日本のアニメーターの生活実態調査が公表される 245
ストーリー by GetSet
好きだから頑張る…にも限度がある 部門より
好きだから頑張る…にも限度がある 部門より
掲載が遅くなったが、x-AC曰く、"やはりタレコんでおいた方がいいのだろうと思ったのでタレコむのだが、読売新聞の記事によると、芸術関係の団体71組織でつくる芸団協が5年ごとに行なっている調査で、このほど初めてアニメーターの生活実態に関する調査を行なったとのことだ。
それによると平均年収が200万円以下のアニメーターが半数近くにのぼるなど、(ここスラッシュドットではもしかしたら言うまでもないかもしれないが)「女(男)工哀史」っぷりが明らかとなったようだ。
タレコみ人はそんなに年収が高い方ではないが、正直、これでどうやって生活しているのか……と、そっちの実態の方が気になる。彼らの待遇を改善するためにも、世界に冠たるアニメ国家の「影の部分」には、もっと光が当たる必要があるのではないだろうか?"
お金の流れ (スコア:4, 参考になる)
http://www.meti.go.jp/policy/media_contents/downloadfiles/kobetsugenjyokadai/anime200306.pdf
このPDFを見るとお金の流れが判って面白いです。
低賃金生活(オフトピ気味) (スコア:4, 参考になる)
それはそれとして、年収別で生活がどう変化してるのか気になった。
・100万以下の場合
1人での生活は困難を極めるため、2人で賃貸若しくは親元から仕事場へ通う。
自炊が好ましいが、時間が無いのでコンビニのオニギリや菓子パン系の予想がつく。
・100万~200万の場合
独立して住居を借りる事ができるが、上記同様になりやすい。
コンビニ弁当が視野に入る。また、衣類・保険・生活用品の潤いが始まる。
とか考えると、やはり大半を占める上記賃金ラインは辛い。
自分は都内で年収200万前半の一人暮らしを経験しているけど、生活の中で自由になるお金は存在しなかった。無論自炊は当然として、TVなんか売っちゃったし保険は会社の団体保険のみ、移動手段はなるべく自転車。飲み会って何? みたいな。
・・・という生活を更に半分ですから。
#電子レンジを装備すると、冷凍食品が驚異的に安く見え・・・
#受信手段が無いのでNHKは即時お引取り願えて楽だったなぁ。
#話がズレたのでオフトピ&AC
Re:生活保護ラインでは (スコア:2, 参考になる)
とっても生活の苦しいプログラマがいて、生活保護を受けたとします。この人が技術を維持するために「Cマガジンが必要だ」と言って福祉事務所が認めれば、毎月の収入からCマガジン代は必要経費として控除されて収入認定します。
ただ生活保護を受けると「自立できる仕事をすること」という縛りがかかるので、アニメーターとかは厳しそうですねぇ。
Re:生活保護ラインでは (スコア:2, 興味深い)
#担当者の判断次第で申請が通る場合もあるのかも知れませんが。
──おお神よ、あんたそこまでやるか?――
かつて聞いた話。 (スコア:3, 興味深い)
さて,その半分残された白菜を見た大家,即座に犯人が解ってしまった。そのあまりの哀れさに,大家は犯人のアニメーターの所に白菜を一個持って来て「一言言ってくれれば白菜くらいあげるから」と言ってくれたとか。
さて,この話を私が聞いた方の奥方が「元アニメーター」で話のネタ元だったそうなので,実話もしくはそれに近い話である可能性は高い。もっとも,この話を聞いたのは既に 20年から前なので,「畑を持ってて白菜を差し入れてくれる大家さん」が今も居るのかは不明だ。
ADとか (スコア:2, 参考になる)
映画だと一ヶ月ちかく拘束されて3万円とかあったりなかったり。ロケ弁はロケ中しか出ないしなぁ…
どうやって生きてるんだろう。
ヤツら、所得税も払ってない様子だ。
コンテンツ産業の底辺って、どうして環境改善されないんだろう?
政府が資金をつぎ込む先、少し変えたほうがいいようなきがするんだけどなぁ。
「日本アニメ(業界)もうだめぽ」 (スコア:2, 興味深い)
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「日本アニメ(業界)もうだめぽ」
Q.どうだめなの?
A.後継者がいない。人材難。
Q.どうして新人が入ってこないの?
A.やりたい人はいるのだが、常識はずれの給料の低さに続けられない人 が続出しているから。 ちなみにアニメーターは動画というポジションから入り、まずは動かし方を学ぶわけだが その動画がどの作品も少々の差はあれ大体一枚描いて200円。 経験が一年くらいの新人だと個人差もあるが一ヶ月描ける量は200枚前後。 つまり、一ヶ月働いて稼げるお金は4~5万円。
Q.どうしてそれだけしかお金くれないの?
A.アニメ制作会社に渡される制作費が雀の涙だから。 実はスポンサーから十分な制作費は出ているのだが、TV局や広告代理店などの中間業者が グルになって「この時間枠に放送させて欲しくばこれだけ払え」みたいに足下を見て 制作費を大量に中抜きしている。 その中抜きの量は、実に制作費全体の85%とのウワサがある。
タイムリーかもしれんが (スコア:2, 興味深い)
あまりアニメに関して詳しくないのだが、プロダクションIGという会社の社長らしいね。
しかし、こういった発言がニュースとして取り上げられる=石川氏の常識はアニメ業界の非常識
だったわけで、今までこんな過酷な産業であるとは知らなかった。。。
お偉いさんも 外注外注叫んでばっかいると、いつのまにか足元すくわれちゃうよと声を大にしていいたい。
これはIT業界にもいえることかな??
賃金といえば (スコア:1, 興味深い)
まあ、実際ストをしている人の賃金が安いのは確かですが、
尼崎市交通局によると、同局の運転手の平均年収は約770万円で、同労組員らの約2倍。大阪市交通局は826万円。
これは、多すぎではないのか?
Re:賃金といえば (スコア:4, すばらしい洞察)
Re:賃金といえば (スコア:4, すばらしい洞察)
公務員の給料が高いというのを真に受けて下げたりすると
民間はさらに下げる口実が出来て下方へのスパイラルが発生しかねない。
経営者ってのはコストカットの機会を虎視眈々と狙ってるわけですから
Re:某県庁の「専従」さんですか? (スコア:2, 興味深い)
一流企業と比べるなという意見がありそうですが、じゃあ普通の民間の求人がどんなものか、ハローワークに行ってみたらわかりますけど、どうみても生活できない最低賃金法スレスレの給料、しかも週休二日制未実施なんてのがゴロゴロしてますよ。こういうのを見てると、世の中の経営者という人種の悪意を感じます。まあそうして沢山残っている求人というのは誰も応募しない求人で、労働市場の中で成立してないわけですけど、それにしても昨今の一般の民間のレベルはマトモに生活するには低すぎる。こんなのにあわせろなんて何かおかしいと思いますがね。
それに、労働強度を考えたら肉体労働だから給料は安くていいとも思いませんな。この前正月休みもなしで働きまくりのバス運転手が息子より給料が低いといってストに入ったとかいうニュースがありましたが。ただ、年功序列型賃金制が残っているところではベテランの給料が高くなりすぎていないかというのはあるかもしれない。
こういう風に労働者同士で足を引っ張り合うのはまさに経営者の思うつぼですよ。最近こういうようなこと言ってくれる人少なくなったけどね。
Re:某県庁の「専従」さんですか? (スコア:2, 興味深い)
労働者という階級を勝手に作ってひとくくりするのは昔の左翼のやり方ですね。考え方はマルクス直系なんですが。
年収数億の労働者もいれば、年収200万程度の私の父のような経営者もいるのに、なぜ簡単に労働者VS経営者に世の中が分けられると思うのか不思議です。
まあ、馬鹿なんでしょうが。
Re:某県庁の「専従」さんですか? (スコア:2, 興味深い)
とにかく私は公務員でもみなし公務員でもありません。
私の感覚に近い内容が以下のページにありましたのでご覧ください。これを見る限りではやはり公務員の給料は民間の中堅・大企業より少し低いということになりそうです。ただし、書き忘れましたが、退職金などについては確かに恵まれている方なのかも知れません。
Job@nifty:自分で選ぶ働き方 [nifty.com]
地方公務員だと多少高いとの話もありますが、それにしても大差があるわけではないはず。公務員の給与が高いとの思いこみは、多分キャリアとか、一部の郵政職員やバス運転手とかといった「目立つ」例ばかりマスコミで目にしていることから来ているのではないかとも思われます。
(先ほど念のためGoogle先生に聞いてみたところ、826万というのがまさにバス運転手の(大阪府の正職員の)給料だったというのを初めて知りました。平均年収826万は確かに少々高いなとは思ったものの、それに対する基本的な考え方は「それに、労働強度を考えたら…」の段落に示した通り。とはいえこの例に限ればもう少し低くするのは有り得る話だけれど、この額は公務員一般に当てはめられるものじゃないでしょう。年齢構成が高齢に偏っているとか、残業が異様に多いとか、なにか裏があるんじゃないでしょうか。)
一流と末端しか比べない意味がわからないとの指摘。確かにやや論理が飛躍していたかも。末端を持ち出したのは、この種の議論の雰囲気が、多くの場合、公務員の給料を末端レベルにまで引き下げろ…というようなものであるように私には感じられることを受けてのことでした。というのも、「私は年収○○万円なのに公務員は…」というような言説が多く見られるからで、この伝でいくと、公務員より低賃金の人がいないレベル、すなわち最低レベルにまで下げなければならないことになるからです。
一方、一流を持ち出したのは、「格段に高い」わけではないことを示すために過ぎません。
「経営者」と「労働者」という区分について批判がありましたが、とにかく賃金が下がることによって利益を得る側と損失を被る側という差異は事実としてあるのですから、勝手な区分とは思えませんな。左翼の人々がどのような意図でこれらの用語を用いたかは知りません。
低賃金で募集する方もつらいんだ。そういうこともあるでしょうが、だからといってとても生活できないような給料しか与えないことが正当化されるとは考えにくいですね。そのような経営者がたんまりカネを溜め込んでいるなんて思っておりません、ただ生活できる額を下回る給料を提示するということは、その経営者が「雇人が生きようが死のうが関係ない」という無責任な考えでいるであろうことと想像はされます。
もうかる現業は民営化で (スコア:2, 興味深い)
もし採算が取れなくて、それでも住民の足を確保するためにどうしても必要な路線ならそれは税金で運営するべき。
尼崎市のように阪急バスや阪神バスも入り組んでて競合しているとか、阪神電車、阪急電車もあって他に足があるというのであればそんな路線は廃止すべき。
十分に採算が取れる路線であるというのであれば民営化する、もしくはその路線の運営をすでにあるバス会社に委託するか、マジでもうかる路線なら営業権を競売にかけてもいいわけで。
屍体メモ [windy.cx]
Re:もうかる現業は民営化で (スコア:2, 参考になる)
Re:じゃ、その路線は廃止で (スコア:2, すばらしい洞察)
どっちも市営みたいなんで、ネギしょったカモを確実に
誘導する手段としては、まあ適切なんじゃないですか。
必須じゃなくても後で儲かるんだし。
この前の (スコア:1, 興味深い)
Re:この前の (スコア:1)
ついでに、出来上がりと掛かった時間だけで観ればよいってのはあるけれど、一度は顔を出すべきですな。
それがメダルの重みにつながりますから。
メダルに重みが無ければ、何も変わらないしね。
古いけど (スコア:1, 参考になる)
# 最近のリンクも貼ってね。
下請け (スコア:1)
日本で同じようなことをやってもたいして儲からないのは当たり前でしょうね。
それよりも当人達は「アニメが好きでやっている」からいいんじゃないかと思いますが、嫌な仕事をやっているよりもずっと幸せであるという見方もできるような気がする。
Re:下請け (スコア:4, 参考になる)
各社は自分の所にそれが波及するのを恐れて外国への外注を押し推める結果になったとかorz
声優の世界も似たようなもので、90年代の中ごろに声優たちがストライキやったらばっさり首切って、今のマルチタレント路線で新人を使い捨てで安く働かせる実態に至るそうなorz
これらは「好きだから」だけでは喰っていけないアニメ業界の実状を究めて良く反映しているような感じがしますがね。
結局儲かるのはコンテンツホルダーであるDVDベンダーや出資した商社とそこにたかる連中で、末端はおろか制作を請け負ってる会社にも十分にお金が行かないのは異常ですわな。
ま、自動車産業なんかのような工業も似たような所があるけど。
Re:下請け (スコア:2, 興味深い)
素人の推測ですが、
そこでコストを下げる方向でなく、技術力と生産性の向上に目を向けなかったのが現状の問題の一因ではないでしょうか。
例えば
・CG導入促進
・芸術的センス、ストーリー性の向上
など。
これは人材育成段階からの取り組みが必要でしょうし、
教育・訓練制度の整備などの面で、国内での取り組みが全体的に甘かったのだと思います。
(CGを多用した海外製TVアニメなどを見かけるたびにそう思うんですが、皆様はどうでしょう?)
とりあえず、今現場で働いてる方々の国際競争力をどうやって上げるか、今後供給されるだろう人材のレベルをどうやって上げるのか、そういう戦略も欲しいと思います。(もちろん、生活水準向上の戦略も。)
-------
s-kei % 世界を楽しませよう
Re:下請け (スコア:2, すばらしい洞察)
安い賃金でこき使っているという図式ともとれるので、
高い給料で質の高い物を生産できるようになるのが理想では
ないかなあと私は思っています。
Re:下請け (スコア:2, おもしろおかしい)
Re:下請け (スコア:1, 興味深い)
夢を持った若者を使い潰すような事をしてて、アニメ業界の空洞化とかは起こらないのかねぇ…
Re:下請け (スコア:4, 興味深い)
どういうことかというと、
手塚がテレビアニメを安価に引き受けたことで低賃金路線が決まったという言い分はおかしい、なぜなら、
40年代までにアニメータとして活躍していた今の50~60歳のベテランが中堅だったころは、一般人に比べて極端に貧乏だったわけではなかったからだ、と。
真の原因は、庶民の給与水準の上昇に見合った賃金向上を果たせなかった、手塚以降の人間たちにあるのだ。
…とか、そんな話でした。
Re:似たような世界 (スコア:5, すばらしい洞察)
角界→入門したてでもとりあえず衣食住は困らない
アニメーター→散々働いてあの給料
比較が間違ってると思いますよ?
Re:似たような世界 (スコア:4, 興味深い)
そういや、昔の魔女っ子アニメで動画やってる奴が仕上がった動画を持って出勤中に過労でぶっ倒れてそのまま脳死状態、慌てて駆けつけた同僚が「とりあえず動画を会社へ」と走り去る描写があって、かなり凹んだ覚えがある。で、実はそのアニメ関係者の親友がやはりアニメ業界人で過労が元で亡くなり、追悼の意味でその回の脚本を書いたと聞いてまた凹んだ。orz
Re:似たような世界 (スコア:3, 興味深い)
伊達に日本の中心産業ではなかったようです。
Re:似たような世界 (スコア:2, 参考になる)
地域住民の厚生施設として,また紡績工場の従業員保養施設として造ったものですね。
総工費 80万円は,当時なら 1000人規模の工場を 4棟建てられる金額だったそうです。
ガンダムSEEDシリーズ (スコア:2, 興味深い)
さらに、話はグダグダになって、すたっふ全員険悪ムードだったらしです。
でも監督、ディレクタ、音楽関係者の 収入はものすごかったと・・・
Re:ガンダムSEEDシリーズ (スコア:2, 興味深い)
Re:ガンダムSEEDシリーズ (スコア:2, 参考になる)
・監督…Chief Director
・各話演出…Director
になるのではないかと。ただ「監督」とは別に「総監督」だの「チーフディレクター」だの「演出チーフ」がいたりする作品もあるので一概には言い切れませんが。場合によっては
・総監督…executive Director
・監督…Chief Director
・演出チーフ…Director
・演出…assistant Director
とか。
実は「てきとー」というのか一番の正解だったりして(笑)。
Re:似たような世界 (スコア:2, 興味深い)
落語立川流 [wikipedia.org]では少ないどころか上納金が必要です. これはこれで筋が通っているんですけど.
Re:似たような世界 (スコア:1)
お笑いの修行中
○給料の少ない人は仕事も少なく、拘束時間も短い
→別途アルバイト収入が見込める
○それなりに稼いでいる先輩芸人が後輩におごる
といった風習が一般化している。
角界
○見た目の現金収入は少なくても、衣食住の心配は
いらない。
○不定期ながらタニマチからのお小遣い等がある。
といった違いはあるかと。
Re:似たような世界 (スコア:1)
Re:似たような世界 (スコア:1)
気もしますけどね。修行に専念するために余計な金
与えないとか色々あるでしょうし。
アニメーターは一応「職業」ですしねぇ。
ま、安い賃金でもいい仕事をする人間がいないことには
どの産業も成り立たないってことでFA?
Re:似たような世界 (スコア:3, 参考になる)
こんなインタビュー記事があったのを思い出したので貼っときます。
人材育成の話ですけど……。
Re:似たような世界 (スコア:1)
ただ、それには弟子をある程度養えるだけの経済力が師匠(or会社)に必要になるが・・・・・。
それすら無いのが実情って気がする。
Re:似たような世界 (スコア:3, すばらしい洞察)
ジブリって、それが目的で設立されたのかも...
Re:似たような世界 (スコア:3, 興味深い)
そうですよ。アニメーターの生活確保とそれによる技術水準の維持。
それが目的だと公言してましたね。
食うや食わずの生活でなおかつ技術研鑽を求めるなんて個々人の
「アニメが好き」という気持ちに甘えすぎなんですよ。
Re:似たような世界 (スコア:2, すばらしい洞察)
「定時に帰るのが普通なんだ」という感覚は失いたくないものです。
Re:大学院生はもっと悲惨 (スコア:3, 興味深い)
そういう意味では、自分以外の人間に対して責任がないって意味で気楽かな。大学院生は。
将来が不安だし、いろいろあるから辛いってのも良く分かるし、なまじの社会人より仕事している学生もいる。わたしも院生の頃は毎日13時間くらいは研究していたし、土日も休まず仕事していた。
でも、私は現在はポスドクで仕事しているが、正直、奨学金で賄っていたぶんがそのまま給料にシフトしただけで、実情はあまり変わってない。さらに、保険だの年金だの、社会人になるといろいろと必要なものが増える。ついでに、年齢もか成り上がっているので、親の老後と、結婚を考えたりと、社会的責任が増えるので非常に大変。
みみっちい給料だが、ポスドクとはいえそれでも数少ないポストで競争しているので、上からも圧力があるし、ついでに学生からも圧力があるので、はっきりいって、博士課程の時の方が、なんだかんだいっても(気分的に)甘えたところがあったので、楽だったよ。金もらって研究は大変だよ。(生活の)実情は院生の頃と変わってないと言うか、院生の頃はお金を遺さなくてよかったので、正直院生の頃の方が遥かに楽。そこの院生、甘えてないでもっと頑張れ。世の中みんな大変なんだ。
ちなみに、今は毎日16時間労働。体力的にはまだまだ伸ばせるが、仕事/勉強の能率が落ちるので、ここいらがギリギリかな。さすがに、月に一度くらいは休日を取るけどね。誰かにさせられる仕事ではなく、自分で自発的に行わないといけないので、チャンス・時間があるときに実力と実績を伸ばせるかが勝負っての味噌かな。甘えるなよ。学生。
B
Re:大学院生はもっと悲惨 (スコア:5, 興味深い)
>> 博士課程の時の方が、なんだかんだいっても(気分的に)甘えたところがあったので、楽だったよ。
同意。ただし「研究面で精神的に楽だった」という一点だけの話で、肉体的負荷とか金銭面とか総合的に見ると、僕の場合は、幸いにして全般的には今の方が楽な気がします。ただし、ポスドクなんかやっても将来的な展望は全く広がらないわけで、最近はそういう意味で精神的に追い込まれてきてる気はしますが。
オフトピですが、ポスドクなんていうクソな制度、とっとと廃止すりゃいいと思うのは僕だけでしょうか?周囲を見ていると、こんな雇用者側に一方的に好都合な制度があるからこそ、雇用者側の上層部がまっとうな雇用枠を確保する気が無くなってるというのが現状だと思いますが。なにせ「博士課程まで出てる人間を好きな期間だけ使って、その後は合法的に使い捨てにできる」という素敵な制度ですからね。一般企業だって、こんな一方的に有利な契約で大卒の人間を(書類上は非バイトとして)雇用できる制度があったら使いたいはずです。
以下、研究者を目指す学生諸君に向けてのメッセージ。
やっと「ポスドク後の職が無い」という事実に文科省あたりが目を向け始めたこのご時世に、某省は来春あたりから配下の研究職員枠を減らしてポスドク枠をもっと増やそうとしているようです。バカ役人の無能な戦略に乗せられないようにしましょう。大学の先生はポスドクを「若い間、研究に専念できる良い職だ」みたいに話す傾向がありますが、先生達の大半はポスドクを実体験していません。ポスドクは、「業務内容が研究だ」というだけで、職としては単なるフリーターと変わりません。(フリーターですから、傍から見てればポスドクが気楽に見えるのは事実だと思いますが。)ポスドクが終了して放り出される時には年齢的に転職も厳しくなって、ドツボになるのが一般的です。相手から招聘されるようなレベルじゃない限り、研究成果云々の前に年齢だけで非常に苦労しますし、ポスドクやってて招聘されるような成果が出ることはまずありえないでしょう。
先生によっては、海外の大学のポスドクの話などを魅力的に話しますが、実際は海外でも好きでポスドクやってる奴はいません。日本と同じくポスドク後の雇用問題も発生しています。先生は平気で「4年後の景気なんてどうなってるかわからないし」「就職したって、終身雇用って時代じゃないし」みたいな適当なことを言いますが、そういう甘言に騙されず、どんなに悪条件でも新卒時にパーマネント職を探すべきです。
Re:大学院生はもっと悲惨 (スコア:2, 参考になる)
年収700万円くらいのポスドクもある。(宇宙開発事業団とか原研とか・・・)。でも、まぁ、もともと研究職につこうなんてやつは、研究していれば幸せのやつとか、それしか能がないやつがやるものだから、苦労しているなんて思っているやつはあまりいないと思う。自分の年齢や将来を見据えると不安でたまらなくなるときも多いと思うが。ある程度あきらめの境地がないと、この職業はやっていけないと思う。そのへんの感覚、アニメターみたいな人もいっしょだと思うよ。先を観たら何もできないし、でも先をみないとすすめない。
上司も朝から晩まで、みんなマゾだし。仕事をしていないと死んじゃうんじゃないか?って言う人ばかりです。泳ぐのをやめたら死んじゃう魚みたい。でも、たいがい成功している人たちは(すくなくとも僕が知っている分野では)みんな仕事に狂った人たちばかりです。効率がどうとか、少ない時間でとか、アイデアが思いついたときとか、なんかそういうわけわからんことを言っている人は成功していない。とにかく、狂ったように研究する。それがすべてです。
まぁ、分野によっても仕事の具合いがいろいろ変わると思うけどね。いままで、指導教官を4人ほど渡り歩いて、(学部・修士・博士・ポスドクと)それぞれの研究グループの様々な教官たちを観てきたが、どいつもこいつも言っていることが違うというか、勝利の方程式が異るって印象がある。だから、自分にあった方法を自分で見つけないといけない。吸収するところは吸収して。まぁ、でも、先にも言っているが、すくなくとも「朝から晩まで仕事をする」っていうセンスだけはどいつもこいつも成功者には統一のものだったけど。
それに、ポスドクって言っても、教官によっては、ほんとうに自分の手足のように、自分の金で雇ったのかごとく雑用ばかりやらせる人もいるし、研究に専念させてもらえる場合もあるし。ほんと、いろいろ。大学院生も、院生でいろいろあるだろうし。研究者としてすばらしい人でも(成功している人でも)教育者としては、だめな人(ついていくのに力がないとだめにされてしまう人)とかもいるし。
ともかく、言えることは、院生だろうが、ポスドクだろうが、パーマネントだろうが、好きで研究をやっているんだから、いいんじゃない。アニメーターもいっしょ。まぁ、アニメターでもなんでも、いい仕事をしている人には、それなりの見返りは欲しいってのは本音だけどね。
あと、上のスレのまねをして、私なりに今後、研究者を目指す人に一言
実績より実力。
実績ってのは、論文などの本数のことだけど、こういうのは短期的な目標。ないとこまるけど、仕事仕事って感じで、実力がおろそかだと尻窄みになる。正直、論文の本数を出すなんてのは、以外に簡単。まぁ、沃化される論文とか、インパクトファクターの高い論文誌にとかいろいろとあるとは思うけど、とにかく実力があればそんなものは、あとでどうにでもなる。ただ、「勉強」と「研究者として実力」ってのは必ずしもイコールではないので注意。まぁ、何を持って「勉強」と表現するかはいろいろあるだろうけど。とにかく、職人になってはダメだ。研究者たれ。
上の立場になればなるほど雑用とかやっつけ仕事とが多くなるので、時間があるときにとにかく実力をつける。どんどん勉強する。学生を扱き使うタイプの先生だと、これになりやすいと思う。研究者じゃなくて、職人になっちゃうと。潰しが聞かない。全く同じ研究で生きていけるはずもない。コンバートは必須なんで。だから、そのための基礎的な足腰がもっとも重量。実績と評価は自ずとついてくるので、焦らずとも良い。
Re:大学院生はもっと悲惨 (スコア:2, 参考になる)
今の環境に不満があるのなら改善すればいい。
環境を変えるのは中の人がやらなければいけないことです。
外からやれるのはそれを応援することだけ。
好きというだけでは飯は食えないですから。
Re:用語の定義 (スコア:2, 参考になる)
「ITエンジニア」の定義よりは、具体的だと思います。(笑)
ネタ元によると、動画担当だと年収100万以下が7割超えるとのこと。
確かに、一枚幾らの世界ではありますが、ちょっと・・・・・なぁ。
サンプル数が少ないのも気になりますがね。
Re:手塚治虫 (スコア:2, 参考になる)
自分のところは、改善させているんじゃない?
結局「ジブリだし」で終わっている気がするけど。
Re:アニメの実際の市場価値はそんなもんでは? (スコア:2, 興味深い)
ゲームの原画は、同人誌で売る許可を与えて、ギャラを下げてると
聞いた事があります。
TomOne