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紀伊國屋書店、専門家の書評を掲載するブログを開始 55

ストーリー by Acanthopanax
双方向書評 部門より

kilgoretrout 曰く、 "BroadBand Watchの記事によると、 紀伊國屋書店は、専門家による書評を掲載するブログ「紀伊國屋書店書評空間 KINOKUNIYA BOOKLOG」を8月1日に開設する。
個人のブログやネット書店の書評と、新聞や雑誌に掲載される昔ながらの書評(ウェブ上に再掲されるものもあるが)との間で新境地を切り開くサイトとなるのだろうか。専門家が書くことでその内容に一定の信頼性があり、さらにブログの即時性と双方向性を持つ、新しい書評環境を築いて行って欲しい。
もちろん紀伊國屋書店BookWebでの購入に誘導する狙いもあるのだろうが、ネット書店への進出も早かった老舗書店の新しいアプローチに注目したい。"

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  • by Anonymous Coward on 2005年07月30日 11時09分 (#774491)

    専門家は悪口は書けないでしょうねぇ。

    専門書の場合、著者も評者も同じ分野に属しています。とくに学術書の場合、同じ学会に属していて、お互い顔見知りだったりするでしょう。実際、陰でボロボロにいっている本であっても、書評を頼まれた場合、あたりさわりのない褒め言葉を書くのが普通。良心的な人は、そもそも書評を引き受けないでしょうが、実社会のしがらみもあって、引き受けざるをえないこともあります。本当の意見は、文章の端々に、それとなく、匂わすことができる程度。

    誰が書評を書いているか、というのはある種の規準になりえます。ちゃんとした人が書評を引き受けるということは、著者もそれなりにちゃんとしていることが多いでしょう。ただ、肩書きの立派な人がちゃんとしているとはかぎらないのが問題。

    ブログサイドで専門家を選ぶとしても、匿名で書いてもらえば、それなりの効果は期待できます。しかし、狭い世界の場合、文体や書いてある内容で、誰が書いたかかなり正確にわかるのも事実。(それに、批判的な書評は、そもそも、本屋さんのサイトでは無理。)

    学術論文の査読レポートは、完全匿名ですが、これとて、100パーセントの匿名性は確保できません。査読レポートを読むと、誰が書いたかわかることはしばしばあります。その分野の専門家が世界に20人くらいしかいないケースだと、そもそも、ほとんど全員顔見知りだし。とかく、同業者の評価はむずかしい。

    • by ame-shor (28081) on 2005年07月30日 16時47分 (#774618) 日記
      これって新刊の本だけを対象にした書評なのかな?
      専門家やプロの小説家が好きな本ベスト10ってな書評してくれたら、”おもしろそうやな”って買ってしまいそうなんだけど。
      # 辛口より甘口が好き
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    • by Anonymous Coward on 2005年07月30日 11時40分 (#774502)
      徹底抗戦!文士の森 [amazon.co.jp]
      ドン・キホーテの「論争」 [amazon.co.jp]
      お薦めです。

      > 匿名で書いてもらえば、それなりの効果は期待できます。
      匿名にかこつける馬鹿は自称「専門家」にもいるので、期待できません :P
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    • 学術論文の査読の場合、編集者には査読者の正体がはっきりわかっています。変な査読は編集者からの信頼を失います。編集者もたいてい同業者なので、信頼を失うと査読者にとっては打撃です。これが査読者への抑止力になっています。

      匿名が確保されれば本音を書くというものではありません。

      親コメント
      • オフトピですが。

        おっしゃるように編集者の信頼を失いたくなくて、ちゃんとした査読をしようというインセンティブはありますね。

        しかし、とんでもない査読レポートを書いて、編集者の信頼を失う査読者というのは、結構います。内容を理解せず、思いこみだけで"wrong"と断言するようなレポート。

        編集者(準編集者)は、自分が選んだ査読者なので、擁護せざるをえない。必死に擁護しながらも、編集者の語調から明らかに査読者がまち
    • >専門書の場合、著者も評者も同じ分野に属しています。とくに学術書の場合(ry

      専門家の書評を載せるとはあるが、書評の対象が自分の専門分野の専門書であるとは
      どこにも書いてないように思うんだがおれが見落としてるのかしらん。
      そんなレビューならば、そんなサイトに頼
      • >畑違いの分野の異なる立場
         ...という時点で素人に近い人であって、専門家ではないですよね。
         「ゲーム脳の恐怖」なんて本も、誰に書評を書かせるかで評価がずいぶん変わると思いますね。

         となると、Amazonとの違いは匿名性か否か位しかないようですが、いわゆる有名人が書評するならそれはそれなりに意味があるかも。
         ただし芸能人(アイドルとか)なんぞに頼んだら、ゴーストライターが書いてしまって、全然意味なかったりして。(芸能人もピンキリですがね)
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      • > おれとしては、専門家の立場で見た一般向け啓蒙書の評や、

        啓蒙書だって書くのは大抵その筋の人ですから、悪いことを書きにくい点では変わらないでしょう。

        > 畑違いの分野の異なる立場から見た評なんかの方に期待したいんだけど。

        畑違いの分野の書評を書かせるならわざわざ専門家を連れてくる必要はないのでは?
        • by Anonymous Coward on 2005年07月30日 16時32分 (#774617)
          タレコミにあるような新聞や雑誌の書評を読んだことはないですか? 定評がある雑誌や新聞の書評は,まさにジャーナリストや大学教授などの専門家が畑違いの分野の書評を書いているのですが.

          啓蒙書を評価するのに必要な専門知識は普通その領域の良書を10冊程度読めば身につくので,(超ひも理論などの最先端領域は別ですが),それに書評者自身の専門領域において培った分析能力を組み合わせれば,本好きにとってはためになる書評ができあがります. (これでも,一般人にとっては専門的すぎて,よく分からない場合もありますが.)

          専門家の書いた書籍を専門家同士で書評しても,普通の人には何の参考にもならないでしょう.(そもそも,普通の人には何が書いてあるかすら分からないのでは?)

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          • by Anonymous Coward on 2005年07月30日 18時33分 (#774654)
            新聞や雑誌の書評と同様ならば、専門家じゃなくて著名人(ないし肩書き付きの人)の書評というだけですね。わざわざ "専門家の" と銘打つからには何か新しい物をやるのかと思ったのですが。新聞や雑誌とちがって、必ずしも一般人向けにやる必要もないでしょうし。
            親コメント
            • by Anonymous Coward
              アフェリエイト。

              最近、どこぞの小遣い稼ぎ本に影響されたblogの
              小学生に劣る感想文「~読んだ」リンクのおかげで
              ネット上で書評って言えるものは相対的に減った気ガス。
    • 専門家って何の専門家?
      元記事読んでも分からないんだけど.
      専門家じゃなくって有名人が書評書くだけなんだから,気にすること無いでしょ.
    • 専門家という言葉で専門書を想定し,学術雑誌に掲載される書評を想定したようですが,そもそも専門書のようなマーケットの限られた(普通の人は読まない)書籍を著名人にわざわざ原稿料を払って書評してもらうメリットが書店側にはどこにもありません.

      新聞や雑誌の書評のWeb版で,掲載されるのは一般書籍というところでしょう.

    • >専門家は悪口は書けないでしょうねぇ。

      嫌韓論なんかは、存在自体が無かった事にされていますからねぇ・・・。
  • by Anonymous Coward on 2005年07月30日 17時37分 (#774635)
    日本のAmazonは,購入する側が本について知っているということを前提として,販売する側の知識を必要とせず,コンビニのように品物だけを並べ,購入者に自分で探してもらうというビジネスモデルを作りあげたのだと思う. 最近は少なくなったが,以前は日本Amazonで少しマイナーな本を検索すると,普通に流通している本でも,タイトル,著者,出版社以外の情報が全く掲載されていないことが度々あった. (それらをもとにして検索するので既に知っており,付加的な情報量はまったくない!) 本国のAmazonや日本の他のネット書店では,絶版など入手困難な書籍以外で目次程度の情報が入手できないことはほとんどない.

    一方,リアル書店はカリスマ的な目利きは少ないとしても,取り扱っている商品である書籍の良い悪いをきちんと判断できる店員を雇ってきた.(最近では,そうとばかりは言えないが...) そのため,日本Amazonでは人材がいない領域での対抗策を打ち出したのだと思う.

    しかし,社外の専門家ということでは,Amazon側も同じ手段で追従が可能であり,また,まったく追従せずにフリーライドすることも可能であるので,効果が疑わしく思う. (普段Amazonを利用していても,専門家の多くはAmazonには寄稿しないような気がするので,Amazonはフリーライドすると思われる.)

    掲載する書評の質が高く,本好きが欠かさずにチェックするようならば,企画としては成功と思うが,そのような本好きは少ないと思うので売上に貢献するのかは疑問. あるいは,紀伊國屋ホールのような文化事業としての位置付けなのか?

  • by kilgoretrout (25321) on 2005年08月01日 20時31分 (#775439)
  • by Anonymous Coward on 2005年07月30日 9時50分 (#774448)
    本によっては買う価値がない本もありますが
    正直に書いてしまうのか興味がありますね。

    専門書にレベル評価があってもいいような気がする
    • by soltiox (25610) on 2005年07月30日 10時17分 (#774457) 日記
      人によって、良書の「ツボ」は違うから、
      一律評価は難しいかもしれません。

      誰にとっても悪書となるような本の、
      排除フィルターとして機能してくれたら素晴らしいのですが、
      本屋さんのサイトでは、ちょっと難しいでしょうねぇ。
      親コメント
      • Re:自爆か誤爆か? (スコア:2, すばらしい洞察)

        by Anonymous Coward on 2005年07月30日 10時34分 (#774471)
        「書かれたものが全て正しい」という認識を捨てることが肝心。
        もちろん「書かれたものが全て間違っている」ということではない。

        そういうスタンスで利用すれば書評というものは、便利に使えます。

        尤も、書評に限らないが、All or Nothingとか他人に全てお任せという
        姿勢でいるならどんな「評価もの」も使いものになりません。
        全ては受け取り側の心次第。

        #要は、情報は有効範囲を見極めて使う、というだけの話。
        親コメント
        • by cljack (22418) on 2005年07月30日 21時20分 (#774692)
          > 「書かれたものが全て正しい」という認識を捨てることが肝心。
          > もちろん「書かれたものが全て間違っている」ということではない。
          それは「書」にも言えるねぇ.
          親コメント
        • by Anonymous Coward
          >「書かれたものが全て正しい」という認識を捨てることが肝心。
          >もちろん「書かれたものが全て間違っている」ということではない。
          >
          >そういうスタンスで利用すれば書評というものは、便利に使えます。
          書評ってか書籍自体もね。

          古代史

      • by Anonymous Coward
        「誰にとっても悪書となるような本」って、あるのでしょうか?

        # 電波系の本を有難がって、或いは(それ系の)コレクションの為に
        # 買う人達も居る事を考慮すると、ちょっと具体例が思い付きません。

        soltiox 氏は「善導」(どこへ?)してくれる本屋が好きですか?
        • by Anonymous Coward
          > 「誰にとっても悪書となるような本」って、あるのでしょうか?

          9割悪書ってのはあります。どこにあるかは、教えません。
          • by bldbrrrw (20638) on 2005年07月30日 23時33分 (#774726) 日記
            電車に乗ると広告がいっぱい出ているヤツですか?

            #第○文明とか幸福の○学とかとか、このご時勢にも公宣費が潤沢
            なので寒心いたします。
            親コメント
            • by Anonymous Coward
              違います。宣伝も何もないけど、表現の自由の最悪な帰結をしたものです。初めてみた時、吐き気がした。
              • by Anonymous Coward
                初めてみた時、吐き気がした。
                そこまで言われるとはどんな本なんでしょう。
                逆に見てみたくなってしまったので具体的な書名をお願いします。
              • by Anonymous Coward
                やめておけ。良心がぼろぼろになるぞ。
                1988年におきたある事件を面白おかしく(?)描いた漫画なぞ、読みたくなかろう。
              • by Anonymous Coward
                思わせぶりな発言もここまでくどくなるとかなり痛いな。
                「自分だけは知っている」という勘違いした優越感がにじみ出てて。
              • by Anonymous Coward
                1988年と言えば
                ・名古屋妊婦切り裂き殺人事件
                ・イラン航空機撃墜事件
                ・なだしお事件
                位ですかね? とにかく、書名も教えてもらえないのでは判断不能です…
              • by Anonymous Coward
                よし、大盤振る舞いだ。 この [google.co.jp]に俺が指し示している事件は出ている。これで、十分だろう。この手の書籍への入口は、ネット上にごろごろしていて、簡単なキーワードですぐにみつかる。
              • by Anonymous Coward
                「坊や」煽りキター!
              • by Anonymous Coward
                んなの別に「Y太」で充分じゃん

                っつーか最初から「グロいのダメ」って言えばいいだけなのに
                変に持って回った言い方をするからバレバレになるんだよ

                しかし……悪趣味極まりないのは確かだが
                「普遍的な悪書」と呼ぶのかどうかはよく分からんな
                判断基準は何なんだろう
              • by Anonymous Coward
                表に出ている事件に「語りたくたって、語れないこと」も糞も無い。
                インターネット初心者かい?坊や。
              • by Anonymous Coward
                「XXXは悪書だと思う」って書けばいいじゃん。何か問題が?
              • by Anonymous Coward
                なんだ、高校生コンクリ殺人事件か。
                やっぱり「悪書」ってのは主観でしかなかったわけだ。
                「世の中には、語りたくたって、語れないことがある」とか自分の都合だけで事件を風化させたがるあんたより、その漫画の作者の方が余程まともな神経してるぞ。
                少なくとも作者はあの漫画を「面白おかしく書いた」などとは思うまい。
          • by Anonymous Coward
            ネクロノミコン@ミスカトニック大学

            お約束
      • by Anonymous Coward
        歴史関係だと、学術系っぽい本で内容は間違っているがおもしろい本も少なくないから、専門家が学術的観点から「間違ってるからだめ」で切り捨てることになると、ちょっと味気ないね。

        騎馬民族征服国家説
    • by Anonymous Coward
      やさしいCプログラミング(スコア3,おもしろおかしい)
  • by Anonymous Coward on 2005年07月30日 13時56分 (#774561)
    書店業の売り上げに貢献しているけれど、新聞、雑誌、テレビでは
    なぜか紹介されない本をどう扱うのかが気になりますね。

    Amazon のランク一位のアレとか。
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物事のやり方は一つではない -- Perlな人

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