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8512 story

エンドユーザーのインターネット接続は従量制へ向かうのか 218

ストーリー by Oliver
気にしない自由を金で買う 部門より

uhyorin 曰く、 "NETWORLD+INTEROP 2004 TOKYOの公演レポート「インターネットは従量制へ? 課金モデルの転換が必要」より。Internet Watchネットワーク全体の50%以上がファイル交換によるトラフィックという視点もありますが、課金モデルの転換が必要ではないかという指摘がなされています。
ビジネスモデル的には、次々設備を更新していくのを補える収入モデルを作らないといけないが、現状ではコンテンツを載せてそれに対する課金を徴収するには市場が小さいためインフラを支える原資にはならない。インフラとコンテンツの両方を同一事業者が抱え込むことはビジネスモデルとして成り立たないだけでなく、むしろ訴訟リスクすら抱えることになる。電気・ガス・水道といったインフラ事業はどれも従量制の料金が基本であり、人によって使う量が異なる以上、インターネットも従量制にならなければインフラにはならない、といった論点があげられている。
現状ではエンドユーザー側から見れば「(ADSLやFTTHによる)常時接続=固定料金制」が成り立っているわけですが、そろそろ「常時接続と固定料金制は別の話である」ことを考慮しなければならない時期に来ていると思われます。
/.Jerにとって、もっとも望ましい従量制はどのような形になるでしょう? …やっぱり「EZフラットが変動定額制に」のように上限付きの従量制が本命でしょうか。"

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by norimaki (8719) on 2004年07月07日 2時26分 (#583975)
    下りは固定で上りは従量制にしたらどうだろう。問題視されている非合法なファイル交換の抑止力にもつながるかもしれない。コンテンツ配信業者については料金として利用者に跳ね返ってくるかもしれないが納得しやすい。デメリットもすぐ思いつくが、全部従量制にされるよりは受け入れやすいと思う。
    • by Anonymous Coward on 2004年07月07日 4時49分 (#584008)
      デメリット
       草の根のWebラジオは壊滅。
       マルチ用のゲーム鯖も壊滅。
       そもそも、ネットワークゲームなんて怖くてできない。
       自宅鯖立てたらいつの間にかDoSを食らって。。。

      個人的にデメリット多すぎ。。。
      親コメント
      • っていうか、個人ひとりひとりの情報の発信を制限する方向の
        制約だから、これはひとりひとりがしっかり監視してそうならない
        ように気を付けなければならない事柄ですね。

        なにしろ、
        「企業が提供する情報を一方的に見るだけにしろ」
        「自分が情報を発信したかったら金を出せ」
        という、企業体/政府はむしろ歓迎するかもしれない制限ですから。
        --
        IN EARTH AND SKIE AND SEA STRANGE THYNGES THER BE.
        親コメント
      • by Anonymous Coward on 2004年07月07日 9時44分 (#584132)
        ということは、影響あるのは極極極一部だけで、その他の大多数には問題なしってことでFA?
        親コメント
  • by yatyura (11511) on 2004年07月07日 1時31分 (#583931)
    各社プロパイダーってどの程度インフラの拡張に投資しているのでしょうか?
    そういう元データが欲しいですね。そうでないと、「取れる所からは取る」という話に向かいそうですね
  • なるほど (スコア:2, すばらしい洞察)

    常時接続/固定料金で客を集めて、客をヘヴィーユーザーにしておいて、従量制にしてヘヴィーユーザーからカネを取ろうということか。

    って思ってしまう。思わず。
    むしろ、コンテンツが乗っかっても、従量制だと「気兼ね無く」見る気にはならないでしょ。パケット代金気にして携帯電話からのメールを自粛するみたいに。

    まだ、オンラインコンテンツを金出して購入するという文化が浸透してない状況で従量制にしてしまうと、解約する人、自粛する人が増えそうな気はしますけどね。

    ガス、水道みたいに無いと死ぬってモノではないですし。

    #いや、おいらにはキツいものがありますが。
    #EZフラットみたいな~ってのが結局普及しそう…ってのは同意。
    • Re:なるほど (スコア:2, 興味深い)

      by magicME (10732) on 2004年07月07日 2時14分 (#583969)
      というかガス水道と比べてるところがそもそもプロバイダ有利に傾くミスリードを誘ってる気がしますねぇ。
      明らかに性質が違うものなのに。

      ネットと商売と宣伝とそのツケ(売る方も買う方も)って感じですか。
      タマゴが先かニワトリが先かのその狭間の苦悩とでも言いますか・・・

      P2P規制のための全体規制ってのも能がない気がします。門外漢の印象ですが。
      仮に同様のトラフィックの増加が100%合法なもので起こってしまったときにも
      同じことを言ったのかな?とちょっと疑問です。

      しかしまだまだネット関係ではすべてが変容し続けるものなのでしょうから
      料金体系が大きく変化してもそれもアリって感じでしょうね。

      だけどラストワンマイルに光ってのはちょっと早かったということなのかなぁ?
      かつて推進していた(今でもか)NTTの人やお役所の人はその先に起こる問題もちゃんと見えてたのかな。

      うーん読み直してみてもなんだか支離滅裂っぽい
      またまた検察官風駄文失礼
      親コメント
      • Re:なるほど (スコア:2, 興味深い)

        by LSD (18955) on 2004年07月07日 3時50分 (#583998)
        >P2P規制のための全体規制ってのも能がない気がします。門外漢の印象ですが。
        >仮に同様のトラフィックの増加が100%合法なもので起こってしまったときにも
        >同じことを言ったのかな?とちょっと疑問です。

        使い放題の所(帯域)に負担を掛けても、使用者の負担にならないから
        そこに負担を掛けて、意図しないソフトまでキャッシュするnyの様な(帯域に対して)
        非効率的な物が出てきて、帯域を有るだけ使い切ろうとする。
        仮に帯域を10倍にしても、共有されている物がMP3がPCMに、DivXが15MのMPEGに
        なるだけでしょう。

        帯域にコスト(必ずしも金銭には限らないが)という概念を持ち込まないと
        やっていけないのは自明でしょう。
        親コメント
    • > 常時接続/固定料金で客を集めて、客をヘヴィーユーザーにしておいて、従量制にしてヘヴィーユーザーからカネを取ろうということか。

      この手法,ソフトウェアでもよくありますね.
      ユーザが馴染んできたころに有料化しちゃうもんね,というパターン.

      その関連で思いついたのが,昨今のソフトウェアでありがちな「広告を表示させれば無料で使える」という制度だったりする.
      これを通信インフラに導入するとしたら,spamを受信しまくれば通信料も安くなる.ということか?

      # それはむしろ通信コストがかかってしまうだろ,と自己ツッコミ
      --
      旅に出ます.(バグを)探さないで下さい.
      親コメント
    • >ガス、水道みたいに無いと死ぬってモノではないですし。

      いやー私はパケットを毎日食べてないと死んじゃいそうです(^^;
      --
      And now for something completely different...
      親コメント
  • 基本的にISP側が支払う固定費は、ほとんど変動する事がなく、顧客が減る事もなく利用し続けてくれるのなら、
    掌握しやすい売上を算出しやすい固定料金の方が良いかと思う。
    特に長期的な経営戦略も行いやすいと思う。

    料金キャップ制にしても、見込み通りの売上を出せなかった時のリスクや料金計算の為の運用コストなどで、
    経営的に資金に余裕のある大手ISPでなければ、決断できないと思う。
    いまだに全国にある中小規模の地場系ISPがそれを行うとすれば、料金設定とかが難しくなりかねないと思う。
    完全従量制から基本料金+料金キャップになった場合は、死蔵していたアカウントの解約などで、見込んでいた
    売上を達成できなくなり、経営的に危なくなりそうなところも出てくるような気がします。

    #そこでlivedoorが「お客さんの事を考えて…」とか言って、買収劇が全国で起こるのかなぁ…
    --

    /* Kachou Utumi
    I'm Not Rich... */
  • by yasudas (5610) on 2004年07月07日 4時32分 (#584005) 日記
    ADSL40M常時接続だ!とか煽り文句で売っていて、いざその速度で
    常時接続されたらだめ?...これって馬鹿っていいませんかね?
    • 冗談で勝手に料金体系を妄想して見ました。

      *使用量毎月最初の500メガ >> 回線の速度は40メガ
      *これより先、10メガごとに速度半減。なお、最低でも300bps
      で、一応は御使用になれますので、ご安心ください。

      〆の月末前に速度を早くして欲しいなら、現金で金を払っ
      てください。なお、40M ・ 常時接続に嘘偽りはございません。

      とか。

      #512kと128kでは、断然快適さが違いました。
      #今の所、512kで満足してます。
      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2004年07月07日 5時38分 (#584013)
    例えばインターネット側からPingを撃たれたり、ポートスキャンをかけられた場合、DDOS攻撃を受けた場合にも当然パケットが送受信されるわけだよな。と言うことは何らかの攻撃を食らうと、課金が発生するということだろう?

    ウィルスに感染してパケット垂れ流しで破産するのは所詮自業自得なので一向に構わない。でもインターネット側から流れてくるパケットはどうしようも無いからな~。

    常時接続なんて怖くて出来いぞ。

    従量課金にしたところで、携帯電話のメール機能と同様の問題が再浮上するだけだろう。ユーザーの意図と関係なくトラフィックが生じて料金の請求が発生するという・・・。で結局、恒久的な対策として、携帯電話のメール機能は、無料に近い金額になったわけだよな。

    現状の料金によって通信速度を制限する方法が一番現実的だと思うんだけどね・・・。それとも何か?ブロバイダでファィアウォールを用意して、逐一利用する通信をファィアウォールに登録するのか?
  • 解の一つ (スコア:2, 参考になる)

    by Amayu (17356) on 2004年07月07日 10時07分 (#584154)
    以前利用していたSpeedNet [speednet.co.jp]では
    FWAであるゆえにリソースの制約がxDSLやFTTHよりも厳しいためか、
    月間である一定量の転送量を超えた場合、以降の通信は
    帯域を大幅に制限するという方式でした。

    私の契約していたプラン5GB/monで、それを超えると、
    1.5Mbps→64kbpsまで帯域制限が掛かります。
    転送量は都度確認できたので、ある程度計画は立てられます。

    ごく普通の使い方で5GBを超えるようなことはなかったので、
    料金の高いプランに変えることなく、使い続ける
    ことができました。

    帯域制限を受けても、一定料金で使い続けることは可能なので、
    常時接続自体に価値を見出してる私にはデメリットは小さかったです。
    # よく障害で止まることが多かったですが・・・
    --
    []_g@
  • という考え方で良いんじゃないかなぁ

    安かろう悪かろう。
    • by Anonymous Coward on 2004年07月07日 2時00分 (#583959)
      ISP屋です(サーバ系)。

      あなたにとっての品質は何ですか?
      ・RTTが短い事?
      ・ジッタが小さい事?
      ・帯域が広い事?
      ・電話サポートが充実している事?
      ・設備の冗長性が高い事?

      携帯電話と違ってISPは腐るほどあるので、さまざまな選択肢が
      提供できると良いですよね。

      ファイル交換のようなアプリは
      ピークのトラフィックを避けてやってほしいな。
      そして大型計算機でリソースを食う計算は優先度が低いように
      帯域をバリバリ使う人はちょっと優先度を考えてやってくれると
      嬉しいです。
      親コメント
      • by hirata (3986) on 2004年07月07日 9時58分 (#584145)
        • グローバルIP付与(できれば複数)
        • ポートを閉じない
        • サーバとしての運用可
        • メンテナンスのたびに落ちない

        これは贅沢ってもんでしょうか。ヘビーユーザーってこういう使い方に対する需要が高いと思うんだけどな。

        親コメント
  • by Anonymous Coward on 2004年07月07日 1時40分 (#583938)
    光接続で従量制になったら・・・ガクガクブルブル

    従量制に移るべきではないか?とかって、なんかの標準化の話じゃないんだから、
    やりたいなら勝手に従量制で商売始めればいいのに。
    それで客が集まると思うなら。
  • by jizou (5538) on 2004年07月07日 1時49分 (#583945) 日記
    ・回線速度による制限
    ・通信量による制限
    のどちらがいいか? といわれると、通信量かなぁ。
    電気料金みたいに、月ごとのパケット量に応じて、段階的に値段が変わるのがわかりやすいかもしれません。

    通常ユーザーの料金を下げるための従量制なら歓迎します。
    ヘビーユーザーのために、全体の料金を上げられたりすると困るので。
  • 家でのコーディングがはかどるので賛成…。
  • 確かに電気ガス水道などは現在従量制で、それが公平で良いと思うが、
    それは初めから従量制で始まっており、提供側もほぼ独占(寡占)状態だからこそ従量制でいられるのではないでしょうか?

    これに対しインターネット接続に関しては、
    現在既に定額制が定着してしまっていることと、サービス提供事業者の選択肢が多いことから、
    仮に今後新たに従量制の業者を増やしても、ユーザは殆どそちらに流れることは無く、
    一つでも安い料金で定額制を提供している業者がある限りユーザはそこに集まり、
    結局はその業者が数の論理で勝ってしまう結果になり、従量制への移行は失敗すると思います。

    法律などで定額制が規制や重税が課せられでもしない限りは難しいでしょう。
  • ムービーをダウンロードなんてとんでもないってことになって
    有料コンテンツ配信側から文句出そうですねぇ

    #そして学校でいろいろDLする学生がまた増えると
    --
    LAN内LAN稼働中
  • 従量制だとそういうのが難しいかも。

    あえて従量制にすることで、そういう危機に対して 自覚的にさせるというのは教育効果がある…かなあ。

    うーん、でもやっぱ恐いな。 OSの未知のセキュリティホールをアタックされて 知らない内に踏み台にされてましたなんてケースが 有り得ないとは言えないわけだし。

    少々高くてもいいから、やっぱり私は定額制を選びたい。

  • マメに Windows Update してたら、いつのまにか
    お高価くついちゃうわけでしょうか?!やだなぁ...

    それはおいておくとしても、
    ファイル交換によって圧迫された帯域を改善するために
    ISP が対価を徴収して、インフラに投資するとしたら
    なんだか片棒をかついでることになりませんかねぇ?
  • だから、無線LANを使ってインターネットを近所の人同士で
    構築するためのノウハウ/ソフトウェアの基盤が必要とされる
    世界にじりじりとシフトしつつあるのでは?
    --
    IN EARTH AND SKIE AND SEA STRANGE THYNGES THER BE.
  • 決められた時間(10秒とか1分とか)あたりの通信量が決められた量を越えた時間に対して課金。
    大量のトラフィックを長時間続けると多く課金される。
    ちょこちょこしたトラフィックを断続的にする分には課金されない。基本料だけ。

    #誰が計算するんだ? その利用時間を。

    もしくは連続してトラフィックを発生させると速度が落ちてくる。レスポンスは速いままスループットが減らせる。

    #誰が調整するんだ? いっそのことクライアントサイドでやってしまったほうがいいかもな。
  • ガス管や水道管は目で見えたり匂いで判ったり、音がしたり
    五感で事故を感じ取れるし
    事故が起こっても他に影響しない程度の管経に押さえてあったりという
    ちょっとした安全策がとられてます。

    電気は目に見えないから漏れたり流れすぎたら危険だけど、
    そのかわり必要以上にエネルギーが流れ込んで周囲の設備を破損しないように
    ヒューズやブレーカーとか巧妙な保護装置が付いてます。

    ネットにはそういうの無いよね・・・・

    --
    いなんず[いつでも前向きでイタい]
  • by Anonymous Coward on 2004年07月07日 4時18分 (#584003)
    電気や水道は物理的なメーターが各家庭近くにあるため、
    使用量は問題になりにくいかと思うが、ネットの場合、使用量
    計測の客観性・透明性が確保されないとトラブルが頻発する
    のではないだろうか?

    水道だと水漏れがあったような場合はその分は払わなくて
    済むが、故障した機器がブロードキャストパケットを吐き続けた、
    とか、ワームの大流行でトラフィックが大量発生した、といった
    場合に同様の対応をISPに期待できるとは思えない。

    ドコモが課金ミスを決して認めず、裁判になると証拠隠滅を
    繰り返しているように。

  • ネットそのものは既に国レベルでもインフラとして定着してきていると思うから、このインフラの全部とは言わないまでも、部分を税金でまかなうのもありと思うけど。現状でもプロバイダは公共的性格を持っているのに、政府の認知が遅れたこともあって、すべて民間じゃないですか。そろそろ、半官半民、あるいはNPOなどの公共的性格を持つものにしても良いのではないかな?

    それにつけても、公共的性格であるにしては、P2Pトラフィックで違法なことをしたりするのが多いけど、これは公共の道路で行われる暴走行為のようなものなんで、この取締りはきちんとすべきと思うけどね。技術的にはP2Pパケットの制限なんかはできるはず。

    今はみんな米国のマネして「小さい政府」にすることが良いこと、なんて言ってるが、カリフォルニアの電力危機見てもわかるように、インフラを民間にしてしまうと、クライシスが非常に簡単に起こりやすくなる、ということもあると思うのだよね。それに今の日本じゃインフラを民間に移行すると、簡単にハゲタカファンドの餌食になって、結局は破綻の道に進むことになると思うのだけれども。
    • Re:なんでも民間では (スコア:1, すばらしい洞察)

      by Anonymous Coward on 2004年07月07日 6時01分 (#584017)
      今はみんな米国のマネして「小さい政府」にすることが良いこと、なんて言ってるが、カリフォルニアの電力危機見てもわかるように、インフラを民間にしてしまうと、クライシスが非常に簡単に起こりやすくなる、ということもあると思うのだよね。

      それは民間にしたからじゃないでしょう。民間にした上で料金規制を残したからのはず。

      インフラ産業をどう規制しどう自由化して効率性を維持するか、なんて、産業組織論に厖大な蓄積があるじゃん。民間にすると危険というのはナイーブすぎる。

      親コメント
  • あるの?実際のトコ。

    ADSL が 40M,FTTH が 100M と来てますが,普通にウェブと
    メールと偶に何かダウンロードするくらいならユーザーに
    とって十分な速度な気もするんですけど。

    既に「速度」より「定額での常時接続」の方が重要な気がするんで
    速度を上げる為に設備更新が必要だってならもう止めとけ,と(笑)

    まぁヘヴィな P2P ユーザーは「もっと速度を!(w」とか
    思ってるかも知れんけど,そ~ゆ~人はそれなりのコストを
    払えば宜しい。ISP が P2P ユーザーなんとかしたいなら
    「帯域制限を掛ける場合もある」と契約に入れれば宜しい。

    #未だ 8M ADSL だが事足りてるので :)
    • by gnaka (17369) on 2004年07月07日 9時43分 (#584129) 日記
       転送量課金のような形は、上限付きであっても、利用状況を一方当事者の側でコントロールしにくいインターネットの環境には、ふさわしくないように思われます。

       一旦話がやや逸れますが、私も、P2Pトラフィック問題については、基本的には、今のやり方の延長線上にある、転送量の基準を超えたときにシェーピング、という方法で解決すれば済むのではないかと思っています。

       ただ、現状ではその基準が明示されていない点が問題だと思います。これがないがために、ユーザは、帯域を沢山使っても「ひょっとしたら大丈夫かも」との期待を捨てようとはしないわけです。また、通信事業者の間でサービスを比較することができず、健全な競争が阻害されています。

       しかし、通信事業者からすると、他の通信事業者がそれを出していない状況で自分のところだけ明示的に数値基準を出してしまうと、比較上不利に見えるため、ユーザ流出の危険があります。

       そこで一つの解決法として、法令で、帯域無保証を謳う通信サービスでは、「シェーピングは約款で客観的基準を定めたときにのみ行うことができる」「当該基準に達したときは、通信事業者は必ずシェーピングを行わなければならない」旨を定めてはどうかと思います。
       また、シェーピング用機器を使わずに実質的に帯域を絞る行為を防ぐために、補助的に「通信事業者はネットワーク構成と利用状況の概略を公開しなければならない」という規定も必要でしょう。
       これらの規定により、中長期的には、ほぼ全ての事業者がシェーピングの基準を公表することになり、また同時に、諸悪の根源である「ベストエフォート」なる概念の乱用がいくらか健全な方向に修正されるかと思います。

       さて、元の話題であるN+Iのセッションでの話は、P2P問題などとはあまり関係なく(背景にはなっているでしょうが)、単純に「とにかくもう少しカネをくれ」ということのようです。
       この点、シェーピングのレベルに応じたサービスメニューをきめ細かく提供することにすれば、それは一つの品質の改善ですから、それによって収入増を狙うことが可能になるのではないかと思います。
      親コメント
  • 語ってるのは一人だけ (スコア:1, すばらしい洞察)

    by ryokiwind (22763) on 2004年07月07日 6時53分 (#584024)
    この話ぶちあげているのはメディアエクスチェンジの吉村氏であって
    他の方は反対も賛成もしていない(相手にしていない)だけでしょう。
    過去にもこういう事メディアエクスチェンジ,従量制料金のネット接続サービスなどを2001年4月開始 [nikkeibp.co.jp]
    ぶちあげて語って結局相手にされてないっぽいし。

    そもそも他の人も言ってるが、ガス電気水道などに例えることも間違ってるし、
    かの氏が掲げてるネット料金に関しては、携帯も傾向としてはパケット従量制から定額制に向かってる。
    料金取ってる着うたなどはコンテンツ販売の話であって、
    パケット料金の話であるからそもそも話が違うし

    現状考えたら法規制でもしない限り定額制からISPが変えるとも思えず、
    多分寝言言ってるなぁではなしは終わるでしょう。
    • by lunatic_sparc (15416) on 2004年07月07日 9時42分 (#584127)
      > この話ぶちあげているのはメディアエクスチェンジの吉村氏であって
      > 他の方は反対も賛成もしていない(相手にしていない)だけでしょう。

      そんなことないです。

      ちょっと今探す時間がなくてすぐ出ないのですが、IIJ の鈴木社長も似たような発言をしています。

      この問題を考えるときに、ざくっと既存の従量制インフラとの比較で語ってしまうと、現状の問題が見えにくくなってしまうのですが、要は「ごく一部、とんでもなく突出した利用者が莫大なトラフィックを発生させている」という現状が問題なのです。

      他の方も書いていますが、ISPはいろいろ選べて、品質も様々です。品質を担保することが競争力である ISP がある程度の品質を確保する運用をしようとしたときに、一握りのユーザのために追加投資が必要となり、それをそのISPを利用する全てのユーザにかぶせるような課金モデルが本当に望ましいのか、という是非が問われているのだと思います。

      ほとんど(98%とか99%とか)のユーザの利用を満足する水準で合理的な投資、課金を考えていても、一部突出した利用者(たぶんブランドロイヤリティも低い利用者)のために残りのユーザが影響を受けるような経営を考えるより、そういった利用者を(悪く言えば)切り捨てる方がより合理的な経営だと思います。

      ISPは既に公共サービスと言えますが公益サービスではありませんし、限られた資源のなかで経営しなければならないわけで、品質を売り物にする ISP が従量制(実質的にほとんどのユーザにとっては定額制のまま)の課金形態に変化するのは正しい方向性なのだと思います。
      親コメント
  • by xeros (10510) on 2004年07月07日 7時06分 (#584030)
    24時間帯域をフルに利用しても大丈夫というのが
    本来なんでしょうが、それは酷な気がする。

    必要な時にファイルのダウンロードがするする速いという
    利点からちょっと高めの光ファイバーを引いている自分と
    しては、通常の3倍くらいの量使っても、今より安くなるん
    なら歓迎したい。

    ホスティングでも転送量に制限のあるサーバの方が、値段
    安めで速度も安定する傾向がある。

    全部が全部、従量制になったらそれはそれでいやですが、
    ライトユーザー向けの選択子がふえるのはいい事なん
    じゃないでしょうか。

    この手の話に抵抗感があるのは、古の時代電話料金に
    プラスしてプロバイダに払うお金が1分10円とかで
    もっと長くつなぎたいけど、今月はもう何万円越えてるし、
    ってストレスにさらされた経験があるからかもしれない(^^;
    • by TxG (7966) on 2004年07月07日 7時54分 (#584046)
      >ホスティングでも転送量に制限のあるサーバの方が、値段
      >安めで速度も安定する傾向がある。

      P2Pとアダルトサイトのアナロジーですか。

      # P2Pもアダルトサイトも必ずしも俗悪とは限りませんが。

      今のところそれでplala(だっけか)が人気が出たという話も聞きませんねよ…。
      ネットゲーユーザーが大量に流れた!みたいな話があったら興味深いんですが。
      親コメント
  • その方が安くなるんであれば、従量制でも受け入れる人はいるかもしれません。その場合、ユーティリティーはしっかりしている必要があると思います。ゲートウェイがプロバイダとの接続を持つか持たないかが自動的に、あるいは確実に制御可能である必要はあると思います。ガスで言うところの元栓を締める機構、でもよいのですが、最低、接続されているマシンすべての電源が落とされている状態を検出して、自動的に切断する機構ぐらいは欲しいです。

    ただ、そうすることで従量制に「移行してもいいや」と思う人はいるでしょうが、今から従量制を基盤としたインフラを形成しようという話であるならば、それはもういくらなんでも無理があるんでないの? という気がします。現状の料金体制が、従量制に切り替えることによって全体を揺るがすほどの価格差を提供できるほど、高いとは思えないからです。Y!BB のように、すべての使用料を一括で受け取っている業者ならばやりようもあるかもしれませんが、ADSL 接続自体は NTT や ACCA や eAccess などといった業者のものを利用している ISP の場合、月額での実際の徴収料は数百円程度だったりするわけで、従量制にすることでこれがいくら安くなったところで (たとえ無料になるとしても)、飛び上がって乗り換えようと考える人はあんまりいないんではないかと思います。

    --
    むらちより/あい/をこめて。
  • なのでは? 初期費用を安く見せ, 実運用で値段を吹っ掛けるという考え方... それこそ, バブル時代のなごりではないだろうか? 少なくとも自分が利用しているインフラ会社は現状を維持してほしい(安価かつ安定するならもっといい)...
    --
    ★田舎に生息する時代遅れのFortran&COBOLガイなオタク★
  • by virtual (15806) on 2004年07月07日 9時33分 (#584117)
    そうすると「すらっしゅどってっど」 [wikipedia.org]で破産ですか、そうですか。
  • そりゃ回線をフルに握り続けるハードユーザとメールとWeb閲覧をチョコチョコってライトユーザを同じように扱うってのは無理があるというか、効率が悪いでしょう。
    ISPの負担が全然違いますから。

    が、昔みたいな時間従量制が受け入れられるか?って言えば、常備接続でナンボの世界ですから受け入れがたい。
    となれば何処で区別するかって言えばUP容量ってのが無難な線ではないかと。
    現状でISPに負担をかけるのはP2Pとか自宅サーバですから。

    それによりユーザレベルにより価格負担を分ける事が出来る。例えば

    1.メール・Web閲覧のみ:100MB/月
    2.自分のサイトのメンテをする;1GB/月
    3.自宅サーバを使用:10GB/月
    4.それ以上のハードな使用

    ってので固定料金を別々に決めて、オーバー分を従量課金すれば良いかと。

    ついでに、UP従量制であればコストに五月蝿い人なんかでは、ウイルスやスパイウェアなんかの、勝手にUPしてしまうような物に付いては自然と厳しくなってくれそうなんで一石二鳥かも、

    #ってVoIPを忘れていた。ある程度定常的に使いそうだよなぁ。

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日々是ハック也 -- あるハードコアバイナリアン

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