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ジェフ・ラスキン氏、死去 23

ストーリー by Acanthopanax
まだ早い 部門より

「Macintoshの父」ジェフ・ラスキン氏が26日、ガンのため死去した(本家ストーリー: GUI Pioneer Jef Raskin Has Passed Away)。61歳だった。氏は、1978年、Apple Computerに31番目の社員として入社。Macintoshプロジェクトの当初のリーダーであった。1ボタンマウスを採用したとも言われる。近年は、「ヒューメイン・インターフェイス」を提唱していた。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • ITmediaに、記事「Macintoshの父」ジェフ・ラスキン氏が亡くなる [itmedia.co.jp]が掲載されていました。

    • by Anonymous Coward on 2005年02月28日 14時43分 (#700893)
      ジェフ・ラスキンに対する評価は不当に高過ぎるように思います。
      世に出たMacに対する功績は微々たるもので、自分の作品ではない
      からか、Macリリース直後から最近までずっと批判ばかりしていて
      嫌な人でした。現在あるMacに対して自分が追い出されたことを根
      に持ってどうしても正当な評価が出来なかったのだろうと思います。

      #マウスもなくビットマップでもないMacが出なくて良かったなぁ。
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      • by airhead (13423) on 2005年03月01日 14時09分 (#701298) ホームページ 日記

        Raskin氏について書かれているFolklore.orgの記事「The Father Of The Macintosh」を訳してみました [srad.jp]。なるほど、彼が目指したのは私たちが知ってるMacとは別物みたいだし、評価が不当に高いというのも、わからんでもない。

        んでもまあ個人的には「Jobsみたいな人がおる一方で、こういう人がおってもええやん」と思いました。なんというか、私の爺さんもこんな人だったんで憎めない、ってだけかもしれんけど。(Raskin氏の信仰については知らんけど勝手に)合掌。

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      • by akudaikan (26016) on 2005年02月28日 23時26分 (#701067)
        俺的にはMacって名前をつけただけで十分。>功績
        # ドラッグ&ドロップも彼が最初に提唱したって聞いたことがあるが...

        そういや、この200万ドル [slashdot.org]ってどうなるんだろうね。
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      • 1ボタンマウスの下りは、Wikipediaの記述 [wikipedia.org]を参考にして書いたのですが、Wikipediaの方は今朝見ると、記述ががらりと変わっておりました。1ボタンマウスについても、「と、ラスキンが主張している」というような書き方になっていました。このあたりは、ラリー・テスラーの仕事とされることもあるようですので、記事の表現を修正しておきました。

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  • by Anonymous Coward on 2005年02月28日 14時59分 (#700899)
    今のGUIの基礎を作った人だろ。
    Win使っていようがMac使っていようが、何らかの影響下にはあるのだし。
    表に出て良い話だぞ。

    #アンチ避けとは言え、macオンリーな話題はすべからくローカル、という姿勢は好きになれない。
    • by Anonymous Coward on 2005年02月28日 16時07分 (#700919)
      厳密には違うんではないかと。

      ラスキンは設計当初はGUIとか一切入れない、CPUも8bitの誰でも使える簡単な
      ワープロっぽいものを想定していて、実際にそういうのを作ってたはずだよ。
      そこにApple内部の主要プロジェクトからはずされて暇だったジョブズがやってきて
      Lisaの対抗馬にしようとしていろいろ盛り込んだあげくに、……って話だったと思うけどな。
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    • by Anonymous Coward on 2005年02月28日 18時03分 (#700955)
      GUIの基礎を作ったのはダグラス・エンゲルバート、それにアラン・ケイでしょう。
      ジェフ・ラスキンは、Mac誕生時から現在に至までGUI否定派でした。自分が名付けた
      マシンにGUIが使われるのは許せなかったらしいし。
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      • 『ヒューメイン・インターフェイス』の訳者まえがきによれば、本人に直接確認してみたら、彼はマウスを嫌いでもないし、Macintoshをテキストベースのコンピュータにしようとも思っていなかったという。

        ただ、テキストベースの作業は、キーボードから手を離さずに行えるべきであると考えていたし、Canon Catというワープロ(マウスを持たない)を作ったので、妙な言われようになったものらしい。

        Canon Cat(CANON製)のインターフェイスで興味深いのは、LEAPキーのようですね(見かけは何だか、親指シフトキーボードみたいだ)。
        #LEAPは検索用らしいが、いまいち理解できていない。

        あと、一番よいインターフェイスは「ZoomWorld」「Zooming Interface Paradigm」とも言っている。これは何だか、パワーズオブテンみたいだ。これはちょっと真似してみたい。
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      • 自分も700919さんや700955さんと同じように話を聞いていたんですが、こんな記事 [itmedia.co.jp]もありますよね。これを信じると、むしろエンゲルスバートとケイの流れに続く人みたいな印象も受けるんですよね。むぅ。

        DynabookからMacに至るまでの間に、どのようなインタフェースが提唱・開発されてきたか、そろそろ歴史的背景を整理すべき時期が来ているような気もします。アンチの人の中には、GUIは全部ゼロックスが開発したものでアップルはまるまるパクっただけ、って認識の人もいるみたいですしね~。
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        • くだんの ITmedia の記事は、簡単のためにあえて Lisa を省いて書いているフシがありますね。でも、ラスキンのアンチ Lisa の位置づけでの Macintosh と、ジョブズの(おなじアンチでも方向性が違う)廉価版 Lisa の位置づけでの Macintosh とをきちんと説明しないと、かえって分かりにくくなるような印象を持ちました。

          暫定ダイナブック(Smalltalk システムを GUI ベース OS として動作する ALTO はこう呼ばれていました。なお ALTO はこれとは別に Star システムのハードウエアという位置づけもありましたが、Star と暫定ダイナブックは別物と考えるべきです)から、Lisa や Macintosh への GUI デザインの流れは長らく謎とされていたのですが、先頃、ビル・アトキンソンによりその一部が明らかにされました。こちらのレポート [mac.com]の、次の画像は、私のように長いこと Lisa/Macintosh の GUI は Apple がそのオリジナリティを発揮して、ほぼゼロから作りあげたものである…と信じて疑わなかった者にとっては、ある意味、とても衝撃的なものです。

          写真1 [mac.com]
          写真2 [mac.com]
          写真3 [mac.com]

          左側のスクロールバー、ポップアップメニュー、オーバーラップするマルチウインドウ、グレイの背景、白地に黒文字表示(ただし、これは Smalltalk システム自体がエンゲルバードの NLS からの影響)、黒いウインドウタイトルバー、マルチフォント・マルチスタイルテキスト表示、カット&ペーストに代表されるテキスト選択→メニュー項目選択スタイルのオペレーションなど Smalltalk-72 システムや 同 76 システムの影響を(Smalltalk システムを知るものからすると、ちょっと笑ってしまうくらい…)必要以上に強く受けて作られたことが伺われます。

          Smalltalk-72 システム [no-ip.com]
          Smalltalk-76 システム [ipa.net]

          Apple のオリジナリティは、広く信じられているように GUI そのものではなく、実は Smalltalk システムですでに何年も前に培われていた“それ”と、後に Lisa や Macintosh に実装されたものとの差分、あるいは、そうした変更を是とするために繰り返し行なった「ユーザーテスト」やそれからのフィードバックに重きを置く開発スタイルにあったのではないかと、最近は、考えるようになりました。参考になればさいわいです。
          親コメント
      • 元ACはアラン・ケイと間違えてないかな?
    • サブジェクト無視してスレッドが成長するって悲しいですねw

      ちなみにオレもMacセクションがローカル偏重なのは疑問。
      ローカルセクションにするガイドラインとか、無いのかな?
  • by G7 (3009) on 2005年03月01日 7時14分 (#701156)
    とりあえず、「ヒューメイン・インタフェース」本は、良い感じだったと思う。

    って、俺もそういや前半しか読んでないかも知れないんだが(^^;、
    少くとも例えば「UIはモードが有ったらダメだよー」という主張は、
    ナルホドと思いました。

    ってなわけで俺も、例えば、
    「マウスポインタの機能をパレットで選ぶというUIは、マウスポインタにモード使いまくり」
    であり、そういやそれって使いづらいよな、という風に感じてます。
    #まして、パレットを切替えるのにもマウスClickを要するなんてのは、最悪。

    で、マウスの(ほんの数個の)ボタンのかわりに、キーボードの(最大100個くらい自由に使える)キーを使う、
    というUIはどうだろう?と思っています。
    たとえば(マウスボタンじゃなく)Bを押しながらDragすれば黒い線、Wなら白、Rなら赤、を描画するPaintソフトとか。
    • Illustrator とかは、それに近いインターフェースを取り入れてますよ。
      スペースバーを押している間は手のひらツールになるとか、P を押すとペンツールになるとか、そんな感じです。

      要はキーボードショートカットですが、Illustrator や Photoshop はショートカットがてんこもりだったりします。
      親コメント
      • それじゃ、親コメントとちょっと違う。

        Adobeソフトの場合、モード切り替えにワンキーでできるだけで、
        アクションはやはりマウスクリックやマウスドラッグ、
        さらにShiftやOptionやAltやCommandなどのメタキーで
        更にモード切り替えしているじゃないですか。
        • 確かに、厳密には違いますね。

          親コメントは、B キーを押しながらドラッグしたら青い線が引かれる、という提案で、Adobe ソフトは B を押したらブラシツールにモード変更する、ということですから。
          でも、ツールパレットをいちいちクリックしなくても済むという点では、似ているのではないかと思ったのですが……。

          個人的には「キーボードを押しながら」というのは疲れるから不便ではと思います。マウス移動を始めたらキーボードを離してもいいとすると、キーボードを早く離しすぎて単なるマウス移動になってしまう可能性があります。
          となると、Adobe ソフトのように、キーボードを押した後にマウス移動する、という操作の方が確実性は上です。「ブラシツール状態」というモードは存在するように見えますが、この状態で M を押せば長方形ツールになったりするので、モードレスに近い状態でしょう。

          テキストボックスに文字を入力している状態は、B や M キーを押してもその文字が入力されるだけで、ツールが変更されないので、確実に「文字入力モード」と言えるでしょうが。
          親コメント
          • >でも、ツールパレットをいちいちクリックしなくても済むという点では、似ているのではないかと思ったのですが……。

            それ「も」メリットといえますが、それってモード(の階層)が1つ減ったというものであって、
            俺が言った奴はモード階層が0であり、ずいぶん違うと思っています。

            モードが有るという状態は、リアルワールドの筆記具で比喩(?)して説明するならば、
            「試し書きか、あるいはどこか別の箇所に視線を移動するか、(あるいは暗記しとくか)
                どれかをしない限り、
                自分が今どんな筆記具を持っているかを知ることが出来ない」
            という状況ですよね。
            というか、まあ、それってリアルワールドでは常にそうなんですが(^^;。

            で、じゃあどうするかってーと、人間が行ってる行為というか「筋肉の力?」に「のみ」
            ソフトの状態が依存する(つまり状態をソフト側が保持しない)という風にしちゃえばいいだろう、と。
            これがモードレスですよね。
            試し書きも横目も暗記も不要。今自分の肉体がしてることのみで、何が出来るか判る、という。

            最近暗記力に自信がないのでG7(^^;

            >個人的には「キーボードを押しながら」というのは疲れるから不便ではと思います。

            一見そう思えるかも知れませんが、俺の提案の味噌(と自分で思っている)点は、

                    それってマウスボタンが従来から行って来た仕事そのもの

            なんじゃないか?という問題提起なんです。

            つまりキーを押す代わりに、我々は日頃、マウスボタンを押してるわけです。
            じゃあ同じなんじゃねーの?と。

            #かといって、「Clickしてから次のClickまでの間」描く、というUIじゃあ、直観からかけ離れるんで使いにくいでしょうね。

            しかも、マウスそのものにボタンが有り、それを押し「ながら」移動(いわゆるDrag)するというUIは、
            肉体的にそもそも難しいものです。
            ボタンと移動とが同じ手で行わないとならないのが問題なんです。
            よく初心者がDrag最中にボタンを離してしまうっていうミスをやりますが、あれです。
            人差指に力を込めた状態だと、人は腕というか手首を、十分に柔軟に動かせないんで、
            (ラケットとかも「薬指や小指で握れ」っていいますよね。手首の柔軟性を殺さないために。)
            一般的なマウスで絵とかを描くとき、人の手の動きはどうしても、
            素手やペンよりぎこちなくなってしまいます。これは初心者だけの問題じゃない。
            というわけで、ボタンと移動を左右の手に分けることで、より楽かつスムーズに扱えるというメリットをも
            期待しています。

            #自分がマウス(のフリーハンド)で描く曲線のギコチナサにガクゼンとしてるのでG7
            #これが画面タッチペンとかだと全然オーケーなので、つまりマウスが悪いんです。
            #で、理由の一つが恐らく上記です。

            ...と、書いてて今気づいたんですが、
            NotePCなり複数マウス接続なりを使えば、
            現状一般的なシステムでもマウスボタンに相当するボタンが同時に複数使えるようになるんで、
            上記の問題は解消しますね。 (ただし、ボタンの個数の問題は解消しませんが。)

            現状のマウスを使ったUIって、笑っちゃうくらいに作業が遅いじゃないですか。
            なまじ遅いので、ソフトウェアのデモや、ペアプログラミングのときには、
            非操作者が目で追えるんで却ってマウスのほうがいい、と言われてしまうほど。
            目で追えるようじゃダメなんですよ。
            同じくGraphical(^^;なUIであるリアルワールドそのものを、我々がいじるときには、
            もっと素早く作業できている(目で追えない速さで行われる作業は、凄く多いですよね)ので、
            #遅さはGUI(というか、なんちゃって実世界指向UI)そのものの本質的欠点ではないはずです。
            で、たぶん、現状のマウスの、状態のモードや、ボタン抱き合わせといった
            劣悪な構成が、ボトルネックになってるんじゃないかと思うんです。
            (昔の鈍重なPCなら、相対的にマウスの遅さがボトルネックにならなかったのかも??)
            これを解消するアイデアを、自分でももっと考えたいし、他の人もたくさん考えて欲しい、と思っています。

            #なお、現状の一般的(?)なシステムで、マウスポインタの「移動」にだけは
            #やたらと高い処理優先順位を割り当てている、という設計は、正しいと思います。
            #移動すらユーザ操作にリアルタイムに反応してくれなくなったら、
            #マウスの「生命感」が損なわれて、話にならない。
            #つまり移動に関してはかなり高精度なモードレスが実現されてるわけです(「重い処理中」というモード(?)に依存しない)(^^;

            余談になりますが、あと重要なボトルネックとして、マウス(とマウスポインタ)が1つ
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    • by flutist (16098) on 2005年03月01日 12時57分 (#701275)
      > 「UIはモードが有ったらダメだよー」という主張

      ラスキン的にはviはダメダメエディタだったのか...。(T_T)
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      • vi は作者本人によるダメ認定済み [google.co.jp]でしょうが :p
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      • by G7 (3009) on 2005年03月02日 0時26分 (#701613)
        viはモードが2つとか3つとかしか無いから、まだマシでわ(^^;

        EmacsみたいにCtrl-Hogeを複数連打する奴も、細かいこと言えば
        (1つめを打ってからの一瞬の時間が)モードなわけだし。
        というか、それ言ったら恐らく世の中の殆どのエディタがモード有りだし。

        あとviは、モードの数が少ない(ということにしときましょう)のと、
        それを(キーボード使ってるせいとか、整理されてるせいとかで)
        「体で覚える」ことが出来るんで(というか土台viは体で覚えないと使えない)、
        そういう意味ではぎりぎりOKなんじゃないかな?

        マウスで大量のモードを切替えるソフトの何が凶悪かというと、
        マウスで指すべき場所(パレットとか)を指すための手順を
        体で覚えることが出来ない、という点です。
        山勘だけで画面を見もせずに切替えを行うことは、出来ないですからねえ。
        親コメント
    • >「マウスポインタの機能をパレットで選ぶというUIは、マウスポインタにモード使いまくり」
      >であり、そういやそれって使いづらいよな、という風に感じてます。

      ジャストシステムも松下も、揃ってショボーン(´・ω・`)ですね。
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人生の大半の問題はスルー力で解決する -- スルー力研究専門家

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