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11639 story

東証、注文殺到で売買の全面停止 234

ストーリー by kazekiri
波及 部門より

itdolph曰く、"東京証券取引所は、1/18の14:40を もって株式、CB及び交換社債全銘柄について、 終日全面売買停止とすることを発表した。ついさきほどには、 約定件数が400万件を越えた場合には停止すると発表しており、午前の段階 で230万件の約定件数だったものが、14:25あたりで400万件の限界に 達した模様だ。このような売買停止は前代未聞ではないだろうか。 東証は つい先日に売買システムを増強しており、処理能力は900万件にまで 上げられていたが、数日で破綻したということになる。システムの何の 限界かは分からないが、約定件数においては4Gの壁、32bitの壁と あるのだろうか? もちろん、このようなパニックのような注文増加は、 ライブドアショックによるものである。ライブドアの家宅捜索に 始まった騒動により、日本の証券市場、経済に様々な波紋を呼んで いるようだ。"

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  • 戦犯その2? (スコア:5, 参考になる)

    by QT (16688) on 2006年01月18日 16時43分 (#866259) ホームページ 日記
    第一の戦犯はライブドアなんだろうけど、第二はマネックス証券らしいですね。

    【重要】ライブドア株式等の代用有価証券の掛目の引き下げについて(2006年1月17日)/マネックス証券 [monex.co.jp]

    これで、マネックス証券ではLD関連の株式が信用取引の担保にならなくなり、追加保証金が発生した個人投資家が多く、信用で買った他の株式を成りでもいいからどんどん売ってとりあえず現金確保せざるを得ない状況になったようです。

    他にもいくつかの証券会社がこの措置に追従したらしいので、これが落ち着くまでしばらく売り基調で約定は減らないかもしれませんね。
    • by astro (17245) on 2006年01月18日 17時46分 (#866317) 日記
      こちらにもいましたか。

      >マネックス証券ではLD関連の株式が信用取引の担保にならなくなり、
      >追加保証金が発生した個人投資家が多く

      そんな投資家は少数派です。いるとすれば個人の初心者です。
      そもそもライブドア株のようなものを、代用証券として
      担保にしている危険性を認識していなかったのが問題なのです。
      それに、別スレッドにも書きましたが、追加保証金を用意できないほど
      買い建てしていたことへの反省もなく、相場が無限に上昇し続ける
      楽観的な見通しをしていたことが問題です。

      そのような連中の投げで売りが加速するほど東証は小さなな市場ではありません。
      問題は、この発表を知った大口が、こういった動きを予測して、
      先物を売りのせし、売りを誘導したことにあるのです。

      マネックス証券うんにんは、この売り仕掛けを説明するために
      使われていることに過ぎないのですが、どうも責任を
      他に転換したい、怒りに満ちた投資家はマネックス批判を
      行っているようです。残念ながら彼らというのはこういう人種
      なのでしょう。

      一旦下げ始めると弱気な個人投資家は処分売りを行い、さらに下げが加速します。
      そうすると、代用証券の評価額が下がり、信用枠が減少、追証の
      危機が迫ります。

      しかしながら、信用維持率が高ければ、多少持株の評価がさがったことで
      追証は発生しません。

      今回の事態は、かなり多くの投資家が、信用枠を目いっぱい使って
      買建てを行っていた、ということをあらわしています。

      彼らがここのところの株価の堅調を背景に、拡大する余力を
      さらに買い増しに使っていたと想定され、それが崩れたために
      一挙に手仕舞いせざるを得ない状況に追い込まれたのです。

      まさに市場は雪崩発生の寸前で、誰かがちょっときっかけを作っただけで
      大崩壊を起こしかねない状況だったのです。

      親コメント
      • Re:戦犯その2? (スコア:2, 参考になる)

        by Another_View (29838) on 2006年01月19日 1時40分 (#866778) ホームページ 日記
         信用取引ってのは先物のリスクと同じなわけです(細かい違いはある)。株で信用取引をしていて、現在泡を食っている人たちは、しかしながら商品先物には手を出さない人たちです。数々の恐ろしいエピソードに彩られ、商品先物のリスクはなんとなくわかっているからです。
         では株の信用取引はどうでしょう。多くの小口の投資家は、クレジットカードの残高程度にしか気にしていなかったのではないでしょうか。

         それに、小口の投資家は市場全体を見る視点に欠けているようにも思います。自分たちのような小口投資家すらも信用取引をしているのだから、市場全体ではかなりの数に上ると考えるべきでした。

         責任の一端は証券会社にもあります。
         一昔前は信用取引は限られた顧客にしか許可されませんでしたし、信用取引そのものも投機の一種と見られていました。しかし、いまや証券会社は積極的に信用取引をアピールしています。ケーブルテレビの日経チャンネルでは大和証券が信用口座を即日開設可能とCMをうっていました。

         たしかに状況も変わりました。10年前にはゴミ扱いだった我ら個人投資家もいまや相当な数になり、その手数料収入は非常においしい果実です。彼らをよその証券会社から分捕ってくるためにはいろいろとエサをぶら下げなくてはいけません。それは手数料であったりサービスであったり、信用取引の条件であったりするわけです。つまり、ウチの賭場ではよそより割のいいバクチが打てますということですな。しかし、バクチという本質に違いはないわけです。

         我が国の証券会社は長らく株屋と蔑まれ、株式投資自体も相場師の暗躍等もあり投機行為と見なされてきました。それらを克服するために彼らはなにをしてきたかといえば、バクチという本質をオブラートにくるみ続けてきただけです。リスクたっぷりの賭場を大人の娯楽に変えたラスベガスのようなものですね。けれどラスベガスであっても大損するしスッカラカンにもなる。借金だって作ってしまう恐れは十分にあるわけです。
        親コメント
    • Re:戦犯その2? (スコア:3, おもしろおかしい)

      by Anonymous Coward on 2006年01月18日 17時58分 (#866333)
      まあ、何日かすれば「マネックスが掛目を引き下げてくれたお陰で傷が浅いうちにクローズできたよ。」とか感謝してるかもよ?
      親コメント
    • Re:戦犯その2? (スコア:3, すばらしい洞察)

      by muumatch (16737) on 2006年01月19日 0時57分 (#866736)
      株のことには丸っきりド素人ですが、
      戦犯…なんでしょうか?
      今回のことで関係ない銘柄まで下がり大損してる方も多いようですが、
      堀江氏は今の株ブームを巻き起こした立役者の一人には違いないでしょうし、
      証券会社その他、投資家が増えたことで大なり小なり益を得た人も多いハズ。
      堀江氏とライブドアが株式市場に貢献してきた面も大きいのでは、と思います。
      でも昨日今日のテレビニュースを見てると、投資家は「ライブドアのせいで損したよ、困るよ」みたいな事を言ってる人ばっか。
      トクした時にはなんにも言わずソンした時だけ声あげんのかヨ、と正直思いました。 特に証券業界の協会?のエライさんか誰かが、
      「全面安になった責任をライブドアの役員は感じてほしい」みたいなこと言ってたのには正直、心底あきれました。
      ついこの前「900万まで大丈夫」とか言ってて400万で止めた東証のシステムとか、それを作った富士通の責任とか、なぜこれほど関係ない銘柄にまで影響が及んでいるのかの分析とか、
      人を責める前に自分達でもっとやることがあるのでは。
      親コメント
    • by Anonymous Coward on 2006年01月18日 16時59分 (#866273)
      東証はLDの上場廃止をチラつかせています [yahoo.co.jp]ね。これが実現したらもっと騒ぎが大きくなりかねない。証券会社が追従するしないの話ではなくなりますから。
      大恐慌の幕開けにならなければいいんですが…

      #ちなみにマネックスで代用有価証券掛目を0にされた銘柄に、ターボリナックスもあります…

      親コメント
      • Re:戦犯その2? (スコア:2, 参考になる)

        by Raquel (27652) on 2006年01月18日 17時06分 (#866283)
        急落すると、それを待っていたとばかりに買う人がいます。
        経済のファンダメンタルが悪いわけではないので
        しばらくは投げが殺到するでしょうが、追い証の期限が4日程度であることから
        その程度で決着し、その後は底値で拾う人によって持ち直すと予想します。
        大恐慌はないでしょうが、世界各国に波及はしているようですね。
        1929年の恐慌に少し似ていますが、そうはならないと思います。

        今までは上がりすぎて手を出せなかった人にとってはチャンスでもありますし
        暴落して怖いときに買いを入れる人が歴史的にも成功していることが多いのです。
        日経平均どん底のときに株を仕込んだ人は今ごろずいぶん利益が出ています。
        親コメント
    • Re:戦犯その2? (スコア:2, すばらしい洞察)

      by Anonymous Coward on 2006年01月18日 17時25分 (#866296)
      戦犯と言うのはどうかな?
      元々ライブドアは「期待」だけで高株価を維持していた会社なんだから、その「期待」が無くなって上場廃止にでもなればライブドア株なんて紙屑同然。
      紙屑には担保価値なんて無い。
      状況を正しく判断して素早く対応しただけの事で戦犯扱いというのはいかがなものかと。
      親コメント
      • Re:戦犯その2? (スコア:2, 参考になる)

        by QT (16688) on 2006年01月18日 17時50分 (#866325) ホームページ 日記
        うーん、ライブドア関連の株式は、この模様ではストップ安でも比例配分に当たらない限り売れないような状況じゃないですかぁ?

        この状況で、担保価値を70%からまったくの0%にするというのは、LD関連株を持っていて、信用取引している人に追加保証金を発生させて、他の現物・信用株式を投売りさせる意図が大きいのではないかということです。ただでさえ、LD関連株の売りで混乱してるところにこんな強烈な売り圧力を掛けなくても…。

        実際、日興コーディアルのメールマガジンで、17日の昼前後に一度日経平均や新興市場の下げがやや落ち着いたところに、マネックスの発表があって、「需給悪化懸念が一気に広がったことの方が、本日の株価急落の直接的な要因と言えるかもしれません。」等と恨み節で書かれています。

        # この下げでネット証券の収支悪化を懸念して、マネックスやカブドットコム・松井等自体も、かなり下げているのが笑えますが、
        # 連想や追加保証金確保の為に売られた関係ない株式を底値で買えれば、問題ないんだろうなーとか邪推しています。
        親コメント
    • Re:戦犯その2? (スコア:2, すばらしい洞察)

      by Anonymous Coward on 2006年01月18日 17時41分 (#866311)
      マネックスのその処置も、元を辿れば東証の値幅制限ルールが
      あるために気配値が1日100円しか下がらず、いったいいつ何円で
      取引が成立するのか不透明という事情を考えないとだめです。
      値段が付かない株に担保価値はない、と。

      マネックスが処置を講じた時点では、確か売りが約2億株に対して
      買いが約30万株、これでは200-300円下がったところで取引が成立
      しそうにない。解散価値(180円程度)あたりで寄るのではという観測も
      あったけれども、粉飾決算という話も出てきて本当に予測がつかない。
      仮に100円あたりで寄ったとして(それもルール通りなら100円になるのは
      来週以降。それまで取引不可能)、そこで起きる事態はほとんど同じ
      です。

      「戦犯」というのであれば、ライブドア株の値付けという市場の基本的
      機能を麻痺させている東証のルールが戦犯じゃないでしょうか。
      「株価の急速な変動が投資家に不測の損害を与える可能性がある」
      というのが値幅制限の理由だけれども、これが逆に仇になっている。

      今回のような異常事態には、値幅制限をとっぱらって
      とにかく取引を成立させるのが最優先と思いますが。
      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2006年01月18日 16時51分 (#866266)
    ロイター [reuters.co.jp]あたりでも言われていますが、
    今回の話はライブドアだけの問題ではありません。

    17日の前場終了段階では日経平均のチャートを見ても、
    ライブドア以外の銘柄の多くも落ち着きを取り戻し回復していますが
    後場に入って急落、続いて18日も急落、東証ストップとなりました。

    17日のお昼ごろに何が起きたかというと、ライブドア関連の担保価値を
    マネックス・ビーンズ証券が認めないと発表したのです。
    その結果、

     http://zaraba.qp.land.to/up/src/1137493109337.gif

    のように近日中にこの場合300万円以上を差し入れる必要がでました。
    こういう人はかなり多くいるようです。

    今まで、仮にライブドア10000株を持っていた人は
    696×1万株=696万円×70%=487.2万円の担保価値がありました。
    普通なら、ストップ安で100円 x 10000 = 100万円分足りなくなるだけですが、
    マネックスでは596×1万株=596万円×0%=0円の担保価値です。

    実際の損失100万円に加えて500万円近い担保損になりました。
    こういった人たちの金策として株が売られ、
    暴落を嫌った人が逃げ、おそらく証券会社の空売りなども入って
    このようなプチ世界恐慌の様相を呈している、と考えています。
    • by astro (17245) on 2006年01月18日 17時26分 (#866299) 日記
      ここにもそんなことを言っている人がいるんですね。

      >近日中にこの場合300万円以上を差し入れる必要がでました。
      >こういう人はかなり多くいるようです。

      こんな人は多くないでしょう。
      ごく少数の愚か者を犠牲者扱いする必要はありません。

      そもそも信用取引の保証金は現金で入れるのが原則です。
      こういった証券を代わりに差し出す場合は「代用有価証券」
      と呼ばれています。

      したがって、これらの評価額が変動した場合、現金で
      保証金を追加できる余力があることが信用取引を
      行う基本的な資格となります。

      引用いただいたスクリーンショットは2ちゃんねるで
      貼られていたものと同一のようですが、こういった人は
      そういうリスクを承知の上で売買をしていることを
      認識していなかったのでしょう。

      先週までは相場が上げ基調であり、代用証券の評価額も
      上がっていましたから、増えた信用余力をさらに買い増しに
      使う人が多かったようです。
      しかしながら、信用取引は、基本的に差金での取引であり、
      自分の資産ではありません。

      こういった相場の事故も含めて、自分の余力以上の
      買い建てを行っていた個人投資家がいかに多かったか、
      今回の事態は物語っています。

      私はマネックス証券の措置は性急ではあったが、方向性は
      間違っていないと考えています。
      しかしながら、この措置により個人投資家のマインドが
      必要以上に冷やされたようですし、それを見越した先物の
      売りがさらにパニックを呼んだ、売りが売りを呼ぶ展開、
      だったといえるでしょう。
      これでライブドア以外の株も値下がりし、同じく代用証券の
      評価額が下がった向きが、追証を恐れてさらに処分売りに
      走る繰り返しだったといえるでしょう。

      これは、相場では恐怖と期待では、恐怖が先行する、
      ということをよくあらわしている例です。

      東証の信用買い残は5兆を超えているという報道もあり、
      実体のない信用買いが重くのしかかっていました。
      きっかけは何でもよかったのです。
      一回崩れてしまうと、我先にと非常口に殺到してしまい、
      それがさらに事態を悪化させる典型です。

      一生懸命マネックス証券のせいにしたい人が
      いろいろ工作を繰り広げているようですが、
      本当の主因は、「余力もないのにパンパンに買い増しした
      個人投資家」が原因だったのです。

      親コメント
      • Re:マネックスショック (スコア:3, すばらしい洞察)

        by Anonymous Coward on 2006年01月18日 19時06分 (#866397)
        そもそも、信用取引ってのは借金してバクチ打ってるのと同じなのよね。
        そのあたりの認識が薄いのかも。

        1
        パチンコ打ったら偶然勝って儲かりました。
        必勝の法則を見つけたような気になって舞い上がり、図に乗って目一杯借金してパチンコ打ったら、思惑が外れてスッテンテン。

        2
        人気の馬に賭けたら偶然勝って儲かりました。
        絶対に勝つ馬を見つけたような気になって舞い上がり、図に乗って目一杯借金して勝ちそうな馬に賭けたら、思惑が外れてスッテンテン。

        3
        株を買ったら偶然上がり相場に乗って儲かりました。
        自分だけは損をしないような気になって舞い上がり、図に乗って目一杯借金して上がりそうな株を買ったら、思惑が外れてスッテンテン。

        どうして3番目だけ話が違うと思う人がいるんだろうな。
        ついでにいうと起業でも話は一緒だけど。
        親コメント
      • by Anonymous Coward on 2006年01月18日 23時20分 (#866615)
        こちらに付けさせていただきます。

        astro様のおっしゃることは正論です。
        しかし残念ながらその正論が通用しないのが最近の市場です。
          (#866317) より
        >そんな投資家は少数派です。いるとすれば個人の初心者です。
          (#866299) より
        >ごく少数の愚か者を犠牲者扱いする必要はありません。
        問題なのは「少数の愚か者である個人の初心者」が増加傾向にあることです。
        そして大問題なのは、彼らが自分から好き好んで株式投資の乗り出して来た
        のではなく無理矢理証券市場に引き摺り出されてしまった例も少なく無いことです。

        近年の年金制度改革に伴いここ数年間で企業年金が確定給付型から確定拠出型へ変更
        されたり年金組合が解散して自主運用を与儀無くされる事例が増加傾向にあります。
        自己責任による自主運用と言えば聞こえはいいですが、実態は何の金融知識も持たない
        素人が金融市場に放り投げ出される訳です。
        それらの人々はおとなしく預金していればいいのでしょうが、長年のゼロ金利政策のおか
        げで資金の行き着く先は結局、株式市場になります。

        その責任の一端はマスメディアにもあります。
        株式投資がいかに安全で確実に利益が上がるかのように報道し続ける週刊誌や新聞の記事。
        それらを信用して投資している人々は確かに無知で愚かだとは思いますが非難する気にはなれません。
        彼らに中途半端な知恵を付け、煽っているのは自称株式アナリストや経済ジャーナリストや証券会社の営業マンなのですから。

        最小単位でしか売買しない個人投資家は信用取引なんぞに手出しするものではありません。
        それが常識です。
        ところが当のライブドア自身が株式分割などでその敷居を低くしたのです。
        証券マンは素人個人客に新興市場のIT銘柄を勧める例が非常に多く、あの手この手で短期売買を
        誘導しますし、可能な限り取引規模を拡大させようとします。
        ド素人がLD株を担保に信用取引なんて別に不思議でも何でもありません。
        そのように証券マンが顧客心理を誘導しますから。
        私の身内がそんなことに手を染めようものなら即、証取等監視委員会通報しますがね。
        43条違反の疑いで。

        現実には関係法令の基本知識はおろか専門用語すら知らず証券マンに頼りきりになっている
        個人投資家が急激に増えすぎている、これからも増え続けるであろう、そして彼らはここ数年の
        構造改革の落とし子なのです。
        国の経済改革政策の結果生まれた新規参入者の乱行を私は一概に非難する気にはなれません。
        それは一連の改革の結果としてベテラン市場参加者は折込み済みのはずだからです。
        市場の乱高下リスク要因(つーか要員)として。
        それをプロが悪用したのではないかとのご指摘には同意します。

        むしろ中国株や外貨商品や商品相場を組み込んだ新興金融商品の販売業者に呑み込まれるぐらいなら国内株式市場で泣き笑いしていた方がまだマシだと思います。

        とりとめの無い文章になってしまいましたが、証券市場は必ずしも正論が通用する世界ではなくなりつつあるのではないか、というのが私の趣旨です。

        親コメント
    • Re:マネックスショック (スコア:2, すばらしい洞察)

      by nenoneno (28388) on 2006年01月18日 18時52分 (#866380) 日記
      あのー、証券会社だってボランティアではありません。
      持株が暴落(廃止?)してショックな気持ちは解らなくは無いですが、それを証券会社の責任にするのは虫が良くないでしょうか?

      マネックスをかばうわけではありませんが、信用取引に関する「お取引のルール一覧」にしっかり書かれています
      ・上場廃止・株式併合・合併・株式交換・株式移転等があった場合は、弊社が定める期日を返済期限(信用期日)とすることがあります。
      ・また、一般信用取引の場合、当社の定める理由により、返済期日を繰り上げることがあります。
      信用取引を始めた時点で上記のような危険性があるのです。安易に自己資金以上の取引が出来る訳ではありませんよ!
      親コメント
  •  Reuters [reuters.com]辺りでも報じられていますね。それにしても、ライブドア・ショックもさることながら、取引の殺到によって証券取引所を売買停止に追い込むようなシステムにもショックを受けます。
     マーケットとして信頼性がなくなって、世界的に「東京離れ」(日本離れ)が起こらねばよいのですけれども。
    --
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    変なもの部 [slashdot.jp]
  • 素朴な疑問 (スコア:3, すばらしい洞察)

    by akiraani (24305) on 2006年01月18日 16時15分 (#866236) 日記
     マスコミもこぞって取り上げてるようだけど、現在ライブドアにかけられている嫌疑って、どれくらい重要なものなの?
     ライブドアグループ各社の業績(株価による資産時価総額とかじゃなくて、経常利益とかの話ね)に多大な影響の出る話なの?
     ライブドア関連会社の株の売り殺到してる人たちはどんな影響が出ると思ってそうしてる?何を評価してる?

     お金の流れというのは必要なのでマネーゲームも必要だとは思わうけど、実質ギャンブルと変わらんような投機に経済が左右されるようじゃまずいんじゃないのかなぁ……。

    --
    しもべは投稿を求める →スッポン放送局がくいつく →バンブラの新作が発売される
    • Re:素朴な疑問 (スコア:4, 参考になる)

      by Anonymous Coward on 2006年01月18日 20時40分 (#866485)
       ライブドアにかけられた嫌疑というのは大したものではないのですが、ライブドアそのものの存亡には大いに関わるものです。

       ライブドアのやってきたのはモジュラー経営といって、端的には借金はすればするほど良いというものです。借りた金をどうするのかといえば、たいていの場合は他の会社を買収するために使われます。価値のある会社を購入し、それを担保にまた金を借ります。

       しかしながら、ライブドアの買ってきた会社というのは、ライブドア自身も含めてクズ会社ばかりです。これでは金の借りようもありません。そこで、ライブドアは株価を担保にしました。
       株価が担保というのは、つまりは転換社債です。投資家から現金を借りて、株で返済するわけです。

       転換社債の場合、投資家は返済時に現金か株式のどちらで返してもらうかを選べます。その時に株価が好調であれば、ライブドアは株式で返済できるので、現金を失わずに済みます。
       逆に株価が低調だとピンチです。ライブドアは現金で返済しなくてはいけませんが、そんな金は使ってしまってないのですから

       そういうわけで、ライブドアは死んでも株価にはこだわらなきゃいけなかったわけです。そのためには虚偽の事実でも何でも総動員しなきゃならなかったのです。

       ご存じの通り、ライブドアにはまともな収益の上がるような事業はほとんどありません(ライブドア証券くらい?)。実態のない会社がその他の実態のない会社を買い続けてきたわけですから。
       それを隠すために、ライブドアは様々な舞台装置を用いてきました。六本木ヒルズのかっこいいオフィス(定石ですね)、若い経営幹部(ただし無能)、次々と行う企業買収(ただし価値なし)、ライブドアワイヤレスのような打ち上げ花火(ただし実利なし)・・・
       ボスであるホリエモン自らも広告塔として八面六臂の大活躍をした結果、ライブドア=よくわからないけどすごそうというイメージの定着に成功したわけです。そして、そのイメージこそがライブドアに金をもたらす唯一の源泉だったわけです。
      親コメント
      • Re:素朴な疑問 (スコア:5, おもしろおかしい)

        by Another_View (29838) on 2006年01月18日 21時08分 (#866511) ホームページ 日記
         そんでもって、ライブドア(と投資家)にとって最悪の展開は上場廃止です。
         それを判断する東京証券取引所というのは株式会社ですから、その辺りは恣意的に動けます。今回の嫌疑が立証されればそうなる可能性は高いと思います。しかし、これはもうちょっと先の話です。

         しかし、このまま売り注文が殺到して気配のまま動かないようなら、売買停止にする可能性があります。2億5000万株の売り気配なんて、ちょっと聞いたことないですからね。

         そうなれば、この株は紙くずです。いや、いまや株式というのはコンピュータ上にしかないのですから、くずビットです(まあ、いままでもクズだったのですが)。この会社に金を投じる人の多くは、いつかそうなるとは予期していたでしょうが、ここまで早いとは思っていなかったのでしょうね。ライブドアはまだまだ踊れると思っていたわけです。いわば投機ですね。いい勉強代です。次は失敗しないようにしましょう。

         もし、投機でなくて投資のつもりで買っていたなら、その人はかなりのマヌケです。全く才能がないです。マネーゲームからは早々に足を洗うことをすすめます。

         がんばってポートフォリオを組んでいたのだけれど、この全面安で大損の人。とんだとばっちりですね。けれど、わずか一社のベンチャー企業がこけただけで、市場全体がここまで反応するのは過熱気味である証拠です。投資先を他に向けてみてはいかがでしょうか。そうですね、チリ国債なんてどうですか?
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    • by canashiro (17571) on 2006年01月18日 16時21分 (#866241) ホームページ 日記
      ライブドアの株主の多数は個人投資家だそうですから、
      株や経済の定石よりもマスコミ報道によるイメージなんかのほうが株価に直結するのかもしれませんね。
      よくもわるくもギャンブルと変わらんような個人投機の集合体なのでしょう。

      株を買おうと積極的には思わないけど、買うなら投機じゃなくて投資がしたいなぁ。
      --
      I think I can
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      • by debility (12901) on 2006年01月18日 16時31分 (#866254) ホームページ
        株やってる友人の悲鳴から拾ったところ
        「新興企業株は個人投資家の巣窟」だとか。
        おかげで(?)どの銘柄も値動きが激しくて大変らしいです。
        この辺の話は実際にやってる人の方が詳しいのかな。

        # 株やる前に体調を何とかしなければいけないID orz
        --
        ... from rakehelly programmer.
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    • by blinddeaf (29089) on 2006年01月18日 16時50分 (#866265)
      ライブドアが上場廃止になって株が売れなくなる。
      配当もないので事実上無価値になる上に、いちおうは資産なので課税対象になる。

      本体や子会社にどこまで影響があるかはわからないが、借金返せなくなってあぼーんするかも。
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    • 粉飾決済 (スコア:2, 参考になる)

      by yosukena (6066) on 2006年01月18日 18時09分 (#866346)
      ギャンブルに例えると、イカサマしているようなもの。(だから監査法人がいるんだけど)

      最近ではカネボウやグローバリー。有名どころでは、エンロン、ワールドコム、長銀、山一などなど。
      どれも、お偉いさんが逮捕されたり、破綻に追い込まれたり。

      http://home.att.ne.jp/sea/tkn/Issues/FushojiResponses-AcctgFraud.htm
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      • Re:粉飾決済 (スコア:2, おもしろおかしい)

        by cogito (25709) on 2006年01月19日 3時32分 (#866836)
        弥生●計でそのへんのノウハウもクリックひとつ・・・

        いや、言ってみたかっただけでごめんなさいもうしません
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  • 0x895440 (スコア:2, 興味深い)

    by sameshima (10060) on 2006年01月18日 19時00分 (#866390) 日記
    900万って24bitなんですね(符号無)
  • by Anonymous Coward on 2006年01月19日 6時46分 (#866870)
    しかし、毎度のことだが、東京地検は事前にこの抜き打ち捜査情報をマスコミ各社にリークして、「ヒルズ前でカメラを待ち構えて待ってろ!」とやった。もちろん、ライブドアには知らせずに。

    でもフライングでNHKがこれを捜査開始前に報道。

    すぐにライブドアが記者会見して「まだ来てないよ」と否定。

    その直後の午後6時過ぎに、捜査始まる。

    要するに、「これからライブドアをつるし上げるから、マスコミも協力してね」と、やったわけでしょ?嫌疑がどうこう、粉飾決算の内容が、株価の吊り上げが、という以前の問題として、要するに「ライブドアのつるし上げ」が目的だった、って感じですね。

    この日本の社会のマスコミを持っていたり、そのマスコミを動かせる立場にある人たちが、なんらかの利害がもとで「ライブドア」のつるし上げの機会を狙っていて、今回は実行に踏み切った、という感じですね。

    ホリエがなんか悪いことをした、株価が暴落した、という話とは別に、こういうやり方の汚さがとても気になります。
  • やわい (スコア:1, すばらしい洞察)

    by Anonymous Coward on 2006年01月18日 15時34分 (#866200)
    やわいなぁ。
    こういうのが積み重なって日本への投資が減っちゃうんだろうな。

    #とりあえず今回のショックが他国の市場へも波及しちゃったら堀江も満足かなぁ。
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