FreeBSD Release Engineering Team, Scott Long インタビュー 8
ストーリー by Acanthopanax
お答えしましょう 部門より
お答えしましょう 部門より
ozuma 曰く、 "slashdot.orgの記事によると、BSDForums.orgに、FreeBSD Release Engineering TeamのScott Long氏へのインタビューが掲載されている。
質問はScott氏とFreeBSDとの出会いなど個人的な背景から始まり、FreeBSD 6.0のリリーススケジュールで締めくくられている。途中にはNetBSDやOpenBSDとの関係や、BSD vs. Linuxの構図について突っ込んだ質問がされており、興味深い(+1)。"
翻訳じゃないけど (スコア:4, 参考になる)
3. オープンソースについて企業は「サポートがないんじゃないか」と心配しますね。
メーリングリストとか FAQ とかでのサポートには長い歴史があります。ハンドブックもありますし。
でも複雑な問題について扱えない部分もあります。熟練した助言者が最善です。
だから BSD certification initiative が目指している方向は正しいと思います。
8. FreeBSD を Linux や NetBSD, OpenBSD と比べるとどうですか。Linux を使っているそうですが。
ドライバなどを書く仕事をしていますが、Linux は一番お金になります。
NetBSD は組み込み系で、OpenBSD はセキュリティで素晴らしいです。
どちらも色々と面白い試みをしていますね。
DragonFlyBSD でも非常に興味深いプロジェクトや方針が話題に上っているので、
成果を楽しみにしています。早く実際に試してみたいと思っています。
FreeBSD 6.0 も SMP でのパフォーマンスやスケーラビリティが向上し、
64 ビットをとても良くサポートすることになっていますよ。
PCBSD のインストーラはうまく成熟すれば FreeBSD のデフォルト候補になれるかもしれません。
FreeSBIE もすごいと思います。デスクトップだけじゃなくてサーバに特化したのもあるといいですね。
10. まだ FreeBSD 4.* にしがみついている人もいますね。
初期の 5.x はプレヴューに過ぎませんでした。
少しだけ挙げるとしても SMPng, KSE, MAC, UFS2, NSS が追加されましたから、
バグは避けられません。しかしこれによって長く使える基礎ができました。
6.0 のパフォーマンスと安定性は今や 4.x に追いつき、追い越すところまで来ました。
ストレステスト、リグレッションテスト、パフォーマンステストの結果は非常に良好です。
4.x に比べて SMP ではたいへん速く、UP でも引き分けといったところです。
まだアップグレードしていないなら、できるだけ早く 6.0 をテストしてみるようお勧めします。
16. FreeBSD 6.0 のリリース予定はいつですか。残っている作業とは?
もっとバグをつぶすためにということで予定の 8 月下旬からずらしました。
全自動安定性テストが 7 月から導入されたので、最近はその結果を使って
重大なバグや長年のバグをつぶしてきています。
6.0 はいつもの「恐怖の x.0 リリース」よりマシなものになると思います。
今週末に RC1 が出て、希望としてはそのまま 1、2 週間で 6.0-RELEASE になってほしいです。
Re:翻訳じゃないけど (スコア:1)
仕事が早いですな。
# ちょっと、うずうず。
Re:翻訳じゃないけど (スコア:1)
まさに、4.Xにしがみついていて、5.Xをスキップして、6.Xに移行できるかどうか考えています。そういう人は少なくないんで、ちょこっととハマりそうなところは手助けして欲しいですね。
運用の黄金律:「Minor>Majorとなるまで汝、手を出すなかれ」を6.Xには適用しなくてもよいことを期待しています。
Re:翻訳じゃないけど (スコア:2, 参考になる)
5.x をとばすのは問題ないということでしょう。
公式文書として
FreeBSD 5.4-RELEASE Migration Guide [freebsd.org]
というものがありますが、バイナリアップデートについては
「ぜんぶバックアップしておいて、クリーンインストールして、
データだけ戻せ」としか書いていませんねえ。
Notable Changes が「ハマリ所」という意味なら、最大のハマリ所は
perl, host.conf, bind9, Xorg だということになりそうですね。
ソースからアップデートする人は少し有用な情報が得られそうです。
Re:翻訳じゃないけど (スコア:2, 参考になる)
あと、ネットワーク回りの変更が多かった気がします。はまり所じゃないですが、OpenBSDのdhclientが入って、rc.confの"ifconfig_~"で色々出来るようになったそうです。
Re:翻訳じゃないけど (スコア:1)
13. 無線LAN、ULEなどを除くFreeBSD 6.0の新機能はなんですか?
(質問文が長いので割愛(--;)
6.0からはG4 Power MacにFreeBSDをインストールできるように
なりました。G4 Power Mac上のFreeBSDではXやお好みの
デスクトップマネージャが利用可能です。ただ、唯一の難点は
iBookやPowerBook上で組み込みのキーボードが使えないことです。
また、6.0ではVFSとUFSサブシステムのロックの粒度が細粒度に
なり、ディスクI/Oの性能が向上しました。これの恩恵は単一
プロセッサでもSMPでも受けられますが、複数のプロセスや
スレッドがファイルI/Oの取り合いをするような場合に特に
恩恵が受けられるでしょう。また、この改善により、ddなどを
使った直接のディスクI/Oも改善されました。
最後に、AMD64のサポートが改善されました。
この改善により、以前は利用できなかったマザーボードでの
利用が可能になりました。そして、32bit FreeBSD環境の
エミュレーションやLinuxエミュレーションも実用レベルへと
改良されました。
この人の場合 (スコア:2, おもしろおかしい)
# ごめんなさいごめんなさい
節々で漂う悲壮感 (スコア:0)