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Wikipediaが記事作成を登録ユーザのみへ制限 124

ストーリー by kazekiri
いつか辿る道 部門より

DCsklepius曰く、" 本家の記事によれば、誰でも寄稿でき誰でも修整できた オンライン百科事典の Wikipediaが、 匿名のユーザーでは既存の論文を編集することができるだけにする 制限をかけたらしい。つまり、項目を追加する場合はユーザ登録が 必要となる。実際、項目を追加しようとすると、 「Wikipedia has temporarily restricted the ability for unregistered users to create new pages.」とメッセージが出るようだ。 temporarilyとあるので一時的な措置であるかもしれない。 ユーザ登録の敷居がかなり低いシステムであるので大きな影響は ないかもしれないが、誰もがふと立ち寄ったときに項目を追加編集 していくということもWikipediaの成長に寄与したと思われる。 かといって、間違いや悪意のある項目追加を制限するためには アカウントの方向性がよいのかもしれない。"
日本の ウィキペディアは 制限がまだなさそうにみえる。

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  • 経緯については (スコア:5, 参考になる)

    by uhyorin (10375) on 2005年12月06日 14時25分 (#843198) ホームページ 日記
    CNET Japanの記事:成長の痛みを味わうWikipedia--2つの「事件」で問われる在り方 [cnet.com]
    が参考になるかと。
    • by Anonymous Coward on 2005年12月06日 17時18分 (#843357)
      ITmediaにも記事が出てますね
      Wikipediaが登録制に――虚偽投稿対策で [itmedia.co.jp]

      自然科学系の説明は、多くの目があれば正しいか間違っているかを判断する事は容易にできる。
      趣味嗜好に関するようなものも、意見や趣味の対立はあっても、議論を重ねれば多数決的に落ち着く所も見えてくる。なにより、そのような分野であれば唯一絶対の「正しいもの」が存在する訳では無いので、その議論自体が多面的な価値観を提示するものとなるだろう。
      しかし、個人の経歴となると、その人の経歴を(噂レベルではなく裏付けを持って)確認できる人というのは非常に少数となるので、誤りを訂正する機会が巡ってくる可能性というのは非常に低いのではないかな?
      個人の経歴は「真実は一つ」だけど、本人自らが詐称してる場合もあるし:-)

      自然科学の説明でうまく行った方法が、そのまま個人の経歴にまで有効に作用すると考えるのは無理があるんじゃないかと思う。

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      • by jud (15801) on 2005年12月06日 19時15分 (#843417) 日記
        ja.wikipediaでもそういう記事が増えてきて、原因はなんだと思ったら・・・。
        経歴を書き始めると、やたらめったらドラマチックに書きたてる人がいたりする。
        たとえばスポーツ選手の項目だと

        「~というような大逆転を決め、並み居る強豪を押し除け激戦を制した。これにより年間でも前年王者の~を際どくかわし逆転王者の座についている」

        などとメチャクチャ読みづらいし冗長。そんな言葉遣いの事典あるわけねぇだろと(笑)。
        事典の本来の域を越えてエンターテインメントというか読み物と化しているから、
        余計にノイズに気付きにくい作りになってる。最近は記事数も増えてきているみたいだけど、
        正直なところ事典としての価値は下がってると思う。
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      • by Anonymous Coward on 2005年12月06日 20時27分 (#843469)
        Wikipedia Bios Draw Controversy [technewsworld.com]  

        この記事では、Jimmy・Wales氏はこのような話は「Wikipedia」の記載だったから見つけだされたのであって、同じ記述が掲示板に有ったとしても恐らく見つからなかっただろう、とインタビューに答えたと伝えています。
        また彼の言葉として、掲示板とは違って、「Wikipedia」には絶え間なくサイトをスキャンしている何百人ものボランティア達がいて、慎重な取り締まりをしている、とも書かれています。

        > そのまま個人の経歴にまで有効に作用すると考えるのは無理がある
        確かに、正確な記述が多数の人間が読むことや、ボランティア達が巡回する事で得られるとは考えにくいです。

        記事中にリンクされていた記事が興味深かったです。
        Daniel Brandt on the Wikipedia Issue [outer-court.com]
        今回の対応とこの記事が提起している問題とを並べてみると、判りやすいか、と思います。

        雑多な事柄についての、百万に近い、変転し続ける記載を、数百人で監視できるわけが無いという主張は妥当なものだと思えました。悪意を持った人間は一人で事足りますから、より監視の負担を軽くする決定は必要とされる制限なのだろうと思います。

        またこの記事では、中傷・誤記載以前の問題として、個人の経歴を公開する権利は誰にあるのか? 「Wikipedia」という名前の元でならば、プライバシーを侵害しても良いのか? と問いかけてもいます。

        「Wikipedia」でなら、個人が公開することを望んでいないプライバシーを公開して良いのか?(掲示板ならば告発される事がなぜ許されるのか?)、という問いかけの部分については … 公共の利益が優先すると言うのは簡単ですが、さて … それが事実だったら、あなたは他のだれかの経歴を勝手に書いても良いのでしょうか?

           # 匿名の臆病者を選択しているので Anonymous Coward  [mypress.jp]
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    • by azkey (6314) on 2005年12月06日 14時45分 (#843220)
      件の人も、自分で直せばよかったのでは?
      と思ったのですが、浅はかでしょうか。
      「誰でも直せた」んですよね?
      直しても直してもまた誰かが同じ事を書く、とかならまあ怒る気持ちもわかりますが。
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      • by Anonymous Coward on 2005年12月06日 15時19分 (#843252)
        おそらく、John Seigenthaler氏の件のことだと思いますが、
        「Walesは、先ごろ行われたC-SPANとのインタビューで、自分のウェブサイトは
        責任あるサービスであり、数千人のボランティア編集者で構成されるコミュニティ
        が数分で間違いを修正する、と主張していた。だが、その主張が間違いである
        ことは私の経験から証明されている。ここ4カ月間、Wikipediaは私を暗殺の容疑
        者とする記述を載せたままにしている」
        とあります。
        本人の記事に間違いがあり続けたと言うのは一例に過ぎず、
        「Wikipediaは間違いが速やかに修正される責任あるサービスである」という
        宣伝文句(?)が間違いである、という主張なのでしょう。
        親コメント
        • by azkey (6314) on 2005年12月06日 21時42分 (#843514)
          > おそらく、John Seigenthaler氏の件のことだと思いますが、
          その通りです。言葉足らずで、申し訳ないです。

          > 本人の記事に間違いがあり続けたと言うのは一例に過ぎず、
          > 「Wikipediaは間違いが速やかに修正される責任あるサービスである」という
          > 宣伝文句(?)が間違いである、という主張なのでしょう。
          ああ、なるほど。納得です。
          ……って事は、John Seigenthaler氏はWikipediaの宣伝が間違っていると証明するために解決策を敢えて講じなかった、って事でしょうか?
          どちらにせよナンセンスな話ですねぇ……

          しかし、
          「Wikipediaは間違いが速やかに修正される責任あるサービスである」
          なんて思っている人はいるのでしょうか?
          一々、氏のようなそんなナンセンスな手法を以て指摘するまでもなく、誰でも編集出来るという時点で責任云々とかいう期待は捨てるべきである、と普通の人は気付くのではないでしょうか。
          私は、Wikipediaは百科事典ではなく、あくまでフットワークの軽さと節操のなさ(良い意味で)を生かした面白いページくらいに考えているのですが。
          親コメント
    • by mizna (8774) on 2005年12月06日 15時20分 (#843253) 日記
      http://en.wikipedia.org/wiki/Wikipedia:General_disclaimer#No_formal_pe... [wikipedia.org]

      None of the authors, contributors, sponsors, administrators, sysops, or anyone else connected with Wikipedia in any way whatsoever can be responsible for the appearance of any inaccurate or libelous information or for your use of the information contained in or linked from these web pages.

      これは何の(法的)意味も無いのでしょうか…?
      この件、誹謗中傷なら怒る相手が違うのでは?
      というかどこぞの政府による他国メディア買収/情報操作 [wikinews.org]よりマシな気が。
      --
      "Stupid risks are what make life worth living!" -- Homer Simpson
      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2005年12月06日 15時14分 (#843250)
    要するに
    「誰でもできる敷居の低いものはフリーにしてはいけない」
    (Webへのテキストの書き込みは
    キーボードを打てる程度の障壁を超えればできる)

    何でも「多段階の」敷居が必要ってことでしょ。

    例えばオープンソースでいきなりはこうならないのは
    ソースが効力を発揮するにはコンパイルが必要だし、
    自然文を打つのとは訳が違うからで。
    (誰かが正しく書き換えるマンパワーは似たようなものだ)
    • by Anonymous Coward on 2005年12月06日 21時33分 (#843509)
      wiki(p/m)ediaが面白いのは、登録ユーザーに匿名でなれる、という点と、2000コメントで議長選の投票権が与えられる、という仕組みだと思う。馬鹿な事ばっかりやってたら、2000に到達する前にアカウントを剥奪される(ゼロからやり直しになる)ってわけだ。半匿名なんだから、一人で3票くらい持つことも理論的には可能だろうけど、それだと6000以上コメントを付けなければいけないわけだから、貢献度と権利主張のバランスも良く取れているように思う。

      普通のオープンソースコミュニティではここまでシステムを練る必要がない。結局は担当者が品質に責任を持つしかないわけだし、担当者の資格は争って手に入れるほど価値があるわけでもないから。実力と実行力(時間)が備わっていれば、スピンアウト先でもスムーズに開発が進むわけだし。
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  • by EPP (27265) on 2005年12月06日 17時39分 (#843372)
    wikiに関する荒らしに関する考察 [osdn.jp]だと、wikiに荒らしが少ない根拠として、
    • 普通の掲示板は、「管理者=コンテンツの健全な発展を導く人」と「荒し=コンテンツの健全な発展を邪魔する人」と「その他のユーザ」という3層構造ですが、Wikiは参加者全員が「管理者」にも「荒し」にもなれますから、ほとんどの場合は「コンテンツを健全に発展させたい勢力」が「反対勢力」を数的に上回る状態になります。この数字が逆転しているようなサイトが、たとえあったとしても、その場合は「荒し」自体が発展させるべきコンテンツ、ということですから同じことです。
    と書かれていたりするのですが。
    この前提として「各ページを閲覧する『管理者or荒らし』が相当数いること」と「『荒らし行為』が『管理者』が見て判別可能な程度に解りやすい荒らし行為であること」が暗黙の了解となっているように、私には思えます。

    記事のきっかけとなった一件を荒らし行為と言って良いのか解りませんが、私には
    • Wikipediaはページが多すぎて、目に付きにくいページの管理者or荒らしが少ないため、「管理者0人、荒らし1人、その他閲覧者数十人」といった、荒らされた情報が垂れ流される状態になりやすいのではないか
    • 仮にページを編集できる「管理者」がいたとしても、内容が高度であるほど内容の正当性の評価が難しく、正しい修正を加えられないのではないか
    と感じられました。

    そもそもwikiという仕組み自体が、巨大なサイトには向いていないのではないでしょうか。
  • by Anonymous Coward on 2005年12月06日 15時38分 (#843276)
    いわゆる「サブマリンcopyvio問題」。

    遠い過去の版(何10、何100版も以前の版)の小さな著作権侵害が原因で、その小さな著作権侵害があった版より以降の何10、何100版もの加筆編集が、全て削除され、全て無かった事にされてしまう問題。

    特に変な管理者の多い日本語版で、問題の影響の酷さが顕著になっているようですが。
    • by Anonymous Coward on 2005年12月06日 15時45分 (#843284)
      それ、管理者とは関係ないような。
      著作権侵害による機能停止を回避するためには、そういう仕組みしかないですよ。上のACと同一人物かな。

      ただ、法律判断が素人の文言重視によるやりかたなので、まま危なっかしい感じはぬぐえない。まあ、これも管理人の責任とはいいきれないけど。

      既存法との兼ね合いは、本当に難しい。GFDL無視してコピペしまくるやつとか。自分たちでWikipedia壊してどうするねん。
      親コメント
      • by Anonymous Coward on 2005年12月06日 16時41分 (#843330)
        >ただ、法律判断が素人の文言重視によるやりかたなので、まま危なっかしい感じはぬぐえない。

        知財実務に詳しい人を日本語版に引き込むか、いっそのこと米国法準拠にしちまうか...。いすれも簡単にいかない以上は「なるべく安全サイドに寄せて対応する(危なそうなのは削除する)」という今の方針はそれほど間違っていないと思います。まあ、安全マージンを取りすぎるあまり、罪の無い有益な加筆が消されるのはまったくもって残念ではありますが。

        >GFDL無視してコピペしまくるやつとか。自分たちでWikipedia壊してどうするねん。
        同意。自分たちで守れないライセンスを外部に主張できるわけないですよね
        #もっとも、初心者にとっては「GFDLに従う」事自体、マニュアル不足で不明確なのは大きな課題
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  • by Anonymous Coward on 2005年12月06日 14時42分 (#843216)
    2典と同様な書きこみが原因では?
    あびるの時はシステム金融王とか書かれてたし
    週刊誌より無駄に詳しい書きこみはちと度が過ぎる気がする。

    本来の百科辞典ってよりは単に糞レスに箔を付けるための書きこみのような気がするので

    当然AC
typodupeerror

物事のやり方は一つではない -- Perlな人

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