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Google

Google に論文検索機能が追加 54

ストーリー by yoosee
巨人の肩の上に乗ろう 部門より

mass曰く、"ITmedia の記事によると、google は Google Scholar という論文検索エンジンをβ公開した。コンピュータ科学分野でざっくり検索してみた限りでは、The ACM Digital LibraryIEEE Xplore などの論文集積サイトのみならず、著者が自らのページでフリーで公開している PDF も含められている。そうした論文をタイトルで名寄せして表示するのが特徴と言えよう。従来の google での論文探しに比べて格段に手間が減っているのではないだろうか。
また、author: という著者検索用の接頭語が増えたほか、検索結果に付与される "Cited by ..." というリンクを辿ることにより、引用元を直ちに探すことが出来るなど、論文検索に必要とされる最低限の機能を備えている。

同様の無料サービスとしては、論文専門検索エンジンとしての細やかな機能を持つ CiteSeer などがあるが、違った特徴を持つ検索手段が増えたことは研究者にとって福音であろう。なお、日本語の文献を検索することはまだできないようである。"

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  • by snd (14690) on 2004年11月18日 21時25分 (#654583)
    まずはやっぱり自分の名前を入れてみたりして...
    自分の専門分野で検索すると自分の論文しかひっかからないんですが、他分野にはけっこう多い模様。
    #名前が特殊なわけではないんですが、綴り方がやや特殊
    #パスポートで使えない綴りにしてしまったので多少苦労してます...
    でも、これって実際使おうとすると、多くの関係ない分野の論文がひっかかりまくって、けっこう絞るのが大変かも。
    ついでに、専門分野別のサイトとして、ここ(ただし日本国内のミラー) [kyoto-u.ac.jp]を挙げておいてみます。
    • 私も試してみました。

      自分の論文は見つからなかった(keywordに"neural"追加しても)けど、
      ローマ字表記で同姓同名が出てきてビックリしました(苦笑
      分野も違うし発表時期も全然違ったんだけど。

      googleで実現してるんで、queryに任意のwordを追加できるのは強みですね。
      --
      ---- 何ぃ!ザシャー
      親コメント
    • >まずはやっぱり自分の名前を入れてみたりして...

      誤字だらけで人に見せるのが恥ずかしいので、
      見つからないことを祈りつつ、、、

      #電子化なんて縁のない文系修士論文なので見つかりっこない、と思うけど。
      #たまに読み返しては、誤字に赤面してるのでAC。
  • by geln12 (18637) on 2004年11月18日 21時59分 (#654605) 日記
    これを使って検索して初めて認識した「自分の論文の引用」とかあるので、これはいいですね。

    タレこみ文の CiteSeer [psu.edu]では私に特定した検索は(名前・専門分野の用語)ではできませんでした。
    (私を含んだ多くの人々の結果が表示される)
    googleでは「専門分野で必ず使っている一単語」を付加しただけで私限定の検索結果になりました。
    ##私の苗字が母数の少ないものだから、という結果かもしれないで、
    ##母数が多い名前だと必ずしもこれは適用できないかもしれませんが。

    問題はwebにある以外の引用はgoogleに認識されないということですかね。
    印刷物になっていても、それのすべてがネットに載っているわけではない(mailには載っているかもしれない)......
    • Re:これは便利だ (スコア:2, 参考になる)

      by phason (22006) <mail@molecularscience.jp> on 2004年11月18日 22時50分 (#654631) 日記
      ISI Web of Knowledgeあたりと比べるとどうでしょう.
      引用関係とか調べるときはもっぱらこっちを使ってるんですが.
      #フリーじゃないんで,家で使うときには論文検索はScirusに
      #なっちゃいますけどね.
      #あとは化関係だとScifinderも便利ですよね.
      親コメント
      • by basidium (22136) on 2004年11月19日 21時21分 (#655067)

        それはまあ ISI のとは実績というか信頼度が違うんじゃないですか。ただ、ISI ではあまりにもマイナーな雑誌は調べられてないと思いますが、google の方はおそらく web 上に存在するものなら網羅的に拾うと思われるので、どマイナーな雑誌について調べるなら(将来的には)google の方が使えるかもしれませんね。

        #フリーじゃないんで,家で使うときには論文検索はScirusに
        #なっちゃいますけどね.

        ISI の方は「フリーじゃない」どころじゃなかったような気が……普通は大学や研究機関で契約していると思うので、あまり気にしない人が多いでしょうけど。

        親コメント
  • google依存症 (スコア:2, おもしろおかしい)

    by chute (19365) on 2004年11月19日 11時14分 (#654830)
    最近は,googleで単語を調べて,ヒット件数が多いから正しいとか,
    少ないから使い方間違っているとか主張する人も多いようですが……

    そのうち,「お前の論文はgoogleでランクが低いから研究の質が低いんだ」
    なんて評価されるようになるのだろうか.
    • by Elbereth (17793) on 2004年11月19日 11時47分 (#654842)
      >最近は,googleで単語を調べて,ヒット件数が多いから正しいとか,
      >少ないから使い方間違っているとか主張する人も多いようですが……

      誤用の方も検索して、誤用例もこんなに多いんだねというネタは
      ときどき見かけますが、ヒット数が多い=正しいと主張する人って
      いるんですか?
      親コメント
      • Re:google依存症 (スコア:3, 参考になる)

        by sugibuchi (24811) on 2004年11月19日 14時20分 (#654925)
        こういう本があるんですよ。

        翻訳に役立つGoogle活用テクニック [amazon.co.jp]

        英活用辞典のようにGoogleを使う例とか、工事現場のヘルメットがhelmet [google.com]なのかhard hat [google.com]なのかをイメージ検索で確認したりとか変わったテクニック満載です。
        親コメント
        • by basidium (22136) on 2004年11月19日 21時28分 (#655068)

          なるほど、これは興味深いですね。早速イメージ検索で英語の用法を確認してしまいました。こういう「形」は英語でどう表現するのか? みたいな問題は、辞書ではなかなか分かりませんからね。

          考えてみれば、google はコーパスのようにも使えるのですよね。ずいぶん偏りのある代物のような気もしますけど。とくにまだコーパスが整備されていないような言語とか分野では威力を発揮するかも。

          親コメント
      • by ruto (17678) on 2004年11月19日 12時10分 (#654854) 日記
        正しいと言う人は知りませんが、一般的に使われているかどうかでgoogleを使うことはあります。
        応用として英語を書くときこの言い回しはありなのかとか調べたりします。スペル間違いも正してくれたりしますし。

        また、逆に正しくないことを示すためにはある程度使えるのでは?
        親コメント
    • この単語の組み合わせは果たして一般的に使われているんだろうか、と思った時にGooleにそれらの単語を投入して具体的な用例を調べる時はあります。こちらが意図した組み合わせ、コンテキストで使われていなかったときには使うのを控えることがありますね。そういうときにはある程度ドメインを絞って調べることが多いですね。site:gov とか。Google Battle [douweosinga.com]なんてのも面白いかも。

      ところで、数時間前から検索結果に「このページを訳す[BETA]」が表示されるようになったんですが。
      --
      屍体メモ [windy.cx]
      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2004年11月18日 20時52分 (#654557)
    ReferenceとCitingの実体(pdfとか)にダイレクトにアクセスできるのは、なかなか便利かも。
    逆に、ジャーナルとページが分かってるけど、タイトルが分からないという時にはちょっと不便ですね。
    まあ、そういう時はジャーナルのエンジンを使えばいいわけで。
    実際、リンクの先は(キャッシュでは無く)各ジャーナルに繋がっているようで、
    アクセス権の無い人はやっぱりブロックされるのですね(当たり前か ;-)
    なんにせよ、検索の選択肢が増えるのは喜ばしい事ですね。
  • by strataud (2453) on 2004年11月18日 21時49分 (#654596)

    そういう用途では,玄人はみんな SCIRUS [scirus.com] を使っているでしょう。

    Google の検索機能が SCIRUS を上まわっているかどうかがすべてです。その確率は低そう。

    • Re:SCIRUS (スコア:1, 興味深い)

      by Anonymous Coward on 2004年11月18日 21時58分 (#654602)
      SCIRUS って引用関係をたどることとか、できるんでしょうか。
      CiteSeer にせよ、Google Scholar にせよ、それができるのが
      大きいと思うんですが・・・
      # 玄人と自称するにはおこがましい年季一桁の AC
      親コメント
    • Re:SCIRUS (スコア:1, 参考になる)

      by Anonymous Coward on 2004年11月18日 21時59分 (#654603)
      自分の文献を探してみたところ、最新のやつがSCIRUSでは出てこないけど、Googleでは出てきました。もしかしたらCitationの出ないものになるとGoogleの方が強いかも。

      #個人的には「慣れ」でPubMedなんだけどさ。
      親コメント
    • by knn (11810) on 2004年11月19日 0時10分 (#654674) 日記
      10年くらい前に書いた唯一の英語論文、早速検索してみたら引用のヒット数では
      CiteSeer < Google < SCIRUS
      でした。
      意外と参照されていたのでびっくりしました。
      親コメント
    • by Anonymous Coward
      何の玄人かは存じ上げませんが、
      うちらは CiteSeer [psu.edu] しか知りませんよ。
      • by strataud (2453) on 2004年11月19日 6時23分 (#654735)
        何の玄人かは存じ上げませんが、

        たしかに,これはおっしゃるとおり。生意気をもうしました。

        SCIRUS のいいところは,ジャーナルの PDF ファイルへのリンクがあることです。学内 LAN からなら,即印刷可。

        親コメント
    • by Anonymous Coward
      既にISIもあるし、なぜ?という気もするんですよね。
  • 評価 (スコア:1, おもしろおかしい)

    by Anonymous Coward on 2004年11月18日 22時04分 (#654607)
    これからはIFではなくGoogleのランキングで評価していただきたい
  • side effect, (スコア:1, 興味深い)

    by Anonymous Coward on 2004年11月19日 0時18分 (#654676)
    探しやすくなったおかげで、盗作がバレちゃったりしてね。
    • by Elbereth (17793) on 2004年11月19日 8時09分 (#654755)
      盗作度というかオリジナル度を自動チェックするプログラムも
      作れますね。なかなか難しいとは思いますが。
      親コメント
    • by Anonymous Coward
      Webに載せるからと言われて、断固拒否したり、
      突然インターネットの危険性について
      熱く語り出したりする人が増えそうですね。

      大学ではインターネットを使っていない教授が
      人気教授になったりして。
  • by N'gatt (9815) on 2004年11月19日 0時30分 (#654680) 日記
    author:でフルネームを指定するにはどうしたらいいんでしょう?
    family nameだけだと区別つかない人とかいるし。

    #英語で論文書いたこと無いから自分のは引っかからないのでID
    #でも引用してくれた身内の論文はぎりぎり引っかかった...
  • ニッポンゴ、
    一応通るぜよ
    ネットワークで検索 [google.com]
    --
    #牛乳
  • by swirl (24831) on 2004年11月19日 11時08分 (#654825)
    このページを訳す BETA
    っていうのも出来てるよ。
    これって、いつからなんでしょう?
    • by Anonymous Coward
      残念ながら英語だけみたいだね。
    • by Anonymous Coward
      Translate Toolが公開されていますのでこれを
      使うというのはいかがでしょうか。
      http://www.google.com/language_tools
      もうみんなが知っていることならごめんなさい。
  • by Anonymous Coward on 2004年11月18日 20時41分 (#654551)
    論文データを登録すれば検索しやすくなっていいのになあ。

    #いまだに検索どころか電子化すらされてない学会の会員より
    • Re:日本の学会も (スコア:2, 参考になる)

      by basidium (22136) on 2004年11月18日 21時12分 (#654577)

      この検索サービスは面白いですね。

      ただ、フリーの論文検索ならば(生物系なら)MEDLINEとかもありますし、組織に所属している人間ならばBIOSISなどの有料サービスも利用できるでしょうから、プロの研究者は必ずしも必要性を感じないかもしれませんけど。むしろ市井の研究者とか、科学に興味があって論文まで探して読むくらいの「ハイアマチュア」な人にとって嬉しいサービスかも。

      日本語の論文がまとまってるところというと、J-STAGE [jst.go.jp](科学技術情報発信・流通総合システム)というのがありますね。フリーで論文を読める雑誌がけっこうありますよ。あと、農業系だと農林水産研究成果ライブラリ [affrc.go.jp]というところで大学の学部紀要や公立試験研究機関の報告なども読めます(ただ、画像としてスキャニングしたPDFだったりするんですが)。中にはえらく古い資料(「農会報」とか「農務時報」)があったりして面白いです。

      親コメント
      • Re:日本の学会も (スコア:3, 参考になる)

        by Tsukitomo (22680) on 2004年11月18日 22時57分 (#654633) 日記
        日本語論文が探せる他のデータベースとして、NACSIS-ELS [nii.ac.jp]がありますね。他には生物科学系ではSCIRUS [scirus.com]とか。
        なんで「超心理学研究」が公開されてて「心理学研究」が公開されないのかと思うのでID。
        --
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        Tsukitomo(月友)
        親コメント
        • by basidium (22136) on 2004年11月19日 21時14分 (#655065)

          ちょっと見てみると NACSIS-ELS と J-STAGE とで重なってる雑誌もけっこうあるようですね。いっそのこと統合されてしまった方が利用者には有り難いかもしれません。
          # なんて云うと関係者から怒られそうだけど。

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        • by Anonymous Coward
          旧学情ですよね。 学情へは登録を拒否するポリシーの人がインターネット系の研究者には居たからなぁ。網羅性に問題あるかも。
      • by korpus (17224) on 2004年11月18日 21時28分 (#654584)
        J-STAGEの紹介ありがとうございます。いままで知りませんでした。
        とはいえ、こうしてみるとほんとにいろんな学会がありますねえ。
        たとえば…

        マトリックス研究会 [jst.go.jp]

        …大いなる勘違いをしてしまいました。

        親コメント
      • by 78K (13421) on 2004年11月18日 23時38分 (#654646) 日記
        Entrez の場合はプログラム使ってアクセスする時に制限がかけられた [nih.gov]と思うんですが、これは特にそういった制限はないのでしょうか。
        親コメント
      • by kogekoge (20427) on 2004年11月19日 0時56分 (#654686) 日記
        学生にはフリーな論文検索が嬉しいですね。

        あっしは「参考文献には海外の論文をたくさん入れろ」と言われてましたです。
        図書館で IEEE の論文をあさっていて疲れたですよ。
        # 関係ない分野の論文がおもしろかったりするですよ。
        # IEEE って何でもありだし。
        親コメント
      • by Anonymous Coward
        フリーで読める論文集って
        泣きたいほどインパクトファクターが低いからそれをちょっとでも上げたい...という理由があることが多いですよね.
        涙ぐましい努力,そして会費払っている会員としてはイマイチ納得がいかない...
  • by Anonymous Coward on 2004年11月18日 21時07分 (#654570)
    先日の「もしかして」機能や、いまだ(権利問題で)β版
    扱いのGoogle newsとか、新機能の開発速度がすばらしいと思います。

    ・・・楽しそうだなぁ。世界最大?のデータベースで
    遊んでる感じだ。
    • by Anonymous Coward
      今日googleでwebを検索したら、「このページを訳す BETA」なるリンクがつくようになってました。

      論文も翻訳してくれませんかね。 特に日本語の論文は海外に知られないという問題を抱えているので、機械翻訳リンクつきで公開しちゃえばと思うんですが。

  • by Anonymous Coward on 2004年11月19日 6時35分 (#654737)
    ほかの論文検索エンジン遅いときはいらいらするくらい遅いので、Googleのはある程度速さが保たれそうなのがうれしいです。
  • by Anonymous Coward on 2004年11月19日 18時07分 (#655012)
    萩本博士の研究レポートを見てみたい

    BY 歳がバレるAC
  • by Anonymous Coward on 2004年11月19日 23時40分 (#655104)
    author: で自分の書いた論文を検索してみましたが、Cited by ... で引用してくれている論文を引けるのが面白いですね。
    PubMedなのである論文が引用している別の論文を検索するのは簡単でしたが、「引用されている」情報を得られる論文数をピンポイントで検索できるのは新しいです。

    # よもや自分の書いたものがNatureで引用されていると思わなかったのでAC。
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ソースを見ろ -- ある4桁UID

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