ビル・ゲイツ インタビュー : 共産主義とデジタル著作権管理 102
ストーリー by Oliver
Its-all-about-control 部門より
Its-all-about-control 部門より
子曰く、"ガジェット情報サイトGizmodoより和訳 : ビル・ゲイツ インタビュー: 共産主義者とDRM (2005/01/13)。原文はGizmodo : Gates Interview Part Four: Communists and DRM。
まず物議を醸した「共産主義者」発言の真意に始まり、「利便性を損なうDRM(デジタル著作権管理)は必ずしもマイクロソフトの利益につながるとは限らないのでは」との質問には、「DRMはただ、許された権利から逸脱したことを“お知らせ”する徐行帯(speed bump)にすぎない(駐車場のなかで時速130キロも出して良いのか?)」 「(DRMコンテンツやデバイスに)手を出さないか、権利の範囲内で利用するかは消費者の判断」 「AIDSかどうかを含むカルテの保護にもDRMは利用される(...) 問題はそもそも非公開の情報は存在すべきか、なんだよ 」としている。"
共産主義とコピー (スコア:5, すばらしい洞察)
ただ、右左というのは経済学的な話で、さらに社会的な軸を加えて考える必要があります。軸の一方は権威主義で、もう一方は自由主義です。全体主義と個人主義と考えると分かりやすいと思います。左翼権威主義代表はスターリンで、左翼自由主義代表はガンジーです。ブッシュ政権は右翼権威主義です。(cf. Policital Compass [f2s.com])
「左翼」というと、左翼権威主義的なイメージが強くてネガティブが感じがしますが、国民保険をやったり、高い所得税を使って政府が経済介入したりしてる日本は、アメリカとかに比べると左よりだと思います。
経済の話に戻ると、右左ってのは財の再配分をどこまでするかってことです。で、ゲイツ氏は報奨金がないないって言ってますが、これはゲイツ氏がわざと財の概念がお金とかモノからデジタルなものに変質してるのを無視しています。
実際どのオープン陣営でも報奨金をもらうのを禁じてるのは無いと思います。(僕が GPL で書いてる DoubleType でも Paypal での寄付を受け付けてるし)。 じゃあ、オープンソース陣営にとって、何がインセンティブ(ご褒美)なのかっていうと、デジタルな生産物そのものではないでしょうか。デジタルな生産物とアナログな生産物の決定的な違いはコピーしても量が減らないってことにあると思います。 ソ連のパン工場で頑張って十個パンを作っても、他の労働者が怠けてれば自分がもらえるパンは一個だけですが、デジタルではとりあえず自分の作ったものはもらえるし、他に一人でも何か作った人がいればそれを全部もらう/使うことができます。
ソ連のパン工場で働けと言われてもやる気がでませんが、 生産物が自由にコピーできる環境なら、みんながちょっとづつ労働力を分け合えば、素敵なソフトが使い放題の環境を作ることができるんじゃないかっていう動機があります。この動機はまさに、共産主義がやろうとして失敗したことでしょう。この前提にあるのが、ファイルがコピーできるってことなので、一部の人にとって DRM (デジタル著作権管理)は脅威だと勘違いしてるんだと思います。
生産物がどう利用されるかっていうのが、先進国の著作権というルールのもとでは作者に依存する問題なので、Microsoft がそれを施行できるプラットホームを提供することに反対する理由が分かりません。どうしても気軽に音楽を聞きたいということなら、著作権そのものを変えるか、税金から音楽会社にお金を先払いすればいいと思います。著作権保持者が再配布を禁じてるものを再配布できなくするのは別に問題ないでしょう。
財:お金&モノ→デジタルなもの? (スコア:3, すばらしい洞察)
もしかして、「デジタルなモノ」という中に電子決裁、電子通貨なども含んでいるのかな?でもそれも「お金」だと思うんだけどなぁ。
屍体メモ [windy.cx]
Re:財:お金&モノ→デジタルなもの? (スコア:1)
政治経済ってのは財の再配分をどうするかって話だってのは前述のとおりです。オープンソースを一種の共産主義と見たときの範囲での財とは何かっていうのが変質してるってのを無視してるということです。ソ連の共産主義だとモノと金を均等に分けますが、オープンソースの場合は知的財産権を分けていると。
Re:共産主義とコピー (スコア:1, 興味深い)
私は「文化を保護するCC」な立場を指示するAC
Re:共産主義とコピー (スコア:1)
それはコンテンツの提供者が使い続ければそうなるし、コンテンツの提供者の言いなりでコンテンツ利用者が使い続ければ状況が変わることもないでしょう。Windows 以外で使えないと金銭的に損をする状況があればまた別ですが。利用者のほうで(ガンジーのように)絶食するか、不買運動をしてみるのはどうでしょう。
> 「文化を保護するCC」
パクりつつ伸びていくってのは絵画や音楽など今までの文化にもあったと思うし、Creative Commons が文化を促進することはあるかもしれません。文化を保護するっていうのはちょっと分からないんですけど、どういうことでしょう?
Re:共産主義とコピー (スコア:1)
今の日本の方針は右ではないですか。
所得税での富裕層の優遇は、いまや先進国内では一番だったはず。
if the kid?
左向けぇ左っ! (スコア:1)
Re:共産主義とコピー (スコア:1)
なんとなく (スコア:4, すばらしい洞察)
DRMに対する彼の意見には筋が通っていると思われ。
PC上では「すべてが」ファイルとして扱われ、ファイルだからコピーもなんぼでもできる
という状態で何か麻痺しているのは
「著作権、著作権」と騒ぐユーザーの側だろう。
すくなくとも彼、アーティストがフリーのライセンスで自らの著作を配布することに
難色は示していない。
そうしたいのならすればいい、それを決めるのは著作者であって我々ではない。
という部分はしっかりわきまえている。
こうもプライバシーの境界があいまいになったPCという世界で、
「作品」に対する作者のポリシーをしっかり守るしくみをつくり、
機能させていることについては評価すべきだ。
インタビュアが最初から「DRM=悪」という態度で臨んでいる以上、
口調の剣呑さも人として当然といえば当然。社会的立場とか鑑みると
ちとちがう言い方もありそうだけどね。
フリーであることが有機的に機能するのは、ソフトウェアの世界のむしろ「特性」なんじゃないか。
ソフトウェアの自由がどういう効能を示すかは、おいらも身を持って体験しているが、
それを音楽や映像など、あらゆる「著作物」に適用されるべき、というのも
なんかちがうと思う。
そういえばLinusサンだって言ってたな。
ソフトウェアのライセンスは作者本人が決めるべきことで、
そこにとやかく言われる筋合いはない、みたいなこと。
Microsoft の DRM 技術はもちっと便利になるのかしら? (スコア:3, 参考になる)
ゲイツさま、Windows Media Rights Manager [microsoft.com] はコンテンツ保護の認証方法として「コンピュータごとに個別なライセンスキー」しか用意されていないようですが、例えばこれを「契約者ごとに個別なライセンスキー」となるように製作者が指定できたりするようにはなるのでしょうか?
DRM 技術を提供してくださること自体はとてもありがたいことなのですが、残念ながら現状の DRM は機能が不足していて、作る側にとっても利用する側にとってもまだまだ不便な代物なのですよ (;_;)/ 。
コピー制限はもううんざり。いいかげんそろそろ、 DRM を「どういう形で」実現するか、ってことにも、目を向けて頂きたいものです。
# インタビュアーもな。
むらちより/あい/をこめて。
現状の DRM 技術には疑問が。。。 (スコア:3, 参考になる)
元記事の脚注 [ittousai.org] によれば、「著作権法では認められている行為(家庭録画、CMスキップetc)がDRMによって制限されている」事例もあるようで、これはやりすぎでしょう。 つまり、制作者には「技術的に可能な最大の範囲で著作物の利用を制限する権利」が有るわけではないはずなのに、 DRM は本来著作者・制作者が持っている以上の権限を与えてしまう。
それを、技術的に可能だから実現しました、では済まないでしょ、もっと著作者が制限できてしかるべき点と、たとえ著作者であっても制限してはならない点とを見極めて、じっくり考えた実装にしなさいよ、と、多分、インタビュアーが言いたかったのはそんなとこではないかと。Re:現状の DRM 技術には疑問が。。。 (スコア:1, 興味深い)
たとえばポータブルオーディオプレーヤに転送回数が制限
されるようなDRMでは逆に音楽が売れないし、著作権の保持者
と利用者の間のバランスが大切だと思う。まぁ、権利がきちんと
守れて、利用者が不便を感じない方法というのは現在のWindows
の中ではかなり実現が難しいのがわかるが、一部に不心得ものが
いるという理由で正当に利用するときも使えないようなDRMを作る
のは…
ようはバランスなんですわ。で、コピーしても劣化しない
デジタルデータとコピー可能な技術の狭間で現在技術的に
かなり困難なことになっている。この手のデータをPCで
扱うことをやめて家電というブラックボックスで扱った
ほうがいいと思う。というとMSは嫌がるだろうなぁ…
Re:現状の DRM 技術には疑問が。。。 (スコア:1)
>扱うことをやめて家電というブラックボックスで扱った
>ほうがいいと思う。というとMSは嫌がるだろうなぁ…
多分、MSもこの辺の分野に結構注目してると思いますよ。
家電の中に(Embedded用の)Windows、って感じで。
Non-PC 分野用にも、前より力入れてるようですし。
# まだPCから抜け切れてないけど、Media Center Edition なんかもその一例かも。
Re:現状の DRM 技術には疑問が。。。 (スコア:1)
それは市場が判断するべき事じゃないかな。
そういう行き過ぎな事例が気に入らない/不便なのであれば、そう声を上げる。その声に耳を傾けてくれないのであれば、ボイコットする。
行き過ぎる事例があるから機能自体を無くしてしまう、ってのは、可能性を狭めることになるんじゃないかなあと思う。
実際にやってみないと細かい要求とかは判断しづらいから、だんだんと成熟させていけばいいと思うよ。
# 思って麦価なのでAC
74氏と方向が180度違うだけで同じ (スコア:2, 興味深い)
・技術的に可能だから作った。
・それをどう使うかは利用者次第。有用にも使える。
と主張しているように見える。
CCら「コミュニスト」とも方向が180度違うだけで同じ (スコア:5, すばらしい洞察)
「いや、わたしは意見の対立があるとは思わないね。」と言ったのでは
ないかと。
-CCはコンテンツを自由に利用する枠組みをつくることで創作意欲の助けとなる
-DRMはコンテンツを有料で確実に配布する枠組みを作ることで(創作者に金を与え)創作意欲の助けとなる
インセンティヴを与えようとする目的は一緒でも手段とかもろもろが逆という。
で、別にCC的な著作物共有地の概念とDRM的な著作物商品流通管理の
概念とが必ずしもと対立するものではなくて、
むしろDRMと対立されるべきはごく一部にある「クリエイティブな
作品のためのインセンティブの仕組みは一切あってはならないと
信じる極端な人々」の「共産主義」であると。
もっとも、その上でDRM的な金によるインセンティブの方が優れて
いることを説くわけだが。
まぁ実際、LinuxがフリーソフトウェアだからってLinuxにまつわる
商売が成り立っていないわけではないのと同様、いずれはCCと商用
著作流通の世界もうまく共存できると私は思うのだけどね。
Re:CCら「コミュニスト」とも方向が180度違うだけで同 (スコア:2, すばらしい洞察)
「コピーするかしないかは利用者の自由と言っても実際にはプロテクトを掛けないとみんなどんどんコピーしてしていくじゃないか」
「プロテクトするかしないかは著作者の自由と言っても実際にはプロテクトを用意するとみんなどんどんプロテクトしていくじゃないか」
両者の歩み寄りは少しずつ進んでいるけどまだまだ道は遠そう。
Re:CCら「コミュニスト」とも方向が180度違うだけで同 (スコア:1)
急激な変化(プロテクト解除に法的問題なし!コピー可能になりました!)は
現在の経済に打撃を与えそうだし、
かといって変化を受け入れない(プロテクト解除もなにもかも禁止!)と、
将来的な経済発展で他国に追い抜かれそうだし。
コピー可能か全面禁止か、どちらかに急速に収束するのを避けるために
玉虫色の態度を示している、と予想するのは穿ち過ぎか。
# mishimaは本田透先生を熱烈に応援しています
Re:74氏と方向が180度違うだけで同じ (スコア:1)
下手な例え話は逆効果だという実例 (スコア:2, すばらしい洞察)
特に政治思想や宗教やStrict-HTMLや野球などを良く知らない人が例えに使うと、たいてい良い結果にならないということが良く分ります。
HOTWIREDでも記事になってましたね (スコア:2, 参考になる)
ゲイツ会長「著作権改革論者は共産主義者」発言でひと騒動 [goo.ne.jp]
個人的にはこれに対抗して「クリエイティブ・コミュニスト」(創造的な共産主義者)のシンボルを作っちゃう向こうのコミュニティののりが好きです。
(このシンボルかっこいいなあ)
リンクが壊れていましたすいません (スコア:2, 参考になる)
ゲイツは至極まっとうなことを言っていて、 (スコア:2)
極端に言うと、DRMは存在すら許されないみたいな。
それに対してゲイツは「需要があるから用意します」って。
Re:ゲイツは至極まっとうなことを言っていて、 (スコア:2, すばらしい洞察)
いわばクリエイティブコモンズが利用範囲をライセンスによって明確化しようとしてるのに対し、MSは技術によって明確にしようとしてるんだよと言ってるようにも見えます。
実際、オープンソースと違って、クリエイティブコモンズには収益構造がありません。そういう意味でコミュニストと言ったんだと言われれば、まあそれもしょうがないかなという気はします。
インタビュアーもDRMが悪いという話じゃなく、DRMのアーキテクチャが独占的でクローズドになることを突っ込めばいいのにねえ。
Re:ゲイツは至極まっとうなことを言っていて、 (スコア:0)
オープンソースは共産主義というのは間違ってない気が (スコア:2, すばらしい洞察)
歴史上の共産主義を標榜する人たちがそれを実践しきれていなかったわけですが、ソフトウェアの世界でも同じ結末になるとは限らないし、そんなに目くじら立てるほどのことかなぁ、と思いますね。
#とまあ、冷静に言えるのは私が共産主義国家にうらみのない人だからなんだろうなぁ……。
しもべは投稿を求める →スッポン放送局がくいつく →バンブラの新作が発売される
全員が勤勉で向上心があればいいが (スコア:2, すばらしい洞察)
屍体メモ [windy.cx]
Re:全員が勤勉で向上心があればいいが (スコア:1)
Re:全員が勤勉で向上心があればいいが (スコア:1)
Re:オープンソースは共産主義というのは間違ってない (スコア:2, すばらしい洞察)
> 享受しようという考え方は共産主義の理想とするところでしょ?
「一部の知的財産権については共有したほうが利益が多いという考え方」
という一点だけで共産主義と関連付けてしまうのはどうか。
共産主義に関係しているものとしては他にも
私有財産の禁止、階級闘争、計画経済などなどいろいろあるわけで。
共産主義と呼んだ瞬間に、これらのことも一緒について来ちゃう。
資本主義においてだって、道路みたいな共有財産の概念がある。
わざわざ共産主義を持ち込んでも無用なイメージがこびりつくだけ。
> #とまあ、冷静に言えるのは私が共産主義国家にうらみのない人だからなんだろうなぁ……。
というより、共産主義とか資本主義とかいう言葉に
それほど関心がないからなんでは。
(どっちかといえばそれが普通だけどね)
# mishimaは本田透先生を熱烈に応援しています
Re:オープンソースは共産主義というのは間違ってない (スコア:2, 参考になる)
Be generous with your life.
Re:アメリカでは共産主義政党は非合法(オフトピック) (スコア:1)
確か、「アメリカでは全体主義政党は非合法」だったと思っていたのですが、
それを裏付けるものを探すことができませんでした。代りに、以下のような
文章がでてきました。
過激なリベラル:ACLU [infoseek.co.jp]
ーーー引用開始ーーー
ドイツと違ってアメリカには全体主義政党の活動そのものを十把ひとからげ
に禁止・制限する法令はないが、実際の制度の運用では何かにつけて不利な扱
いを受けやすいのである。(そういう点では、極右団体への締め付けは左翼政
党に対するよりもさらに厳しいとすらいえる。)
ーーー引用終了ーーー
医療? (スコア:2, すばらしい洞察)
でも3回コピーしたらもうコピーできないとかの機能は医療現場でどういう意味があるんだろう。
たぶん実際は逆で、医療向けデータ保護技術としてDRMを使えるってだけだよね(事例があるのかどうかは知らないけど)。
これじゃ実装がタコな言い訳にもならないと思うんだが。
編集 (スコア:1, 興味深い)
できれば、文字に起こす前の録音をきいてみたいもんだ。
Re:編集 (スコア:1, おもしろおかしい)
腐ってやがる、早過ぎたんだ by クロトワ (スコア:1, 興味深い)
考えて薦めるのは勝手だし間違いじゃない。
ただ、今までとは違うのは媒体という固定化されたものの上に乗っていたものが
媒体そのものが変化が激しく付いて行けない状態にあると思う。
携帯音楽プレイヤーが現れ、再生する媒体としてHDDに流れたように見えた。
この方式ならゲーツ君の方式であっても何とかなる。
バッテリーが劣化してプライヤー自身ゴミにならないことが前提
しかし最近の低価格、大容量の半導体メモリー方式となると
ゲーツ君の方式ではちょっと使いづらい。
#半導体式携帯プレイヤーのユーザーでは採用されないでしょう。
基礎になる部分の条件が変わり過ぎて柔軟性がないの原因でしょうね。
デジタルコンテンツの映像も上手く言ってませんね。
これは構造上なのか設備的なのか環境的なのかはわかりませんが
某フレッツで映像配信を行いこれにゲイツ君の仕組みが使われてますが
・みんなアクセスすると使えない。
・安定して再生できない。
・最大画質(ビットレート6M)の場合再生できるパソコンが存在しないか限定される。
こんな状況にあります。
お金を払って安定して見れるような環境にならないと使えいまま終わりそうです。
提案として、安定して高画質の映像を展開するにはpcを使わず
ハードかされた方法をとるのが一番だと思いますけど。
ただWindowsの繁栄に逆らう結果になりかねませんので難しい選択になりそうです
#とりあえずサーバーは何とかした方がいいですね。
#あれじゃ商売にならないとおもいますので、
DRMの役割を考えると (スコア:1)
むしろ良いものだ。
ただし現状の DRM は著作権者の権利しか守っない点で欠陥品である。
お金を払って得たはずの権利(例えばDRMの認証キー等)が
本来権利とは無関係であるべき不慮の事故(例えばPCのクラッシュ等)によって
消滅してしまうのはいかがなものだろう?
消費者にとって百害あって一利なしのシステムが
受け入れられると言う認識がまず間違っている。
DRM には消費者の権利を守ための機能が絶対に必要である。
また、権利を守るための公共的なシステムが
一私企業の支配下に置かれているという点にも問題があるだろう。
このようなシステム(つまりDRM)にこそ、
オープンソースのような公共性や透明性が必要である。
その上で、1 つ提案と言うか、、、
DRM のあり方としては 2 通りのあり方があるのではないかと思う。
1 つは、権利は保護されるものだというあり方。
もう 1 つは、権利は尊重されるものだというあり方。
前者は性悪説的、後者は性善説的と言っても良いかもしれない。
まず、権利が保護されるというあり方は
現状のように、利用に制限を課す機能によって
積極的に権利を保護し、
権利のないものに対しては利用を制限して行く
というシステムになる。
逆に権利は尊重されるものだというあり方では、
権利の尊重は自発的に行われるべきである。
そういう意味では利用に制限を課す機能は不要である。
誰が権利を尊重しているのか、
(もっと極端にやるなら逆に誰が権利を蔑ろにしているのか)を
外部から見て明らかにする。
つまり、権利を尊重する事に対して社会的評価を与える事で
権利を尊重する事が当たり前であるであるという環境作りを
DRM によってサポートしてやるのである。
アナログに比べてコピーや再加工が革命的に容易であるという
デジタルの利点を最大限に生かすにはこの方法は理想的ではないだろうか?
例えば、凄いイカしたサンプリング主体の曲があるんだけど、
この作者は人の権利は尊重しないんだなって事が一発で分かるとか。
ただしプライバシーの問題が絡むたと話が難しくなる気がする。
それから、
権利の消失については公的なシステムによる
(提供側および利用側の)権利情報の管理が必要ではないかと思う。
権利の所在を確実に保証出来る体制は欲しい所だ。
究極的には権利情報を個人認証と結び付け管理する事で、
権利の消失もある程度は防げるかもしれない。
ただし、これもプライバシーの問題が絡むと問題が難しくなる(; ;)。
uxi
Re:DRMの役割を考えると (スコア:1)
それは単に現状の楽曲提供価格に納得してないだけの話ですよね?
そもそも楽曲に関して言うなら
CD シングルなら 2 曲で \1,000 とかはざらだし、
アルバムでも 10 曲前後で \3,000 くらいでしょ?
この価格は DRM の問題ではないし、、、
やはり問題点は
得たはずの権利が容易に消失してしまう上、
再生環境に関して不便になる事以外
消費者に何もメリットを与えない点じゃないですか?
得られるメリットが同じ(または向上している)なら
単価は現状維持でも問題ないはずですよね?
個人的には CD のメディアは邪魔以外の何者でもありませんし、
一度購入した視聴権が(現在の CD 等と同じように)半永久的に持続され、
メディアレスでいつでもどこでもデータを再取得して
好きなとき好きな場所視聴できるなら、
まさに DRM 様様だと思いますがいかがでしょうか?
uxi
Re:DRMの役割を考えると (スコア:1)
まぁ指摘の通り、モラルの問題と言えばモラルの問題なんだが、
モラルの問題だから、各人のモラルに任せる DRM いらない、、、ってんじゃなくて
それを目に見える形で示す
# 例えば募金すると赤い羽根が付くみたいな
事で社会的評価を与える事も可能なのではないかという意味。
今の DRM は利用制限を課す事しかしてないけど、
必ずしも利用制限を課さずとも、
そういう社会的評価を与えるような DRM ってのも
可能性としては有りではないかという事。
Windows Media Player ならそういう仕組も
MS の音頭次第で容易に実現できるのではないかと、、、
# 例えばプレーヤー本体やリモコン、ヘッドフォン等に
# そういう DRM で認証されてる楽曲なのかどうかを
# 表示するような機構を付けるとか、、、
uxi
貸与 (スコア:1)
今のDRMはただ胡散臭いだけの代物なので,あんまり相手にしたくないですね。
norimu
なんか (スコア:0)
#絶対AC
Re:なんか (スコア:1, 興味深い)
「俺は手段を提供してるだけだ。善悪なんて使うヤツ次第だろ?」
(47 氏語録が無いので正確な引用が出来ないのが残念。)
2. 禁酒法時代のアル・カポネの言葉:
「私は市民が望むものを供給することで、金を稼いだだけだ。」
Re:なんか (スコア:0)
アル・カポネは(当時は)違法行為
47氏は現在係争中
ビルはとりあえず現状では法的には問題がないらしい
#独禁法とかには微妙かも知れないけど
何だかこう、 (スコア:0)
結構インタビュアーの話を強引に遮ってる部分が多いように感じられますね。
よっぽど何か話をそらしたがっている、隠したがっていることがあるんでしょうか。
Re:何だかこう、 (スコア:3, 参考になる)
Gizdomo(のインタビュアー)はDRMなんて止めて自由な利用・コピーを認めるべきだと考えている。ゲイツはDRMを提供する価値を認めて欲しいと思ってる。
結局のところ、いわゆる「大人の事情」をインタビュアー(のような意見を持っている人々)が理解しようとしていない。DRMのような技術に需要がある理由を認識する必要が有る。と。
確かに、クリエイティブなものに対して対価を払いたいと思う人は居るかもしれないけど、それよりももっと多くの人に対価を「払わせなければ」(主に会社が)やっていけなくなる。
より手軽に対価を払わせる手段を用意すれば という意見があるかもしれないけど、そこまでしたところでどれくらいの人が対価を支払うのかは未知数。
DRM技術が提供されていることがコンテンツがDRMされる原因ではなく、あくまで消費者と生産者の関係の問題なのに、DRM技術が原因のように決めてかかれば話がすれ違うのはごく自然かと。
Re:何だかこう、 (スコア:1)
たとえばふと気に入った曲のCDを買いたいとします。欲しいのは1曲だけなのに、わけのわからないカップリング曲と、それぞれのカラオケが入って合計4曲で1000円のシングルCD。これは抱き合わせ販売にしか思えないのですが。この状況で「金払え」って言われても、なんか釈然としないものを感じつつ、買っています。時々、レコード会社に「ばら売りしてください」なんてメールを出してますが、なかなか状況は変わらないようです。
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レコード会社に倫理と常識を求めるのは (スコア:1)
ゲイツ氏が発言した理由は・・・ (スコア:0)
#発言したAC本人なわけですが(おい
Re:タレこみ文にリンク多すぎ (スコア:1)
>タレコミ文を見てリンクを辿る順番がわかるかどうかという主題は何処へやったんです。
はぁ、だれが「リンクを辿る順番」なんて聞きました?
いや、たしかに最初のACは「とりあえずどれを見りゃいいんだよ」とだけ言ってるのですが、それを「辿る順序」と解釈するなら、あなたがどうでもいいと言ってる内容もどうでもよくなくなってしまうんですよ。
#どうでもいいですね~、そういうことしか言えないおこちゃまは(w
Re:タレこみ文にリンク多すぎ (スコア:1)
んで、私はこのスレに一貫してタレコミ文は読みづらいなぁ、と言ってるだけです。他のACはあっしではないです。で、あんたも悪文と認めてるなら、まぁそれでいいや。