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8399 story

日本のコンテンツ市場は思った以上に低成長 125

ストーリー by wakatono
意外にお寒い舞台裏 部門より

brake-handle曰く、" ITmediaの記事および日経の記事によると、2003年の日本のコンテンツ市場の成長率は2.3%で、世界平均の5.2%の半分以下であった。デジタルコンテンツ協会が発表したデジタルコンテンツ白書2004で明らかになったもの。

主要国の市場規模と成長率(前年比)、市場特徴の分析は以下の通り。

  • 米国
    51.7兆円、5.5%。映画産業が強大(ITmedia)。
  • 日本
    12.7兆円、2.3%。出版、新聞、放送などが不振、デジタルコンテンツの成長が追いついていない(ITmedia)。
  • 中国
    2.1兆円、13.1%。膨大な人口(ITmedia)、携帯やインターネット普及に乗って成長(日経)。
  • 韓国
    1.5兆円、6.5%。国家戦略としての振興(ITmedia)、映像の輸出が増加(日経)。

日本国内の市場に限ると、デジタルコンテンツの市場が成長する一方、出版などのアナログコンテンツの市場が同じ規模だけ縮小している。さらにデジタルコンテンツに絞ると、映像がシェアが小さいながらも30%以上の成長率を出しているものの、ゲームや音楽が縮小して足を引っ張っているとのこと(具体的な例として、RBB TODAYのコラムにて、相次ぐMMORPGのサービス終了や開発中止の背景を分析している)。"

"国内市場がダメなら海外を...といいたいところだが、実際には輸出も伸びていないそうだ。特に、シェアが大きな放送業界が海外販売をためらっており、輸出額の伸びを抑えている。これは製作サイドに限った問題ではない模様で、内閣府の世論調査でも海外へ発信すべき日本ブランドの上位は寺社仏閣や自然などで、デジタルコンテンツに乗りやすいポップミュージックやアニメなどは低迷した。経済産業省コンテンツ産業政策の一環として2010年にコンテンツ輸出額を1兆4928億円(2001年の4.5倍)まで伸ばそうとしているが、デジタルコンテンツ協会の嶋本吉春氏はこの目標を達成困難と見ている。"

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by LSD (18955) on 2004年06月20日 2時21分 (#572957)
    そんなもののような気もする。

    (海外進出も含め)供給サイドの観点で見ると成長の余地があるように
    見えるかもしれないが、消費者サイドから見れば可処分所得を何に配分するか
    でしかないわけで、近年の日本の低成長からするとコンテンツビジネスが
    総体として成長していることは評価に値すると思う。

    まあ、例外もあるわけですが、音楽業界とか…
  • by Anonymous Coward on 2004年06月20日 8時12分 (#573055)
    1.低成長だから市場は無い。だめです。
    2.低成長だから市場はまだある。これからが本番。

    なんて両論が出てくる。それぞれの立場で、ね。

    おまけに最近は日本では経済産業省まで出てくる。こういうものにJISなんか決めないでね、と言いたくなるくらい。要するに「カネを稼げる産業」と見てるんだよね。でも、これ、産業じゃないのよ。本来は。少々カネを稼げるようになると「産業」にして、結局は文化にはなにも貢献できなくなる、というのは、みんなワンパターンのハリウッド映画を見ればわかるでしょ。あれがあの国の文化の程度を頭打ちにしている元凶と言っても良いのでは?まぁ、これも個人的見解ですけどね。

    でも、こういう「コンテンツ市場」の消費の動機ってのは、結局可処分所得と人の興味のバランスの上に成り立つもの。食品とか工作機械とかの「生きていくための必要」で消費されるものじゃない。だから、人の興味が失せればそれで終わり。産業としてみると、その根底にある「ニーズ」に「生きていくための切実さ」という根拠が、ほとんどない。産業としての「根拠」そのものがあまりにも脆弱なんだな。本来はこういうものに、大量のお金をつぎ込んじゃいけませんね。

    一例をあげると、一昨年だったか、高城剛と東大の教授が結託して総務省から沖縄関係で数十億のお金を引き出したんだけど、高城のポルシェが新しくなった、って言う以外の「成果」は聞いたことないね。日本のWeb関連のコンテンツ産業の「雄」と言われるようなマスコミに売れた人たちのやることでさえ、この程度のこと。つぎ込んだカネに見合う成果があったとは誰も言わない。カネ出すのに責任あって、クビがかかってる役人は例外ね。

    本当のところ、これを産業と見ないでいきたいね。本当は。
    で、現場の人間で、本当に好きにやりたい。カネは潤沢でなくとも、すきなことができればいい。そういう人間でやりたいでしょ。こういうことは。そして、過去の例を見てもわかる通り、人々の共感を生むコンテンツは、カネだけじゃ生まれないもの。カネだけを目当てにしたそういう試みでできたものは、そのときはよくても、いずれ忘れられる。これは産業の名前に適さないし、産業にしてほしくもないね。好きだから。
    • by shinmk (8986) on 2004年06月20日 13時53分 (#573167) ホームページ 日記
      うーん、こういう意見は、どんな立場から見た意見なのかを書くと、余計に理解が深まるんですけど、そういうわけにはいかないでしょうかね。

      で、私は結局はただの貧乏な観客側なんだということを明らかにするために、IDで書きます(笑)。

      > 本来はこういうものに、大量のお金をつぎ込んじゃいけませんね。

      これは考え方の問題だと思いますけど、ハリウッド映画が陳腐化しつつある面を否定するわけじゃないですが、それでも、大量に金をかけることで、今まで観たことのないものを見せて続けてくれたという功績は、私は多大に評価したいと思います。

      今、少々、行き詰まりを見せてはいるかもしれませんが、ハリウッド系と言えるかわかりませんが、例えば、ファインディング・ニモなどのCGアニメーションは、技術的な事だけでなく、その作風にも新しい方向性を感じます。過去の焼き直しでなく、今作られた作品だな感じます。今後のPixarにもわくわくします。

      だから、日本でも映像産業等に金を使うということ自体、悪いことではないと思いますが、その方向性が問題かもしれませんね。

      私が、今、かなり無責任に、そして漠然と感じているのは、お役人とか財布を持っている側に、あんまり面白そうな人がいないことです。

      例えば、私は、たまたま、DoGAの上映会で行った、デジタルときわ荘の発表会とか、名古屋のJDAF(ジャパンデジタルアニメーションフェア)とかで、どこかのいわゆるお偉いさんやお役人さんや大学の先生とかのお話を聞く機会がなぜか多いのだけど、この人達、全然作品自体には興味が向いてないのじゃないかなと感じるんですよ。少なくとも、私のように、作品について、あれこれ考えを述べるようなことはしませんね。
      過去の作品に強いノスタルジーを持っている人は結構多いと感じますね。

      そういう人が財布を握る側にいるのなら、そりゃ、そういう人から金を確保するのがうまい人が獲得してしまう傾向になるでしょう。

      そういう流れが、あー、こんなに金つぎこまれてるのに、なんちゅう下らん作品作るんだという悪例を繰り返されてしまう悪循環を生むのではないかと感じます(単なる私の無責任な戯言ですけど)。

      でも、私は実は全然絶望してなくて、今、かなり多くのテレビアニメ(マイナーなものを含め)がかなり面白いと感じてるし、今後も面白いものは次々出てくると思いますよ。
      ただ、例えば、国のお金などが、そういう面白いものを作れる人達に行きそうな感じが、「今は」あまりしないのが残念なことです。この先はわかりません。

      役人側の人達も、もう少し、「今の」作品について語る面白い人になってください(笑)。
      親コメント
    • Re:こういう話があると、 (スコア:2, おもしろおかしい)

      by T a i y a k A 256 (22820) on 2004年06月20日 18時33分 (#573271) ホームページ 日記
      > 一例をあげると、一昨年だったか、高城剛と東大の教授が結託して
      > 総務省から沖縄関係で数十億のお金を引き出したんだけど、
      > 高城のポルシェが新しくなった、って言う以外の「成果」は聞いたことないね。

      すごくいいことを思い付きました!!
      つまり、「高城剛自体」を、日本の特産品として、
      中国やアメリカのエンターテイメント・コンテンツ制作業界へ輸出するのですよ。
      そうすれば、高城剛の普段通りの振る舞いによって、
      中国やアメリカのエンターテイメント・コンテンツ制作業界がダメージを受けるので、
      相対的に、日本製のコンテンツが入り込む隙間が増えるはず・・・!!

      やったぜ!高城最終兵器!!
      トロイですよ、木馬!!
      親コメント
  • by Yggdra (14017) on 2004年06月20日 3時34分 (#572992)
    下の「電子マネー使ってますか」じゃないけど、コンテンツ購入のための仕組みが十分でないのが、コンテンツ市場の成長を妨げている気がする。

    欧米ではみんなカードを持っているから、ネット上のコンテンツの対価の支払いにカード、ということができた。だけど日本じゃまだまだカードを持っていない人もいるし、高校生以下の学生が持っていないというのは致命的だ。確かにこの層は購買力は弱いけど、デジタルコンテンツの購入に積極的な層でもあると思う。

    日本では携帯電話事業者を経由した決済手法があるけど、主に携帯コンテンツでしか使えないのと、少額決済しかできないのがネックだと思う。それに、コンテンツ提供者は携帯電話事業者の規制の元でしかコンテンツ販売ができない。それ自身は安全なコンテンツの提供のために必要なことかもしれないけど、決済屋さんとしては、顧客の要求したものが正しく受け渡されるなら、その内容にあれこれ言う必然性はないわけで、仲介屋が決済屋を兼ねているのが支配的な状況、ひいては軽い閉塞感のようなものを生んでいる気がする。

    もっと、特定の事業者に依存しない形での、課金学の選択幅が広い、(可能であれば)匿名な決済手段があれば、もっと幅広いコンテンツが売られるようになるだろうし、結果として市場も大きくなると思う。
    • カードの有無ってそれほど障害かな?
      中高生でも結構ケータイには金払っているようだし。

      詳細は解らんが「デジタルコンテンツ」のなかにケータイ通話・メー
      ルは入ってないんだろうな。でもそれでもいいよな、使っている本人
      たちが楽しければ。

      とりあえずテレビorモニターの前に一定時間拘束されるテレビゲーム
      のようなものはケータイや携帯ゲーム機が普及した日本では今後衰退
      して行くんじゃなかろうか。オーディオ鑑賞って趣味が衰退して行っ
      たように....。
      親コメント
      • >オーディオ鑑賞って趣味が衰退して行ったように....。
        じっくり鑑賞する時間が無くなってしまったのだと思います。
        ゲームですら、ゆっくり落ち着いて遊ぶ時間がとれないですから。

        コンテンツの普及のために、心と場所と資金の余裕が欲しいですね。
        通勤電車の中で携帯電話で映画を見るのは、ちょっと。
        親コメント
    • 匿名での電子マネーといえば BitCash [bitcash.co.jp] なんかがありますね.

      プリペイド方式で コンビニでチャージすることが出来るみたいです.

      親コメント
  • by keybordist (3572) on 2004年06月20日 3時08分 (#572986) 日記
    なんというか、デジタルコンテンツの成長分、アナログコンテンツが衰退している、という点から、
    マスコミ、出版、それに、音楽など、
    既存の流通体系に旨みがあるあまりそれに固執し、
    結果、ITに対応した流通体系の構築が遅れている部門が足を引っ張ってるような印象を受けます。
    • by Anonymous Coward on 2004年06月20日 11時22分 (#573118)
      日本企業って異様に保守的ですからね。

      会社単体で見れば完全にピラミッド構造であり、
      かなり細かい戦略までトップが介入して方針を決定するケースが多い、
      「トップがよく理解できないもの」=「やめとけ」ってことも多々あります。

      逆にトップを説得出来れば万事OKって事でもあるんですけど
      どうも日本って国では、殿様と家臣って構図が抜け切れていないのか
      上層部へ物申すのが不得意な国のような気がしますね。
      親コメント
  • 頼むから (スコア:3, すばらしい洞察)

    by Anonymous Coward on 2004年06月20日 3時57分 (#573002)
    コンテンツ法制定とかを軸にした知財立国なんて馬鹿げた構想はやめてくれ。育成に力を注ぐならまだわかるが、できた法律が結果消費者への圧迫にしか機能しない、特定事業者への利益優遇なんて目も当てられない。さっさと、そんなぬれ手に粟政策は、廃止にして欲しい。
    • Re:頼むから (スコア:3, すばらしい洞察)

      by G7 (3009) on 2004年06月20日 8時40分 (#573061)
      >さっさと、そんなぬれ手に粟政策は、廃止にして欲しい。

      そうか。
      そうすると、今の状況ってのは、
      よく有りがち(?)なデスマーチなプロジェクトの状況と、似てるんだな。
      てゆーかデスマーチの入り口にあるプロジェクトの状況かな。

      キーワードは、「時間が無い」。

      政府や業者たちは、「手っ取り早く今、金が」欲しいんでしょうね。
      育てるなんてことは微塵も考えずにさ。つまり「育ててる時間なんか無い」とね。

      そして、今あるリソースを消費することに集中する。
      そして、早晩、ジリ貧(=デスマーチ)になる…(T_T)

      #よーく考えよう、勉強は大事だよー、なのでG7

      余談だが、他の業界…例えば最近少し息を吹き返したらしい精密電子製品(デジタル家電)方面も、不安。
      工場のBlackBox化を進めることで、技術寿命を維持(延命)するってんだから、
      日本には、かなりジリ貧感が漂っているなぁ。
      親コメント
      • Re:頼むから (スコア:3, すばらしい洞察)

        by keybordist (3572) on 2004年06月20日 11時49分 (#573128) 日記
        >余談だが、他の業界…例えば最近少し息を吹き返したらしい精密電子製品(デジタル家電)方面も、不安。
        >工場のBlackBox化を進めることで、技術寿命を維持(延命)するってんだから、
        >日本には、かなりジリ貧感が漂っているなぁ。

        経営側の技術に対する意識が低くて、
        何を公開し、何を隠すか
        ということの判別が付いてなかっただけではないかと思うんですけどね。

        そういった経営陣が、隠すべき技術の有ることに気が付いた、という事は進歩かも知れませんけど、
        そうしなけりゃ、技術的優位を保てない、というのは確かにジリ貧かも。
        親コメント
  • by Asagi (333) on 2004年06月20日 9時24分 (#573072) 日記
    流通(レコ協とか)も利権関係(JASRACとか)も消費者(Winnyとか)も、よってたかってコンテンツ制作者から搾取しよーとする現状をどーにかせんと、日本のコンテンツ産業なんて早晩絶滅するんではないかと…
    • Re:カースト制度 (スコア:2, すばらしい洞察)

      アニメ産業の市場規模が今の 10 倍とかに膨れ上がっても、きっと末端のアニメーターさん達には還元されないんだろうね。今のまんまじゃ。

      --
      むらちより/あい/をこめて。
      親コメント
      • Re:カースト制度 (スコア:2, 参考になる)

        by Anonymous Coward on 2004年06月20日 15時53分 (#573202)
        アニメではないけど、 映画製作なんかでも末端のCDクリエイターには還元されていないそうな。
        むしろ ○○ラみたいなビッグネームに参加させてやるんだから只働きでもいいだろうみたいな扱いなんだって。

        先日とあるシンポジウムの質疑応答タイムで客席にいたクリエイターさんが 制作側(エライ人たち)にうったえていたんよ。 アニメなんかもそうかもね

        さすがに生々しいのでAC

        親コメント
      • Re:カースト制度 (スコア:2, 参考になる)

        by tada (5086) on 2004年06月20日 15時58分 (#573207)
        先月発表された新産業創造戦略 [meti.go.jp]には、コンテンツ産業の現状と課題として、
        付加価値の多くを流通事業者が取得する構造にあり、コンテンツ自体の価値を創造する生産部門が必ずしも成果に応じたリターンを得られていない状況。
        が挙げられており、それに対するアクションプログラムとして、
        流通事業者と制作事業者間の公正な取引環境の確立。
        とあります(「概要」のP13)。
        言うは易し行うは難しですが、政府も一応問題として認識はしているようです。
        親コメント
  • まず (スコア:3, すばらしい洞察)

    by Namo (14104) on 2004年06月20日 9時40分 (#573077) 日記
    亡霊のごとく出てくるワード”成長”ってのを
    目標から外さない限り、無理だろうね。
    何だよ”低成長”って、低い成長?矛盾してないか
    まるで大本営発表や大戦中後期、日本海軍の命令書によく見られた
    希望的観測に基づく修飾語まみれの命令書によくにているな。

    細く長くでいかなくっちゃ。
    二本の作品で5年関連商品と移植で企業を維持し、客も何とかつなぎ止めるた。
    そんなこと実際やっている企業もあるんだからさぁ、

    この界隈って言うのは「文化」なんだからさ、
    それまで売り物にしてどうするんだろう
    お役人の考えることは解らないな

    #大量資本投入で、一気に資本回収しようと
    #ぼったくりのカッパギ商法では客の懐を枯らしていくだけじゃ
    #後は大量の不良債権が残る<客に

    • Re:まず (スコア:1, すばらしい洞察)

      by Anonymous Coward on 2004年06月20日 10時45分 (#573100)
      粗製濫造萌え萌えアニメを見ていると、十分アニメは衰退していると思いますよ。
      親コメント
      • ていうか (スコア:1, すばらしい洞察)

        by Anonymous Coward on 2004年06月20日 11時49分 (#573127)
        テレビアニメなんざ鉄腕アトムの昔から粗製濫造ですよ
        いいアニメ見たけりゃ金払ってOVAとか見ろってんです
        親コメント
  • 海外へ売り込め (スコア:2, 参考になる)

    by shumiyao (17941) <{na} {at} {na.com}> on 2004年06月20日 3時52分 (#572999) ホームページ
    >実際には輸出も伸びていない~
    ヨーロッパでは、「ADSL、ようやく普及し始めているか」位の物ですので、まだまだ難しいかと。フランスでは、フランステレコム・128kb~512kbのADSL一ヶ月30ユーロ(約4000円)です。

    回線やコンテンツ以前の話で、「Made in Japanは、英語をしゃべれない人でも知っているが、実はJapanとは何か分からない」が現実です。

    宣伝も効果的だとは思います。しかし、下手すれば、反感や軽蔑(期待はずれ、感覚のずれによる)の恐れがあり、危険です。まずは、「Japan」を売り込むには、入念なマーケティング・リサーチも重要かと。

    #結局効果がありそうなのは、「礼」と「札」の様な気が
  • by tsuya (14020) on 2004年06月20日 4時41分 (#573019) 日記
    • 日本が低成長といっても、中国や韓国が追いつくまで相当の時間がかかるボリュームじゃないですか。すでに指摘されているように、充分大したもんだという気が。
    • 世論調査の結果って、商売とあんまり関係なさそうな気がしますけど…。
    • 経産省のPDFで海外市場を見ると…今も未来もゲームばっかりじゃないですか。日本のゲームはそんなに凄いの? あるいは、単にそれ以外がみんな海賊にやられる、という意味なんでしょうか。
    • この数字って、いかにも著作権保護強化方面の政策の後押しに使われそうな感じ。結果コンテンツのハンドリングが不自由になってかえって成長を阻む、という未来像が浮かぶような…。すでに成立したこれ [srad.jp]みたいに…。
    • 最後に提案なんですが、大相撲中継ってもっと世界に売れないんでしょうか? 15日間連続でやれる世界唯一の? 格闘技興行って、そこそこ需要ありそうな気がしますけど。そりゃグラフに大きく上乗せするようなボリュームは期待できないでしょうが、相撲協会の世界戦略が軌道に乗れば、世界各地で積もった塵がトータルで山に…ならないかな?
    • by unchikun (14429) on 2004年06月20日 7時14分 (#573044)
      >大相撲中継
       中継するだけでは全く寄与せず、DVD化されないと「デジタルコンテンツ」
      にはカウントされないのでは?
       アニメとドラマ(東南アジア限定)は結構な量が輸出、放映され、関連グッズ
      の売り上げもそれなりにあると思うけど、そんなことはこの調査をした人達に
      は知ったことではないのでしょう。「デジタル」じゃないので。
      親コメント
    • by gigo (21150) on 2004年06月20日 8時05分 (#573053)
      寺社仏閣といっても今のままでは限界があって、たとえば奈良市20km四方(徒歩では1日かけてもそこから出られないくらいの広さ)で町並み、田畑もみんな奈良時代を再現し、住んでいる人も当時の衣装を再現するくらい徹底しないといけない、とか言っている人も、ほんの少し、いるみたいです。

      デジタルコンテンツと言う点では、直接には観光地紹介みたいになってしまうかもしれないが、大規模な町の再現にはデジタル技術をすごく使うはずだし、映画のロケーションの場所だけでなく、その町自体を題材としてお話作りもできるはず。そしてヴァーチャルとリアルのお客さんをたくさん呼ぼうと。

      ハ○ステン○スの二の舞になって巨万の負債を作るだけかもしれませんが。

      親コメント
    • >大相撲中継ってもっと世界に売れないんでしょうか? 15日間連続でやれる世界唯一の?格闘技興行って、そこそこ需要ありそうな気がしますけど。

      そもそも相撲って面白いんだろうか?
      そこをクリアしないと売れるわけは無いわけで。

      15日といっても、中身が濃いかどうかっていう問題が有る。
      世界一短時間で終わる格闘技(だっけか)と言えば
      誉め言葉だと受け取りたいのが日本人の心理(藁)かも知れないが、
      それって世界一淡白だと(マイナスに)受け取られる可能性も十分有ろう。

      それに悪い意味でも日本的過ぎると思うし。
      個人的にはガッツポーズ禁止ってのはどうよ?と思ってしまう。
      まあプロレスがジャンルの鬼子であるのと同様に、
      相撲も鬼子なんだと思う。神事(日本神道系)と格闘技の融合体ね。
      ついでに言えば日本的礼儀論とも融合してるし。
      まあそれはそれで文化的(==マイナー擁護論的)には有意義なんだろうけど、
      世界中誰もが見て面白いと思える格闘技イベントか?ってーと、
      それは話が別だと思う。

      審判のシステムとかも、どうなんだろう?
      「部屋」の制度(が対戦組み方に影響する)のもどうなんだろう?
      日本的内輪的なオヤクソクとしてはアリなんだろうけど、
      世界中(日本文化贔屓は除く)で受け入れられるんだろうか?

      #てゆーか、今の部屋システムのまま、流行して隆盛して「いい気」になられたら、凄く嫌なのでG7

      (今の)サッカーが世界中で受けてるのは、たぶんシンプルだからだと思う。
      誰もが比較的簡単に判る範囲の事柄だけで構成されてるんだと思う。

      まあいきなり世界一流行ってるサッカーと比べるのはキツイけど、
      中を取って野球やアメフト辺りかな。
      アメリカ発のスポーツって、ルールとかがややこしすぎるせいか、
      世界制覇できてない奴が多いよね。数カ国なら制覇してても。
      親コメント
      • 大相撲 (スコア:2, 興味深い)

        by tsuya (14020) on 2004年06月20日 15時19分 (#573184) 日記

        個別コンテンツの話題はオフトピではないんだろうとの判断のもと、議論継続。

        そもそも相撲って面白いんだろうか?
        そこをクリアしないと売れるわけは無いわけで。

        浮世絵なりアニメなり、勝手に穴だと思ってたモノが以外にウケる、というのが常でしてねぇ。

        15日といっても、中身が濃いかどうかっていう問題が有る。
        世界一短時間で終わる格闘技(だっけか)と言えば
        誉め言葉だと受け取りたいのが日本人の心理(藁)かも知れないが、
        それって世界一淡白だと(マイナスに)受け取られる可能性も十分有ろう。

        否定的に淡白に考えたがるのも、日本人気質なんですかねぇ。

        以下、クエスチョンマークが増えるのはよくわかる話で、こういうものは結局のところ、やってみなきゃわからないのでしょう。それに世界中のスポーツにも、その競技ならではの独特な風習はいろいろあります。例えば、自転車やF1など、あからさまにチームメイトを勝たせる戦術が採用される競技のことを考えると、あの部屋システムもそうアンフェアと決めつけたものでもないかもしれません。それらが世界標準で認められなかったら、興行主が自らそれに気づいておいおい修正してくれることを期待しましょう。とりあえず。

        それに、世界中誰もが楽しめる興行なんて存在しないし、たとえニッチに終わってもやる価値はあると思いますよ。それで、世界各地で積もった塵がトータルで山に…と書きました。少なくともアニメよりは裾野開拓の余地があるのでは? オリエンタルテイストって、日本人が思ってるより好まれますよ。

        (今の)サッカーが世界中で受けてるのは、たぶんシンプルだからだと思う。 誰もが比較的簡単に判る範囲の事柄だけで構成されてるんだと思う。

        そう単純なものでもないでしょう。シンプルさではテニスやバレーボールの方がまさると思いますが…。それに、相撲も充分シンプルですよ。

        まあいきなり世界一流行ってるサッカーと比べるのはキツイけど、 中を取って野球やアメフト辺りかな。 アメリカ発のスポーツって、ルールとかがややこしすぎるせいか、 世界制覇できてない奴が多いよね。数カ国なら制覇してても。

        アメフト並の知名度が得られれば大成功の部類でしょう。アメリカンスポーツで唯一国際的といえるのはバスケくらいでしょうか。ちなみにアメフトの世界も、大相撲に負けないくらいの義理人情の社会ですね。

        親コメント
      • 大相撲はそれなりに世界的にはメジャーだと思いますよ。
        有名どころではフランスのシラク大統領が相撲ファンだそうで、それを政敵が暗に批判した [worldtimes.co.jp]のが以前ニュースになってました。

        あと、ちょっと話がずれるんですが、SUMO-1という、細胞の中で他のタンパク質の分解を調節してるタンパク質がありまして。で、大抵このタンパク質を研究してるグループはこんな [biochem.mpg.de]イメージ画像を使ったりします。
        親コメント
  • CDは不調、ゲームも不調。
    CDは、縛り多すぎ、偽CDだけじゃなく、輸入問題まで出てきたくらい。
    ゲームは、ハードメーカーがOSのバンドル権限を持っていて縛りが多い。
    DVDは、元気。縛りが殆ど無し。頒布権でごたごたはあるが、洋画の国内版も安いので。
    アニメは高いけど....

    ちなみに、DVDでは5枚以下の保有が7割だそうだ。元気なのはレンタルがあるからと見て良いと思う。
    レンタルが無いゲームはしぼんで当然。
    CDはレンタルがあるが、レンタル料金が高い。これは1回いくらと高い使用料を版権者側に払うため。
    中間搾取業者の存在も大きいと思う。
    通常CD3000円、レンタル可版CD6000円とか、版権者が好き勝手に付けられるようにしたほうがすっきりして元気になる気がする。
    報酬請求権の問題もあるが、それはレンタル可版は「通常版の何倍まで」と上限を決めれば解決出来る。
    こうすれば、旧作アルバムCDレンタルは7泊8日100円とか50円とかに設定できて、色々な音楽を効く習慣を付けさすことも可能だろう。

    ツタヤもゲオもレンタルビデオは旧作100円以下で借りられるけど、ビデオって何かしながらは難しい。
    しかし、音楽CDってダラダラかけることも可能だよね。
    旧作アルバムCD8日50円ならば、毎週2枚くらい借りてダラダラとかける様な使い方も可能。週2枚借りても月400円。
    • by Anonymous Coward on 2004年06月20日 14時55分 (#573179)
      別業界ですが某中間搾取業者に勤めています(笑)
      頒布業者と製作元が取引できない理由の一つに与信の問題が
      あることを考慮してほしいです。
      日本の製作元や独立系の外国製品の代理店は総じて資本が少なく
      大手とやり取りする土台にも登れないことがままあります。
      そこである程度資本力がある業者を通すことで大手流通に乗っけることが可能になります。

      もちろん大手流通と製作元は通じていて、我々のような業者が
      乗せるマージン(リスクヘッジ)を叩きまくり、我々の胃は
      日々痛むわけです。このどうしようもない関係。ヽ(´ー`)ノ
      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2004年06月20日 2時28分 (#572961)
    諸外国と単純に比較するにはちと問題かと
    (特に米国とはコンテンツ概念が違うので利用者の感覚も自ずと違ってくる)

    なんにしろ、コンテンツを提供する側がまとまってない状態で
    その値だと結構評価してもよいと思うけどなぁと個人的に思う
  • カネを出してでも…って考え方自体どうなのかなぁ…って思う。
    無料でなら~の典型的な例が「Winny」なんだろうし。

    着うたとか成功してるみたいだけど、アレなことが出来る人は「WinnyでMP3をダウンロード」→「ソフト使って変換」→「携帯でダウンロード」ってそういう努力(?)をするし。

    うちの親戚で「Yahoo!BBに加入したんだけど、(タダで)映画館で公開されてる映画とか見れないの?」とか平気で言ってくるし。

    結構変な妄想を持っている部分もあると思うし、その辺のリテラシーもどうにかしないとディジタルコンテンツは成長しないんじゃないかなぁ…
    • by Anonymous Coward on 2004年06月20日 3時36分 (#572993)
      winnyも物見付けるのは大変ですからねぇ。
      マターリしてれば落ちますが、サクッとは落ちてきません。

      ディジタルコンテンツも、移動できないとか制限が多すぎるとか
      見るのに登録とかクレカとかで面倒ですからね。

      winnyを使う手間を考えたらそこらへんなんとかしないと。

      ま、タダで見ようとする人はなにしても努力しますけど
      それが割に合わないレベルなら辞めるでしょ。
      親コメント
      • by Anonymous Coward on 2004年06月20日 4時02分 (#573003)
        Winnyって努力するほどのもの?
        努力しているのはWinny走らせたまま、休まず働いているマシンだと思うのですが。
        #夏場は空調の努力も必要?

        導入する知識を獲得する努力も某誌のおかげで必要が無かったし。
        #だから問題視されているわけですが。
        親コメント
        • by greentea (17971) on 2004年06月20日 15時53分 (#573203) 日記
          とりあえず、

          ・お金出してでも見たいか
          ・Winnyは手間がかかるか
          ・Winnyのせいでコンテンツ市場は損をしているか
          ・Winnyは禁止すべきか
          ・47氏は罰を受けるべきか

          は、つながりあってはいるけど、
          ひとつ結論が出たら芋づる式に結論が出るほど単純なものじゃないと思う。
          だから、ある程度は切り離して考えるべきじゃないかなぁ。
          --
          1を聞いて0を知れ!
          親コメント
  • ただ単に (スコア:1, すばらしい洞察)

    by Anonymous Coward on 2004年06月20日 3時29分 (#572990)
    このくらいの市場規模で飽和するもんだってだけの話では?
  • by Anonymous Coward on 2004年06月20日 6時10分 (#573033)
    国内に関しては、広告とセットにすることで、実質無料(ないしは低価格)で手に入れることの
    出来るコンテンツ(主にテレビかな?)が身近に大量にあったりするわけだし、
    そう言う中ではコンテンツに対してお金を払うという発想は生まれにくいわなぁ。

    海外に関して言えば、もちろん言葉の壁が大半だろうけど、そもそも日本という
    国に対して興味がない連中が大半なわけで、そう言った連中を教化していくことから始めないと思う。
    でもこれは外務省の仕事なわけだしね。

    道のりは長いような気がするな。
    • 海外に関して言えば、もちろん言葉の壁が大半だろうけど、そもそも日本という国に対して興味がない連中が大半なわけで、そう言った連中を教化していくことから始めないと思う。

      ハリウッド映画や香港映画やインド映画が日本で受けているとして、それらは日本人がアメリカや香港やインドという国に対して興味を抱いていることの証左なのでしょうか?

      そういう側面が全くないとはいいませんが、それを意識して、日本のコンテンツ輸出を興隆させようという向きがあるのだとすれば、それはマチガイだと思う。

      過去を礎に築かれてきた文化を売りにするのが観光業界なら、コンテンツ業界を観光業界とごっちゃにするべきじゃないです。すくなくとも、そんなことを意識してコンテンツ (の、大本となる作品) を作っているクリエーターさんって、いないことはないけどそれが全てじゃないし。ドラゴンボールの主要キャラにちょんまげを結った人なんて出てこないし。

      「海外へ発信すべき日本ブランド」なんてのは、コンテンツ輸出においてはノイズでしかないです。それって、日本人がガイジンに対して、日本をこういう風に妄想して欲しい、って思っているだけのことではないですか。

      --
      むらちより/あい/をこめて。
      親コメント
      • by one-one (17888) on 2004年06月20日 15時43分 (#573199) 日記

        ステレオタイプな見方になりますが, たとえに出されているドラゴンボールなんて 技の名前が『○▽拳』とか 日本的と言うよりもむしろ中国(少林寺関係の映画と言った方がいいかな)っぽいですしね.
        もちろん日本の古武道なんかでも『○▽拳』って技の名前があったりしますけど, メジャーではないですよね.

        ドラゴンボールに限らず, かつてのジャンプ漫画では 技の名前がおもいっきり中国拳法になってるのが多かったですし.

        他にも ロボットもんなんかでも武器の名前なんかは大抵英語っぽくなってますよね? ロケットパンチにしてもビームライフルにしても.
        必殺技に○▽斬りとかは結構ありますが:-p

        音楽にしたって これからアジア圏に売りだそうという俗に言うJ-POPってやつだって J-POPって名前から言って日本的なの?って感じです.
        坂本九とかは別格なのでしょうが:-p

        そう考えると 日本の文化を元にしたコンテンツってなんなんだろう?って疑問に思います. ある意味なんでもごっちゃにして取り込んでいくのが日本の文化と言えなくもないですが.

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  • by NOBAX (21937) on 2004年06月20日 9時28分 (#573074)
    定義があいまいなんじゃないかな。
    デジタルコンテンツなんていうけど、
    それならアナルコンテンツなんてもんもあるのでしょうか。

    goo
    >情報の内容。放送やネットワークで提供される動画・音声・
    >テキストなどの情報の内容をいう。

    「外来語」言い換え提案
    >情報内容

    Glossary Help
    >「contents」は「内容」の意味で、コンピュータ関連では、
    >情報サービスの内容を指す。具体的には、CD-ROMタイトル、
    >商用BBSなどの情報サービス、WWWによる情報サービスなどを
    >指す場合が多い。
  • by Anonymous Coward on 2004年06月20日 12時35分 (#573139)
    正直一定金額で済ませたいユーザーと、
    取れるだけ取りたい流通側の思惑がぶつかってますよね。

    月々5000円でなんでもオッケー、
    コンテンツ側の(5000円の)分配は使用比率に基づくとか、
    行き着く先はそうなるような・・・

    #ん、まてよ、NHK+新聞+CS分を考えると月々12000円でも良いか。

    まぁ情報量の価値が閲覧時間比例ってのも世知辛い気もするけど。
    • コンテンツ産業も広告産業も、酷評すればあまねく時間どろぼう [amazon.co.jp]ですからね。

      消費に費やせる時間が増えるどころか減る一方のなかで、
      単位時間あたりの価格をつり上げるほかにコンテンツ産業が
      収益を拡大する方策は見あたらないようです。

      話題にのぼっているMMORPGなどのネットゲームは、無料の
      民放テレビには及ばないものの、消費者にとって比較的
      “コストパフォーマンスの高い”ひまつぶしの手段だった
      だけに、収益性を確保するのはなかなか難しいようです。
      親コメント
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アレゲはアレゲを呼ぶ -- ある傍観者

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