物を復活させるのは意味がないような気もします。
仮に野性に戻せたとしても#560543 [srad.jp]でも指摘されているように、既存種に影響を与える可能性もありますし。
結局、過去に存在した生物のDNAのライブラリとして終わりそうな気がします。
#もちろんそれはそれで大変有意義なことだとは思いますが。
Re:野生に戻れるのだろうか? (スコア:1)
> 過去に存在した生物のDNAのライブラリ
多分そうなのでしょう。ヒトという適応性に富んだ種が何らかの要因で大幅に減少しない限り、他の種が生存できる余地はあまり無いような気がします。
現在の世界の人口は私が生まれた頃の2倍、平均寿命で見ると 死ぬ頃には中位推計で見積もって3倍になります。 そういう圧力の中で、ヒトが生き延びるために他の種の生きる余地を どんどん奪ってしまうのは防ぎようが無いと思います。 出来る事は、「将来の技術に賭けて」滅ぼしてしまう種の DNAを残す事位なのかと……。
# 選択の余地が有る話でないのが哀しいです
Re:野生に戻れるのだろうか? (スコア:1)
それに生存に必要な環境が破壊されたがゆえに絶滅、絶滅危惧種
になっているわけで、それらも回復できなければならない筈です。
目的は種の回復ではないのか
生物ごとの保存方法 (スコア:2, 参考になる)
とりあえず現時点でも再生が可能なものですが、これには生物ごとの差もあります。
動物の場合、精子や卵子などの生殖細胞が、凍結技術が進んでいるし個体再生も比較的容易なので、この形で液体窒素中に保存することがもっとも有用だと思われます。またマウスやサル、ヒトなど一部の動物では、理論上全ての細胞に分化可能なES細胞が確立されており、この形での保存も有用でしょう。in vitroでの実験に用いられる各種の動物培養細胞からは個体の再生は不可能ですが、凍結保存の技術(不凍液+プログラムド・フリーザー)が確立されているため、細胞株として残すことは容易です。ただし長期保存には液体窒素かそれに準ずる低温で保存する必要があります。
細菌・真菌の場合、基本的には適切な保存培地を選択すれば-80℃でも半永久的な保存が可能ですし、アンプル中に封入して凍結乾燥すれば室温でも長期間にわたって安定な保存が出来ます。ウイルスの場合、通常は-80℃で保存すれば大丈夫です。(一部のレトロウイルスなどはやはり液体窒素ですが)
ただ、少なくとも僕が聞いた当時の話では、植物がこの点で意外と厄介だそうで。
おそらくは種子の凍結保存が(復活率の問題はあるでしょうが)堅実な方法なのだと思いますが、植物の場合は、培養細胞からカルスを形成させ、そこから個体そのものを再生するという、動物細胞では不可能な「培養細胞→個体再生」が可能だという強みがあります。ただし植物培養細胞やカルスの長期凍結保存技術の確立が、動物細胞よりも遅く(僕が聞いた当時~5年くらい前)、いくつかの細胞株で復活率のよい凍結/解凍条件が報告されている、という段階でした。
現在それがどこまで進んでいるかは判りかねますが、まだまだ汎用されるプロトコルが出回る段階に至っていないように思います。
#この辺りの現状に詳しい方のコメントを希望します。
コールドスリープ (スコア:1)
And now for something completely different...
Re:コールドスリープ (スコア:0)
この施設は大手町には作らないほうがよさそうですな(苦笑)
すみません、不謹慎で>通信関係の方
Re:コールドスリープ (スコア:0)
こういうセリフがきちんと出てくるのが正常な/.Jerとイカれたにちゃんねら [nifty.com]との違いだな。
保存用フリーザー (スコア:1)
バイオ系の研究室で用いられるディープフリーザーは-20℃のもの、-80℃のものがメインで、これらはタンパク質や核酸などの材料や試薬の保存には使えるのですが、生きた細胞の保管には力不足でした。結局、これまで長期間の凍結保存にはもっぱら液体窒素タンクが用いられてましたが、この割と新しいディープフリーザーの方が整理した貯蔵がしやすく、また保存性も液体窒素なみの長期間安定に行えるというメリットがあるそうです。
#まぁそれでも大事な物はこれまでどおり、液体窒素の方にも保存しつづけますけどね。
質問 (スコア:0)
親亀こけたら (スコア:0)
# いや、まあ、他にどうしろって言えるわけでもないのでAC
つまり (スコア:0)
[キンタマ] 俺のDNA ツシマヤマネコ.zip
# いずれ解凍する日を待ちつつAC
Re:つまり (スコア:0, 余計なもの)
夏への扉 (スコア:0)
Re:夏への扉 (スコア:1)
ところでフランスでは現代においても伯父(叔父)=姪、
伯母(叔母)=甥の結婚は可能、というのは本当ですか?>博識な人
And now for something completely different...
それは嘘です。 (スコア:0)
Re:それは嘘です。 (スコア:1)
And now for something completely different...
まぁまぁ (スコア:0)
# リアルではだめよん
Re:夏への扉 (スコア:1)
翻って思えば,17歳の時の自分の精子....やたらに無駄使いしてた気もする.
最近は,当分使うことはないだろうから装置ごと取り外して冷凍したい気分もするID
Re:夏への扉 (スコア:1)
腹違いなら、たまにあるけど
…あ、叶姉妹はそんなに歳が離れてませんね、失礼しました
#不謹慎、されどID
# 爆言のち漏電中… :D
Re:夏への扉 (スコア:1)
可能性がありますよね。
保存媒体自体の事故等も含めたリスクヘッジをどう対策するのか、できるのかが気になります。
# 某社で他部門の仕事を手伝いに行くときに 「絶対に俺が連れ戻してやるから安心しろ!」
# と言っていた上司が異動して人事権が無くなっちゃったから帰れないよぉ(T_T)
# という噂を思い出した
# ウチの会社だけぢゃないよね? よくある事だよね?
じーんだけ保存してもね (スコア:0)
これって (スコア:0)
Re:これって (スコア:0)
ノンマルトン...
Re:これって (スコア:0)
もしかして「ノンマルトル」?
地球防衛軍に滅ぼされた本来の地球人種
Re:これって (スコア:0)
うちの課長 (スコア:0)
Re:うちの課長 (スコア:0)
未来に残したら,自分達の子孫が絶滅の危機に…
それとも反面教師(ワクチンになるか?)として残すのか…
そりゃダメですよぉ! (スコア:0)
生き物が (スコア:0)