「ジェイコムショック」、東証のシステムが原因? 436
ストーリー by yoosee
想定範囲外でした 部門より
想定範囲外でした 部門より
miya_na8c曰く、"12月8日に発生した「ジェイコムショック」、すなわちみずほ証券によるジェイコム株の大量誤発注について、東京証券取引所は11日、東証のシステムに問題があり、みずほ証券の注文取り消しを処理できなかったためと発表した。プレスリリースによれば
みずほ証券による注文の取消しが複数回にわたって行われましたが、当該注文が発注された時点で板状態が対当中(約定処理中)であった場合に、対象注文が取消されないという不具合が発生いたしました。これは、みなし処理がなされ、それに対当する注文が存在する場合に生ずる不具合です。とのことだが、一見しただけではさっぱり。アレゲ諸氏の解説と評価を求む。"
つまり、 (スコア:5, 参考になる)
当初の発表では、
というふうにされていたのですが(コレはコレでダメダメな感じですが)、よくよく調査すると実際は異なっていて、
という風に発表を訂正した、という事かと思います。
デイトレーダーが散々たたかれてるけど (スコア:5, 興味深い)
①証券会社は、個人ではカラ売りすることが不可能な非貸借銘柄、売り禁銘柄などに関わらず、
いつでもどこでも、しかも無制限にカラ売りできるという事実が白日のもとにさらされた。
(ましてや、見せ板など日常茶飯事)
②プロであれば、みずほ証の注文が明らかな誤発注であることを、一瞬で見抜いたはずだが、
悪意を持ってこのミスを利用し儲けようと企てたGS,野村の行動をみせつけられ、正に生き馬の
目を抜く金欲体質の業界である事が確認できた。
③東証のシステムは、値幅制限だけはチェック機能を果たしているが、それ以外の異常な発注数量
などの誤発注については、何のプロテクトもなく受け入れる欠陥システムであること。
みずほ証の誤発注の責任は、ジェイコム株を実際に売買した人達に対してのみも問われるものであって、
その他の一般投資家にとっては、証券界の闇の部分を知らしめてくれた点で、証券業改革に役立つ
きっかけを作ってくれたものである。
入力ミスは、誰でもどこでも可能性があるもので、注文を受け付ける側(東証システム)に
チェック機能がなければ、今後も発生するだろう。
Re:デイトレーダーが散々たたかれてるけど (スコア:3, 興味深い)
むしろ、外資にとってみれば日本の金融業のほうが容赦ないという
意識もあるようです。
ソースは失念しましたが、外資側にミスのあった取引で、
外資側が訂正を求めたのに訂正せず執行を日本側が要求したという
話がありました。
電通の時はUBS証券が誤発注をしていますし、こういったミスは、
外資も関係なくやらかすので、交渉の席に着いたら、意外と
あんまりえげつないことをせずに貸しを作る方に持って行くと
いう事を聞いたこともあります。
まあ、件の株は取得していた時点でえげつないと言われても
ある程度は仕方ないでしょうけどね。
解りやすい説明が無いので (スコア:5, 参考になる)
まず、みずほ証券が行った処理を時系列に並べると以下の通りです。
1. 1円で61万株の「売り注文」を出す。
2. 「注文の取消し」を行う。(実際には取り消しされず)
3. 「買い注文」を出し、約45万株を買い戻すことに成功。
「買い注文」を出すよりも前に、「注文の取消し」を行っているで、約45万株が買えるよりも前に、注文の取消しの方が先に処理されないとオカシイのです。
つまり、約45万株が買えたということは、注文の取消しを行った時点で、最低でも約45万株は、まだ買い手が付いていなかったにも関わらず、東証のシステムはこの注文の取消しを無視したのです。
このことを不具合と言っているのです。
で、この不具合は、「みなし処理」が行われた場合にのみ発生すると言っているのです。
「みなし処理」の説明は東証のプレスリリースを読めば解ると思うので省略します。
補足説明 (スコア:5, 参考になる)
まず、
・12円で100株
・11円で10株
・10円で1株
の買い注文が有るとしよう。
ここに、1円で1000株の売り注文をぶつけたらどうなるか?
1円の買い注文が無くても、買値が高い順で、どんどん約定していきます。
まず、12円で100株という条件で約定します。
その結果、残りの売り注文は1円で900株となります。
次に、11円で10株という条件で約定します。
その結果、残りの売り注文は1円で890株となります。
次に、10円で1株という条件で約定します。
その結果、残りの売り注文は1円で889株となります。
この後も、1円以上の値段で買い注文が入れば、その値段で、順次約定していきますが、ここで1円1000株の売り注文を取り消した場合はどうなるか?
結果的に、売り注文を出した人の手元には889株が残ることになります。
つまり、ザラバ方式では、売り手と買い手の価格と株数が一致しなくても、適当な値段と株数で折り合いを付けて順次約定していくのです。
途中で、売り注文を取り消せば、その注文の取消しが受け付けられた以降の買い注文とは約定しません。
だから、みずほ証券が誤注文に気が付いて注文の取消しを行って、その取消しが東証のシステムでキチンと処理されていれば、それ以降の買い注文とは約定していないのです。
報道等では、みずほ証券が注文の取消しを行うまでに約定していた株数は3000株程度だと報道されていますので、それ以降に約定してしまった取引に関しては東証が責任を取る形になることが考えられます。
要するに (スコア:4, 参考になる)
要するに、上場当日の例外処理に問題があったようです。
通常、取引前に値幅制限が存在するため、その範囲を超えての
発注は出来ませんが、新規上場株だけは例外で、当日の初値を
基準に値幅制限を設けます。
そのため、初値が決まった次点で、値幅制限の範囲外の注文を
すべて値幅制限内の注文に見なすような処理をしていたのですが、
そういう処理がされた注文を取り消しできない不具合があったと
言うことです。
処理自体が、上場日にしか発生しないため例外であったため、
今まで発覚しなかったのではないでしょうか。
もっとも担当者が最初の警告でちゃんと確認していれば防げた
問題でもあり、「慣れで操作してしまった」というのでは
警告の意味もないではないか、と私は思ってしまいました。
でもそれよりも、こういった誤発注といういわば事故で、
相手のミスにつけ込んで稼ごうとする個人トレーダーがいるというのも、
投資をしている者として嫌悪感を覚えます。
中には、「今も株持ってるけど1億でも譲らん」などと
ネット上で吠える者もいるようで、正直、バーチャルであってほしいと
願っています。
まあ、もっとも彼らがやっていることはいわばゲームで、
ミスをしたら負けなんでしょうけどね。
もっとも、一番の被害者は何の落ち度もないジェイコム社でしょうね。
Re:要するに (スコア:5, 興味深い)
東証の問題は問題がない訳じゃないけど限りなく仕様な気がします。みずほの注文自体が初値の形成に使われたわけで、その注文自体をチャラにするのは初値の形成を一からやりなおす必要があります。初値そのままでキャンセルを許せば初値の意図的な誘導が可能になってしまいます。
警告ばかり出るシステムはうざいので無意識に警告を無視するようになってしまいます。
rm コマンドが削除の際にいちいち尋ねる仕様になっているようなものです。
初心者のうちはそれでいいかもしれませんが、慣れるにしたがって考えずに、yを連打するようになって、大事なファイルを消してしまったりします。
ベテランは警告無しで使うでしょ
警告無しでも削除前に考えるようにすれば事故は起こりません
プラントや操縦機器は本当に大事なときにしか警告を出さないように設計します。
警告無視が常態化した現場の状況を無視して改善しようとしなかったみずほのシステム担当の責任は重いです
Re:要するに (スコア:3, すばらしい洞察)
他人のミスにつけ込んでボロ儲けもあり得れば、自分がミスして素寒貧もまた。
今の注文間違い!!待った!!ナシ!!
が通用する投資の世界はもっと嫌悪感を覚えるけどなー。
嫌悪感以前に成立しないだろうけど。
Re:要するに (スコア:2, すばらしい洞察)
> 問題でもあり、「慣れで操作してしまった」というのでは
> 警告の意味もないではないか、と私は思ってしまいました。
警告なんてただの飾りですよ、と言ってみる
$ yes |make
Re:要するに (スコア:3, おもしろおかしい)
でも、何の会社かは誰も知らない罠。
株取引している側の人間ですが (スコア:4, 興味深い)
東証、12日に強制現金決済決定・誤発注のみずほ証処分へ
http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20051211AT2D1000K10122005.html
10万円程度上乗せしてチャラにするようです。
買った投資家の負担で終わらせるようです。ふざけるな!と思います。
10万儲かるならいいじゃんとか言われるかもしれませんが、この株を買うために損切りしたりしているのです。
数倍にならないとペイしません。
類似の事例として外資証券会社が電通株で誤発注した時は、その証券会社は泣く泣く、市場内で買い戻し、100
億円近くの損失を出したそうです。
みずほ証券も何十連騰しようが市場内で買い戻す責務があるのではないでしょうか。
ましてや発注時に警告が出ているのを無視しているという 重過失 があるのですよ。
システムに問題があったならみずほ証券が東証を訴えればいいじゃないですか、何故買った人間のせいになる?
私も売りと買いを間違えたことがありますが、錯誤無効なんていっても通用しませんでしたよ。それは
自己責任 といわれている範疇のことでしかたがないと諦めていましたが、今回のように証券会社が
誤発注したら救われるというのは納得できません。
今後東証は個人投資家の誤発注もチャラにしてくれるというのでしょうか?
Re:株取引している側の人間ですが (スコア:5, すばらしい洞察)
>10万儲かるならいいじゃんとか言われるかもしれませんが、>の株を買うために損切りしたりしているのです。
>数倍にならないとペイしません。
あなたの言い分もわからなくもないですが、
今回の場合、強制解け合いに持ち込まれる可能性も十分に考えられたわけで、
結局、損切りしてまでして手を出した人間の判断が甘かっただけです。
ご愁傷様とは申しませんが、所詮個人が手を出す世界じゃないんだから、
そこに頭突っ込んでる以上、真っ先にドロをかぶせられる覚悟ぐらいは持っていようね。
Re:株取引している側の人間ですが (スコア:5, すばらしい洞察)
>数倍にならないとペイしません
その理屈は全くもっておかしいです。
あなたはこの株を儲かると思ったので、他の株を損切りしてまで、
お金を調達したわけですよね?
その判断はあなたが自発的に行ったものであり、あなたが別の株を損切りして
資金を捻出しようが、それは今回の件とは全く関係ありません。
誰も、ジェイコム株をあなたに買うことを強要していたわけではありません。
それとも、この事件がなかったとして、ジェイコム社の株式は
何倍にでもなると言うことだったのでしょうか?
であれば、取引再開後に、また買えばよいのではないですか?
核心をつくと、この後、必ず買い戻しのために買いをつっこむ
だろうから、買えるだけ買ってしまえば儲かるとお考えに
なったのではないでしょうか。
これでは投資ではなく投機、いやギャンブルです。
ギャンブルである以上、勝ちか負けかはっきりするわけです。
そう言う意味ではあなたはギャンブルに負けたのです。
>買った投資家の負担で終わらせるようです。ふざけるな!と思います。
私からすれば、あなたのような人こそふざけるなと思います。
こういう人が、上で上げられているように、嫌悪感を抱かれる例
ではないかと思います。
Re:株取引している側の人間ですが (スコア:3, すばらしい洞察)
本来ならチェックメイトなものを、胴元に泣きついてのルール変更で痛みわけにすることも
リスク要因として考慮すべき、という主張でしょうか?
私は、ルールに後付で例外を認めるべきでは無いと考えます。
Re:株取引している側の人間ですが (スコア:3, すばらしい洞察)
ですが、このような異常な事態を放置したらどうなるでしょうか?
みずほ証券は買戻しのために、大量の買い注文をいれ、またそれを
当て込んだ大口投資家(投機家のほうが近い)や個人の買いが殺到し、
株を持っているものは売りませんから、株価は天文学的な額に跳ね上がるでしょう。
東証からすれば、みずほ証券がトンでしまおうとお構いなしでしょうが、
東証や金融庁が一番恐れるのは株式市場というシステムが崩壊することです。
そういう意味では今回の措置は戒厳令であり、治安の維持のためには
個人の権利は制限されると考えなくてはなりません。
原則論でいえば株価というのはその企業の価値を金額にしたものです。
このような投機的な株価というのは、企業の本当の価値を計ることが出来ず、
当のジェイコム社も迷惑することでしょう。
それに、微額ながら株式取引をしているものからしても、このような
異常な事態こそ歓迎できません。
要するに (スコア:3, 参考になる)
>当該注文が発注された時点で板状態が対当中(約定処理中)であった場合に、対象注文が取消されないという不具合が発生いたしました。これは、みなし処理がなされ、それに対当する注文が存在する場合に生ずる不具合です。
買いたい人と売りたい人の注文株数が同一の価格で同数の場合、特別気配にならず売買が成立(約定)するので、その処理中には取消しはできないということだと思います。
Re:要するに (スコア:5, 興味深い)
まさしくそのとおりだと思います。
ただ、この動作は不具合というよりも、仕様でしょ?>東証さん
買い注文がすべて約定したあとに、みずほ信託の注文の未約定株数が失効するような仕様になっているのだと思います。
#発注時に買い注文が総計で何株入っていたかは知りませんが
しかし、制限値幅外の注文は制限値幅下限とみなすとありますが、失効するようになっていなかったのでしょうかねぇ?
Re:要するに (スコア:3, 参考になる)
Re:要するに (スコア:3, 参考になる)
#さらに、4以降に追加される売り注文は0,2と一連の処理となるため、これを処理するまでは3は受け付けられないと。
なのでみずほ証券は被害の拡大を防ぐため、対抗手段として4'で自ら買戻しを行ったということなのでしょう。
どういう警告だったんだろ? (スコア:3, すばらしい洞察)
だったのかなぁ?
ヤバゲな場合のデフォルトボタンはキャンセルにすべきだと思うんだけど。
システムの事は分かりませんが (スコア:2, 興味深い)
個人投資家がたくさん居る事に、嫌悪感を覚えました。
#システムのミスなら、ジェイコムに係る取引すべて
#なかったことにしたら?と思ったり。
Re:システムの事は分かりませんが (スコア:5, すばらしい洞察)
Re:システムの事は分かりませんが (スコア:5, すばらしい洞察)
投資は利益を得るためのものであって,それ以外のものではありません.
ミスだからといって,いったん取引が成立してしまったら,それを無かったことにすることなど出来ません.
それが市場のルールです.
お金や株券には色や印がついていないことを知らない人や,資本主義社会のルールを正しく理解していない人が多いことには嫌悪感を覚えます.
Re:システムの事は分かりませんが (スコア:5, すばらしい洞察)
ただ、それは金融市場では違うのかなと思って証券取引法を見てみましたが、錯誤無効の主張を排除する規定は特にないようですね(見逃していたら失礼)。しかし、無効が主張できるなら当然みずほ証券は主張しているはずなので、やはりどこかに錯誤無効を主張できないという法令があるのでしょうか。
まあ、いずれにせよルールというものは変えることも出来るわけで、現行制度がどうなっているかはともかく、今回の事例を見る限りでは、やはりなんらかの範囲で錯誤無効の主張を認める方向で制度設計すべきように思われます。単純な入力ミスひとつで大企業が倒産するとしたら、やはりそういう制度は社会にとってマイナスですからね。
今回のような「濡れ手で粟」がなくなってしまうのを残念がる人もいるかもしれないが、他人の単純ミスで儲けるのを許しても社会的に何もメリットがないので、精々残念がって頂きましょう。
賢明な取引参加者は、キャンセルがありうるということもリスクの一つとして見越して取引すればよろしい。リスクといっても逆に得するかもしれないわけで。
それにしても、今回の件、安く売っていたものを買うのは非難できないにしても、それを「いいボーナスになった」などというのは、やはりこの業界の人間が人の心をどこかに置き忘れている証左ではないかと感じられてなりません。
Re:システムの事は分かりませんが (スコア:2, 興味深い)
Re:システムの事は分かりませんが (スコア:5, 興味深い)
「修正資本主義」ですらない資本主義です。
一般の社会に持ってくれば、たとえば各種社会保障をイデオロギー的に否定した社会とも言えるかと。
現実の社会では社会保障や税金といった形で資本主義に反する(誤解を恐れずに言えば社会主義的な)要素が取り込まれていますが、これを「修正資本主義」と言います。
市場というのはそういう性格の場なんです。場の性格に文句をつけるのであれば、そういう場にいる資格はないというくらいにドライな。
その方向性で、東証の方針は基本的に一貫しているように見えます。
黄金株の禁止をめぐる問題も、日本風修正資本主義を運営しようとする政経界と厳密な市場資本主義を運用とする東証の、立場の違いからなるバトルと考えれば理解できます。
Re:システムの事は分かりませんが (スコア:4, すばらしい洞察)
元ACの人も市場のルールを全く知らんわけじゃないでしょう。私は知っててなお嫌悪感があります。そうは言っても生活が(間接的に)それに依存しているので「だからお前に何ができるというのだ」状態からは抜けられないんですけどね。
# 株式口座は持っているがデイトレードする気はゼロ
Re:システムの事は分かりませんが (スコア:3, すばらしい洞察)
市中に出回っている以上の株を空売りしているので
それを寄り付かせるためには、買い方に数百億以上の資金が必要です。
いま流行の個人投資家も乗っかっているのでしょうが、
黒幕はヘッジファンドか機関でしょう。
相場という鉄火場では、嫌悪感もなにもありません。
ただ、金のつかみ合いを粛々とする所と考えてますね。
Re:システムの事は分かりませんが (スコア:3, 参考になる)
Re:システムの事は分かりませんが (スコア:3, 参考になる)
東保裕之 株式投資の「常識・非常識」シリーズ [rakuten-sec.co.jp]
Re:システムの事は分かりませんが (スコア:4, すばらしい洞察)
野球で守備がエラーをしたら誰でも進塁します。
あなたはこの光景を見て嫌悪感を覚えますか?
彼らはスポーツをやっている訳ではなく、金を儲けるのが仕事なんです。
よって当然の事をしたまでです。
Re:システムの事は分かりませんが (スコア:5, すばらしい洞察)
野村やGSが悪いのではなく、ミスしたみずほが悪い。そこを勘違いして野村やGSを責めるのはお門違いもいい所。
そもそも市場はお金儲けを狙う投資家がお金を張り合う場所。よって、とんでもない値段で大量の注文を出したらよってたかってお金を奪われるのは当然の話。
Johann http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Sunnyvale/1839/index.html
山師と社会的責任(Re:システムの事は分かりませんが) (スコア:5, すばらしい洞察)
一介の山師がやるならまだ許せる行為でも、一日に何十兆も動かすような企業がやったら社会的な影響が大きすぎる事もある訳で。
株は山師の物といえばそれまでだけど、野村やモルガンスタンレーのような、経済的だけでなく社会的にも大きな影響を持つ大企業が山師と同じ根性で動いたら、経済的な意味での道徳・モラルは崩壊しますわな。
ま、バブル体質を引きずってるのだからしかたない。と言ってしまえばそれまでなんでしょうけど、企業の社会的な責任が軽く見られてる現在の風潮はまずいのではないかと。
Re:システムの事は分かりませんが (スコア:3, すばらしい洞察)
甲子園で強打者が5打席連続敬遠されたりしたら嫌悪感を覚えるけど
Re:システムの事は分かりませんが (スコア:3, すばらしい洞察)
ディーラーがダイス振ったら張った目はもう変えられない。
間違いかどうかなんて、その場のほかの連中には関係ないよ。
みんな血眼でゼニのやり取りしてんだよな。
「待った」なんて利くわけないじゃないか。
Re:嫌悪感は当然 (スコア:5, すばらしい洞察)
本質は博打とは非なるものですが、そこで博打をしている人が多いだけです。
株式市場を「賭場」と考えている人が結構いるように思えますが、
本質は「事業資金の調達の場」であり、なければ事業を起こせない
事業者がいっぱいいます。
ですが、なんで「賭場」のようなイメージがつきまとうかというと、
特に個人が参加する場合、どうしても「儲かった、損した」という
話になるからだと思います。
それに、マスコミなども、ホリエモン氏や三木谷氏といった、金の臭いのする
人を追っかけ回し、急増する個人デイトレーダーをもてはやしているから、
余計にそのようなパブリックイメージを作っているのでしょう。
Re:嫌悪感は当然 (スコア:4, すばらしい洞察)
企業家サイドの視点で見ると、資金調達の場。
投資化サイドの視点で見ると、バクチと言うことだ。
Re:嫌悪感は当然 (スコア:4, すばらしい洞察)
たとえばトヨタ自動車 [yahoo.co.jp]に投資すると配当利回りが1%強見込めます。日本の企業は配当が低いといわれていますが、それでも銀行に預けるよりはずっとましですね。
不具合と言えば不具合か。 (スコア:2, すばらしい洞察)
そもそも設計に置いて
想 定 外 (AA略
だったってこと。
みずほ証券のシステムは? (スコア:2, 興味深い)
あり得ない注文を受け付けるみずほ証券のシステムにもかなり問題があるのではないですか?
ストップ安の価格も、発行済み株式の総数も分かっているんですから、証券会社のシステムでエラーにすれば今回の不祥事は起きなかったはずです。
なぜあり得ない注文が通るシステムを使っていたのでしょうか…
一応警告は出たらしいけど、あり得ない数字なら警告ではなくエラーにするべきでしょう。
Re:みずほ証券のシステムは? (スコア:4, 参考になる)
各証券会社のトレーディングシステムには前日の終値で発注限度額が
設けられていることが多く、新規上場銘柄の場合は前日の終値が無いからです。
これを株数で発注限度額を設けてもいいようにも思えますが、
最近のJASDAQでは単元株価が極端に低い銘柄が多く
(某ヒルズ族の会社とかね)株数で縛れなくなってきているのです。
ちなみに、東証のシステムでも1円という値段は拒否されますが、
前述の終値が無い状態(注文は寄付前なので、初値が付いていない)
ですと、やはり通る可能性が大でしょうね。
この機会に、仕様が見直されると思います。
azitt is not an agitator ;-)
Re:みずほ証券のシステムは? (スコア:5, 参考になる)
視点としては非常に良い着眼点だと思います。しかし、何をもって「一般的にありえない入力」とするか、また「入力可能なデータとしてありえない入力」とするのか結構難しい思います
例えば、一般的な証券会社のホールセール部門(野村證券のような総合証券の法人部門やみずほ証券のような法人専業の投資銀行)のトレーディングシステムは、どこもトレーダーごとに規定された限度額があって、これを上回る発注はできないようになっています(トレーディングシステムを使わず、取引所直結の端末ならば可能だが)。例えば、かつてNTT株が上場した頃多発した、取引単位が1株だったNTT株を10株注文するつもりで(当時の一般的な取引単位は1000株だった)10万株を発注するようなミスは、(発注株数x発注単価≦トレーダーの限度額)という制限があればシステム的に対応できます。また極端に安い株価での発注も、日本の証券取引所では値幅制限がありますし、トレーディングシステム上も発注単価のチェックを行う仕組みはあります
しかし、今回の場合には初値がまだ決まっていない段階、つまり特別気配値の段階で極端に安い値段で大量の売り注文を出してしまったために、トレーディングシステム上の制限も、取引所のシステム上の制限を越える発注を行うことが可能になってしまったわけです。しかし、現実的には決済不能(フェイル)な取引なわけです
では、株数で制限をかけてしまえばいいのではないか、というのが根っこのACさんの意見なわけですが、株数で制限をかけるには次のような手段があり、それぞれに問題があります
まず、株式総数で制限をかける手段です。ジェイコムの場合、株式総数は5万株なので今回のような67万株という誤発注に対しては対応可能です。しかし、株式総数は実際に発行されている株式の数ではないので、やはり実際に発行されている発行済み株式数の4倍の株式を売ることは可能になってしまいます
それでは、発行済み株式数で制限をかける方法ではどうでしょうか? ジェイコムの場合発行済み株式数は1万2500株であり、実際に発行されている株式なので一応正当なように思えます。しかし、発行済み株式数は有償増資、株式分割(無償増資)、転換社債型新株予約権付社債(いわゆる転換社債)や新株予約権(いわゆるオプション)の行使による転換、種類株式の転換、端株の発生など様々な要因で日々変化するので、こういったデータを入力するのは現在の体制では不可能と言えます。また、実際に市場で流通している株式は発行済み株式よりも少ないので、やはりこの制限では問題があります
では、上場時の売り出し株式の数で制限を行うというのはどうでしょう? ジェイコムは公募増資と売り出しにより、上場時に3000株を売り出すことにしていたので、3000株で制限をかけるというのは、上場日には誤発注を防ぐ手段にはなります。しかし、上場後に大株主が売り出したりしたら、この制限の意味はありません
実際には、上場当日に市場に流通可能だった株式は、目論見書によるとロックアップ条項による制限や、オーバーアロットメントによる売出し予定を差し引くと、およそ2800株程度であったと予想されます。これが誤発注時の「一般的にありえない入力」の限度、発行済み株式数の5万株が「入力可能なデータとしてありえない入力」だと言えます。新興市場で流通する株式数は、東証一部に比べて考えられないほど少ない流通数なので、システム的に警告を出すような仕様にしていても、トレーダーは惰性で警告を無視するような状況は考えられます。従って何らかの手段で「ありえない発注数」を完全に制限するトレーディングシステムの仕様があってもよい気がします。しかし、実際には株式数で制限するには以上のような問題点があるわけで簡単にはいかないでしょう
Re:東証の信頼 (スコア:3, 参考になる)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051211-00000101-rtp-biz [yahoo.co.jp]
Re:東証の信頼 (スコア:3, 参考になる)
その人は現在会長、社長は黒川さん [fujitsu.com]です。
Re:なんか (スコア:3, すばらしい洞察)
動いているのはキャッシュじゃなくてクレジットですが。
マネーゲームに胡散臭さを感じるのは自由ですが、
それが経済に大きな影響を持っているという事実は直視しなければなりません。
Re:なんか (スコア:2, すばらしい洞察)
見たくなけりゃ見なくてもいいけど、その分、世の中の仕組みから切り離されたところで細々と生きるしかなくなる訳で。
それもまたひとつの選択だけど、その割に文句だけは一丁前、ってのはなしにして欲しいところだ。
Re:なんか (スコア:3, すばらしい洞察)
人に、そういう傾向が強い気がします。
極端な人だと、競馬やパチンコのギャンブルと同列視するわけです。
でも、そういったひとも、自分の預金や年金がそういう金融市場で
運用されているということにも気がついていないのですかね。
もちろんこんなギャンブルまがいの運用はされていないでしょうが、
根っこは同じと考えると、そういう世界を背けるのであれば、
タンスにお金を貯め込むでいるのかな?と思ってしまいます。
でも最近の個人投資家の株ブームはギャンブルでは? (スコア:5, すばらしい洞察)
>人に、そういう傾向が強い気がします。
>極端な人だと、競馬やパチンコのギャンブルと同列視するわけです。
確かに、元々株というのは、その会社の成長性を見込んでその会社に資産を投入し、長期保有することで、投入資産に見合った利益を得るのが目的ですから。つまり、(会社が成長すれば)関係者全員が利益が分配される生産のある行為ですから、勝った人と負けた人足したら±0になる、ギャンブルと一緒にしては失礼です。
でも、最近の個人投資家の株式ブーム(デイトレーディング)って、その会社の業績や財務状況などお構いなしで、日々の株価の上げ下げだけ見て売り買いしているだけですし。ぶっちゃけ、競馬のオッズだけ見て、馬券勝っているのとなんら変わらないんじゃないかと。しかも、その日のうちに株を売って買って、そこに会社の成長性だのはまったく関係なく、そこにあるのは、売買で、誰かが勝てば、誰かが負けるだけの、ただの非生産的なギャンブルでしかないと。。。。
別に株自体を否定したり嫌悪感をもったりはしていませんが、昨今の株投資(というか投機)ブームには、本来の株の意義からはかけ離れているという、一抹の不安を感じます。
#ちょっと元の話題からそれてしまいましたが・・・
お約束の揚げ足取り (スコア:-1, フレームのもと) (スコア:2, すばらしい洞察)
事実上金が動いてることは認識されてるようで安心しました。
Re:丸紅を見習え (スコア:3, すばらしい洞察)
# 商法にちゃんと書いてあるんだからさ。法律を無視して手前勝手な主張をする奴からは法律から手痛いしっぺ返しを行うべきだと思う。