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アレゲなニュースと雑談サイト

Oliverによる 2005年04月19日 18時36分の掲載
発表もランダム作成すべし部門より。

Anonymous Coward曰く、"本家のストーリより:MITの学生が「SCIgen - An Automatic CS Paper Generator」というプログラムを公開している。SCIgenとは、コンピュータサイエンスの研究論文をランダムに生成するプログラムとのこと。 Webサイト上で著者名を入力してボタンを押すだけで、数秒で生成される。試してみると、それっぽい概念図、それっぽいグラフを数点含むHTMLが生成された。興味深いことに、これによって生成したひとつの論文を「WMSCI 2005 (The 9th World Multi-Conference on Systemics, Cybernetics and Informatics)」という国際会議に投稿したところacceptされてしまったそうだ。次はこれに対抗して国際会議の名称を自動生成してはどうだろうか。"

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  • 会議の素性 (スコア:3, 興味深い)

    nq (16642) : 2005年04月19日 19時15分 (#725043) 日記
    この "World Multi-Conference on Systemics, Cybernetics and Informatics" という国際会議は、「ちゃんとした」国際学会なのでしょうか?
     
     私のところにも、(情報科学研究者でもないのに)この国際会議でセッションを組織しないか、というProf. Nagib Callaos なる人物からのメールがSPAMのように何度も来ました。金儲けが目的で組織される、学問的には権威のない学会ではないかと推測していたのですが、件の自動生成ページにも、あからさまにそう書いてありますね。その「化けの皮を剥がす」のが、このいたずらの大きな目的のようです。

     主催者は金を儲ける、出席者は国際会議のセッションを組織した、ということで業績に箔をつけられる、ということで、共存共栄の仕組みになっているのかも知れません。

    この組織委員に入っている日本人もずいぶんいるようですが、きちんとした方々なのでしょうか?

    以下、プログラム委員の方のうち、Japan の方のリスト。

    Abe, Akinori (Japan)
    Akira, Tanaka (Japan)
    Ebisuzaki, Toshikazu (Japan)
    Fujita, Hamido (Japan)
    Fukumi, Minoru (Japan)
    Guo, Qinglian (Japan)
    Hamid, Issam A. (Japan)
    Hideo, Fujimoto (Japan)
    Kamijo, Shunsuke (Japan)
    Kawai, Shigeru (Japan)
    Koide, Seiji (Japan)
    Masaki, Murakami (Japan)
    Murai, Tetsuya (Japan)
    Nakashima, Hideyuki (Japan)
    Ninomija, Satoki (Japan)
    Nishio, Satoru (Japan)
    Nobesawa, Shiho (Japan)
    Ohsawa, Yukio (Japan)
    Ohta, Toshizumi (Japan)
    Ohyama, Yasuhiro (Japan)
    Oka, Ryuichi (Japan)
    Sakata, Toshio (Japan)
    Shinonaga, Hideyuki (Japan)
    Sommerer, Christa (Japan)
    Suzuki, Naoki (Japan)
    Tetsuya, Murai (Japan)
    Ueda, Toshihisa (Japan)
    Ueda, Mitsuyoshi (Japan)
    Watanabe, Tomio (Japan)
    Yamaguchi, Yoko (Japan)
    Kato, Shuichi (Japan)
    Venkataramanan (Japan)

    以下は、招待セッションを組織されている方々。

    Kato, Shuichi (Japan)
    Venkataramanan (Japan)
    Terasawa, Mituo (Japan)
    Matsushima, Norio (Japan)
    Horimoto, Katsuhisa (Japan)
    Habib, Zulfiqar (Japan)
    Kato, Takashi (Japan)
    Matsushima, Norio (Japan)
    • Re:会議の素性 (スコア:2, 参考になる)

      Anonymous Coward : 2005年04月20日 15時03分 (#725559)
      参加者どころか、以前に招待セッションを組織しました。そのおかげで今もプログ
      ラム委員に名前のある者ですが..(放置しておくといつまでも名前が残るようです。
      多分私が死んでも、言わなきゃ名前は載り続けると思う。)

      参加した当時は、大きな学会が適当に依頼をしてくるのは無い事ではないので、
      面識のある内外の立派な研究グループに声をかけ、それなりのセッションを組織
      できる論文を集めました。
      10数人のセッションで、そのなかではまともな討論ができ、結果的にそのセッショ
      ンでの発表は、自分のも含めて多くが後日査読付き欧文誌に採録されているちゃん
      とした論文です。

      実際に行ってみたところ、国際会議らしいレベルのセッションは少数らしく(騙さ
      れた人のグループ以外は皆無?)、一般の投稿セッションでもせいぜい日本でいう
      ところの修論の中間発表みたいな発表が並ぶ学会の(誰でも発表できる)全国大会
      のような程度みたいに認識しまして、2回行ってやめました。

      査読は形式的にはあります。一般のサブミッションは2ページのアブストラクトを
      主催者があまり考えずに(それこそランダムに?)査読者に送りつけてるようです
      ので、実質的には機能しません。回収率も低いと思う。無査読の大会と同等です。

       招待セッションの場合は、どの程度の査読をするかはセッションを組織した人に
      まかされます。主催者は何もしません。どんな電波な発表でも通そうと思えば通り
      ますし、フルペーパの複数査読をして程度の高い論文だけ通そうと思えばそれも
      可能です。

      そんなレベルの高いセッションをここでやる意味がないので、やる人がいなくなっ
      て、どんどん程度が落ちて、よけいspam勧誘がひどくなっているのでは。

       それから、ちょっとオフトピですけど、国内の社団法人指定のある学会の
      大会の場合は、電波な発表でも「落とせない」と言われています。
      というか、社団法人の学会は査読をしないで会員なら誰でも発表できる
      場を年に一回持つ義務があると聴いています。(少なくとも以前はそうだった)
      大会の組織委員とかを引き受けると、たまにこれで悩まされることもありますし、
      これで楽しめることもあります。

      -----
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  • simon (1336) : 2005年04月19日 18時58分 (#725032)
    1996年、アラン・ソーカルという物理学者がデタラメの数学と理論物理学をちりばめたパロディ論文を
    社会学の雑誌に投稿し、数週間後にそれを自らデタラメだと暴露するといういたずらをしたことがありました。

    「お前らはなんか難しい文章をありがたがってけどさ、
     結局中身の無いものを崇めてるだけの俗物じゃん?」

    ということを言うための大掛かりないたずらでした。

    ソーカル事件 [tohoku.ac.jp]として記憶されているソレが今度は全自動で行えるようになったんですね。実にすばらしい。

    学者と学者もどきを判別するには最適の方法であると思います。
    • phason (22006) : 2005年04月19日 19時43分 (#725058) 日記
      ソーカル事件と今回のを同列にするのはどうかなあ.
      そもそも学会の申し込みとかって書式程度しか見ないことも多いですし.
      もちろん,非常に権威があり申込者が多すぎてかなりの選別をするような
      ものもありますが,例えば単一分野で100-300人程度しか集まらないような
      小規模な学会(ってもこういうのが多いわけですが)だと,申し込めばほとんど
      そのまま発表できますよね.
      国内学会なんかでもそうですね.発表の可否は内容では基本的に判断しない,と.
      #まったく違う発想による斬新な結果を排除しないという意味もありますが,
      #単純にそこまで手が回らないというのもあります.

      ですので,自動生成の内容で学会の申し込みが通ったからって別にねぇ.
      まっとうな論文誌に通っちゃったらびっくりですが.
      #そのため通常の学会発表は研究者間ではほとんど業績とみなされず,学会は
      #新しいネタをチェックしたり,知人と今後の展開を相談したり,旧友に合える
      #同窓会だったりといった感じになります.
      #もちろん,事前審査も厳しい学会もありますが,たぶん少数派.
    • Anonymous Coward : 2005年04月19日 19時47分 (#725060)
      こういう早とちりで底の浅いコメントが出るところがいかにもスラドらしいな。

      ソーカルの件は、その分野できちんとした学術誌(それも名門のデューク大出版会が出してる)に投稿して、査読者によるきちんとした査読を通ってみごとに受理、発表された。

      今回のは二流未満の学会で、しかも採択理由は「査読者から査読結果が期限内に送られてこなかったから、未査読論文として受理する」というもの。

      同じような試みにしても質がまるで違うんだよ。ソーカルのはきちんと計画された実験だったし、ソーカルだって自身で科学論は意義のある学問だって言明してる。

      今回のは大学院生によるソーカルの実験のモノマネに過ぎない。受理されたのは査読を受けなかったから。実際、同じ大学院生が出したもう一つの投稿はきちんと拒絶されている。結局内容が判明して採択された分もキャンセルされたのに、さらに悪のりしてランダムなプレゼンテーションをしたいから、誰でもいいからトークのスロットを売ってくれ、とまで言い出す始末。こうなると単なる嫌がらせだ。

      もともとこの学会を選んだ動機がスパムまがいのCFPのしつこさだったらしいけど、だからと言って悪のりや嫌がらせが正当化される訳でもない。
      • geln12 (18637) : 2005年04月19日 20時31分 (#725079) 日記
        今回の論文はSokalの論文とは比較にならないというのは同意しますが、

        >査読者によるきちんとした査読を通ってみごとに受理、発表された。

        については、Wikipediaのpeer reviewの項目 [wikipedia.org]より抜粋すると、


        An example of what can happen within academic publications without peer-review is that of NYU Physics Professor Alan Sokal's publication of Transgressing the Boundaries: Toward a Transformative Hermeneutics of Quantum Gravity in the journal Social Text. The submission for publication by Sokal was a hoax known as the Sokal Affair.


        また、Sokal Affairの項目 [wikipedia.org]にも


        Social Text had dispensed with peer review, hoping that this would promote more original, less conventional research, and trusted authors of prospective articles to guarantee the academic integrity of their work. Social Text's editors argue that, in this context, Sokal's work constituted a deliberate fraud and betrayal of that trust.

        とあり、Sokal論文は編集者のチェックは通過したがSocial Text誌でのPeer Reviewは行われていなかったのではないでしょうか。
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    • tagyou (5398) : 2005年04月19日 19時13分 (#725040) 日記
      > ソレが今度は全自動で行えるようになったんですね。
      チューリングテスト?
    • wd-nara (25864) : 2005年04月19日 19時35分 (#725055)
      ソーカルのインチキ論文をちゃんと読んでみればわかりますが、実は、わかりやすいパロディです。一見すれば(一読しなくても可)すぐにみつかる、インチキであることをわかりやく示すヒントが満載です。

      その意味でも、今回のはソーカルのと似ています。試しに生成してみたら、IPv7 という語が入っていました。わかりやすい。

      • wd-nara (25864) : 2005年04月19日 20時31分 (#725078)
        前言撤回。もう一度やってみたけど、ソーカルのほどよくできたパロディになっていない。

        ソーカルのは、ニューエージなキーワードをうまく使うことで、笑いのツボを押さえると同時にインチキであることのわかりやすいヒントにしています。こっちも、的を微妙に外したキーワードをおそらく意図的に入れているようなんだけど、全体の構成にうまくおさまっている感じがありません。ただ、トンチンカンなキーワードが並んでいるだけに見えてしまいます。

        まだ、改良の余地があるんじゃないかな。

        追伸 以上は、あくまでもパロディ作品としての評価です。これを使って何をしたかについて、ソーカルとこの学生が全然違うということについては、全面的に賛同します。

    • これは「ソーカル事件」というよりも、古のBASICプログラムでよくあった、「ハナモゲラ俳句生成プログラム」に似た匂いがプンプンするんですけど( ̄ー ̄)
      あの頃のマイコンは処理能力が小さかったからせいぜい出来てもハナモゲラなのがバレバレな作文程度でしたけど、最近のコンピュータは処理能力が余っていますから、このようなもっともらしい論文の体裁が取れるようになっただけのような気がするのですが(;´Д`)

      --
      --暮らしの中に修行あり。
      blogはじめました。 [hatena.ne.jp]
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  • なぁ~んだ (スコア:2, 参考になる)

    ikuuya (14857) : 2005年04月19日 19時14分 (#725042) 日記
    タレコミ先を良く読めば
    「non-reviewed paper」でacceptされた
    って書いてあるじゃん。
    査読無しってことでしょ。

    #かく言う私は(これに投稿したわけじゃないけど)18ヶ月acceptされずorz
  • Anonymous Coward : 2005年04月19日 18時51分 (#725031)
    これは論文を作ったシステムがすごかったのでしょうか?
    それとも選考の法がだめだったのでしょうか?

    ちなみに、内容がトンデモでも採用については問題ないよね。
    選考としては体裁が整っているとか、文章としてまとまっているように見えるかが問題なので。
  • サイト解説の訳 (スコア:1, 参考になる)

    Anonymous Coward : 2005年04月19日 23時31分 (#725223)
    SCIgenについて

    SCIgen はグラフ、図表、引用を含むランダムな計算機科学分野の論文を生成するプログラムです。論文は人間によって生成された自由構文の組み合わせより生成されます。内容の整合性よりも、生成内容の面白さに重きを置いています。

    このようなプログラムの活用法として、利益確保だけが目的の、品質基準がない学術会議「もどき」への投稿用論文の生成が考えられます。SPAM を受け取ったことがある人は憶えているかもしれませんが、SCI/IIIS やその関連カンファレンスがよい例です(意味不明な WMSCI 2005 のウェブサイトなどを見てみるとよいでしょう)。こういったカンファレンス向けの論文を SCIgen で作ってやるというのはとても楽しいものです。しかも、実は、論文の1つは SCI 2005 に採択されてしまいました!詳細については Examples の項をどうぞ。

    ---- 以下、原文 ----

    It uses a hand-written context-free grammar to form all elements of the papers. Our aim here is to maximize amusement, rather than coherence.

    One useful purpose for such a program is to auto-generate submissions to "fake" conferences; that is, conferences with no quality standards, which exist only to make money. A prime example, which you may recognize from spam in your inbox, is SCI/IIIS and its dozens of co-located conferences (for example, check out the gibberish on the WMSCI 2005 website). Using SCIgen to generate submissions for conferences like this gives us pleasure to no end. In fact, one of our papers was accepted to SCI 2005! See Examples for more details.
  • 出せばとおる、という学会もあります。特に、
    Authorの欄にChairの先生の名前があったりすると、顔パス
    ならぬ名前パスで通ったりするとか。さらに、できたばっかり
    の学会とかで実績を作りたい場合は、ほとんど審査無いんじゃ
    ないかな?

    逆に、先日IBM/TOSHIBA/SONY連合がCellアーキテクチャの
    プロセッサ発表した学会なんかは、非常に審査が厳しく、通っ
    ただけでも非常に価値があるらしいです(半導体やっている人
    間の発言)。
    --
    -- gonta --
    "May Macintosh be with you"
  • USH (8040) : 2005年04月20日 2時19分 (#725319) 日記
    このシステムで生成される文章、内容はでたらめでしょうが、英語の表現はどの程度なんでしょうか?

    うまく使えば、ワンパターンに陥りがちな英語表現にバリエーションを持たせる参考例文を出せるようにならないもんなんでしょうか?

    # 未だに英語論文は苦手なので ID
    • wd-nara (25864) : 2005年04月20日 14時30分 (#725549)
      論文の場合、ワンパターンに陥ることを積極的に活用してください。 たとえば、△△を定義した後でそれを拡張した☆☆を定義する場合、△△の定義と同じ言い回しで☆☆の定義を記述すると、対比しやすく、拡張であることが一目でわかります。バリエーションをもたせると、かえってわかりにくくなります。

      むしろ、母語で書く際にこそ、意識して言い回しを固定するよう努めるのが良いかと。つい単調になるのを避けたくなって言い回しを変えたりしますが、科学論文や技術文書は単調で良いのです。

  • Re:受理もランダム (スコア:1, おもしろおかしい)

    Anonymous Coward : 2005年04月19日 19時08分 (#725037)
    ええ、当方では「紙飛行機にして飛ばす」という公正な選定方法
    を採用しております。皆様ご安心ください。
  • Zepto (5428) : 2005年04月19日 23時22分 (#725211)
    江田島平八先生とかぶると言えば李登輝・前台湾総統でしょう。
    画像はテキトーに Google してちょ。
  • 今後の課題としては, 総理大臣をランダムに生成する機構を実装します.

  • 2ちゃんねるジェネレータ [u-tokyo.ac.jp]ならありますが…

    # 古いのでVIPPERっぽくないのが残念ですが…
    --
    1を聞いて0を知れ!
  • Anonymous Coward : 2005年04月21日 4時17分 (#725887)
    Smalltalkと真空管とI/Oオートマトン?

    デムパ・・・
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